時を超えて、僕は。10コメント

1 早乙女 涙 id:uRdQflO/

2011-09-10(土) 07:59:52 [削除依頼]

profile...

name . 早乙女 涙 -Saotome Rui-
age . 15歳
sex . ♀
hoppy. 昼寝

初めまして、早乙女と申します。
こちらの小説投稿掲示板には
初めての投稿となります。
右も左も分からない未熟者ですが
どうぞ宜しくお願い致します。
  • 2 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 08:14:29 [削除依頼]

     既に使われなくなって久しい旧三棟校舎の屋上は、涼介の絶好のサボり場となった。

     全校生徒わずか240人と在籍生徒数が少なく、校舎自体も小さな天和高等学校は、涼介の住む天和蝶の中でも比較的レベルの低い私立校だった。
    中学時代、成績の良かった涼介が何故、多々ある進路候補の中からこの学校を選んだのかといえば、家から一番近いのが単にここだったから。
    それに涼介の両親が二人とも、天高の卒業生だったからに他ならない。
     特別ここで何かがしたかったから、とか憧れの先輩がいたから、とかそんな訳ではなかった。
    だからだろうか。
    入学して早三年、もうすぐ卒業を迎えようかというこの時期になっても、特に学校に愛着が湧かない。
     それでもこの三年間、一日たりとも欠かさず涼介が学校に通学したのは、学校が好きだったからではなく、家にいるのが苦痛で仕方なかったからだ。
  • 3 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 08:17:59 [削除依頼]
    news... 誤字訂正のお知らせとお詫び。 >2の6行目。  誤. 天和蝶    ↓  正. 天和町 不注意による見落とし、 大変申し訳ありませんでした。
  • 4 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 08:25:08 [削除依頼]

    ――家にいたくない。
     それは涼介の切実な思い以外の何物でもない。
    だからといって未成年の彼には、家の他に行くところもなく、かといって他の生徒達のように、悪友とどこかでたむろする勇気も持てなかった。第一、たむろする友達もいないのだ。
     学校に来ても、特別仲のいい友達がいる訳でもないし、心から慕うことのできる教師がいる訳でもない。
    学校側の方針として、生徒は必ず何かしら部活に入ることになっているが、三年生になり早々に部活を引退している涼介には、それも関係のない話だった。
    そのうえ学校の要ともいえる授業は、これから習う予定の単元を、自主勉強の一つと思って既に済ませてしまってある。
     だからだろうか、と涼介は屋上で、柵の内から見慣れた町を見下ろしつつ、心の中で呟いた。
    ――つまらない。
    これは単に、学校生活だけのことをさして言っているのではない。
    つまらないのは、自分自身。
    ひいては自分自身が今生き、まだこれからも生きていく、あり余る人生のことだ。
  • 5 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 08:32:49 [削除依頼]

     これからまだあと何十年も、このつまらない人生を送っていかなくてはならないのかと思うと、涼介は気が狂いそうになった。
    人の長い一生の中で、たった18年など、大人からすればあっという間に感じられるかもしれない。
    しかし高校生の涼介にとって、今までのこの18年間は、気が遠くなるほど長い時のように感じられた。
    けれどだからこそ、これからの人生が今と同じつまらないもののまま、終わっていってしまうような気がしてならない。
     社会から疎外されるのが怖くて、こんな風にしか生きられない自分が情けなくて、そのうえどうしようもなく惨めな気分だった。
    こんな寂しい気分になるのは、たまのことではない。
     しょっちゅう、というほど頻繁でもなかったが、それでも涼介は気持ちがへこむ度、よくこの屋上に来てはこうして時間を持て余していた。
  • 6 ゆうな id:xtSjkaG/

    2011-09-10(土) 08:40:09 [削除依頼]
    更新頑張ってください!!
    今.できたて読みました!

    涼介の前向き(?)が好きです!

    屋上でさぼり!
    大胆ですね!

    [ 殺し合いじゃんけん,]をかいてます。
    駄作ですが、コメントくれると嬉しいです.
  • 7 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 08:46:40 [削除依頼]

    ゆうな様...

    コメントとても嬉しいです。
    更新頑張りたいと思います。

    涼介はこの後どうなってしまうのか…。
    作者に遊ばれてしまうのでしょう。

    ありがとうございました。

    すぐ読みに行かせて頂きます。
    題名からして何だか惹かれますね。
  • 8 早乙女 涙 id:uRdQflO/

    2011-09-10(土) 10:13:26 [削除依頼]

     授業のサボり癖がつかないよう、自分自身で気をつけてはいるものの、気が滅入っている時に騒がしい教室にいるというのは、ある意味拷問に等しい。
    だから涼介の足はいつも自然と、封鎖されて寂れた屋上へと向かってしまうのだ。
     そしてそれは、今日も当然例外ではない。

     風に当たれば気分も晴れるだろうと思って来たのに、涼介の期待に反して気分は優れず、心は少しも軽くならなかった。
     こうして昼の町を見下ろし、そこかしこで働く人達を見ていると、自分がいかに小さな人間であるかを思い知らされているようで、余計に気が滅入ってくる。
    あの玩具の模型のような町で働く人の中には、きっと涼介と同じ年頃の少年少女も混じっているのだろう。
     高校進学を諦め、学生だからと、通常よりも安い賃金でこき使われているのか。
    それとも定時制の高校に通う傍ら、家庭の生活や自分の将来の為に働いているのか。
    その人達がどんな理由で、どんな状況で働いているのか、涼介には見当もつかないことだ。
    けれど勉強と仕事の両立が、決して楽ではないことくらい、涼介にだって理解できる。
     高校に行けるだけの余裕が家庭にあって、なおかつ進学する高校が選べるだけ、自分はまだいい方だ。

    ――そうでも思っていなければ、やっていられない。こんな惨めな人生など。
  • 9 G id:4f3ABfs1

    2011-09-10(土) 13:04:02 [削除依頼]
    面白くなりそうですね!
    これからも読ませていただきます。

    期待してま〜す!!^ ^
  • 10 早乙女 涙 id:mdQM3k1/

    2011-09-11(日) 15:13:39 [削除依頼]

    G様...

    更新が愚鈍で申し訳なく思っています…。
    こんな作品でよければ
    またいつでも来てください。

    ありがとうございました。
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