もう1人の僕4コメント

1 leaf id:3IIyaOy0

2011-10-02(日) 20:49:51 [削除依頼]
いつからだったかな・・・
気がついたらいたんだっけな。

弱虫の僕が作り上げた

もう一人の自分。
  • 2 leaf id:3IIyaOy0

    2011-10-02(日) 21:09:04 [削除依頼]
    −1−
    自分に自身がない。
    一人でいるほうがラク。

    小さい頃からそんな感じだった。

    だから僕はいつの日か
    そんな自分と正反対の自分を
    つくりあげてしまった。

    と、いうより
    気がついたらいたというほうがあっている。

    もう一人の僕は
    いつでも明るくて僕をひっぱってくれた。

    ここはこうするといいよ。

    これを選ぶといいと思うよ。

    いつでも なんでも選んでくれた。


    そして ある日
    僕が通っている中学校で
    席替えをした。
    僕は ある一人の少女と隣になった。

    その少女との出会いで
    僕の日常は大きく変わった。
  • 3 leaf id:3IIyaOy0

    2011-10-02(日) 21:54:28 [削除依頼]
    僕の名前は 佐々木 徹
    いたって普通の人。

    少女の名前は 咲 香織
    僕の隣の席の人。

    咲さんはニッコリと笑い
    「隣、よろしくね。」
    と、言った。

    僕は小さく頭をさげた。

    その時だった。
    【だめじゃないか、ちゃんとこっちも
    よろしくぐらい言わないと】

    僕だけにしか見えない僕が
    目の前に立っていた。

    しょうがないじゃないか・・・。
    僕は話したりするのが苦手なんだ・・。

    【そんなんだったらすぐ飽きられちゃうよ】

    いいよ、僕は一人が好きだし。
    そのうち咲さんだって僕と
    話さなくなってくるよ。

    【つまんねぇ奴】

    そう言って もう一人の僕は消えた。


    その日の帰り
    靴箱で靴にはきかえていると後ろから
    「あ!佐々木くんだー!」
    と、声がした。
    振り返ると咲さんが嬉しそうに手を振っていた。
    僕がまた頭をさげて、その場を立ち去ろうとしたら
    「ちょ・・ちょっと待って!」
    と、咲さんが駆け寄ってきた。
    「私 佐々木くんの声聞いたことないんだけど!」

    え・・それがどうしたんだろう・・・。

    「まぁ いっか。ねぇ一緒に帰ろうよ!」

    急に咲さんは僕の手をひっぱって走りだした。
    僕は驚きすぎて黙ったままそのまま一緒に走った。

    そして正門まで来て立ち止まり、
    咲さんはニッコリと笑った。

    「今日はここまで。いつか最後まで一緒に帰ろ?
    だからこれから私と一緒に帰ってよ。
    あ 明日はすぐそこの公園までね。」

    意味がよくわからなかったけど
    咲さんの笑顔を見てるとなんがか安心した。

    「う・・・うん。」

    僕は初めて咲さんに返事した。

    「綺麗な声だね。」

    咲さんは、また笑う。

    そして いきなり真剣な顔になった。

    「そういえば・・・授業中に話してた、佐々木さんに
    すごく似てる人は誰?」

    ・・・え?

    もしかして それって
    もう一人の僕のこと?

    なんで咲さんには見えるんだ・・・?

    親にも見えないのに・・・

    なんで?
  • 4 leaf id:Cl4fX6j0

    2011-10-03(月) 22:50:07 [削除依頼]
    −2−
    帰ってからずっと考えていた。

    なんで咲さんは、もう一人の僕が見えるんだ?

    あれは僕が勝手に作り上げた僕。

    誰にも見えないはずなのに・・・?


    考えても考えても 僕にはわからなかった。


    そして、あっという間に朝が来た。

    「おはよー!佐々木くんっ」
    廊下でちょうど咲さんとバッタリと会った。
    「お・・おはよ。」
    僕はビックリして棒読みになったが
    咲さんは笑顔で
    「やった 佐々木くんがしゃべってくれる!」
    と、嬉しそうに教室へ走っていった。

    「香織ー!ここの問題教えてー!!」
    「香織!ねぇねぇ これすごくないー?」

    咲さんは とにかく誰からも慕われていて
    すごく皆から信頼を持ってもらっている人物だった。
    だから けっこうクラスの人気者っぽかった。

    僕はというと、登校してきてすぐ
    本を読むのが日課だった。
    MTが始まる前の、ちょっとした時間。
    その時間を使って少しずつ読んでいく。
    その感覚が好きだった。
    今日はどんな所まで読めるかな・・・。

    僕の楽しみの1つである。

    そしてMTが始まる鐘がなった。

    僕は慌てて本を直した。
    すると、いつの間にか席に座っていた咲さんが
    さっきからずっと僕を見ていたことに気がついた。

    「へへ 佐々木くんがあまりにも真剣に本読むから
    なんか、こっちもずっと見ちゃってたよ」
    「え・・・、変な顔してなかった?」
    「ううん、全然。楽しそうだったよ。」
    咲さんはニコニコしながら言った。
    「佐々木くんはすごく目が綺麗。穏やかな目だね。」
    穏やか・・・
    そんな事言われたのは初めてだったから
    なんだか不思議な気持ちだった。

    そして授業中、咲さんは思わぬ事を尋ねてきた。
    「そういえば昨日の佐々木くん似の人・・・また会えないかなぁ?」
    「え・・・」
    「ていうか、あんなにウロウロしてたのに先生に怒れれてなかった
    よねー?なんでだろ?皆も普通だったし。」
    これは言うべきなのだろうか・・・。
    言っても信じてもらえるのだろうか・・・。

    考えた末、言うことを決意した。

    ずっと黙っていたので咲さんは不思議そうに僕を見ていた。
    「どうしたの?佐々木くん」
    「実は―・・・」

     そして咲さんに、もう一人の僕の存在と
     それは、なぜか咲さんしか見えないということを話した。

    咲さんは興味深そうに うん、うん。と頷きながら聞いていた。
    そして僕が話し終えると
    「そうだったんだー。あ、今後ろにいる人ね!」
    と指さして言った。
    後ろへ振り返ると、もう一人の僕が後ろの人の机に座っていた。

    机は座るための物じゃない ましてや、それは人の机じゃないか、
    教えようとしたが 結局は咲さん以外見えていないから教えたって
    しょうがない。

    もう一人の僕は片手を挙げ、
    【どーも】
    と ニッコリ笑った。
    「わぁ、顔そっくりでも性格が違うだけで
    こんなにも印象って変わるもんなんだね。なんだか不思議。」
    咲さんは さっきと変わらない笑顔で笑っていた。

    話してよかったな・・・。

    もし気味が悪いと思われたらどうしようと思ったからだ。
    でも咲さんはまったくそういう風に思っていると感じさせなかった。

    少しずつ咲さんとの会話が増えていった。

    前まで一人でいるほうがラクだと思っていたが
    咲さんと話すのをいつの間にか僕は待っていた。

    あきらかに僕は変わり始めていった。
    もう一人の僕も咲さんと大分仲良くなっていた。

    そして ある日、
    僕は隣のクラスの男子と話した。
    初めて咲さん以外との生徒の会話であった。

    そう中学校へ入って2年間の
    初めての男子との会話!

    きっかけは図書室で本を読んでいる時だった。
    たまたま本の趣味が合ってけっこう会話がはずんだ。

    相手の名前は 堀川 優斗
    すごくフレンドリーな人だった。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません