君の隣に。14コメント

1 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

2011-08-27(土) 09:38:56 [削除依頼]

「私にかまうな、近寄るな。見るな。」

地味で目立たなく、おまけに口の悪い少女の
歯車を廻すのは

「だって話してみたいじゃん。」

社交的で皆から好かれる
学校1のモテ男


正反対の2人が
学校中に波乱を巻き起こす?!

「……おい、菜々。それはなんだろうか?」
「見てわかれ。砲丸だろ。」
「…なんのために…?」
「あんたと今日でさよならするためにだ。」
「…………。」
  • 2 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 09:47:31 [削除依頼]

    「ねぇ、また杉本来てるよ。」
    「ぶはっ、今日も無愛想な顔してんじゃん。」
    「元からだからしょうがないでしょ、それっ!!」
    『あはははっ!!』

    …ああ、うるさい。
    聞こえてるってば。

    て、いうか、暇なのか?
    もっと楽しいことあるだろ!
    無いのか!?
    現代の女子高生は
    誰かが無愛想なだけで笑えるのか?!
    世も末だなおい。

    「…っち。」

    ため息混じりに舌打ちをする。
    あぁ、今日も雨か。

    雨だとなんか心も淀んでしまう。
    まあ、私は元から淀んでるけど。

    学校はこれだから嫌なんだ。
    今日も憂鬱だ。
  • 3 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 09:58:50 [削除依頼]

    私の名前は杉本菜々。
    昔はよく杉ちゃんとかって呼ばれた。
    今じゃありえないよな。
    吐き気がする。……おぇっ。

    毎日、同じように耳に入ってくる
    人の話し声。耳障りだと思う。
    同じような会話、笑い声、
    全てが嫌になってくる。

    まあ、私も毎日
    同じ習慣で過ごしているから
    人のこと言えないけど。

    そして―――

    「あっ、俊也!おはよう!」
    「おはよー。」

    「俊也ー、今日放課後皆でカラオケ行くけど
     俊也も行こうよぉー。」
    「えっ?!まじでー。行く行く。暇だかんな。」

    「俊也、宿題わかんねぇんだけど教えてくんね?」
    「俺やってねぇんだけど!!」

    コイツ……、違う、アイツ。
    梶原俊也だ。
  • 4 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 10:03:24 [削除依頼]

    梶原俊也とは。

    学校1のモテ男、お洒落男子。
    社交的でスポーツもできるから
    男子からも女子からも人気がある。

    あたしとは正反対で、
    月と太陽のような存在。

    あ、でも私が月ってそれ、ないな。
    月に失礼だった。

    でも、梶原俊也が太陽なのは
    誰が聞いても納得できるだろう。

    だから、この梶原俊也の存在は
    私にとって煌びやかすぎて眩しい。

    見たくない。
    自分が悲しくなるだろうから。
  • 5 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 10:09:21 [削除依頼]


    そんな私の毎日の楽しみといえば
    バイトだった。

    「…こんにちは。」

    チャリンと、木でできた茶色い扉を開ければ
    それと同時に鐘がなる。

    放課後、私はバイトに行くのが習慣。

    レトロでお洒落な店内を見渡せば
    厨房から店長が出てきた。

    「ああ、菜々ちゃん。こんにちは。」

    優しく微笑む店長。
    いつも優しいその笑顔に
    偽りなんて、ない。
  • 6 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 10:17:33 [削除依頼]

    「学校おつかれさま。」
    「あ、いえ。」
    「じゃあ、着替えておいで。」
    「はい。」

    店長は本当に優しい。

    この店内の光は、そんな店長の
    笑顔のように和らいでいる。

    私は、急いで
    白のワイシャツと黒のエプロンに
    身を包む。

    「店長、着替えました。」

    店長以外まだこの店内に人はいない。
    今4時だからな。

    夜になると、結構忙しいかもしれない。
    レトロな雰囲気を出す小さな店は
    結構評判がいいから混む。

    「今日のおススメは、このBランチね。」
    「はい、分かりました。」
    「それと、砂糖の場所は棚の上に変えたから
     気をつけてね。」
    「了解です。」

    そうして、また店長は微笑んだ。
    それを見ると私も頬が緩む。

    店長だけだもんなー。
    こんな私に微笑んでくれるのは。

    お父さんみたいだ。
  • 7 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:12:00 [削除依頼]


    だから、
    今日も、
    また、
    いつもみたいに、
    平凡で、
    同じような、
    毎日を、
    送るのだろう、
    って思ってた。


    しかし、―――刹那。
    歯車は傾いた。
  • 8 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:31:38 [削除依頼]

    said 俊也

    4時ごろから俺らは
    カラオケに遊びに行った。

    が、テンションの高い俺の親友
    小林輝が

    「なあなあ、俊也!!」

    と、呼びかけてきた。
    おいおい、声かれてんぞ。

    「輝、歌いすぎだって。」
    「だろっ?!俺今、ハスキーボイスなんだよね!!」
    「それ、ハスキーじゃねぇよ。
     中年のオヤジの声だろ。」
    「まあまあ、冷たくなさるな俊也大統領。」
    「落ち着いてくれ、輝大統領。」

    こいつは本当に良いやつだ。
    すげぇ、楽しいし。…うるさいけどな。

    「んで、なんだよ?」

    そうだ、コイツ俺に今なんか
    言おうとしてたじゃん。

    「カラオケの後、俺行きたいとこあるんだよ!!」

    目をきらきらさせて言う輝。
    ダメだ。コイツもう止められない。

    「どこ?」
    「あのなあのなっ!!」

    そういいながら、光は
    ポケットからどデカイ地図を出してきた。
    …おい、なんでポケットから
    そんなの出て来るんだよ。

    「ここなんだよ!!」

    ああ、ここか。
    輝にしては、意外な店だ。
    なんつーか、レトロだから
    大人っぽいし。
    輝にこういう雰囲気は合わない。
    ぶち壊しそう。

    「意外だな…。」

    ぼそっとつぶやく。

    「へへへ、俺ここのお子様ランチ食いたいんだ。」
    なるほどな!!
    そういうことなんだなっ!!

    「ライスの上に乗っかってる旗がもらいたい〜♪」
    マジかよ!!

    「旗は〜きっとアメリカ〜ンさ〜♪」
    なぜ歌う?!
    カラオケだからか?
    なんの歌だよそれ!!
    ちなみに、俺はイギリス派だ。

    「分かった、輝!落ち着けって!!な?」

    そういって踊りだした輝を
    周りのやつらが笑ってる。

    確かに面白いけどな。
    止めようぜ、皆。
  • 9 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:41:49 [削除依頼]

    6時頃に皆解散した。
    2次会的なノリで、このまま
    ゲーセンってことになったけど
    輝がどうしてもあの店に行きたいって
    言うから、やめになった。

    「えぇー、俊也と輝帰るのぉ?」
    「ああ。輝が行きたいとこあんだって。」
    「なんだぁ、残念ー。」
    「悪ぃな。」

    「人気者はつらいな、俊也。」
    「そんなことねぇし!!」
    「照れんなよ!!」
    「照れてないし。」

    そんな馬鹿けた解散になった。
  • 10 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:53:25 [削除依頼]


    「なあなあ、俊也ー。」
    「んー?」

    店に向かう途中、
    輝が空を見上げて言う。

    「お前、モテるのになんで彼女つくんねぇの?
     お前だったらより取り見取りじゃん。」

    輝が聞いてくる。
    この質問もさすがに聞き飽きたなー。

    「だって、好きな子できないから。」

    即答だ。

    「もったいねぇよな。
     そんな綺麗な顔してんのに。
     1ヶ月に5〜6回告られてんのに。」
    「お前が言うか?」

    俺は輝、カッコイイと思う。
    明るい茶髪に若干短めの類に入る
    その髪、俺すきなんだよなー。
    輝と合ってて。

    第一、お前だって
    一ヶ月に結構断ってるじゃん。

    まぁ、お前には彼女、いるもんな。

    「だって俺、絶対、美月以外 
     好きにならねぇもんっ!!」
    「…ぞっこんだな。」
    「おうおう!ウチのみぃちゃんは可愛いぜッ!!」

    正直、羨ましいな。そういうの。
    人を好きになるなんてないもんな、俺。
    嫌いになることもないけど。

    「いたらいいのになー。」

    ぼそっとつぶやいた言葉は
    きっと俺しか聞こえなかった。
  • 11 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:54:59 [削除依頼]


    まさか、
    これから、
    俺が、
    あの子に、
    恋をするなんて、
    誰が予測したことか。

    君の隣の座
    狙いに行くなんて、ね。
  • 12 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 12:57:57 [削除依頼]

    said 菜々

    やっぱりだ。
    6時を過ぎると結構ハードになってくる。

    家族、友人、恋人
    色々な関係の人たちが
    ここに集まる。

    (なんか、いいな…。)

    そう思う。

    そう考えていると
    『チャリン』
    鐘がなる。
  • 13 ちゃちゃ id:zsSaWXc0

    2011-08-27(土) 13:04:04 [削除依頼]

    「いらっしゃいま……。」

    私は思わず口を閉じる。
    まさか、ね。

    ……。

    おい、学校1お洒落と
    学校1馬鹿な男が

    いるんですけど?


    「おぉぉおおっ!!」

    はしゃぐのは、
    確か、小林輝?
    隣は、……思い出せない。

    とりあえず、嫌だぞ!
    私は頑なに近寄らないと決めた。
  • 14 涼音 id:jP2a3CE0

    2011-11-20(日) 12:24:21 [削除依頼]
    すごくおもしろかったです!!
    また書いてください!!
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