プリンセスヒストリー3コメント

1 Damiy id:LXiI1gE.

2011-09-20(火) 18:03:38 [削除依頼]



誰にも愛されず生きていくのが、自分の運命だと
彼女は信じ切っていた。


「何をお考えになっていらっしゃるのですか?」


「何も考えてなんていないわ」


 プリンセスヒストリー
  • 2 Damiy id:LXiI1gE.

    2011-09-20(火) 18:19:02 [削除依頼]

     立派な城の中の部屋のひとつが、自分のもの。一人には大きすぎるベッドも、読みもしない分厚い本の詰まった本棚もすべて無駄だと思った。
    部屋の隅の壁に掛けられた大きな鏡は、金色に縁取られてありゴージャス極まりない。

    けれどそれに映るのは自分。

     王家に相応しくない、真っ黒な髪の自分。一般人の父譲りの真っ黒な髪の毛。鏡に映る自分が憎くて醜くて仕方なかった。


    こんな女を嫁に取りたいと思う男もいない。
    それどころか、こんな娘を嫁に出したい父親もいない。
    広い城の中で友人も、家族さえも失いかけていた。


    「本日はご生誕記念日ですよね、姫」


    この男、ただひとりを覗いて。
  • 3 Damiy  id:7wCKzF80

    2011-09-27(火) 17:43:45 [削除依頼]

    ルーマ・ハロルド
    茶色い髪の毛は短く、まるで犬のようで。
    切れ長の垂れた目を細め私に微笑む。

    「おめでとうございます」

    一見すれば執事のように見えなくもない服装だが
    そんな優しいものでもなければ、そんな高い位の人間じゃない。

    私の、下僕だ。
    しかもかなりの変わり者。


    今まで色んな召使いや下僕に出逢ってきたが
    王家に相応しくない私なんかに、尽くしてくれる奴は一人もいなかった。
    それもそのはず。

    王家に代々伝わる髪色は金色で、わたしは真っ黒。


    「ルーマ、私はいくつになったの」


    自分の歳も覚える気にならないほど、自分の存在が疎ましい。
    そんな私に彼は微笑み、言うのだ。

    「めでたく、17になられました」

    自分のことのように、嬉しそうに。


    ルーマは下僕。
    だけど、私に尽くしてくれる唯一の存在。
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