ラビュリンス97コメント

1 G id:4f3ABfs1

2011-09-10(土) 13:09:14 [削除依頼]
ラビュリンス=「迷宮」です。

「現代ファンタジー」ってジャンルになるのかな?
少年少女のお話です。

どうぞ、読んでって下さい。
  • 78 G id:rwUFJk81

    2011-10-23(日) 23:14:56 [削除依頼]
    あげ。
  • 79 G id:2XbNoZl0

    2011-11-07(月) 00:34:57 [削除依頼]
     通路はずっと同じ道幅で続いていた。一人分の幅しかないので、俺達は一列になって進んだ。明かりは俺の持つ、タリスの入ったロケットから放たれるぼんやりとした小さな光だけだ。その青白い光も、通路の先を照らし出してはいない。俺の足元をかすかに映し出すのがやっとの弱々しい光だ。
    「……そういえばさぁ」
     突然、勇斗の声が後ろから聞こえた。天井の見えない通路の中を、声だけがむなしく響いて消える。
    「ギリシャ神話だと、テセウスがラビュリンスの中に入ったとき、アリアドネの糸を使ったんだよね?」
     勇斗が誰ともなしに問いかける。もちろん俺が知るわけ無い。
  • 80 G id:W86o0MS1

    2011-11-14(月) 22:36:45 [削除依頼]
    この小説はギリシャ神話を参考にしていますが、物語の構成上実際の物とは異なる部分があります。
    大目に見て下さい。
  • 81 G id:W86o0MS1

    2011-11-14(月) 23:44:56 [削除依頼]
    「迷宮の中で迷わないように、アリアドネがテセウスに持たせたんだよね」
     後ろの方から達也の声が答えた。ホントに達也は物知りだとつくづく思う。
    「そうなんだよ!」
     知っている人がいるってだけで、勇斗のテンションは跳ね上がる。
    「つまり、今もその糸が残っていれば僕たちも迷わずにゴールまでたどり着けるってことだね」
     達也が説明してくれる。
    「そういうことなんだよ!!」
     なぜか勇斗が得意気に胸をそらすのがロケットの光の中で見えた。
    「あんたが威張るな!」
     なつきが突っ込み、勇斗にチョップを下す。
     そんな二人を見ながら俺が笑っていると、突然足をすくわれた。比喩じゃあない。何かに足が引っかかり、思いきりすっ転んだのだ。
     悪態をつきながら俺を転ばした元凶を見つけようと足元を見ると、そこには毛糸ぐらいの太さの糸が張ってあったのだ。
    「おい、これって……」
     俺が勇斗の方を見ると、そこには文字どおり目をキラッキラさせた勇斗の顔があった。
    「アリアドネの糸だ!」
  • 82 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 01:23:40 [削除依頼]
     おいおいマジかよ。そんなもんまで残ってるのか?
    「なあ、これって糸だろ? アリアドネのだろうが、糸なんだろ? ウン千年前のたかが糸が、今も残ってるなんてありえるのか?」
     俺がまっとうな疑問を口にすると、勇斗が嬉しそうに語る。
    「魔法だよ、きっと! 魔力を持った糸だから、長い時間が経っても平気なんだ!」
    「魔力ねぇ……」
     確かに、タリスのペンダントもあるし、真っ向から否定もできない。ただ、ペンダントは魔力ではなく、ダイダロスの技術による産物らしいが。
     すると、なつきが口を開いた。
    「でもさ、テセウスは糸を回収しなかったの? 普通、回収するんじゃない?」
     なるほど、なつきの言うことももっともだ。俺達は沈黙した。しかし、その沈黙はすぐに達也によって破られた。
    「それなら説明がつくよ」
     そう言うと、達也は糸に近づいてしゃがみ込んだ。
    「ほら見てごらん。糸の先端は固定されてる」
     俺達が達也の足元をのぞき込むと、なるほど糸が釘で地面に固定されているのが見えた。
    「ゴールに到達した物が糸を回収するには、スタート地点まで戻ってこの釘を抜かなきゃならない。だったら、糸を残しておいた方が手間がかからないだろ?」
  • 83 菜々美 id:i-A.PrrGt0

    2011-12-10(土) 01:36:52 [削除依頼]
    面白いです( ´∀`)/~~続きが読みたいww
  • 84 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 09:44:43 [削除依頼]
    >83 ありがとうございます! 一ヶ月ぶりの更新です……。よし、頑張ろう!
  • 85 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 10:08:43 [削除依頼]
     達也の説明に、俺は舌を巻いた。つくづく頭の良い奴だ。
    「それで、結局この糸に従って進むの?」
     なつきが話を戻した。
    「そりゃそうでしょ! これを辿れば、一度も迷わないでゴールまで行けるよ!」
     勇斗は糸を食い入るように見つめたまま言った。
     俺も賛成だった。何の目印もない道を行くより、はるかに得策だ。
    「じゃ、行こうか」
     達也が締め、元の隊列に戻った。
     先頭の俺は闇の中へと続く糸をもう一度確認すると、タリスのペンダントが放つ小さな光を頼りに暗闇の中へと足を踏み出した。
  • 86 コハル id:lRjSErP/

    2011-12-10(土) 10:33:14 [削除依頼]
    お久しぶりですね 覚えていますか? コハルです
    最近見なかったんで、終わっちゃったかと思いましたよー
    良かった!続いてて!!

    更新、頑張って下さい!!
  • 87 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 13:16:25 [削除依頼]
    >86 もちろん覚えてますよ! すいません、だいぶ放置してました^ ^; これからまたちょくちょく更新しますので、今後もよろしくお願いします^ ^
  • 88 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 13:50:36 [削除依頼]
     道は相変わらず真っ暗だった。足元の糸でさえ、タリスのペンダントの微かな光では暗闇の中にぼんやりと見える程度だ。その光の外、俺達の進む先にはそんな暗闇がまるで分厚い壁のように、通る者を拒むかのように目の前の視界を黒く染めていた。
     途中、何度か分かれ道に遭遇したが、テセウスの残した糸の続く方へと進路をとっていた。
     しかし何の変わりばえのしない景色に飽きたのか、突然勇斗が口を開いた。
    「ねえ、しりとりしない?」
     特に大きな声ではなかったが、今まで自分達の小さな足音しか聞いていなかった俺達は勇斗の声に飛び上がった。
    「び、びっくりさせないでよ!」
     なつきは言うなり、すぐ後ろの勇斗をひっぱたいた。パァァン! と、明らかにクリーンヒットだと分かる破裂音が、通路の壁に反響して消えていく。
    「い、痛い」
     俺は足を止め、ペンダントを掲げて後ろを見ると、勇斗が涙目でとてもリアルな感想を述べていた。
    「じゃあ、『痛い』の『い』だね」
     達也は達也で、何事もなかったようにしりとりを開始していた。
    「じゃあ『いす』」
     達也がニコニコ顔で言うと、左頬を真っ赤にした勇斗が元気よく、
    「次は先頭の直樹ね!」
    と言った。
  • 89 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 14:45:59 [削除依頼]
     それで良いのか勇斗? お前は世の中の理不尽を受け入れて生きていくのか? 様々な疑問が浮かんできたが、どうやらしりとりは続けるようだ。
    「す……『スイカ』」
     一応俺が繋げると、なつきも考えるそぶりを見せた。
    「『貝』?」
     そんな調子で、再び歩きだしてからもしりとりは続けられた。
    「『イリス』ギリシャ神話の虹の神だよ!」
    「『スロバキア』(スロバキア共和国)」
    「『アシカ』」
    「また『か』!? ……『カニ』」
    「『ニンフ』! ギリシャ神話の樹木の精!」
    「『フィジー』(フィジー共和国)」
    「……『地蔵』」
    「『ウナギ』ね」
    「『キルケ』魔女なんだ。島に住んでて……」
    「『ケニア』(ケニア共和国)」
    「…………『悪魔』」
     ああ、みんな悪魔だ。そんなに……そんなに突っ込んで欲しいか……! 突っ込みたくてたまらんわ……!
     どんだけギリシャ神話好きなんだよ!?
     頭良すぎて、自ら国名に絞ってる奴もいるし!
     なんで……なんで魚介類なんだよ……! 確かにウナギは旨いけど!
  • 90 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 17:01:34 [削除依頼]
    そうして何順かした時、しりとりは唐突に終わることとなった。ちょうど、俺の番だ。
    「『お』……『お』……」
     その時、俺の目に今までとは違う景色が飛び込んできた。
    「お……『大きな部屋』……」
  • 91 G id:DQU3LSP1

    2011-12-10(土) 21:40:39 [削除依頼]
    「えー、そんなのアリ?」
     勇斗の不服そうな声が聞こえたが、それどころではない。俺達は顔を見合わせ、目の前の巨大な空間に目を移した。
     そこは、まさに「大きな部屋」としか言いようがなかった。奥行きは裕に二百メートルはあるだろう。天井も、ありえないくらいの高さにあった。そしてそれが認識できると言うことは、何かしらの光源があるという事だ。しかし、どこにあるのかは分からない。ただ、その空間の中だけがぼんやりと浮かび上がっているのだ。
    「不気味……」
     なつきがつぶやいた言葉は、四人全員に共通するだろう。
     やばい。何だか分からないが、この空間からはやばい雰囲気がビンビン漂ってくる。
    「どう……する?」
     俺は誰ともなしに尋ねた。
    「糸は……?」
     勇斗の声で足元に目をやると、テセウスの残した糸はまっすぐ反対側の壁へと伸びていた。
    「行く……しかないよな?」
     俺はもと来た道を振り返った。最後尾の達也の後ろには、今まで歩いてきた道があるだけだ。ここから出るには、先へ進むしかない。
    「行くか」
     俺は、部屋の中へと足を踏み入れた。
  • 92 G id:EVthrsY/

    2011-12-14(水) 14:08:07 [削除依頼]
    「…………?」
     特に変わったことは起きない。さらに足を数歩進めたが、何も異常はない。後ろから聞こえる足音から、三人とも俺の後についてきているのが分かる。
    「……なんだ。結局何でも無かったな」
     俺は安心して後ろを振り返ろうとした。そのとき、突然俺の後頭部に強い衝撃が走った。痛みのあまり、俺はその場にうずくまる。
    「ぐ……」
     俺は痛みに顔をしかめながら、ゆっくりと振り返った。瞬間、俺は目を疑った。
    「た……達也……?」
  • 93 G id:RDhQRmj1

    2012-01-05(木) 00:18:52 [削除依頼]
     そこには紛れもなく達也の姿があった。
    「た、達也、いきなり何を……」
    「黙れ」
     俺の言葉を遮ると、達也は倒れた俺に向かって更に蹴りを放った。それをぎりぎりでかわして、俺は慌てて立ち上がった。
    「な、なぁ達也、どうしたんだよ、何が……」
    「黙れ」
     なんとかなだめようとするが、全く聞く耳を持たない。これは相当にヤバい。というより、訳が分からない。
    「おい! 勇斗! なつき! 見てないで助けろよ!」
     必死に助けを求めたが、帰ってきた答えに俺は顎然とした。
    「いや、俺めんどくさいし。自分でやってよ」
    「は? 何で私があんたなんか助けなきゃいけないの? キモいんですけどー」
     ……なんなんだ。三人とも、何かがおかしい。普段の三人では絶対にこんな言動は取らない。本当に、何がどうなっているのか分からない。
  • 94 コハル id:GYDQPOQ.

    2012-01-09(月) 15:31:04 [削除依頼]
    何だ!?皆に何が!!!?
    続きが気になる・・・

    っていうかしりとりww
  • 95 G id:CreIU9Q.

    2012-01-09(月) 19:32:22 [削除依頼]
    >94 だいぶ間が開いてしまいましたね、お久しぶりです。長い間更新できなくてすいませんでしたm(_ _)m これだけ間が開いたのに再び読んでいただけるとは、正直思ってませんでした^ ^; ありがとうございます。 テンポ良く更新できるかは分かりませんが、暇があれば更新していきたいと思います。
  • 96 コハル id:IeBWmom.

    2012-01-10(火) 16:54:26 [削除依頼]
    一度読み始めるとしぶとく読んでいく人なんです♪
    じゃあ、気長に更新を待ってます
  • 97 G id:Xa6OLEJ/

    2012-01-13(金) 23:31:11 [削除依頼]
     パニックになりかけたとき、胸元でタリスのペンダントが跳ねた。そうだ! タリスがいた!
     俺は急いでロケットに手を掛けた。ところがどういう訳か、ロケットはびくともしない。どうしても開かないのだ。
    「なんなんだよクソ……!」
     そうこうする内に、達也が再び殴りかかってくるのが見えた。もう俺はふっきれた。
    「……くっそ!」
    「直樹ィ!」
     達也が顔をめがけて右ストレートを繰り出す。俺は一気に懐に潜り込んでそれをかわし、そのままの勢いで達也にタックルする。衝撃で達也は地面に仰向けに転がり、俺はその上に馬乗りになった。達也の手足を押さえつけると、達也を問いただした。
    「達也! なんでこんな事するんだ! 答えろ!」
     しかし改めて達也の顔を見たとき、俺は絶句した。達也の目は血走り、俺の事を見ていない様だった。小さく震えていて、既に何を言っても返さなくなった。
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