ご隠居さんと!!4コメント

1 冬風 id:I7EIctf0

2011-08-29(月) 13:23:16 [削除依頼]

 本来、この様なものはフィクションか何かで構成されていて
 ドラマか何かの中でしか見れない物だと思っていた。

 私「蓑木宮 綾香(みのぎみや あやか)」の人生そのものが164.7°回転してしまったような大事件が起きてしまいました。
  • 2 冬風 id:I7EIctf0

    2011-08-29(月) 14:20:58 [削除依頼]
     
     朝の太陽の光がその馬鹿でかい屋敷を照らしている。
     「蓑木宮」と呼ばれる人間の屋敷だ。私立高校と同じほどの大きさだろうか、その屋敷に多量とある窓の一つからその光景は見えていた。


     「綾香お嬢様、そろそろ学校に行っていただけないと……」
     そう言って廊下から一室の部屋、お嬢様と呼ばれる人間の寝室の木材構築された高級そうな扉に拳をニ、三回叩き尽きているのは蓑木宮家に仕えている一人のメイド服を着た少女であった。

     外見から見るに16〜18の高校生のそのメイドさんの涼しい水を模ったような色をしている髪は、頭のてっぺんに二つの尻尾を作るように結ばれている。稀に見るツインテールという物で、その長さは地面に付くほどに長く、邪魔ではないのかと思うぐらいだ。

     「あの……お嬢様? 聞こえてますか?」
     困ったような口調で再び問いかけるメイドさんは頭から生えた二つの尻尾を上下に振る。その不可思議な動きと言えば生命体のそれである。
     「……説得中悪いのだが、その部屋にもう私はいないぞ」
     背後から突如声をかけられて、メイドさんの二つの尻尾が天を突き刺すようにして一気に高々と伸びた。これは本人の驚愕っぷりを現しているのだろうか。
     「あ、あう、お嬢様いつのまに……」
     涙目で振り返ったメイドを見れば、この人間が天然素材の阿呆だと言う事が手に取るようにして分かる。

     お嬢様と呼ばれたその少女は「蓑木宮 綾香」という者だ。メイドと同じぐらいの若さで、上に釣り上がった紅蓮の目に、燃える炎のような長い髪はフェアリーフラワーロングといった髪型で、妖精と花を現した様な柔らかそうな可愛らしい髪型なのだ。
     「今さっき朝食を食べていただろうが」
     天然素材の阿呆の対処に手を煽りながらする蓑木宮は、少々面倒臭そうだ。

     「あれ、そうでしたっけ」
     指を顎にあてて天を眺める。「ほえー」と過去を探る作業を行っているメイドは水のような髪を円を描くように回転させている。本当に自分の意思で動いているようである。

     
  • 3 冬風 id:I7EIctf0

    2011-08-29(月) 22:29:31 [削除依頼]

     「でしたら、お嬢様……学校に行く準備をしてください……」
     一体なにが「でしたら」なのかどうかは知らないのだが、メイドは小さな手の中で仕舞った学園制服を差し出した。
     蓑木宮の子供らしいというのか、可愛らしいというのかフリルだらけの着崩れたパジャマとは打って変わって、とても清楚な制服をメイドは自慢気のように広げた。
     広げられて折り目がしわになってはいるが、チョコレート色のプリーツスカートに、やや紫色が施されたクールなブレザー。そして純白のYシャツは特別な仕立てがされている様な形で織畳められていたのか、広げられてもまだ少し重力に逆らうように抵抗していた。

     「あとはリボンだけなのですが……」
     言葉を区切る様にして、頭を抱え始めたメイド。そして再び蓑木宮の身体の主に首部分に目を当てて言い出した。
     「お嬢様若干太り始めたので、サイズ大きいの用意しますね」
     「刺すぞ」
     蓑木宮は瞬間的殺意をそのメイドに向けた。

     「いやいや、お嬢様も息が出来なくては学園生活を堪能出来ないでしょう」
     メイドは天然素材の阿呆っぷりをフル活用させてみせた。だが、蓑木宮は冷静な態度で「そのままで結構だ」とツッコミを入れる。
     涼しいぐらいのその声色はいつも通りの蓑木宮のそれである。

     「あ、そうそう今日のお昼お客様が来るというので、時間を空けておいてくださいね」
     その丁寧口調が微妙に出来ていないのも、このメイドならではの特徴と言うものではないのだろうか。

     「客? パパにじゃなく私に?」
     パジャマから制服へと着替える為に再び寝室へと戻ろうとしていたのがメイドの言葉によって引きとめられた。
     「パパ……ですか、なんというのか」
     その柔らかそうな顔は、表情豊かに嫌らしそうな笑みを浮かべる。これがご主人である蓑木宮の羞恥心を擽るような行為だと知っているとしたら恐れ入る行為なのだろう。
     「お、お父様!!」
     訂正を即答で切り上げた蓑木宮の頬は赤く染まりきって、耳の先までもが真っ赤に染まりきっていた。
     「で……その客がどうしたのよ!!」
     蓑木宮とメイドの関係はこれ程までに親密な関係では無かったのだが、何かとそのような空気に見えるのは仕様である。

     「いやー、なんというのでしょうか。ご主人様、まあ綾香お嬢様のお父様である蓑木宮征四郎様の隠し子様ですね」


     「…………………ハイ?」
  • 4 冬風 id:I7EIctf0

    2011-08-29(月) 23:23:56 [削除依頼]

     「ちょ、なによそれ……か、隠し子?」
     蓑木宮は喜怒哀楽の一体どの表情を模索すれば良いのかすら解らないようなそんな表情。だが人間と言う生き物のお面の数はとても四つでは足りなかったようだ。色々な表情を組み合わせたような表情は、稀に見る冷たさと涼気さ混じりの驚愕というものであった。こんな表情が出来るのかと言わんばかりの表情だ。

     「ええ、まあ、アレ……? こういうのってあんまり公表するものでは無いでしたか?」
     天然素材の阿呆っぷりはフル活用されていた。本当にいつも通りのキレが直球で飛んでくる様は、ボケキャラの中でもツッコミを入れる事が唯一難攻不落である天然ボケという結果に今のメイドは陥ってしまっていた。
     「いやいやいや……!! お父様の隠し子!? なんじゃそりゃあ!!」
     遂に、と言って良いのか蓑木宮の口調そのものが改変してしまっていた。
     「お嬢様、口調が荒いというのか、もう少しお嬢様という風格をお持ちになってください」

     メイドの持つ水のような二つの尻尾が空中で円を描いては、逆回転、円を描いては、逆回転を繰り返している。一体それがメイドのどんな意思表示をしているのかは別として、少なくとも驚きを隠せない蓑木宮に気を使ってはいないのだろう。流石天然というやつである。

     「落ち着かせなさいよ、そうだ……うん。まずは素数を数えるんだ……」
     何処からどう見ても落ち着いている人間の発言ではないのだろうが、蓑木宮はとにかく落ち着きを取り戻す為に0から一体いつまでの素数を数えるのだろうか。
     「お嬢様、隠し子といってもご安心ください。少なくともお嬢様よりは風格の保てた人ですから」
     「それは私をバカにしているのか!?」
     落ち着くことの出来ない証拠は咄嗟に出てきてしまうものだ。ボケにツッコムというのは、いわば癖というのか、そういうものになってしまっているからである。
     だがメイドがボケているのかと聞かれれば、もしかすると素でボケるつもりは無かったのかもしれない。繰り返し流石天然というやつである。

     「……お父様が隠し子? それって、お母様とは不倫関係で……それで家は崩壊して借金まみれの庶民生活に!?」
     「お嬢様、飛びすぎですよ」
     だが考えられる事ではあるだろう。
     「私はお嬢様に一生仕えますよ」
     満面の笑みという高攻撃力を持って向けられた蓑木宮は、「私がお嬢様だったらでしょ」とナイーブ思考になってしまっていた。本当に見るに耐えないものである。
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