903?4コメント

1 乙女 id:6q8xKNO.

2011-09-03(土) 18:31:46 [削除依頼]
はじめまして?
  • 2 乙女 id:6q8xKNO.

    2011-09-03(土) 18:33:32 [削除依頼]
    はじめまして。乙女ともうします。まだまだ理解が足らぬ部分があると思われますので、よろしくお願い申し上げます。
  • 3 乙女 id:0IwuaGy/

    2011-09-03(土) 21:53:29 [削除依頼]

              「903?」
    う〜む…。私は平凡なアパートの玄関で悩んでおりました。
    モデルを夢見て上京してきましたが、東京とは広い所で、コンビニに出かけただけで新居が行方不明となってしまいました。
    やっとたどり着いたと思ったら今度は自分の部屋番号を忘れてしまったのです。
    誠に情けないことです。
    仕方なく、大家さんがいると思われる事務所へ。
    「大家さーん…いらっしゃいますかぁ?」
    事務所は静まり返り、人の気配がしません。
    「帰ったんやろか…ハッいけないいけない。ここは東京やんか!あ!また…。」
    ここらで私の事を説明しておかなくてはいけませんね。
    私の名前は…まあ、芸名として使うつもりの「早乙女海晴」でいいでしょう。
    本名を出す必要性は全くありませんし。
    年は16歳。10月26日生まれのO型で、高校受験に失敗したのです。
    関西の田舎町で育った私は、モデルとしての素質を見抜かれ(この話はまたいつか。)
    はるばる東京へ。それを機に、「脱・関西弁」をかかげ、標準語を習得しようと奮闘中なのであります。
    さて。私は途方に暮れてしまいました。
    このままでは、家に入れません。引越しの片づけやら、最近始めたブログの更新やらやらなきゃいけないことはたっぷりあります。
    「どないしよう…。」
    その時です。
    突然、遠慮がちな声が降ってきました。
    「あのぅ、お困りですか…?」
    「えっ?」
    パッと振り向くと、すらっとした、身長の高い男性が立っておりました。
    髪の毛は黒く、ピアスも付けてません。不良ではないでしょう。
    私はその方になぜか安心感を覚えました。
    「いえ、あの、大家さんはいつも午後5時には帰っちゃうんで…。」
    その方は慌てて取り繕うように手をふりました。
    私も、黙っていては失礼だと思ったので、慌てて
    「あ、そ、そうなんですかー。あは、あははは…。」
    と無駄に明るい笑い声などたててみましたが、もたらされたのは気まずい沈黙。
    ・・・・・・・・気まずい。なにか言わなくては!
    「あのっ」
    2人同時に話しだしてしまいました。
    「お、お先にどうぞ。」
    「い、いえ…。」
    その方は困ったようにこちらを見ました。
    ドキドキしたのは慣れない標準語をちゃんと使えたか心配だったからです。
    「えーっと…。わ、私、早乙女海晴 と言います…。今日、入居してきまして…。」
    「あ、ぼ、僕は 水坂 砺恩(みずさか れおん)といいます。803号室の者でして。」
    ん?水坂 砺恩?聞いたことがあるような。
    「それで、早乙女さんはどうしたんですか?事務所に用事があったのでしょう?」
    水坂さんが何故か耳を林檎の如く赤くして尋ねました。
    「お恥ずかしいんですが…。実を言いますと、私、自分の部屋番号を忘れてしまって…。」
    私が赤くなったのは4月なのにやたらと暑い、東京という不思議な場所にいるからです。
    「ああ、それなら大丈夫です。あの、掲示板に入居者が書いてありますから。」
    「えっ…本当だ!ありがとうございます!え〜っと早乙女…。」
    「903号室じゃない?」
    「ありがとうございます!」
    「やや、僕の部屋のとなりじゃないか?」
    私は驚いて掲示板をもう一度眺めました。確かに、早乙女の隣、803号室には水坂と書いてあります。
    「お隣ですね!」
    「よろしくお願いします!」
    「こちらこそ!」
    私達は握手しました。水坂さんの大きな手はひんやりと冷たく、火照った手のひらを冷ましてくれました。
    心の暖かい人の手は冷たいのです。
    「早乙女さん、なんならこのアパートの案内をしましょうか?い、いやもう遅いし、嫌ですよね、ははっ。」
    水坂さんが大きな声で言いました。声も大きく、手も大きく、きっとこの方は心も大きいのでしょう。
  • 4 乙女 id:IIFby09/

    2011-09-04(日) 10:45:26 [削除依頼]
    「い、いいえ!お願いしますっ!」
    私は深ぶかとお辞儀をしました。
    「い、いいよ!顔あげて…。じゃ、じゃあ案内しよう!」
    こうして、私は不思議なアパートの案内をしてもらうことになったのです。
    まず、事務所の裏手にある、ボロボロの階段を上ります。
    「この階段は、雨が降るとすっげー滑るから気を付けてね。僕も3回ぐらいこけて痣ができた。」
    「なんと危険な!」
    階段を上った先が
    「共同場所ね。トイレと、洗たく室と、公衆電話があるんだ。」
    その共同場所からはなぜだかひんやりとした空気が流れていました。
    クーラーでもついているのでしょうか。
    「次の三階が、僕たちの部屋がある階。」
    水坂さんはそう言ってなぜだか少し照れた笑顔をみせました。
    「103号室、203号室、303号室、403号室…。」
    「水坂さん、ここって部屋番号のつけ方変わってますね」
    「そうだろ?全部03号室なんだ。903号室まであるよ。」
    「ってことは9部屋なんですね。」
    「ううん、実は4階があるんだよ。」
    突然水坂さんが立ち止まりました。
    ゆっくりと振り返ります。
    「階段は3階までにしかつながっていない…。この3階から上には何もないはずなのに、上から人の話し声がするんだ…。」
    「お、恐ろしい…。」
    「噂では、あるはずのない4階には幽霊が住んでいて、住人達と入れ替わるチャンスを狙ってるんだって…。」
    水坂さんは先ほどまでとは打って変わった低い声で話します。
    「それはつまり…。」
    「訳あり物件ってこと!」
    水坂さんはニッとわらいました。
    だから駅前にも関わらず破格の安さだったということでしょう。
    しかし
    「水坂さんは怖くないのですか…?」
    「僕はこういう話大好きなんだ。もっといっぱい知ってるから、早乙女さんにも教えてあげるよ。」
    「け、結構です!わ、私怖がりなんで!」
    「ははは、そんなのでこの別名 恐怖アパート に耐えられるかな?」
    水坂さんの目が妖しく光りました。
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