君が好きだから。11コメント

1  まり id:IevGjjS/

2011-09-27(火) 21:48:28 [削除依頼]

「これ、ぼくからのプレゼント!
 あずさちゃん、大好きだよ!」

シロツメクサの花束を抱え、
五歳の男の子は無邪気に笑った。

「わたしも!
 つばさくんのこと大好き!」

シロツメクサの花束を受け取ると、
五歳の女の子も無邪気に笑った。


これが私の記憶に残る中で、
一番古い記憶……。
  • 2  まり id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:02:38 [削除依頼]
    「梓、早く起きなさい。
     今日はとっても大切な日なんだから!」

    半分キレ気味でお母さんが、
    私に向かって怒鳴った。
    そんな怒鳴らなくても聞こえるっつーの。

    「はいはい」

    私は適当に返事をすると、
    薄い桃色の布団から体を起こした。
    お母さんは「まったく」と、
    溜息混じりに言いながら私の部屋を出た。

    私は菊池梓、高校一年生。
    今日は私の母、
    菊池榛名の再婚相手がうちに来る日。
    だから、
    今日の朝はいつもより少し……いや、
    かなりうるさい。

    「梓、早く支度しなさいよ!」

    一階からお母さんが念入りに叫ぶ。
    はいはい、分かってるって。

    「はーい」

    私は面倒くさそうに返事をすると、
    パジャマを脱いで、
    いつもより綺麗な服に着替えた。
  • 3 夢羽 id:DFTkJM70

    2011-09-27(火) 22:09:09 [削除依頼]

    冒頭に惹かれました。
    これから頑張ってくださいね!
  • 4  まり id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:11:51 [削除依頼]
    今日の服装は桃色のワンピース。
    いつもの服装とは、
    真逆と言っていいほど違う。

    ピンポーン

    私が鏡の前で最終チェックしていると、
    家のインターホンが誰かに押された。

    「はいはーい」

    いつもより女らしい声で、
    お母さんが返事をした。
    あぁ、もう来たんだろう。
    その、再婚相手が。
    確か私と同じ年の兄弟も出来るって聞いたな……。

    「梓、降りて来なさい」

    お母さんがさっきとは、
    全く違う声で私を呼んだ。
    私は無言で一階へと向かった。
  • 5  まり*清水咲綾 id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:12:31 [削除依頼]
    >3 夢羽sama, ありがとうございます! がんばりますbb
  • 6 空一 id:QjcV68K1

    2011-09-27(火) 22:15:10 [削除依頼]
    気になります^^
    まさか、その「つばさくん」が
    再婚相手の……ww
  • 7  まり id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:20:05 [削除依頼]
    一階へ行くと、
    どこか見覚えのある、
    40代くらいの男の人と、
    私と同じ年らしいまぁ……かっこいい男の子がいた。

    「久しぶり、梓ちゃん!」

    私と目が合った瞬間、
    男の人は笑顔で私に手を振った。

    「あ……こんにちは」

    私は動揺を隠せないまま、
    挨拶をした。
    ″久しぶり″って今日が、
    初対面じゃないの?

    「あ、えっと忘れちゃったかな?
     久遠です。久遠裕樹です。
     これは息子の久遠翼」

    久遠……?
    久遠翼……?
    私はふと十年前の記憶を思い出した。

    「つ……翼くん?」

    私は思わず呟いてしまった。
    久遠翼くん。
    私の初恋の人……。
  • 8  まり id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:20:52 [削除依頼]
    >6 空一sama, ありがとうございます(^ω^) そうですね← そうっぽいです←←
  • 9  まり id:IevGjjS/

    2011-09-27(火) 22:24:51 [削除依頼]
    「そうだけど。
     あんたが俺の義妹?」

    翼くんは十年前の面影を0にして、
    偉そうな口調で話した。
    十年前と変わらない、
    白い肌に整った顔立ち。
    髪の毛は黒髪だったのが、
    いまは綺麗な金髪だけど。

    義妹って……。
    そっか。
    私、翼くんの義妹になるんだ……。

    「菊池梓です」

    私は一礼しながら、
    自己紹介をした。
    少しでも翼くんが、
    思い出してくれるならって、
    僅かな希望を持って。
  • 10  まり id:IKsjhqU0

    2011-09-28(水) 21:26:15 [削除依頼]
    「あぁ、よろしく」

    翼くんは自己紹介をした私を見て、
    そう一言だけ呟いた。

    「えっ……」

    私は思わず声に出して言ってしまった。
    えっ……それだけ?
    思い出してくれなかったんだ。
    そうだよね……。
    十年も前のことだもんね……。

    「翼くんも大きくなったわね」

    お母さんが幸せそうな笑みで、
    翼くんに話しかける。

    「お久しぶりです、おばさん」

    翼くんが平然とお母さんと話す。
    ″お久しぶりです″って、
    覚えてるの!?
    お母さんのことだけ覚えてるのかな……。

    「やだぁ、″おばさん″だなんて!
     ″お母さん″って呼んでね」

    お母さんが少し照れながら、
    翼くんに言った。
    翼くんは「はい」と返事をした。

    本当に義兄妹になるんだ……。
  • 11  まり id:IKsjhqU0

    2011-09-28(水) 22:32:51 [削除依頼]
    「そうそう、梓。
     翼くんたち今日からうちに住むから」

    お母さんは普通に言った。
    はい?
    今日からうちに住む?

    「えっ……」

    私は状況が理解出来なかった。

    「だって、もう家族だから」

    お母さんは満面の笑みでそう言った。
    そっか……。
    家族なんだ。
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