Please love me again21コメント

1 びび id:qWESR561

2011-09-22(木) 22:09:08 [削除依頼]


言いたいこともいえないあたしに
生きる価値なんて在るの?


.桃色の歌より
  • 2 びび id:qWESR561

    2011-09-22(木) 22:13:02 [削除依頼]
    はじめましてびびです
    はじめから厨ニな内容ごめんなさい
    桃色の歌は私が立てたスレなのできにしないでください
    この小説に暫く没頭します
    応援よろしくお願いします
  • 3 びび id:qWESR561

    2011-09-22(木) 22:33:36 [削除依頼]
    今日も学校。
    気持ちが落ち込んでいくのが自分でも分かる。

    でも、きっと。
    大丈夫、今日は。今日こそは。
    鞄の中に暇つぶしのための小説を入れる。タオルはニ枚、鞄と手提げに一つずつ入れた。

    「準備完了ーっと」
    無駄に明るい声をだしてマンションをでる。
    さっと通り過ぎていった風がだいぶ寒くなっていて、秋も中盤だと教えられる。

    冬までにあれは終わるだろうか?
    ふと、そんなことを思った。
  • 4 びび id:qWESR561

    2011-09-22(木) 22:48:27 [削除依頼]

    電車に揺られて五分の公立高校に私は通っている。
    ぎりぎりの頭で県立トップ高に入った私は、入学当時成績はいつも下の方だった。

    けど夏休みを明けて早々に行われたテスト。
    そこで私は学年で五番をとった。違う、とってしまった。
    学年五番というのはクラスでは断トツ一位。

    クラスごとの順位が廊下に張り出されたとき、事件は起こった。

    一位の欄にはちゃっかりと藍河蜜希と私の名前が載っていて、
    「ちょっとぉ、みて? これ」
    それに不満を持つ奴が居た。
  • 5 有 id:WCTrXl80

    2011-09-22(木) 23:11:53 [削除依頼]
    おもしろい!!!!!がんばれ!!!!!
  • 6 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 00:57:23 [削除依頼]
    >>5 ありがとう がんばります
  • 7 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 01:14:47 [削除依頼]
    星葛愛世。
    お嬢様でクラスのリーダーの彼女は、歪めた顔をクラスメートに向けた。

    「なんか、貧乏ちゃんが頑張ったみたい!! きゃはっ。お金ないのに大変だねぇ」

    その顔と言葉は彼女の言いたいことを理解するに十分だった。
    前回のクラス一位は彼女。
    遙か下にいた私に抜かされたことが気に食わないんだ。

    「愛世……?」
    遠慮がちにクラスメートが声を掛ける。
    愛世は暫くして答えた。

    「…………でも。そういう一生懸命な子って目障りだよねぇ、梨愛」
    橘梨愛は私の友達だった。
    名指ししたのは、私が完璧に愛世の気に食わない人間として認識されたから。

    攻撃、開始。
  • 8 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 11:13:42 [削除依頼]
    それからは地獄だった。
    なにも答えないで俯く梨愛に愛世はゆっくり近づき、何かを耳打ちした。

    精神的にあまり強くない彼女は恐怖で目を開き、私を見た。
    そして彼女の唇がゆっくりご、め、ん、と動くのを私は呆然と見ていた。

    一連の出来事をただ他人ごとのように聞いていた私はやっと事の重大さを理解した。

    離れた愛世に、
    「そう……だ、ね」
    と呟く梨愛。華奢な肩を縮みこませ、綺麗なショートボブが申し訳なさそうにうなだれた。

    (酷い!!)
    私が唇噛むのをみて満足そうに目を細めた愛世は、もう遠回りな言い方をせず、余裕をもっていった。


    「ねぇ、明日、楽しみだよね。藍河さん?」
  • 9 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 12:46:57 [削除依頼]
    .
    通学路が、短い気がする。
    進む度重くなる足としくしく痛むお腹が今のあたしの気持ちを表していた。

    (成績くらいで。子供じゃない)
    誰もがそう思っているはずなのに。
    みんな誰かがそう言ってくれるのを期待してる。
    あの日から一ヶ月。

    蜜希は存在を無視され続けている。

    ごめんね、なんてあたしに言う権利はないけど。
    罪悪感で押しつぶされた心が悲鳴をあげた。助けて。
  • 10 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 14:11:54 [削除依頼]

    "篠ちゃんは優しい子だね"
    小さい頃から色々な人に言われた。
    先生も、友達も、あたしの良いところは優しいところだと言う。

    あたし自身も何度も周りから言われたので自分は優しい人間なんだと思っていた。
    ………………前までは。

    クラスメートの蜜希は今ハブられてる。
    彼女は気にしていないかのように淡淡と毎日過ごしている。
    あたしも、みんなも、梨愛ちゃんにさえ、蜜希は何もいわなかった。


    無言であたしたちを非難してる。
    あたしにはそう思えてならない。
  • 11 びび id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 15:37:34 [削除依頼]
    虐め、では無い。
    そんな大げさなものじゃ。

    でも星葛さんに従って蜜希を無視してるあたしは優しいって言える?

    (でも、仕方がなかった。だって逆らったらあたしが)
    自己保身しか考えないあたしは全然やさしくなんて無いんだ。
    急に自分が汚く感じられた。

    「もう、着いちゃう」

    みなれた古い校門が見えてため息をついた。

    (あ)

    そのとき見つけた、さらさらストレートロング。
    濃いブラウンの髪を揺らして堂々と歩いている少女……蜜希。
  • 12 びび@梨愛 id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 16:54:47 [削除依頼]
    .

    "でも、そういう一生懸命な子って目障りだよねぇ、梨愛?"
    "そう……だ、ね"

    罪悪感なんて一ヶ月もたてば薄れてく。
    そう思ったうちは薄情ものかな。
    うちはいかにも精神的に参っていそうなようすの川原篠の後ろを悠々と歩いてる。

    篠が罪悪感感じる必要なんて無いのに。
    一番いけないのは星葛愛世、次にうち。
    篠は特別蜜希と仲がよかったわけでもない、ただのクラスメート。

    なんであんたがそんなぼろぼろに傷ついた顔してんのさ。
    ばっかみたい。

    「篠!! おはよ」
    「梨愛ちゃん……おはよう」

    挨拶すると、予想以上に沈んだ声が帰ってきた。
    「どうしたのっ。そんな暗い顔して?」

    分かってる癖にうちは聞いた。
  • 13 びび@梨愛 id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 17:22:45 [削除依頼]

    「……」

    篠は黙ってしまった。
    そりゃあそうだ。
    今篠が考えてるだろう蜜希の話題はクラスではタブーの話題だから。

    無理して言わなくていいよ、そう言おうとしたとき、篠は口を開いた。

    「ねぇ、梨愛ちゃん…………」

    瞼が熱くなったのは気のせい?
    うちがどうしても出来なかった事を彼女は簡単にやってみせる。

    "ねぇ梨愛ちゃん、あたしたちこのままじゃだめだと思う"

    "言いたいこともいえないあたしに生きる価値なんかあるのって"

    "あたし、こんなくだらないこと、もう止めるよ"


    うちは何やってんだろう。
    うちはぼんやり篠の顔を見つめた。
    長い睫の奥の瞳は決意に輝いていて。
    「うちも、やめる」

    いつの間にかそう答えていた。
  • 14 びび@梨愛 id:sINz0PQ.

    2011-09-23(金) 21:42:04 [削除依頼]
    「ほんとっ!? ありがとう!!」

    あ。ば.かば.か、何やってんのうち。
    篠の瞳が剰りにも綺麗すぎて、純粋だったから。

    ちぇ。
    篠が巧く行ったら乗って、行かなかったら悪者にしちゃえって思ってたのにさ。
    計画丸つぶれだよ。

    そのだっさい銀フレームの眼鏡に守られて篠の瞳にはうちの汚い部分なんて映んないんだろうな。

    「あんたの馬.鹿に付き合ったげる。でも忠告、優しいのは損だよ」
    にっと笑って言うと、篠は悲しそうに言った。


    .


    .


    「あたし、優しくなんか無い」
  • 15 びび@訂正します id:SayNdCK0

    2011-09-24(土) 21:31:29 [削除依頼]

    「あたし、優しくなんか無い!!!!」
  • 16 びび@蜜希 id:SayNdCK0

    2011-09-24(土) 21:52:38 [削除依頼]
    .

    「あたし、優しくなんか無い!!!!」

    上履きに履きかえていた手を止める。
    (何、今の)

    聞こえてきたのは悲痛な叫び。どこかで聞いたことある声だった。
    (そうだ、篠って子の声)

    でも、紺野篠という少女は声を荒げたりするタイプじゃないはず。
    優しくなんか無い、なんて何の話をしていたんだろう。
    野次馬感覚であたしはガラスごしに篠の姿を探した。
  • 17 びび@蜜希 id:g8yZDdN0

    2011-09-25(日) 11:12:21 [削除依頼]

    ……交通安全ポスターの脇から見えたのは、黒髪おさげの少女と、ふんわりボブの少女。

    片方は眼鏡をかけている顔を蒸気させ、隣の少女になにか言っている。
    篠だ。
    そしてもう片方。
    真っ白な肌や二重の瞳。間違いない、梨愛だ。
    焦ったように手を動かして篠を止めようとする梨愛。


    「ちょっと! 篠っ? そんな大声で喋ったら……」
    「いいよ、もう。いけないのはあたし達でしょ?」
    「あたし達ってうち含まれてない!?」
  • 18 璃子 id:JaR2es3.

    2011-09-25(日) 11:14:08 [削除依頼]

    面白いです!

    .
    .

    また見に来ます←
    更新頑張ってください。
  • 19 びび@蜜希 id:g8yZDdN0

    2011-09-25(日) 11:54:28 [削除依頼]
    >18 ありがとうございます そうしてくれるととても喜びます
  • 20 びび@蜜希 id:g8yZDdN0

    2011-09-25(日) 17:45:31 [削除依頼]
    仲良いな、楽しそう。

    私が視界に映らなくても、無視されてても、梨愛は誰かと話してる、笑ってる。
    普段あまり高ぶらない私の心が、悲鳴を上げた。

    悲しい、苛つく、痛い、焼ける。
    なんて表現したらいいのか分からない感情が心渦巻く。

    何故、彼女が笑ってると苛立つのか。
    答えは簡単、ただ梨愛を信じてたから。
    (結局甘ちゃんだったって訳か)

    しだいに近づいてくる二人の視界が私をとらえない内にと、
    私は重い足をひきづって教室へ向かった。
  • 21 びび@梨愛 id:jyqJ8hG1

    2011-09-27(火) 21:25:19 [削除依頼]
    あげ
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません