06 knight -シックス ナイトー35コメント

1 恋華 id:Unx00XX/

2011-09-20(火) 18:27:23 [削除依頼]
 幼き姫のために生れし6人の少女たち

 幼き姫のために祈りし6人の女神たち

 幼き姫を守り、闘いし6人の騎士たち

 06 knigiht
  • 16 恋華 id:PxpFCke1

    2011-09-21(水) 22:40:11 [削除依頼]
    「ササユリ様、もうすぐでございますね。
     “あの日”が来れば人に戻れる」
    ササユリは少し悲しそうな顔をした。
    「しかし、一時的でございます。
     その間は姫様のお側を離れなければなりません」
    「それは、構いませんわ」
    無理をした様な明るい声。
    「だって、ササユリ様は嬉しいのでしょう?」
    「しかし……」
    言いかけた言葉を飲み込んで首を振った。
    「嬉しゅうございます」
    ササユリは姫を抱きしめたいと思ったが
    ガラスケースに入っていてそれは無理だった。
    「……ササユリ様、母上は元気にしてらっしゃいますか?
     私はもうしばらく会うことが叶いませぬので……」
    ササユリは淡く微笑んだ。
    まだ、眠りから覚めぬ姫は見た目以上に大人びている。
    それも、当然だろう。
    6歳で命の灯火が消え、
    その後、数千年もの間、身体は眠り、魂は彷徨い続けている。
    「お元気でございますよ。
     姫様をとても気にかけておられます」
    「……そう。……なら良かったわ」
    「ええ……、本当に……」
    ササユリの瞳からガラス玉のような涙があふれ、頬を伝い落ちる。
    落ちたガラス玉は砕けて消える。
    ササユリは胸の前で両手を組んで祈る。
    「安らかにお眠り下さいませ」
    彼女の後ろで声がする。
    「姫様に、お祈りを捧げます」
    カリンの声だ。
    数秒後、ササユリが後ろを振り返る。
    後ろにはカリンを含め、5人の少女がいた。
    「100年に一度の時が来る……」
    誰かがつぶやいた。
    そして、そこにいる誰もがその意味を知っていた。
  • 17 恋華 id:HCwL/ZE/

    2011-09-23(金) 16:57:13 [削除依頼]
    「姫様は、悲しまれておられるのですか?」
    黒髪に真っ黒な瞳、純白のワンピース。
    カリンが答えた。
    「藍様、そうではありません」
    「では、…ではなぜ……」
    黒髪の少女―藍が振り返った。
    「なぜ、あんなに無理をなされているのですか?」
    彼女の瞳からガラス玉が流れる。
    それは、頬を伝い落ちて、消えた。
    「私は、あのような、お声を、聞きたいのでは、ありません……」
    藍が泣き崩れた。
    「わたくしは……、私は!!」
    カリンは藍に肩を貸して4人の少女たちに言った。
    「ここを出ましょう。
     姫様が眠りから覚める前に…」
    6人の少女たちは部屋から出た。
    6人の足音が遠くなる。
    「……私は決めましたわ。
     騎士(ナイト)達の開放を……」
    可愛らしい声が響く。
  • 18 凜 id:HCwL/ZE/

    2011-09-23(金) 17:09:51 [削除依頼]
    おもしろいです。

    恋華さんって何て読むんですか?
    「こいばな」ですか?
    「れんか」ですか?
  • 19 恋華 id:HCwL/ZE/

    2011-09-23(金) 17:15:48 [削除依頼]
    面白いなんて言っていただけて嬉しいです。

    「れんげ」って読みます。

    更新は明日かなー。
  • 20 恋華 id:mhST2yF.

    2011-09-24(土) 22:56:20 [削除依頼]
    下の階に下りた6人は藍を床に寝かす。
    藍の目から、まだ止めどなく溢れている涙。
    彼女の額に当てたカリンの手の平が微かに輝る。
    藍はカリンの腕を力なく握る。
    「カリン様……、私は…私は…」
    「分かってます。
     姫様の明るい心を取り戻したいのでしょう?」
    「…は、い」
    「大丈夫です。
     私たちとてそれは同じで御座います」
    藍の瞼がおちる。
    「……姫様は何かを決意なされた」
    銀髪に深紅の瞳、真っ赤なワンピースの少女。
    今までのつぶやきも彼女のものだ。
    「何を決意なされたの?モナルダ様」
    問われたモナルダはフっと鼻で笑った。
    「そこまで知らぬ」
    「なぜそう思ったの?」
    モナルダは少し考えるような仕草をした。
    「…なんとなくだ」
    彼女はそれだけ言うとさっさと屋敷を出て行った。
    残された4人は上の階を見た。
    「……姫様は何を決意なさったの?」
    カリンのつぶやきは誰しもが思っていることだった。
  • 21 恋華 id:3uq34Ht0

    2011-09-25(日) 21:49:36 [削除依頼]
    「モナルダ様」
    ササユリがモナルダを呼んだ。
    モナルダは振り返らずに立ち止まった。
    「なんだ?」
    「さっきの言葉の意味を教えて」
    だが、モナルダは無視してさっさと歩いていった。
    「…ねぇ」
    ササユリが彼女の腕をつかんだ。
    「我に気安く触るな」
    モナルダはササユリの手を振り払おうとしたがダメだった。
    「……」
    ササユリはモナルダの瞳をじっと見ていた。
    モナルダは面倒臭そうにハァー、とため息をついた。
    「…だから、何となくだと言っとるだろう」
    ササユリはさらに手の力を強めた。
    「……女神様の声がした。
     …痛いから、手を離せ」
    ササユリはハっとして手を離した。
    モナルダは何もなかったように無表情で歩いていった。
    「…女神、様……?」
    ササユリのつぶやきは泡となって消えた。
  • 22 恋華 id:t72jeKv/

    2011-09-27(火) 23:09:48 [削除依頼]
    湖がある山の頂上近く。
    大きな教会。
    その屋根の上にその人はいた。
    「モナルダの奴、もうばらしたのか。
     面白くない……」
    「面白くないは無いだろう」
    屋根の上の彼女―女神の後ろに気配が降り立った。
    女神は振り返らずに言った。
    「なんだ、モナルダか…。
     ササユリが来れば面白かったのに…」
    女神はつまらなそうに顔を歪めた。
    「うるさい、だまれ」
    「うるさい、だまれ、は無いだろう。
     仮にも女神の俺に向かって」
    モナルダは鋭い目つきで女神を睨みつけた。
    女神はようやく後ろを振り返った。
    「で、話があってここまで来たんだろう?」
    「ああ、そうだった」
    「なんだ?」
    モナルダは一歩女神に近寄った。
    「姫様に要らぬことをいっただろう?」
    女神の口元が笑う。
  • 23 恋華 id:U7bwqXA/

    2011-09-28(水) 16:50:56 [削除依頼]
    月が昇る。
    その様子は湖の中でも分かった。
    「女神さまが…」
    水に揺れる月を眺めながらササユリはつぶやいた。
    歌を歌っていたあの広場。
    揺れて目にかかった前髪を鬱陶しそうにかきあげた。
    やがて気がすんだのか月を眺めるのをやめ、屋敷に帰っていった。
  • 24 恋華 id:U7bwqXA/

    2011-09-28(水) 23:32:03 [削除依頼]
    湖に戻って来たモナルダは
    海の底よりも深い怒りに浸っていた。
    その目つきは睨まれるだけで心臓が止まってしまいそうである。
    だが、帰ってはいたものの湖の中には入らず
    湖のふちに座った。
    「奴は何を考えておるのだ…」
    彼女はさっきまでのやり取りを思い出した。
    また、怒りが込み上げてきた。
    触らぬ神になんとやら…。
    仮にも神に仕える者に今ここで話しかけると
    まちがいなく、きっと、たぶん
    酷い目に合うだろう。
    ササユリが帰っていったのもこの気配を感じたからかもしれない。
    たぶんだが…。
    やがて少し落ち着いたのかモナルダが口を開いた。
    「しかし、なぜ我だったのだ?」
    無数の星がキラキラ輝いた。
  • 25 恋華 id:4EWexkp0

    2011-09-29(木) 17:59:04 [削除依頼]
    要らぬことを言っただろう、とモナルダに言われ
    女神は微かに笑った。
    「なのを言ったか知りたいのか?」
    無言。
    だが、否定はしない。
    「なぜ知りたい?」
    モナルダは不機嫌そうに目を細めた。
    「なぜか?
     そんなの決まっている」
    それを聞いて女神は興味深そうな顔をした。
    「全ては主たる姫様の為。
     もし、貴様が姫を苦しめているのならば…」
    モナルダが自分の顔を女神の顔に近づける。
    「たとえ一生罪を背負い苦しむ事になろうとも
     貴様を殺す覚悟はできている」
    女神から顔を離し、もう一度彼女を睨みつけた。
    だが、女神は全く動じず楽しそうな表情をしていた。
    「我が君に何を伝えたか、それをお前に教える気はない」
    風が女神を包み込んだ。
    そして、サッと姿が消えた。
     
  • 26 恋華 id:vGgY3E60

    2011-10-01(土) 16:04:34 [削除依頼]
    ササユリは屋敷に戻って
    かれこれ1時間ほど姫に祈りを捧げていた。
    姫は1週間に約10分だけしか目を覚まさない。
    声を聞けるのはほんの少しだけ。
    ササユリは死する前の彼女に会った事が無い。
    他の5人もそうだ。
    だが、生まれる前から彼女の事を知っていた。
    なぜなら、生まれる前から彼女に仕える事が決まっていたからだ。
    生まれる前から……。
  • 27 恋華 id:vGgY3E60

    2011-10-01(土) 16:39:18 [削除依頼]
    ―将来、ナイトと成りし者よ―

    美しく、神々しさをまとった少女が1人。

    ―我が君の為に生れし者よ―

    見渡す限りの白。

    ―我が君の為に祈りし者よ―

    なぜかは、分からない…

    ―我が君を守りし者よ―

    涙が溢れる。
  • 28 榛名 id:lEghmpD0

    2011-10-01(土) 21:05:15 [削除依頼]
    感想を書きに来ました!はるなです。

    とても良い作品だと思いますよ〜
    ファンタジー最高です!!!

    もっと感想を書くべきなのだろうが……
    まだ始まったばかりで少ししか書けません!
    ごめんなさいm(--)m

    更新頑張って下さい!
  • 29 魅皇 id:KweOimH1

    2011-10-02(日) 22:08:46 [削除依頼]
    見に来ますた!
    うん!おもろい!
    あと、大口叩くかもだけど、
    もう少し文と文の間が開いてるほうが
    私としては読みやすいかなー?
    って感じ^^

    長文スマソ^^;
  • 30 恋華 id:Wlme8X0/

    2011-10-02(日) 23:23:03 [削除依頼]
    >29
    魅皇さん
    見に来て下さったんですね。
    嬉しいです。
    がんばって完成させます!
  • 31 恋華 id:lj/x/o9/

    2011-10-24(月) 14:48:44 [削除依頼]
    久々に更新します。
    では、本文。

    *〜*〜*〜*〜*〜

    “100年に一度の日”と呼ばれたあの日まで
    残り1日となった日、太陽が昇りかけた時。
    ササユリは教会にいた。
    姫の横に立っている。
    組んだ指は胸の前、
    まつ毛の長い瞳を閉じて、ただ祈る。
    彼女は夢を見た。
    生まれる前に女神と出会った時の…。
  • 32 恋華 id:tBeB5XQ.

    2012-03-30(金) 10:25:33 [削除依頼]
    めっちゃ久々に更新させていただきます。
    誰か感想をください。
  • 33 96にゃんこ id:nbAAVfG.

    2012-03-30(金) 10:34:35 [削除依頼]
    にゃ!?
    私の本名藍だよwww

    偶然だ〜☆
    ヤッター♪
  • 34 恋華 id:tBeB5XQ.

    2012-03-30(金) 10:48:04 [削除依頼]
    「ササユリ様」
    誰かに呼ばれてササユリは振り返った。
    後ろにいたのはカリンだった。
    「いよいよ明日ですね」
    カリンは歌を歌うかのように、ササユリに話しかけた。
    「そうですね」
    ササユリは悲しそうな笑顔を浮かべながらカリンの言葉に答えた。
    カリンはササユリの近くにあった木製の椅子に座って、ササユリの目を見る。
    「あくまで、私の想像ですが…」
    カリンが静かに語った話の内容に、ササユリは驚きを隠せなかった。
    だが、心の片隅でなるほど、と納得していた。
  • 35 恋華 id:tBeB5XQ.

    2012-03-30(金) 10:52:08 [削除依頼]
    96にゃんこさん、すごい偶然ですね!

    藍は結構気に入ってるキャラなので
    出番増やしちゃおっかなぁ〜。

    今後も見ていただけたら嬉しいです。
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