失われた記憶11コメント

1 シャッポ id:HzzJagY/

2011-09-27(火) 21:41:06 [削除依頼]

月に一度の満月の夜。
決まって同じ夢を見る。

暗い瞼の裏に映るのは。
小さな女の子の姿。

腰より長い銀髪に。
澄んだ深緑の瞳。

悲しみの表情を浮かべる彼女に。
そっと手を差し伸べても。

それは決して届くことはなく。
いつも空を切って戻ってくる。

そして終わりを告げる時。
いつも彼女が囁く。

かすめた声を切り出して。
必死に言葉を紡ぐ。

『一人にしないで』

曇り始めた彼女の姿を。
いつも送り出す自分が悔しくて。

君はだれなのか。
なぜ泣いているのか。

その意味を知るのは。
もう少しあとの話。
  • 2 シャッポ id:HzzJagY/

    2011-09-27(火) 21:43:25 [削除依頼]

    こんばんわ。

    更新は出来る時にしかしないので。
    遅いと思います。

    無駄にプロローグ長いですよね。
    詰めすぎたかな?

    応援コメくれたら嬉しいです。
  • 3 シャッポ id:HzzJagY/

    2011-09-27(火) 21:49:49 [削除依頼]

    ◇登 場 人 物◆


    ◆謎の少女

    ◇リグ

    ◆メイ

    ◇馨
  • 4 シャッポ id:HzzJagY/

    2011-09-27(火) 22:03:53 [削除依頼]

    『一人にしないで』

    月に一度の満月の夜。
    彼女と会うのは、これで4回目。

    「君は、だれ?」

    この質問をしたのも。
    これで4回目。

    どんなに尋ねても。
    その答えを貰った事は一度もない。

    『国が赤く染まる夜に、どうか気を付けて』

    赤く染まる夜。
    それはどんな意味なのか。
    理由を聞いても、答えはない。

    「君は、なんで泣いてるの?」

    僕の声は聞こえていないのか。
    一向に彼女との睨めっこが続く。

    そして彼女が曇り始め。
    夢が終わりを告げようとするたびに。

    その声は聞こえる。

    『見つけて、リグ』

    まるで何かの呪文のように。
    小さく呟く彼女の声が。

    なぜか無性に嬉しくて。
    気付けばいつも。

    笑みを零す自分がいる。
  • 5 シャッポ id:HzzJagY/

    2011-09-27(火) 22:10:06 [削除依頼]

    「…ん」

    窓から差し込む太陽が眩しい。
    これがなければ。

    いつまでも夢の中に入られるような気がして。
    いつしか、朝がくるのを残念に思っていた。

    「はぁ…」

    深い溜め息をつきながら。
    早々と着替えを始める。

    あの夢を見るようになったのは。
    今から4ヵ月前のこと。

    ふいに現れた銀髪の彼女に。
    僕はいつしか魅了されていた。

    「いつ名前を聞けるのかな」

    いるかも分からない。
    ただ自分の空想の人物に。

    いつしか巡り会えるのではないかと。
    いつしか思うようになっていた。

    「いってきまーす」

    誰もいやしない家に別れを告げて。
    その夢の続きを追いかけるかのように。
    僕は走り出した。
  • 6 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 00:04:11 [削除依頼]

    ちょっとだけ更新しちゃうぢぇ!!

    大学とか調べてたら時間くった
    3年間しかないから焦るわぁ
  • 7 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 00:14:47 [削除依頼]

    「おはよう!!」
    「あら、おはよう」

    家を出て、向かった先は。
    町の市場にある小さな雑貨屋さん。

    少し寂れた、独特の味を出す店内。
    木材で出来た壁の匂いが、安心感を漂わせる。

    「リグは店番だから」
    「わかった!!」

    幼馴染みのメイは、この雑貨屋の一人娘。
    メイの父が、生前の僕の父と古い知り合いで。

    よく2人で遊び回っていた。
    その事を思い出すと、なぜか少し寂しい感じもする。

    「あたし、店前掃除してくるね」
    「うん」

    2年前に孤児になった僕に。
    優しくしてくれたのも。
    ましてや、この店が僕を雇ってくれた事も。

    メイが父に頼んでくれたからで。
    メイには、とても感謝してるんだ。
  • 8 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 00:25:57 [削除依頼]

    「リグ、会計終わった?」
    「もう少し…」

    夕方になった頃。
    メイが閉店の準備を始め出す。

    太陽が山に沈み始め。
    町は深いオレンジに包まれる。

    「紅茶、いれるわね」
    「ありがとう」

    淡い黄緑色のジノリをカップを2つ。
    いれたてのミルクティが指しだされる。

    「メイの紅茶はおいしいよね」
    「褒めても何も出ないわよ」
    「ケチィ」

    なんて、昔を思い出させるこんな会話が。
    とても大切な気がするんだ。

    「それで、まだあの夢はみるの?」

    トレイにカップを静かに置くと。
    メイは唐突に、その話を切り出した。

    「…うん、昨日も見たよ」
  • 9 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 00:31:58 [削除依頼]

    「…そう」

    それだけ言うと、メイはミルクティを一口飲む。
    僕からの返事を待っているのだろうか。

    夢を何回かみ出してから。
    僕はその事をメイに相談するようになった。

    その少女の特徴。
    何故いつも同じ夢なのか。

    そして、一番気がかりな一言。
    『国が赤く染まる夜…』

    これは一体どういう意味なのか。
    彼女は僕に何を伝えようとしているのか。

    「リグ、あまり考え過ぎるのもよくないわ」
    「うん」

    メイは慰めなのか。
    それとも哀れとばかり思っているのか。

    メイは比較的に低姿勢だから。
    それが褒め言葉にも、貶し言葉にもなる。

    「メイ、帰るね」

    残りのミルクティを一気して。
    僕は立ち去るように店を出た。

    視界の端に、メイの綺麗な金髪が追って来たのは。
    見ないふりをした。
  • 10 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 21:28:53 [削除依頼]

    眠いのだぁ

    もうそろ夢の少女
    登場させないとなぁ

    でも登場シーンが思いつかなぁい
  • 11 シャッポ id:LPm74D20

    2011-09-30(金) 21:33:57 [削除依頼]

    店を出て途方にくれていると。
    家の近所の公園が見えた。

    「…ふぅ」

    公園のベンチに腰をおろし。
    鮮やかなオレンジ色の空を見上げる。

    やっぱり…。
    メイを無視したのはダメだっただろうか。

    「明日、謝ればいいか」

    そんな事を思っていると。
    急にあたりが風に包まれた。

    砂が舞い上がり。
    生暖かい風が肌を滑る。

    「ん…目にゴミが」

    目に入った汚れをとり。
    治まった風に安堵する。

    「…あれ」

    先程まで誰もいなかったはずの公園に。
    見知らず一人の少女が。

    じっと僕の方を見つめていた。
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