少女は踊らされている事に気付いていない。53コメント

1 藍菜 id:QlJzNqf0

2011-08-27(土) 16:01:23 [削除依頼]
「さぁ、楽しい楽しいパーティーの始まりよ」
  • 34 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:03:55 [削除依頼]
    今日はずっと俺は上条さんと話し込んでいた。
    俺らしくないが、妹以外の女子で此処まで惹き込まれたのは初めてだった。
    上条さんは平然とディープな過去を語ってくれた。

    「嫌々、飛び降りたのは良くないだろ?その彼氏、絶対に心の傷に」

    「わざとだよ。そうすれば、彼はわたしの事、絶対に忘れない」

    酷い奴だな。

    「そうだよ。わたしは凄い卑怯な人間何だよ」

    本当に心を読んだのかと思わせるくらい、上条さんは勘が良い。

    「それで?その彼は如何してるんだ?」

    「何処にいるかは知ってるよ。結構、直ぐそこ何だけどね。わたしも良い人だよね。彼に会うと、彼がまた傷付いちゃうんじゃないかって思っちゃって、会えないんだよ」

    くすりと、また自嘲気味に上条さんは笑う。

    「それで、上条さんはまだその彼氏の事が好きなのか?」

    「分からない。でも、付き合えるなら、付き合いたいかも」

    かもって。
    よくよく考えれば、かもって凄い曖昧な表現だよな。

    「さて、わたしの事は話したよ。次は鏡君の番」

    「え?俺も話すわけ?」

    上条さんは何も言わなかったが、空気的に話さなきゃならない雰囲気があった。
  • 35 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:15:05 [削除依頼]
    俺は渋々話し出す。
    上条さんは普通に相槌を打ってくれる事もなく、聞いていた。

    「そっか。じゃあ、妹さんはあなたの事、普通に兄だとしか見てないんだ」

    「当たり前だろうな。そりゃそうだろう」

    「お互い、片思い同士だね」

    上条さんは俺に微笑み掛けた。
    それは何処か不安定で、直ぐに壊れそうで、壊れたら、泣き出してしまいそうな笑みだった。

    「うんうん。よし、わたし達、友達になろっか」

    強引だな。

    「決定事項何だからねって、何かこれ、凄い二次元にありそうなセリフだよね」

    「嫌、俺、二次元詳しくないし」

    「そっか。まあ、わたし達は友達って事で」

    「はあ」

    「これで始められそうだよ。ねえ?榛名君」

    榛名君?
    上条さんはいきなり席から立ち上がり、1年生のいる南校舎を見てニヤリと笑った。
  • 36 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:23:13 [削除依頼]
    上条さんと友達になって数日。
    日向がやっと転校して来た。

    「さっきから、気持ち悪いほど笑ってるの、止めてくれない?まあ、妹さんが転校して来てくれた事がどれだけ嬉しいかは分かるんだけどさ」

    「ああ、俺、笑ってた?ごめんごめん。心から溢れ出しちゃって」

    「そんなに酷いキャラだったっけ?鏡君って」

    わたし、ショックだよと言って、上条さんは溜め息を吐く。

    「で、妹さんとは如何なの?」

    「え、あ、まあ。相変わらずだな。キスしようとしたら、思わぬ邪魔者が現れて、しかもその邪魔者は妹の隣の席でさ、マジで殺.意しか芽生えなかった」

    「邪魔者?」

    「そう。黒宮榛名って言う奴」

    榛名って言えば、此間、榛名君だとか、上条さんが言ってた様な。

    「へ、へえ。黒宮榛名君か。く、くす、あなたの妹さん、仲良くしてたの?」

    「まあ。日向が男子と喋るのって、珍しいからな」

    「予想外の展開になってしまった」

    上条さんは頭を抱える。
    何時も笑う顔には焦りしか見られない。
    こんな上条さん、珍しい。

    「如何しよう。鏡君、わたしの榛名君もあなたの妹さんも取られちゃうよ」

    「は?」

    「如何する?榛名君と妹さんが結ばれちゃったら」

    「殺.す」

    「だよね。それでこそ、友達だもん」

    上条さんは頭から手を退けて、俺を見る。

    「これも何かの運かも。この異常な運命をギッタギタにぶっ壊そう」
  • 37 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:29:58 [削除依頼]
    そして、現在に至る。
    俺は日向の為に上条さんと手を組み、“共犯者”となった。

    「それで、上条さん、俺は如何すれば良いんだ?」

    「ま、ちょっと様子を見よう。丁度、あの姫倉さんが良い動きをしてくれそうだから」

    「姫倉さん?」

    「そう。良い感じに2人の仲を壊してくれそうなんだ」

    「そんなに好きなのか?黒宮君の事」

    「反対にわたしはあなたの妹、そんなに好きじゃないよ?それと同じ」

    う……
    そう言われると、何も言えなくなる。

    「だから、姫倉さんに期待を寄せて、一旦観察ね。鏡君も余計な事しちゃダメだよ?」

    「分かった」

    「じゃ、今日はこれで。バイバイ」

    上条さんは走って行った。
    これで、良いのかと思ってしまう。
    上条さんに言った事はないが、多分、あの2人は俺等の事を好きになれない。
    上条さんと黒宮君は元に戻れないし、俺と日向もそうだ。
    余計な悪足掻きにしか過ぎない。
    薄っすらと俺はそう思い始めていた。
  • 38 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:39:29 [削除依頼]
    間章
    何か私、踊らされてない?
    って、思い始めたのはつい1日ほど前。
    私、姫倉美羽は1年上の上条綾乃先輩に踊らされてないかって。
    何でだか、あの先輩の笑みは裏があるとしか考えられなかったからだ。
    現在の私は徹底的に榛名に近付く転校生、鏡日向を潰しに掛かっていた。
    上手く行かないけど。

    「姫倉さん、おはよっ」

    ズラズラと思っていると、当人が現れた。

    「おはようございます。上条先輩」

    「今日も頑張ってね」

    先輩は良い人、なのか。
    分からなくなって来た。
    そう考えてる内に先輩はクルリと踵を返し、行こうとしていた。
    き、聞いて見よう。

    「あの、先輩っ」

    先輩は振り返る。

    「先輩は私を利用してるんですか?」

    返事は笑顔、それだけだった。
  • 39 藍菜 id:ShPTJSX1

    2011-08-30(火) 19:46:02 [削除依頼]
    ま、マジか。
    私、完璧に踊らされてたじゃん。
    全て聞かされた私は呆然としていた。
    ってか、捨て駒って奴?

    「おはよ、美羽ちゃん」

    「あ、おはよ」

    適当に挨拶を返しながら、考える。
    でも、何で利用してるんだろうか。
    ………………

    「美羽、おはよう」

    「あー、分からないっ」

    「え?何が?」

    「嫌、何でもない。おはようっ」

    「何か知らないけど、大丈夫?」

    友達が心配そうに聞いて来る。

    「うん。大丈夫だよ」

    私を利用する理由がない。
    別に先輩は榛名と何の関わりもないわけだし。
    嫌、関わりがあったのかも。
    榛名とはずっと同じクラスだったけど、ずっと榛名を見ていたわけでもないし。
    その間に先輩が榛名と関わった事もあり得る。
    やっぱ、分からない。

    「おーい、姫倉」

    数学担当の先生が私を呼んでいた。

    「はい」

    「お前、此間のテスト、悪かったから、放課後、補習な」

    「ま、マジですか」

    「言っとくけど、先に帰るなよ。帰ったら、家に電話するからな」

    「う……」

    その後、補習のせいで、私はさっぱりと先輩の事を忘れてしまった。
  • 40 えま id:gNuyt3t.

    2011-08-30(火) 20:11:25 [削除依頼]
    楽しみ
  • 41 藍菜 id:pvs/h9y.

    2011-08-31(水) 18:13:45 [削除依頼]
    えまさん
    コメントありがとうございますっ!!
  • 42 藍菜 id:pvs/h9y.

    2011-08-31(水) 18:23:52 [削除依頼]
    第3章 嫌悪 鏡日向の場合
    鬱陶しい。
    此処、最近、私はアイツ……姫倉美羽だとか言う女に嫌がらせを受けていた。
    机の中に入れていたはずの教科書やノートが中庭のゴミ箱に捨ててあったり、下駄箱の靴が屋上に吊るされていたり、呼び出しを食らって体育館倉庫に閉じ込められたり。
    全ては黒宮君のせいだ。

    「あなたね、ちゃんと言ってくれない?」

    「は?何を?」

    「姫倉美羽よ」

    名前が出た途端、黒宮君の顔が曇る。

    「何かされたのか?」

    「そうね。イジメられたって奴?」

    「へえ。お前、イジメられたのか。大変だな」

    「何、部外者ぶってるんだか。あなたのせいだから。アイツ、無駄にあなたの事、好きだとかで、何か意味分からないけど、私の事を嫉妬しているのよ」

    「俺とお前はクラスメイトだろ?」

    私は大きく頷く。

    「全部、姫倉の勘違いって事か?」

    「そうみたいね。迷惑だから、ソイツに言ってやって」

    「面倒臭」

    途轍もなく嫌そうに黒宮君は言った。
  • 43 藍菜 id:pvs/h9y.

    2011-08-31(水) 18:32:20 [削除依頼]
    暫くして、黒宮君が教室に戻ってくる。
    顔はグランドを5周走ったと言っても誰も怪しまないくらい疲れていて、グッタリとしていた。

    「私と付き合ってくれるなら、イジメないよ。とか、言われた」

    黒宮君は机に突っ伏す。
    って、脅されてるし。

    「それで、付き合う事になったんだ」

    「付き合わねーよ。誰があんな奴と付き合うかっ」

    「じゃあ、結局、何も変わらない事ない?」

    「しょうがないから、責任取って、俺がお前を守るって事で。じゃ」

    守る……
    そんなの言われた事なかった。

    「く、黒宮君?」

    隣からは微かに寝息が聞こえた。
    寝たのか。
  • 44 えま id:6llEx5o1

    2011-08-31(水) 19:46:46 [削除依頼]
    わぁ〜次が楽しみ
  • 45 春田 ゆい id:nahT75p0

    2011-08-31(水) 23:40:47 [削除依頼]
    面白いっ!
    続きが読みたくなります^^

    題名が気になって読みだしたのですが、、、
    更新ファイトです♪
  • 46 藍菜 id:.SmJOJm.

    2011-09-02(金) 22:52:53 [削除依頼]
    えまさん
    ありがとうございます^^

    春田 ゆいさん
    そう言って貰えると嬉しいです。
    頑張ります!!
  • 47 藍菜 id:.SmJOJm.

    2011-09-02(金) 22:59:46 [削除依頼]
    「ひっなたー」

    家に帰り、ドアを開けると不審者が抱き付こうとした為、

    バタンッ

    ドアを閉めた。
    只でさえ、最近は物騒なのに家の中にも不審者がいるとか、もう安全な場所が見当たらない。
    再び、ドアを開けて見ると、思い切りドアに顔面をぶつけたのか、兄は顔を抱えてしゃがみ込んでいた。

    「あーあ、大丈夫?」

    自分でやって置いて何だが、聞いて見る。

    「大丈夫」

    一拍遅れて兄の返事が返って来る。

    「あっそ」

    兄の足を踏ん付けて、リビングに向かう。

    「日向、最近、冷たい」

    「煩い。さっさと屋上から飛び降りろ」

    「嫌々、何かすっごくダークになってますよ?」

    「別に。苛立ってるだけ」

    「その苛立ちを兄にぶつけないで欲しいんだけど」

    「だったら、姫倉美羽を如何にかして」

    兄の笑みが引き攣った。
    コイツ、姫倉の名前を出すと表情が変わった。

    「何?知り合いだったの?」

    「嫌、全く」

    兄は元の笑顔に戻る。
    ……気のせいだったか。
  • 48 水黎 id:NXHdorS/

    2011-09-02(金) 23:05:55 [削除依頼]
    姫倉美羽=朝倉美羽+姫倉麻紀ですか?
    違ったらなんかもうほんとすみませんwww
  • 49 藍菜 id:.SmJOJm.

    2011-09-02(金) 23:11:49 [削除依頼]
    水黎さん
    そうです。
    “文学少女”ですよね。
  • 50 春田 ゆい id:5GgtUYm1

    2011-09-03(土) 00:53:12 [削除依頼]
    お兄さんかわいそー(笑
    あと黒宮君のキャラ、大好きです^^

    あ、姫倉 美羽って、文学少女の
    姫倉 麻紀+朝倉 美羽だったんだ!
    全然気付かなかった!!

    これからの更新が楽しみです^^

    あの、もしよかったらあたしの小説、見てください><
    不思議系女子と不良くん。
    というへぼ小説なのですが...
    暇なときに来てみてください♪
  • 51 藍菜 id:w6/UKFW.

    2011-09-03(土) 12:11:34 [削除依頼]
    春田 ゆいさん
    意外と“文学少女”読んでる人、いるんですね。
    ちょっとびっくりですw
    是非、見に行かせて頂きますね。
  • 52 えま id:vT9kMaz0

    2011-09-03(土) 12:39:19 [削除依頼]
    更新楽しみ
  • 53 藍菜 id:w6/UKFW.

    2011-09-03(土) 13:13:37 [削除依頼]
    登場人物の続き。

    上条綾乃 ayano kamizyo
    高2。
    右京のクラスメイト。
    榛名の元彼女。

    訂正。
    何処かに綾乃が偽名言う所があるんですけど、
    1文字しか合ってない的な事書いてありますけど、正確には2文字でした。
    すみません。
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