カラフル☆パレット.172コメント

1 ジャック id:XBGSc6W1

2011-09-08(木) 23:52:46 [削除依頼]
みなさんこんにちわジャックです。

これからリレー小説を書いていきたいと思います。

ではメンバー紹介です。
1:蒼
2:藍
3:美玲奈
4:雛
5:ジャック

の5にんです。

いろいろ頑張りますので見て行ってください。

ナリ・荒らしは基本無視します。


では、蒼にかわりますね。

蒼どうぞ!
  • 153 スフレ@小4なう id:81UQogf1

    2012-01-08(日) 17:50:27 [削除依頼]
    age
  • 154 藍*風邪ひきましたが何か id:vt-6bYgfmv.

    2012-01-24(火) 08:41:23 [削除依頼]
    あげちゃぴん
  • 155 蒼 id:yH2ohGd1

    2012-01-29(日) 17:34:03 [削除依頼]

    部室棟へ向かっている、と雛に悟られないように少し遠回りしながら、校舎から校舎へ渡り廊下を歩いていく。
    装飾の施された思わず見入ってしまうような中庭の横をぬけ、部室棟のすぐ隣の校舎へと移った。
    人気のない廊下。開け放たれたままの窓から夏特有の少し湿った空気が入り込んでくる。歩き回ったせいで少し上気した頬には心地よい。
    窓の外へ視線を移せば、目に優しい万緑の木々と、花壇に咲き乱れている美しい花々が強い日差しの中で輝いていた。
    せわしないセミの鳴き声がすぐ近くで聞こえる。

    「あ、メルシーくん、そこ美術室ね」

    2人――雛とメルシーくんの間というポジションを陣取っている私は、通りかかった教室を指差しながら、案内という任務を遂行中だ。
    飴をなめているので少しくぐもった声になってしまっているが、特に気にはしない。
    ネクタイを緩めたり締めたりして弄び、衣擦れに似たような音を耳に入れながら足を進める。
    2人と歩幅が全然違っているので、私は小走り気味になっている。仕方ないっちゃ仕方ないのだけれど、もうちょっと気遣ってくれてもいいじゃないか、と思う。足長いっての自慢してんのかこの野郎。

    「もう無理、疲れたー……」

     しゅるり、とネクタイを適当に緩めてから手を組んで後頭部まで持っていく。そして、ペースを落として2人の背中を追うような位置に下がった。
     雛がちらりとこちらに視線をよこしたが、歩くスピードは依然として速いままだ。いや、速いままというか何と言うか……。心なしか少し速くなっているような気がする。 
     時折私はこの男が悪魔に見える。基本は優しいのだが、意地悪な言動や表情が稀に見え隠れするのだ。そして、その悪魔的な部分がほとんどこちらに向けられているような気がしてならない。
     私が雛の背中を睨みつける一方でメルシーくんは雛と私を交互に見、少し戸惑ったような表情を浮かべてから、

    「蒼ってトロい? もっと速く歩けないのか?」
    「外国人ってもっと紳士的なのかと思ってましたよ私」

     いきなり毒を吐いてきやがった、と若干動揺しつつ割と冷静に言葉を返すと、メルシーくんは顎に手をやりながらすっと目を細めた。
     レディファーストっていう素敵な言葉があるじゃないか! 女の子を優先させるっていう紳士的な行為をさ、ほら!
     期待と懇願の入り混じった瞳で見つめていると、メルシーくんは何か見つけたように私を見据えながら申し訳なさそうに眉を下げ、

    「あ、ごめん…………た、短足?」

     …………もう一人、悪魔が降臨してきたような気がする。
     謝っておきながら毒吐くって……わざとやってんじゃねぇのかこん畜生。
  • 156 蒼 id:yH2ohGd1

    2012-01-29(日) 17:36:12 [削除依頼]

    あー最初の方1マス空けんのわすれてたぁぁ…←
    読みにくくて申し訳ない限りです←
  • 157 藍 id:vt-K8UdNxf.

    2012-01-30(月) 16:49:34 [削除依頼]
    *

    「え?」
    時間が、止まった。


    「や、だから。そんなに言うとか、シスコンじゃね?」

    シスコン――シスターコンプレックス――しすこん!?

    「何言っちゃってるのか、私には理解しかねますね」
    ふぅ。
    と、ため息をつき有栖川を軽く睨む。怖いけど。
    「まさか、自覚ねぇの?」

    「あるけど?」

    ……もう開き直るしかない。シスコンだっていいじゃないか。同じ人間じゃないか。
    「シスコン。で、悪い?」

    「別に」
    なんだよこいつ。腹立つなぁ……全く!
    「そう」
    短い会話が終わり、今の教室の雰囲気は決していいものではなくなった。
    蒼ねぇちゃん、しっかり案内してるかな。
    美玲奈、部屋で何してるのかな。味噌食べてるのかな。
    部活、今日は小学生来ないんだっけ。


    とか考えつつ、ニヤニヤしてたら有栖川の目が痛くなった。

    「もういいよね。私部活行くから!」
    「おい、ちょっと待てよ!!」
  • 158 スフレ@小4ですがにゃにか id:GWEJlQd1

    2012-01-30(月) 19:51:30 [削除依頼]
    逃げた先には……

    藍がいた。

    やばい。美玲奈、命の危機かもしれない。
    逃げるとしても逃げ道は、ない。

    …………家庭科クラブ行くか。
    家庭科には絵里衣がいるからそこ行こ。
    そこには蒼も藍もいないし。

    安心して活動できるし。

    でもどっから行こう。

    美玲奈が逃げて来た所は一方通行で部室はない。
    てことは、蒼はナイトに案内してるから部室棟とか行ってんのか。
    蒼達が向かった場所は多分、美玲奈から見て左に曲がったと思う。
    てことで家庭科行くか。

    人気のない廊下でコソコソと走る。

    人、あんまり好きじゃないんだよ。
    自分も人だけどね。

    美玲奈はいい人っぽい奴しか信用しないし。
  • 159 ジャック id:97suJwR/

    2012-02-02(木) 13:36:29 [削除依頼]
    俺のためになんやかんやで始まった、この有栖川学園校内めぐりは、順調に進んでいた。
    案内役として、俺の横で時折歩くペースを速める泉雛君。見るからに日本男児という面持をしていて、整った顔立ちのため校内ではかなりの人気を誇るらしい。この情報は、教室内で親しくなった伊藤君から聞いたものだ。もう一人は、俺たちの後ろで先ほどから『疲れた』を連発している瀬桜蒼さん。この学園は初等部から高等部までエスカレーター式になっており、初等部に一人、中等部に一人、妹がいるらしい。三姉妹はこの学園で有名らしく、先生の間では手を焼いているようだ。この情報も伊藤君から聞いた。今俺たちは様々な教室が並ぶ本館へ来ていた。最上階から順々に見て回っていたが、いよいよ最後の階に足を運んでいく。『疲れた』を連発していた蒼だが、そんな状態が長く続くことはなく、雛君が足を速めると、その先へ全速力で進んだ。すると雛君は、抜かされた瞬間、無言で足早に歩を進める。両者一歩も譲らずに、通常教室を過ぎていく。俺はその光景を微笑ましく見ていた。

     そんな中急に、歩みを止める雛君。俺の歩幅は雛君と大して変わらないため、彼が止まった少し手前で歩くのをやめた。がしかし、短足少女――ではなく蒼はそのまま早足で、廊下を進んで行ってしまった。俺はずんずんと進んでいく蒼を止めようと、息を吸い込み声を出そうとしたその時、少し前にいた雛君に無言のまま手で制されてしまった。何事かと雛君に尋ねたが、彼はこちらに振り返り、人差し指を口元に持ってきて静かにするよう告げる。その格好の雛君の顔には、気色ばんだ汗がでている。恐怖ともとらえるその表情を見た俺は、素直にその指示に従い、息を殺して前方を見つめた。俺たちから数十メートル先でようやく後ろの様子に気づき、足を止める蒼。怪訝そうな顔でこちらを見ている。それはそうだ。比較的身長の高い男子二人が揃いも揃って、廊下の真ん中で立ち止まっている異様な光景を見れば、誰だってそんな顔をするであろう。俺には、一体何が起こるのが見当もつかず、情報を求め自分たち周辺の景色を眺めた。ん? あれは……?

     俺は右斜め前の天井にぶら下がっているプラスチック製のプレートをうっすらと視界に入れ、そこに書かれている文字を口に出して読んでみた。
    「……職……員…………室?」
    俺の言葉にピクリと体が震える雛君。どうやら正解のようだ。しかし、なぜ彼はこんなに怯えているのだろうか。蒼は痺れを切らし、こちらに向かって大きな声で呼びかけた。
    「おーい。雛にメルシー君。どーしたの? はやく行こうよ。まだまだ見るところはあるんだから」
    蒼の声が反響する。長く続く廊下に木霊しながら、響くその音が鳴りやんでから数十秒後。
    俺は、雛君が怯えていたものの正体を垣間見た。

    そ、そんな!? あ、あ、あれは。
    そう。俺が見たものは、職員室と書かれているドアからゆっくりとでてきた人。どす黒いオーラを周囲に放っている、鬼神。いや、俺たちのクラスの担任である、相羽海里その人だった。
  • 160 藍 id:vt-3S/CatX.

    2012-02-11(土) 11:14:22 [削除依頼]
    あげ**
  • 161 蒼 id:uWozSjX1

    2012-02-19(日) 02:59:00 [削除依頼]

    「……うっげ。み、みーちゃん」

     ゆらり、ゆらり、名状しがたい雰囲気を纏って職員室から姿を現した担任を見て、私は冷や汗を流した。
     ストレスの見え隠れするその青白い顔は、何故か怒りに満ちていて。
     どうしてか、少し壊れたようにその口元が笑っていて。

     良くない、予感がした。

     緩慢な動きで伸びてきたその手が、私の肩をがっしりと掴む。

    「ひっ」
    「……瀬桜ァ」

     低く響いたその声。心髄までも恐怖に震える。
     私が何かした? いや、身に覚えはない。だけど――

    「ごめんなさいぃいいっ、許してぇええええ!!」

    ――謝らなきゃいけない気がした。
     私は精一杯叫んでからみーちゃんの手を振り払って無我夢中に駆け出した。そう、文字通り無我夢中に。つまり、周りの様子を確認することなく。
     駆け出した先には――雛がいて。
     気づいたときには、もう勢いを殺すことはできなかった。

     私は何もできずに雛に突っ込んだ。
  • 162 藍 id:vt-eW3GsJE0

    2012-02-19(日) 11:30:45 [削除依頼]
    *
    「これ」
    「え、なんで私が」
    そう。私が渡されたのは――


    日直日誌。
    「柿田にだしてこいよ」
    「嫌」
    柿田、とは私達の担任の国語科のおばちゃん。じゃない、女の人。
    理解が遅くて私にとってはめんどくさいおば……先生。
    「お前は黙って柿先生に出せばいい」
    それは業務命令でしょうか?
    承知できない私はいい考えをお餅ついた……じゃない、思いついた。
    「じゃあ、じゃんけんにしない?」
    「却下」
    そんなのしるか、あきらめません、勝つまでは!!

    「じゃーんけーん」

    右手を高くあげる。
    「ぽいっ!!」
    チョキを出す私。
    チョキを出した私。
    「あ、あーいこーで」
    「俺の勝ち、ほら」
    み、認めない、認めない!

    「じゃあな」
    私をちらりとみ、鼻で笑い、ドアを中途半端に閉めて出ていった有栖川咲夜。
    帰宅部のくせに、帰宅できない帰宅部のくせに! 寮に帰る途中で遊ぶだけの暇人のくせに!
    「帰宅部のくせに!」
    私は遠い教員室に行かなければいけない……

    ん? 教員室?
    教員室、だと?

    にやり、誰もいない教室で笑う。
    チャイムが鳴り響いた。
  • 163 藍 id:vt-eW3GsJE0

    2012-02-19(日) 14:54:38 [削除依頼]
    訂正
    ×「お前は黙って柿先生に出せばいい」
    ○「お前は黙って柿田に出せばいいだけだ」


    ×教員室
    ○職員室

    2つもすいません(__;)
  • 164 壁|ω・`)スフレ@小4なうです id:x7qcfLk0

    2012-02-20(月) 17:26:06 [削除依頼]
    ……まぁ、そこはおいとく。 狭い道をコソコソと走りながら、知らない間に部室の前についていた。 ……美玲奈走るの遅くなったなぁ…… と考えつつも、元気に部室のドアを開けた。 「こんっちゃーっ! 活動しに来ましたー!」 周りでの反応で、4年が なんでこいつがいるんだ!? と言うような顔や目をしている。 ……ただ一人を除いては。 その一人とは、絵里衣のことだ。 その顔は余裕だった。 こんにゃろーリア充絵里衣め。 絵里衣は何故か憎めない性格で、男女共に人気がある。 クラスの人気投票をしたら美玲奈と1位、2位を争う。 そんな絵里衣はクラスで伊藤 流夜と言う男子と“両想い”なのである。 付き合ってはいないらしい。 流は蒼のクラスのニ伊藤の弟。 兄の血を受け継いでいるのか、こいつはテストなどは学年で二位。 しばらくすると絵里衣が話出した。 「玲奈久しぶりー! 2週間に一回しか来ないから寂しかったんだよー!」 美玲奈は9つの部活をやっている。(参照>>145) しかし、最後のセリフがいかにも嘘っぽい。 まぁ、そこはおいとこう。
  • 165 ジャック id:uHNmeO30

    2012-02-24(金) 18:08:20 [削除依頼]
     「うぐっ!!」
    職員室から出てきた俺たちのクラスの担任である、みーちゃんこと相羽海里先生が、蒼の両肩を力を込めるように掴んだ瞬間、その悪夢から振り切るかのようにこちら――雛君と俺が立ちすくんでいる方に走ってきた。必死の形相で逃げる蒼は周りをよく確認していなかったのか、一直線に雛君にぶつかった。俺の真横にいた雛君が、放物線を描いて後ろに倒れる。続けて蒼も勢いを殺すことなく、雛君に抱きかかえられるような格好で倒れる。その一瞬の動きをスローモーションで感じたのは、隣で呆然と一部始終を見ていた俺に他ならなかった。

    ドタッ バタンッ

     後ろに倒れた二人を前にして、平然と二人の脈拍を確認する俺。よかった。気を失ってはいるけど、命に別状はないみたいだ。一安心してから立ち上がり職員室の方を振り返ると、俺の目の前、それも数十センチというところに相羽先生はいた。自分が怒られたわけでもないのに、背筋に悪寒が走る。がたがたと震える金髪の外人に先生は言う。
    「おい、大神。お前らこんなところで何をしている」
    その声に、恐怖を感じた俺は震える体を支えて、言葉少なめで今の状況を先生に説明した。
    「あ、あの。俺のために学校を案内してもらってて、今は上階から本館を見て回ってました」
    「……そうか、今までに見て回ったところはどこだ?」
    「えっと、自分たちのクラスがある校舎と、中庭、本館です」
    「それで、気でも触れたのか。職員室の前をそこのやつは走ったということか?」
    「そ、そうだとおもいます。」

    この状況で、本当のことを言うのはまずい。雛君も実は走ってました、なんて言ったらどうなるか分かったもんじゃないからなぁ。ここは黙っておこう。

     二人を俺の肩越しに見つめる先生は呆れた顔で、俺に指示を出した。
    「仕方ない、今日のところはお前の顔に免じて許しておこう。ここはもう案内も必要ないからな。大神、二人を担いで部室棟へ行け」
    「えっ!?」
    素っ頓狂な声を上げてしまった俺に、先生は淡々とここから部室棟までの道のりを説明していく。そして説明が終わると、踵を返し先生は職員室へ戻っていった。

    しばらく二人を背にしながら職員室のドアを見つめていた俺だが、深いため息をついて気絶している二人の方を見下ろし、一応声をかけた。
    「あ、あの二人とも。大丈夫ですか、起きてますよね?」
    辺りには俺たち三人しかいないため、俺の放った声が廊下に木霊する。虚しさと悲しさが残った廊下から早く立ち去りたくて、俺は二人を肩に担いだ。右が蒼で、左が雛君。正直、少し恥ずかしかったが、そうは言っていられないのも事実。ちょっとしたハプニングのあった職員室前の廊下を去り、説明を受けた部室棟へ歩を進めた。
  • 166 蒼 id:ukZAW081

    2012-02-26(日) 04:40:01 [削除依頼]

     ――何だ、これ。
     少し痛くて重い頭を動かそうにも、動かせない。
     足は地に着いておらず、何かの振動が伝わってふらふらと揺れている。手も同様に力なくだらりと揺れていた。
     何故か腹部に感じる圧迫感。
     左を向けば、雛の姿が見えた。手をあげたような格好で顔を伏せている。
     次に自分の体がくの字に折れており、見える景色は全部逆さだということに気づき、そして私は歩いてもいないのに何処かへ進んでいる――まさか、

     担 が れ て る ?

    「………………ぎゃ、ぎゃあああああああ?!」
    「へっ? ちょ、暴れるなっ」

     手足を動かし始めた私を掴む誰かの腕の力が強くなる。もちろんその手は腰に回っていて。

    「どこ触ってんだ!! へ、へへ変態! おろせえええ!」

     私は顔を真っ赤にさせながら暴れ続けた。


    *


    「デリカシーなさすぎだ! 女の子担ぐなんて……馬鹿じゃないか?!」
    「……蒼が雛とぶつかったのが悪」
    「それとこれとは話が別だ! メルシーくんがそんな変態野郎だったなんて思ってもいなかったよ!!」
    「……だから俺は相羽先生に言」
    「言い訳はもういいよ! あんなことしといて謝りもしないで!! 見損なったよメルシー!!」
    「……俺悪いことしてな」
    「何か言った?!」
    「…………申し訳御座いませんでした」

     正座するメルシーくんの目の前で仁王立ちしている私は、頬を微かに朱に染めながらメルシーくんに説教中である。
     雛は気だるげに壁に身を預けながら、その様子を横目で見ているだけだった。時折溜め息をついて、腕時計に視線を落とす。
     私はそんな雛を見る暇もなかった。なぜならば私はこの男のひね曲がった根性を叩きのめ……叩き直さなければならない。

    「あのさ、部室棟いかなきゃなんないんだけど……」
    「知らない!!」
  • 167 藍 id:vt-HC534CK/

    2012-02-26(日) 14:31:50 [削除依頼]
    *
    るんるんと職員室までスキップしていった。
    「せいちゃん!」


    その途中、吹部の人に声をかけられた。
    何故か。それは、私を『せい』と呼ぶのは吹部の子しかいないからだ。
    何故私が『せい』か。それは簡単で、『せざくらあい』の最初と最後の文字をあわせて『せい』だ。
    吹部には『高橋愛』というもう一人『あい』がいるため、区別している。
    「らぶちゃん」
    もう一人の『あい』は『らぶ』とよばれていて、フルートパートのピッコロをふいている。要するに美玲奈の先輩だ。
    「美玲奈知らない? 今日は絶対来てっていったんだけど……」
    「あったら言っとくよ、後でね!!」
    るんるん、るんるん
    部活のことなど忘れ、職員室までスキップした。
    「失礼します」
    るんるん、回りたい気持ちを押さえて『優等生モード』に切り替える。
    「柿田先生、日誌です」
    にっこりと笑い両手で渡す。
    「あらぁ。今朝、谷本先生にお願いするの忘れていたのに、さすがね」
    さすがなのは有栖川咲夜ですが。私は何もしてませんが。
    「相羽先生、いらっしゃいますか?」
    「さっき、出ていったわ」
    目を細めて日誌を読むおばあちゃ……柿先生。
    「放送してもよろしいでしょうか」
    「えぇ……」
    聞いていないのだろうか。
    まぁ、どっちにせよラッキーなのだが。
    コホン、と咳払いをし、スイッチを入れた。
    -ピンポンパンポーン-
    「相羽海里先生、相羽海里先生。至.急職員室に来て下さい。繰り返しま…………」
    -ピンポンパンポーン-


    いた。
    来た、今。
  • 168 壁|ω・`)美玲奈@名前を戻してみた id:vzGDMpz.

    2012-02-26(日) 16:17:26 [削除依頼]

    「……で、癒璃先輩、今日は何作るんですか」

    藤堂癒璃愛。通称、癒璃先輩や癒璃愛。
    だからと言ってどうってことないんだけどね。
    基本美玲奈は敬語を使わない。今日はなんとなく使ってみた。

    「ちょ! 美玲奈が敬語使った! 奇跡だ!」

    今の元気な声は紗希か……
    てか、美玲奈でも敬語ぐらい使うわい!
    と突っ込みをいれつつもう一度聞く。

    「癒璃愛! 今日は何作るの?」

    今度はタメで聞いてみた。

    「んー……まだ決めてないけどガトーショコラにしよっか!」

    癒璃愛はニコッとしながら美玲奈の質問に答えてくれた。
    というか、まだ決めてなかったんかい!

    「癒璃愛、まだ決めてなかったの?」

    「美玲奈、大丈夫! 材料は揃ってるから!」

    「そういう問題!?」

    ハァハァ……だめだ。癒璃愛のボケは突っ込みに体力を使う。
    ……まぁ、疲れたのは最近の運動不足でもあるけど。
    てか、材料揃ってるんだ!

    「あ、それとも、チョコレートケーキがよかった?」

    だめだ……この人極度のバ.カだ。高2とは思えない程のバ.カだ。
    5年の紗希の方がよっぽどしっかりしてるわ。
  • 169 ジャック id:pHpDXBx.

    2012-03-03(土) 15:50:44 [削除依頼]
    コツコツコツ、と廊下を歩く者がいる。夕暮れ時で、西日が照らす校舎を歩く者たち。
    頬を紅潮させ、一番前を歩く者。気だるそうに、その光景を後ろから眺め歩く者。そしてその二人の後ろで、金色の髪を乱雑に掻き毟り、粗雑そうに歩く大柄な者。彼らは今、有栖川学園本館から、部室棟へ足を進めていた。

    「……」
    「……」
    「……チッ」

    「あ、今舌打ちした!!」
    無言で歩くことに疲れたのか、俺の舌打ちに敏感に反応した一番前を歩いていた女の子――瀬桜蒼が、こちらを振り返り得意げに俺の顔を指さす。彼女の顔をまだ、上気していて瞳には涙を浮かべている。そんな顔を目にし、俺はより一層頭を掻きむしる。俺と蒼に挟まれた雛君は、その様子を一瞥し息を吐く。

    さっきの出来事で、ただならぬ誤解を与えてしまったことは明白だが、初めての慣れない場所で、次々に起こる予想外の事態に俺は戸惑いを隠せないでいた。

    「……」
    「……」
    「……」

    気まずい空気が俺たちの中で漂う。ほんの数十分前までは、あれだけ騒ぎながら歩いていたのに、打って変わるとはこのことだった。

    その時である。俺たちのこの空気を打破してくれる、これまた予想外の人物に出会ったのは。

    「お、おまえはさっきの……えっと、なんつったっけおまえ」

    そこには紛れもない、この学校の理事長の息子で俺たちのクラスメート、有栖川紫龍がサッカーのユニフォームを着て立っていた。

    「よう、紫龍。さっきぶりだな」

    突然俺たちの目の前に現れた、有栖川君に向かってとげのある言い方をしたのは雛君だった。彼の顔は何かを秘めた様子だった。いつのまにか先頭ではなく、一番後ろ――つまり、俺の横に立っている蒼が、小さな声で言った。

    「……トマト」

    その声は俺にしか届かず、今や、雛君と有栖川君の二人が顔を突き合わせて、恐ろしげな表情で会話している以外、周りに人はいなかった。のだが……

    ガラッ

    「あれ、紫龍。どうしたの?」

    俺たちのすぐ横のドアが開き、手に運動用品を抱え、サッカーのユニフォームを着た伊藤君がでてきたのだった。
  • 170 ジャック id:PeK89VH/

    2012-03-26(月) 20:34:16 [削除依頼]
    あげ
  • 171 藍 id:vt-XAuM2ek1

    2012-04-02(月) 23:30:49 [削除依頼]
    あげ*
  • 172 スフレ@多重人格!…かも id:kg5mwnt/

    2012-04-27(金) 08:16:01 [削除依頼]
    age
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