漆黒の夜空42コメント

1 轟雷 id:TqFb9Mi1

2011-10-06(木) 22:00:00 [削除依頼]
No.00,0プロローグ

 俺は、戦っていた。寒い秋の夜の中大切な者を守るために。
 俺、紅焔 奏は、紫龍と呼ばれる魔物退治の依頼遂行しようと危険な戦いに挑んでいた。
 空を見上げると、虚しいことに月の光を遮るほど分厚い黒煙が空を覆っているため地上は、一切の光という存在を拒絶するかのように佇んでいた。
 一寸先は闇とは、この事なんだと思い知らされた気がした。一歩歩くだけでも恐怖が付きまとう最悪な状況で、この討伐これほど、怖いと思うことはなかなか無いと俺は思う。
 轟ぉォォォォォッと紫龍の雄叫び、辺りのあらゆるものを振動させて壊す。俺自身も例外なく対象内だったため、雄叫びだけで人体が肉片になってしまうのでないかと思うほど強烈な振動だった。雄叫びのはずなのに、何故か鼓膜が痛いと感じることも無く、何かが叫んでいるとしか分からない。
 遭遇してまだ数分も経っていないこの状況で、全身が悲鳴を上げていた。
 力を使う事しか能が無い俺は、全力で力を使う事を選ばないといけなかった。
 全身に力を入れると、上半身の服が、力の負荷に耐えることが出来なかったようで漆黒の炎に焼かれ消えた。力の負荷が掛かっているのか体には、漆黒の文様が浮かび上がってきている。ふと、右手に目を向けてみると、漆黒の刀に漆黒の炎が灯されている。
 髪の色が漆黒に染まり、瞳が真紅に染まって行った。
 今、使う事が出来る全力を出した。それでも、紫龍に勝てる見込みは無く、誰もが無謀だと囁いていたけど、気に留めずにこの依頼を受けたのだ。本当の俺自身に会うために。
「行くぞ! 紫龍」
 俺――いや、俺達の本当の戦いが今始まろうとしていた。
  • 23 轟雷 id:/VSwsR60

    2011-11-15(火) 20:16:57 [削除依頼]
     ジャック殿は、どんな感じに段落をつけたら読みやすいんですか?
  • 24 ジャック id:Vi59LE21

    2011-11-15(火) 20:25:01 [削除依頼]
    どんな感じ・・・そうだな〜

    なにか物事の移り変わりで使ってたりする。

    轟雷っちの場合
    文頭をスペースで開けてるじゃん?

    それを段落にしてみたら?


    上の文だと・・・
     鮮血が虚空に舞い散った。
    「カナ……」
     衝撃的な事で言葉を失った。
    「――ッ」
     傷口から大量の鮮血が滝の様に流血する。初めは、どんな凶器で傷つけられたのか分からなかったが、凶器を抜き取った時にどんなものなのか容易に想像できた。
     目視をしていないので、確かなものでは無いが形状だけなら確信を持てた。それは、包丁や刀の様に綺麗に研がれた刃では無く、どちらかと言うとゴツゴツとした岩石みたいな荒い刃だった。
     
    このような武器に、刺すと言うよりも食い込む様な表現をした方が正かもしれない。
     傷口は、そんなに時間が経っていないのに何故か炎症を起こし体に甚大な被害をもたらした。
     傷口から大量に流血しているため意識が朦朧として、すぐにでも気絶や失神をしても可笑しくない状況だが、尋常でない強烈な痛みが意識を引きずり戻してしまう。
    「力を見せてくれ【渾沌】……俺は、血が沸騰して我慢できないんだよ」
     言葉を聞いた限り狂った人にしか見えない。
     実際狂っているんだが――

    「逃げろ! ここは、俺が引き付けるから」
     こんな臭い台詞を言ったのは初めてだった。
     こんな状況に普段から出会っていなくても、臭い台詞を言える自分に少し酔ってしまった。
     そんな束の間再び現実に引きずり戻されてしまった。
     気が付いた時にはすでに遅かった。
    「ッグ、アァッ――」
     胸の辺りから熱い何かが込み上げてくる。それは、どう頑張っても抑え込むことが不可能だった。
     口から大量の血吐を地に吐き出す。
     俺自身も何があったのか頭が追い付いていかず、その場に土砂が崩れ落ちるように二座から倒れ込んでしまった。
     この時自分の無力さを知った。
     砂埃と血だまりが倒れた反動で舞い上がり、微かな光を乱反射して小雨の様に地に降り注いだ。
     
    視界は、狭まり霞最悪な状態だった。地に倒れ込んでしまっているので、謎の人物が逆さまに見える。ゆっくりと歩いてきているが、まだ衝動が収まっていないのか右手に推測通りの凶器を持ち歩いていた。
    「どう持ち帰ろうかな……」


    ぐらいかな

    あとは準備版に出てるシュナイダーがやってる「キャス的文法講座」に出てくる段落の項目を参照すればいいんじゃないか?
  • 25 御坂 紫音 id:LHPW1kX1

    2011-11-15(火) 20:28:19 [削除依頼]
    久々に更新されてた!
    ということで、後でじっくり読んでまた感想のべておきます。

    ちょっとお2人の間に口を挟むと、別に轟雷さんはこのままの文体の方が轟雷さんみたいで個人的には好みかな。
    しっかりしてるっていうか、初めて轟雷さんの小説見たときにとてつもない衝撃を受けたw
    だって、キャスフィでは改行をしまくって、空白スペースをつくるのが当たり前化していたから。

    最終的にどうするかは作者である轟雷さんご自身ですがねー。
    っと、余計な事をすみません。

    とりあえず、更新頑張ってください^^
  • 26 ジャック id:Vi59LE21

    2011-11-15(火) 20:33:49 [削除依頼]
    紫音

    まあ俺はいつも轟雷の小説読んでるからこれでもいいけど

    目線を変えて第三者から見たらちょっと読みづらいって見えるのはあるよ。

    結局は作者である轟雷が決めるのが正当なのは理解しているさ

    携帯からそうではないのかもだけどPCだと改行の種類が違うからね


    轟雷
    あくまでアドバイスに過ぎないから自分の我を貫くのであればそのままでもいいよ
  • 27 轟雷 id:/VSwsR60

    2011-11-15(火) 21:10:58 [削除依頼]
    ジャック殿・御坂殿

    やっぱり見にくですかね?
    自分は、下書きを書くときにいつも縦で書いているもので、読みにくさはあまり感じられなくてすみません。
     
    最近自分が読んでいるラノベも自分の小説みたいな書き方なので……
    確かに、毎日改行されている小説を読んでいると、こんな文字びっしりの小説は見にくいかもしれませんね……
    なんかすみません。

    ジャック殿みたいな書き方だと、今以上にグタグタと言うか壊滅状態になりそうで怖くてできませんね、はい!!
    まぁ、今執筆している小説ともう一つの小説は書き方は……この文を見て察して下さい。

    せっかくジャック殿が助言してくれたので、読者が居ないあの小説で一回だけ試してみます。
    もし見つけたら、暖かく見て下さい。

    結論は、言わなくても分かってくれますよね?

    あと、なんか本当にすみませんでした。
  • 28 ジャック id:Qs73Ake/

    2011-11-16(水) 00:42:49 [削除依頼]
    そんな謝らないでくれ

    君は何も悪くはないのだ

    まあ自分に合ったやり方でやればいいよ

    ほんと余計なこと言ってすまない

    ちなみに俺は今のままでよめるので安心してね((←なにを安心しろと
  • 29 轟雷 id:YYBE1mw.

    2011-11-16(水) 20:42:47 [削除依頼]
    >21  恐怖が込み上げてくる。  喧嘩っ早い俺が恐怖を感じさせるには、大切な人が人質に取られ生死に関わるときと自分よりも強大な力差を感じた時だけだった。  この状況の恐怖は後者のものだった。  体に力が入らない。ただ、脳裏に刻み付けられるほどの恐怖と痛みが離れようとしなかった。  ゆっくりと近づいてくる。 「や、やめてよ! これ以上傷つけたれ元に戻らなくなる」  咲の言葉に何故か耳を傾けた。  それまで俺を甚振るのを楽しんでいたようだが、咲の言葉を聞いた瞬間深刻な顔に変わってしまい量子で作られた凶器を拡散させた。  塵になった凶器は、データに還元されて現実世界から姿を消してしまった。 「じゃあ、【Pandora】で損傷した体を再生させろ。こいつには、【Pandora】を使う資質があるのかないのかを確かめる義務がある。それと、久しぶりにお前の【Pandora】を見てみたいからよ」  話を聞く限り昔からの知り合いだったようだ。しかし、友好的に捉えているが謎の人物だけ様で、咲の方は嫌な思い出があるのか知らないが、とても友好的に捉えていないようだった。  少なくとも俺はそう感じた。 「嫌だ。【Pandora】を使って直しても、また傷つけるのが目に見えているから」 「何を言っている。このまま殺れても死は免れない。これは決定事項だ」 「何が決定事項だ! そんなのふざけている」 「免れる方法はひとつだけある。それは――」 「【Pandora】を覚醒させること、生き残る方法それだけと言いたいんでしょ?」  謎の人物の言う事が分かっているのか、咲が無理やり割り込んで話始めた。 「分かっているなら実行しなくていいのか?」  戸惑っているようだった。果たして自分が助けて彼が辛い思いして死ぬのか、はたまたこのまま苦しみながら死ぬのか。どちらにしても苦しむのなら早い方が良いと思っていた。その様な表情しているので、そろそろ死を覚悟した方が良いと思った。  話は、あれだけだったようで終わってしまった。  今度は具現化の瞬間を見ることが出来そうだった。それを見ただけで、俺が出来るわけでは無いが見て損するものでは無いと思う。  謎の人物は、俺の方に手を掲げると何故かプログラムを構築していないのに不思議と自然に量子が具現化していく。  普通量子を具現化するときには、何かしらの原体プログラムを時間を掛けて作成し、ゆっくりと具現化していくのが現代限界だった。
  • 30 轟雷 id:YYBE1mw.

    2011-11-16(水) 22:17:58 [削除依頼]
    ジャック! 人は皆価値観が違うので意見が合わないの仕方ないと思います。(何が言いたいか分からない?  まぁ、一人も読者が居ない訳でないので、はい    改めて宜しくお願いします。ジャック 結局俺は何が言いたかったのかな分からなかった。 >28
  • 31 轟雷 id:PfdYOY41

    2011-11-20(日) 12:44:55 [削除依頼]
     この限界を簡単に解決した国が日本だった。
     他国と違い日本は、原体プログラムの作成に関して最強と言っても過言でなかった。しかし、この原体プログラムには善悪と言うか表と裏がある。それは、誰もが考えることで仕方ないことだった。
     まぁ、今語り始めても状況を打破できないのでどうでもいい。
     光は、時間と比例して輝きと凝固の速度を増していく。光の中心は神々しく光り輝いていて目視が出来ない。もし、仮にできたとしても白しか見ることが出来ないだろう。
     突如光の輝きが何かに抑え込まれてしまった。その何かは俺にも分からないが知る機会があったぜひ知りたいと思う。
     光の輝きを失った。
     急に暗くなったので目が付いていかずに何も見えない。
  • 32 轟雷 id:PfdYOY41

    2011-11-20(日) 12:46:57 [削除依頼]
     「これが【Pandora】」
     そう謎の人物が言った時何かが再び力を吹きだした。先ほどの様に強くて神々しい光では無くて淡い光だった。光の中心には、濃い群青色の小さな正方形の石みたいなものが、重力を無視してふんわりと宙に浮いていた。
     正方形の石を握り潰した。
     それも意図も簡単に、これが普通だと言わんばかりに。
     握り潰した石は不思議な事に、硝子の様に透明な破片と淡い光を撒き散らしながら虚空の彼方に消えて行ってしまった。
    「逃げて!」
     何が起こっているのか把握しているのは、訳の分からない力を使った謎の人物と咲だけだった。
     逃げろと言われても体が痛みで動かせない。この状況で逃げろなんてふざけている。
     一度だけ目で無理だと咲に訴えようと首を動かした瞬間今までいや先ほど受けた攻撃以上の痛みが脊髄に走った。体に痛みは無いが脊髄に強烈な痛みが襲った。
     今度は、何も考える時間を与えられることなく意識を闇に誘われた。これは、抵抗出来るのもではなかった。もし、抵抗なんかしたら自我が崩壊して植物人間擬きになってしまうと思う。
     闇に落ちていく最後の最後までも傍観者みたいな事を考えているとは愚かな人間だと笑ってしまいたくなる。
    「――ッ、何でカナが、カナが……」
    「これがお前の望んだ結末だろ?」
     
  • 33 轟雷 id:PfdYOY41

    2011-11-20(日) 14:00:24 [削除依頼]
     咲の精神を崩壊させるために非道な言葉を畳み掛ける。
    「まだ、間に合うかもしれないな。お前が助ける気があるな」
     その言葉に希望を持ったのか分からないが、瞳に光が灯った様に見えた。
    「私が選んだ道ならカナに謝らないといけないね……でも――」
     謎の人物と同じように量子が急激に具現化されていく。データから物体に変換されるときに特別な光を放つ。
     さっきと違い暖かい光だった。太陽の様に心に安らぎを齎してくれるようだった。

    ――Pandora――

     小さく呟いた。
     近くに居る人にも聞き取れないほど小さく切ない声だった。その裏腹に誓いと覚悟の様な信念が感じられた。
     光は弾けた。
     硝子が割られる様に弾けることは無く小さな光の玉として弾け飛んだ。何かが具現化されることが無かった。ただ光が弾けたようにしか見えなかった。
     咲は、右腕を何かを切り裂くようにゆっくりと横に動かした。まるで虚空に有る何かを切り裂いたようだった。
     よく見ると腕が通過した虚空には量子の粉が乱反射を起こして滞留していた。微かな光を反射している。遠くから見れば何も無いようにしか見えないが確かに量子は存在していた。
    「I approve a method. I start a body reproduction program and give a target person art. I exercise prevention against evil of the thin air to ensure the security and exercise art three seconds after this.」
     一昔前まで世界共通語だった言葉英語だった。今では、科学者かプログラムを作成している人以外理解は不可能だろう。かろうじて昔の人が使う事が出来るが今の若者は使う事が到底不可能だった。
     しかし、あの謎の人物はいとも簡単に理解をしているようだった。
     英文詠唱を終わると、弾け飛んだ光の玉が再び光を吹き替えし少年の元に跳んで行った。光は少年を包み込みこんだ。光は、膜の様に薄く広がり他の膜と結合して結界を作っているようだった。
     少年は動かない。瞳は開いているが瞳孔が開きってしまって死人みたいな状態だった。周囲に集まる光に反応することは無く、ただ遠くにある何を見つめている様で逆に恐怖感じられずにいられなかった。
     見つめている先には、謎の人物が持つ【Pandora】を見ているようだった。
     光の膜は結界として少年周囲の虚空を包み込んだ。
     すると、突如光が瞬火した。光は、目に焼き付けるみたいに強烈に輝き立ち会っている人を翻弄した。
     何事もなかったように光は収まった。光による残像なのか分からないが、少年の周囲に光り輝いている量子が纏わるように漂っていた。
  • 34 轟雷 id:clulOJM0

    2011-11-23(水) 15:59:06 [削除依頼]
     量子の光は、痛々しい傷口に集まっていく。
    「そうだ、俺はこれを待っていたんだ」
     謎の男は、量子に包まれている少年の元に【Pandora】を投げつけた。
     その時、偶然と必然が重なり合った時だった。
     光に包まれて生死不明の重症だった少年の傷が癒えていた。人間の想像をちっぽけだと神の雷に撃たれ様な衝撃が空気に生気と恐怖を与えた。
     道路に倒れていた少年は、今までの事が嘘だったかのように普通に立ち上がった。
    「咲、ありがとうなぁ。今まで忘れていた事が手に取るように思い出せるよ」
     先ほどの恐怖に怯えていた少年と全く違う雰囲気を醸し出している。そう、全てに自信を持てたように誇らしい顔をしている。
     その場から一歩踏み出すと量子の結界が崩れた。
     また一歩。また一歩と謎の人物に近づいて行く。これがどれ程危険な事か承知したうえで近づいて行く。
    「これからが本番だ。お前たちが俺の事を【渾沌】と言うならお前たちは【偽物】と言ったとこだろ? 今なら咲とお前が話していた内容が手に取るように分かるよ。これも【海】のお蔭だったりするんだけどな」
     一人で語り始める。つい先ほどと雰囲気と性格が全く違うものになっている。
    「それがどうした? 話が分かったなら付いて来てくれるよな?」
    「それは、無理な相談だな。俺は、今の生活が好きだ。この平穏を乱すお前の所に行けるわけないよ」
     お互いの距離がゼロになった。
    「仕方ない。【偽物】は、【偽物】の戦いで戦うしかないのか」
     光が集まっていく。近くで見るとすごい光だった。それもすごい熱を持っていた。ほんのひと時で凶器を作り出した。
    「初めてだけど上手くいくかな」
     少年の表情には、不安と好奇心が混ざり合った面白い顔をしていた。

    ――玄武・蒼天刀牙――

     小さく呟いた。
     少年は虚空に手を掲げた。こちらも一瞬のうちに凶器を取り出していた。光や熱を放っていないので本当に軌跡の力に見えた。
     取り出した凶器は、凶器であり凶器でなかった。日本の伝統的武器【神撃刀】と呼ばれる奇跡的な存在の刀だった。
  • 35 轟雷 id:clulOJM0

    2011-11-23(水) 16:25:50 [削除依頼]
     淡い蒼光を放つ刀。光であり光でない謎の光。炎の様に揺らぐ光は、森羅万象が触れた瞬間消し炭になるほどの高熱を放ていた。空気、原子、生物とあらゆるものを燃やす性質がある狂気の炎だった。刀の周りに存在している空気、窒素まさかの二酸化炭素までもがこの炎の餌食になってしまっている。
     刀の一振りは、強力な爆破物を使ったような斬撃だった。
     初めて見たこの場の三人は、圧倒的な力なに恐怖を感じていた。
     咲や謎の人物が使っている【Pandora】とは根本的に違う様だった。二人が使う【Pandora】は、量子データを強制的に具現化しているようだった。しかし少年の方は、量子を具現化していると言うよりも虚空から【力】を取り出していうる様だった。
    「本物力を見せてみろ」
     先手必勝これが吉と出るか凶と出るかまだ分からなかった。
     明らかに謎の人物は、戦闘訓練を受けていると思う。そうでなければここまでの身のこなしは不可能だと思う。反対に少年は、戦闘いや死のやり取りなんて始めただと思う。ここまでは強気で居るが、何処で躊躇や罪悪感で戦闘放棄するか分かったものでは無い。
     咲には、そんな不安があった。
     お互いの距離はゼロ。どちらも凶器の一振りで致命傷を与える事が可能なのに何故か二人は、話し合ったかのようにお互いの距離を突き放した。どちらか片方が後方に佐賀ならければ攻撃を浴びせる事が可能だったのにそれをしないのは意味が分からなかった。
     お互いの間合いを切った直後嫌な空気がこの辺り一面を包んだ。
     睨み合い。
     次にどちらかが動いたとき戦闘が始まる様な感じがした。
     どれぐらい時が経っただろうか。日は完全に暮れて辺りは真っ暗。空を見上げれば月が見え隠れして笑っているようだった。星は残念ながら観測は難しそうだった。見える星数は限られている。一等星二等星が観測できる限界だろうか?
     暗い。そう暗い。
     量子の具現化が可能になった今でも全ての場所に街灯が無い。これは、社会問題ではないのかと訴えたい。
     月明かりに照らされて輝く刀と具体的な形を持たない凶器が光を反射している。
     ふと思うが、なぜここまで人が通らない。少しぐらい人が通っても良いと思うがどうしてだろう。しかし、今通った人は残念だと思う。下手したら巻き込まれるから。
     お互いそろそろ痺れが来ているようだった。
     世界が戦いの頃合いを見計らったように突風が吹きつけた。普段なら見堪えてしまうが、今そんな行動を取ったら死に等しい。最前の一手は、相手の隙を突くことだった。
     死に近づいた一手。
     お互いが全力で間合いを詰める。それも一瞬の出来事。
    「――ッ」
    「はぁァアアアアアアアアアアアアアア!」
     金属音が沈黙に終止符を打った。
  • 36 轟雷 id:clulOJM0

    2011-11-23(水) 17:32:03 [削除依頼]
     金属と金属が重なり合った音そして火花。どれもが当然なことだった。
     お互いの息が混ざり合うほどの近距離だった。鍔ずり合いをしている時間は長くは無くすぐさま後方に下がりまた攻撃を仕掛ける。
     怯んでいる少年に追い打ち掛けるように攻撃を仕掛ける。凶器を構え上半身を屈め突撃してくる。
     それに反応出来た少年は、ぎりぎりで避けることが出来隙だらけの背後に一太刀を浴びえさせよと刀を大きく上に掲げた。
     そして、切った。
     振った直後は何を切ったのか分からなかった。しかし、ほんのひと時考える情報処理する時間を与えられたのか与えて貰ったのか分からないが理解した。
     そこには、いなかった。
     初めての刀でとても不安定な使い方しかできない自分に苛立ちを感じているようだった。誰しもが少年の顔を見れば分かることだけど。
     その対の反対謎の人物は安定しているようだった。戦闘に慣れている事もあると思うが、少年の不安定な様子を見ていれば誰しもが安心できるだろう。それは、良いことでもあるが悪いことでもある。相手を甘く見ていれば、隙を突かれて致命傷を受けるかもしれないからだった。
     気を取り直して戦いに集中する。
     状況を把握できていない少年の背後に気が付かれないように回り込む。そして暗殺者の様に静かに刺す。
    「――ッ、くぁっあ」
     体から空気が抜けるかの奇声を上げた。
     しかし、刺しただけでは済まなかったようだ。抉り切り裂くように刺された凶器は、少年の体からなかなか引き抜くことが出来なかった。
     焦りのせいか額から汗が滴る。力任せに押したり引いたりしている。そのたびに奇声が沈黙に響き渡る。
     傷口から滲み出る血が悪寒をもたらす。
     力が抜けて刀を手放してしまった。金属同士が奏でる音と地に打つかって響く音は全く違った。まるで絶望をしているような錯覚に陥る嫌な音だった。
     膝から力が抜けて崩れ落ちた。
     崩れ落ちた時思っていたよりも簡単に引き抜けた。今までの苦労はなんだったのかと言いたくなるような感じだった。
     倒れ込んだ少年を見ていると、傷口から噴水の様に溢れ出ている血が伺えた。暗くてもかすかな月明かりでここまで見えるのかと少し驚いているようだった。
    「……、カナ? しっかりしてよ」
     少年は答える様子は無かった。
  • 37 轟雷 id:vRsaWda0

    2011-11-26(土) 11:45:10 [削除依頼]
     黒血?
    「えっ……なんで? く、くろ」
     少年の傷口から漏れ出ていた血は黒かった。
     確かめるように慌てて近づいて行く。短い距離を、長い時間を掛けて千鳥足で縮めていく。
     少年の元に着いて時には、何が何だか理解不可能な状況になっていた。遠くからは確認できないほど微かな違いだった。さらに暗いときたら気が付いた方がすごいことだった。
    「――っ」
     漆黒の閃光が瞬いていた。
     漆黒は、光を喰らい存在までも喰らった。黒い量子は、容赦なく存在を喰らっていく。止める術が無いかと考えてみたが思いつかなかった。
     初めてな事でどうしようもなかった。眺めるだけしか出来ない。もし、漆黒の量子に触れたら、自分自身も消されてしまうじゃないかと恐怖に駆られて何もできない。
     漆黒は漆黒を喰い尽くしていく。
     黒い池は、森羅万象を量子に還元してデータを消していく。
    「あんた何やったの……」
     今にも消えそうで弱弱しい声で聞いた。
    「ただ、刺しただけだ」
     それだけだった。
     それ以外の答えを望んでいたのに期待を裏切った。
    「そんな答えが信じられるかぁッ! だって、だって……これ、見てよ」
     少年を指す指は、恐怖に駆られているのか小刻みに震えている。
    「だから……はッ?」
     その現象は、謎の人物も信じられないようだった。しかし、すぐに状況を理解したようにも捕えることが出来た。
     不気味に笑った。
    「まさか、本物がここまですごいと思っていなかったよ」
    「っい、いみが分からない」
    「少年も女に酷いことするような、本当に」
     再び凶器を具現化した。
     身構えている。まるで何処かに少年が隠れているかのように全精神を集中して、わずかな変化を見逃さないと言わんばかりに虚空睨んだ。
     少年は、漆黒に喰われている。こんな酷い状態の少年が何処から攻めてくると言うんだろう。状況を理解していない咲は、戸惑いを隠せずに辺りを見渡す。
     月は、雲に隠れていた。これから何かが始まると予言しているかのように。
    「***……これは、禁句だったかな?」
  • 38 イゾルデ id:6Zb0XAw.

    2011-11-26(土) 14:36:27 [削除依頼]
    わあ、久しぶりに来たら結構進んでますね!
    そして相変わらずすごいです。
    その文才をイゾルデに分けてくださいっ←
    そういえば、****とか、***とか
    なんだか気になりますね。
    因みに私も自分の小説にほのめかしを入れてみたのですがww
  • 39 轟雷 id:vRsaWda0

    2011-11-26(土) 18:25:21 [削除依頼]
    イゾルデ、コメントどうもです。

    いやいや、そんなことないと思いますが……
    ***とかですか?
    その辺りは触れないで下さい。

    ネタバレになってしまうのでお口チャックです。

    ***みたいの入れてみたいんですか?
    自分もよく分からずに使っているんで、はい。
    いれているタイミングは、そうですね……話を脱線を強引に避けるときに使います。あと、話の盛り上がっていてなおかつ区切りがいい時に使っているつもりです。
    初めからネタを使い切らないように貯めたりといろんな理由で使っています。

    今思うと、話が進んでいくために必要だけど後から見ると必要じゃない場所をやるといいかと思います。

    すみません。どうでもいいことを語ってしまって……
    そして意味不の言動をとって誠にすみませんでした。

    ちなみに第一章がそろそろ完結するので、はい。(告知かっ!!
  • 40 轟雷 id:lGh9cZK.

    2011-11-29(火) 20:54:27 [削除依頼]
    No.00.2 ****居たの少女


     ただ、真っ白な世界。それ以上で、それ以下でも無い白い世界だった。
     この殺風景の中に自分だけが存在している。いつから居るのか分からないぐらい長い間居たようで居ない感じだった。
     森羅万象が存在していないこの世界で生き続けてきたの分からない。そう、何も分からなかった。
     世界から拒絶されたと感覚的に理解できていたが、何となく頭から忘れさせようと必死に頑張っている自分が居た。
     殺風景な景色ばかり眺めていると狂いそうだった。
     狂うといっても、比べる基準が存在していないから判断が出来なかった。しかし、微かに残る理性が存在しているので個人主観の基準を作る事は出来るが、それを取り締まる存在が居ないと駄目な方向に行くのは目に見えていた。
     一人で考えていたとき、突如世界が変わった。
     何故か目の前には、幼い小さな少女がこちらを見て体を丸めて座っていた。
     
  • 41 轟雷 id:e2SEjy70

    2011-12-06(火) 20:41:51 [削除依頼]
    「…………、ッ」
     声が出なかった。
     出したくても出なかった。
     声が出ていないのに、少女は俺の存在に気付いてくれたようだった。
    「あなた、だぁれ?」
     口調からして、それほど歳がいかないようだった。
    「…………」
    (出ろよ、俺の声! どうして出ない。何か悪いことをしたのか? したとしても、声を奪うとは、神も廃れたな)
     八つ当たりするように、心の中で叫ぶように呟いた。そんなことをしても、少女に届かない事は十分理解できていた。
    「こたえて……くれないの?」
     どうして、俺の事が分かっただろうか。
     顔をうつ伏せたまま様子を伺うことが出来ないと思うけど……
     痺れを切らして、うつ伏せていた顔を重たそうにゆっくりと上げた。
    「はッ……」
     何処かで見たことあるような顔をしている。でも、記憶に靄が掛かり思い出すことが出来なかった。
     とても大切なことを忘れている様な気がした。
    「アオイ、力欲しいノ?」
  • 42 轟雷 id:dQppeln1

    2011-12-07(水) 21:54:12 [削除依頼]
    「はぁ? なに……言っているんだ」
    「やっと返してくれたね」
     微かに微笑んでいた。
     すると、世界は変わっていく。俺を残して、改変されてゆく。
     初めは、理解できなかった。今も出来ていないが、世界の背景だけは何となく理解することが出来る。虚空に何も存在しなかった白い。その世界と真逆と言っても良いだろう。
     上を見上げれば、曇天が空を支配し赤い雨を降り注いでいた。
     遠くを見れば、陽炎が地平線を支配していた。
     目線を下に配り地注目してみると、惨殺された人の死体が肉片となって散らばっていた。
    「ここは……、何処だ。そして。お前は、誰だ!」
     死臭がしないものの気分が良いわけでは無い。その逆、吐き気を抑えるので精一杯だった。これが、現実だと信じたくなかった。
    「海だよ。私? **だよ」
     重要な部分が、何かに邪魔されて聞き取れなった。
     俺は、疑った。この世界の神が俺に邪魔しているんじゃないかと。だが、そんな考えすぐに捨てる事が……できなかった。仕方なく頭の隅に追いやった。
     少女の言っている意味が分からない。
     何処に海が存在していると言うんだ。どこを見ても、地平線しか見えないし湖すらも無いじゃないか。
     そういえば、知らないうちに声が出せるようになっていた。おまけに、幾つも鉛を背負っていた様な重量感が嘘の様に消え、体がとても軽くて楽になっていたことを今気づいた。
    「何処に、海が存在している? 何処にもないじゃないか!」
     焦りと苛立ちがのせいか、少女に少しきつい言い方なってしまった。しかし、少女は全く気にしておらず、心の中では安心していた。
    「だから、ここが海」
     理解できない。
     何処に、海? ここが海と言われても理解できない。水中の中に居るわけでハイカラだった。ただ、不思議に思うことは赤い雨が降っている事だが……。
     まさか、これが海なのか?
    「分からないの? ここは、【量子の海】だよ」
     思考が停止した。
     理性も停止した。
     呼吸も停止した。
     全てが停止した。
     脳の再起動に大量の時間が必要だった。
    「本当なのか?」
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