。*。*.線香花火。*.。*.23コメント

1 葉桜 id:0P9pd1.1

2011-08-24(水) 11:36:26 [削除依頼]
「兄さん、夕ご飯は何にしますか?」

「……何でもいい」


キッチンにいる私を通り過ぎ、静かに
二階への階段を登っていく兄……。
その背中を見るだけで、寂しくて、哀しくて。
何度も見慣れてるのに、涙が出そうになった。

何十年間……このやりとりを繰り返してきたのだろう。


兄さんは……私を妹として接してくれた事が
一度もない。
いつもいつも、私を無い存在のように扱ってた。


兄さん……、私、いない方がいいんですか……?
  • 4 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 11:50:59 [削除依頼]

    ごめんなさい、訂正!
    龍葵の自己紹介の最後の行は、

    ×おそられる。
    ○恐れられる。

    でした!すみません。
  • 5 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 12:04:29 [削除依頼]

    「兄さん、あの……夕ご飯、できました……」

    恐る恐る龍葵の部屋の扉をノックする私。
    ピンクのエプロンを身につけ、左手にはフライパン。
    真ん中で分けた前髪に、胸らへんまで伸びた
    茶色い髪。

    兄さんの前に、こんな姿で立つなんて……。
    申し訳ないけど、もう8時近くだし、
    お腹が減ってるはず。
    すぐに呼んであげなくちゃ……。

    「あ、あの、兄さんの好きな……キムチチャーハン
    です……。」

    出てこないな、兄さん……。
    もしかして、もう寝ちゃってるとか。

    「……」

    私は下唇を噛み締め、階段を降りてキッチンに
    戻って行った。


    私の家は、ほとんど私と兄さんしかいない。
    お母さんは夜遅くまでお仕事で、
    お父さんは……ほとんど出張。
    なので、私が家の仕事、いわゆる家事全般を
    任されている。

    ……本当は、兄さんと二人っきりなんて……
    気まずくて、今にも気絶しそう。

    私が物心付く時から兄さんは無口で、
    小さな私を抱き締めてくれた事はもちろん、
    目を合わせてくれた事もない。

    兄さんにとって……私は邪魔な存在なんだ。


    リビングへ通じる扉を開けると、
    山吹色の、大きなテーブルには……
    四人分の椅子と、チャーハンが飾られたお皿、二つ。

    しんと静まり返った2階建てのこの家は、
    私が一人暮らしをしているような感じ。

    ……もう、感情が薄まりかけてる。
  • 6 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 12:04:45 [削除依頼]
    おちます。
  • 7 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 12:57:08 [削除依頼]
    あげぃ★

    更新しまぁ〜す
  • 8 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 13:17:36 [削除依頼]

    兄さんは冷静沈着で、周りを見渡せる、つまり
    リーダー的な性格。
    皆を纏めたりするのが得意だから、兄さんは
    委員長とか似合いそうなんだけど……。

    前髪は右側で分け、少し横に靡いてる、綺麗な黒髪。
    首筋にそって後ろ髪は伸びていて。
    瞳は、大きいというか……スッとした、細め。
    でも、細すぎでもなく、大きすぎでもなく……

    いつも黒い服を身にまとって、
    高校2年生とは思えない、大人っぽさ……。

    もちろん、人間関係を作るのが不得意な兄さんは、
    友達を作ることもなく、恋人も作らないけど……
    やはり、クールっぽさが女性に受け、モテる。

    「はぁ……」

    重荷を出すように吐き出した吐息。

    女の人に沢山モテてるんだもん。
    私みたいなブス、妹だとしても姉だとしても、
    喋りたくないよね……

    「何立ち止まってるんだ?」

    階段の方から聞こえた、低くて静けさがある声。
    この声は……

    「た、龍葵兄さん……」

    振り返って顔を確認してみれば、間違いない。
    私に声をかけたのは、……龍葵兄さん。

    「疲れたなら休め。お前はこの頃仕事を背負いすぎだ。
    ……夏休みももう終わりだしな。」

    兄さんは私を見ずにそういい残し、
    夕ご飯が置いてある、テーブルの椅子へと腰を降ろす。

    ……兄さんが声を掛けてくれた。
    何ヶ月、何年ぶりだろう……
    私を見ずに言ったけど、いつも通り無表情だったけど、
    心配してくれたのは、初めて……

    「……はい、兄さん。誠に勝手ながら……お休みさせて
    頂きます故……」

    「あぁ。ゆっくりと休むがいい。
    明日は俺が家事をやる。何処かへ出かけて来たら
    いいのではないか」

    …………

    私は兄さんの言葉に返事をせず、
    自分の部屋へと戻って行った。
  • 9 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 13:31:34 [削除依頼]

    私はぼーっとしながら、ベットへと倒れこんだ。

    ……いきなりの事が、こんなにも頭に響くなんて……
    兄さんは、ちゃんと私の事……考えてくれてたって
    事なのかなぁ……


    あ、でも、ただ単に、うちの作ったご飯とか、
    うちの洗った洗濯物とか、うちが洗った食器とか、
    うちが掃除した所とか……
    嫌なだけかもしれない……よね。

    「ふぅ……」

    思えば私、この頃家では兄さんへの気遣いばっか
    気にしてたなぁ……。
    兄さん、その事に気が付いたのかもしれない……。


    ……

    ………

    うち、この頃兄さんの事考えすぎ。
    恋人じゃあるまいし。
    友達じゃあるまいし。
    家族じゃあるまいし。


    ……うちは、兄さんの家族じゃないから……。
    うちは、他の人の子供だから……


    でも、家族と思わなきゃいけない。
    友達、なんて甘ったるい事抜かしても駄目なんだ。


    「恋愛感情なんか、もってのほか……」


    そう、胸に叩き込んでた。


    ある事件が起きた、あの時まではー……
  • 10 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 16:32:24 [削除依頼]

    私の顔に、暖かい光が満遍なく当たった。
    眩しいと同時に、肌に熱さが感じる。

    ーもしかして、朝……?

    でも、まだ起きたくない。
    兄さんも、折角休めって言ってくれたんだし。
    どうせなら、もうちょっと……

    「……ぃ、……ぉ……おいッ!」

    ビクッ!

    いきなり怒鳴り声を聞かされたから、
    頭より先に体がビクン、と反応する。

    髪をくしゃくしゃと掻き乱しながら起き上がると、
    部屋の中には……ピンク色のカーテンの前に、
    黒い服を着た男が……(太陽の光で見えない。)


    どっ……泥棒ぅぅぅぅぅッ!!!

    「き、きゃぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁ!?」

    私は防御対策の為に布団の中にもぐりこむ。
    あ、あ、あ、朝っぱらからど、泥棒がぁぁぁ……

    「……何が起きているか知らんが、俺だ、龍葵だ。」

    ……へっ?

    私が目をまん丸にして布団から顔を出し、再度顔を確認すると……
    ……龍葵兄さんの姿が。

    「……っ!!た、た、た、龍葵兄さん!申し訳御座いません!
    私・龍葵兄さんの妹でありながら、兄さんの姿を曲者だなんてッ」

    布団を放り投げ、私は信頼なる龍葵兄さんに一礼した。
    兄さんは黒い色の服を好むから……。
    いつも黒ずくめって泥棒のイメージあるし、しかも兄さんは
    うちの部屋に入ってこない……


    って、うぉぉぉぉぉお!?
    うちの、部屋ぁ!?
  • 11 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 16:51:36 [削除依頼]

    「に、に、兄さんッ!」

    「何だ」

    あぁ……いつもにも増して落ち着いてらっしゃる。
    兄さんって意外と天然ボケだったりして……

    じゃーなーくーてぇッ!!

    「に、兄さんのような完璧なお人が・こんな平凡な
    私の部屋になど……お入りになってはダメですッ」


    うん、正論!
    お年頃の女の子の部屋に(にしては散らかってる)
    お年頃の男の子が無断で(兄さんだけどさ、うん)

    入っちゃいけませんってぇ!!

    私、これでも夢見る乙女なんですぅぅ!
    男の子(父にも)入らせたこと一回もないのに!
    結構それ自慢だったのに!(何のだ)

    「何でだ?掃除しにきたのn」

    「それでも汚らしいでございます、私の部屋は!」

    「だから掃除しに来たのだ」

    「私でできます、兄さん」

    「お前は今日だけでも休んでおけと言ったろう」

    「いいえぇ、お兄様?わたくし、お一人でも
    できますわよぉ?」

    ひーん!!
    龍葵兄さんがこれほど粘り強いとは……
    いつも無口だから初めて知った!!


    ……ん?

    兄さんの左斜め後ろの机の上に、何か開きっぱなしの
    ノートが……

    じーっと目を細めて見つめると、それは……


    毎日つけてる日記帳ッ!!

    「や、や、や、」

    声に出せないくらい……やバス!
  • 12 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:06:58 [削除依頼]
    「にぃさんッ」

    「何だ」

    もう、兄さん……
    ほとんど「何だ」しか言っておられないような……
    じゃなくて!

    「そ、そこの日記帳……お読みにはなられて
    おられませんよねッ!?」

    私の指差す場所は、もちろん、開きっぱなしの
    日記帳。
    私が昨日、日記をつけてからそのまま開きっぱなしで、
    夕飯作りにキッチン行ったから……

    なんだけど、兄さんはもしかしたら……
    うちの寝てる隙に……

    「……む?コレのことか?」

    龍葵兄さんは日記帳の先っぽを掴み、私に見せる。

    「はい。」

    兄さんは日記帳を掴みなおし、書いてある事を
    まるまる音読し始めた。

    「『8月23日(火)……P,M7:30。
    今日は洗濯物を洗い、兄さんのシャツのボタンが
    解けてたので、』」

    「ちょぉっ、に、兄さん!」

    私は慌てて、音読してる兄さんの口を塞ぎ、
    左手で日記帳を奪い取った。

    「ふぁんら(何だ)?」

    「私は、読み上げろとは一言も申して御座いません!」

    「よんれほひかったんらないのか(読んで欲しかった
    んじゃないのか)?」


    ……んな訳あるかぁ!!
    ちょっとは人の感情をわかれっつーの!!
    やはりうちの分析どおり、兄さんは天然ボケだ……
  • 13 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:18:39 [削除依頼]
    「……違います」

    私は手を離すと、兄さんは何も無かったような顔で
    「そうか」と呟く。

    「……で、言いたい事があるんだが」

    兄さんは改まった口調で話を切り替える。
    ……言いたい、事?
    兄さんが言いたい事なんて……
    予想も付かないな。

    私は軽く首を傾げる。

    「……なんで、御座いましょうか……」

    「お前が良ければ、気分転換に水族館でも
    行かないか」

    …………へっ?

    ……水、族館?
    兄さんと?
    ふ、二人でっ?えっ……

    心の中で動揺する私に、兄さんは話を進める。

    「友人からチケットを2枚もらったんだ。
    行く奴もいないし、お前が良ければだが……」

    って、兄さん友人いたんすか?
    私にとってはそこが疑問っすよ、えぇ。
    もらった友人と行けばいいのに。

    「……今日、ですか……?」

    「あぁ。」

    ……兄さんとお出かけなんて……初めて。
    そういえば、今日みたいに軽く接しられたのも初めて。

    目を合わせてくれたのも、初めてー……

    「い、行きます!」

    ここは行かなくちゃ。
    兄さんの誘いを……断わるわけにはいかない。

    「じゃなくて、い、行かせて頂きます!
    私なんかでよければ……」

    「……そうか。では、10時に家を出るぞ。」

    「はいッ」

    兄さんと、初めての外出ー……
  • 14 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:41:33 [削除依頼]
    龍葵side

    ピピピッピピピッ!

    俺のベットの横にある、目覚まし時計が
    音を響かせる。
    白い、アラームの軸が指している時刻は6:30。
    現在の時刻と、ぴったりと一致する。

    俺・杉河 龍葵の起床時刻は、いつも6:30。
    夏休みだろうが、平日だろうが関係ない。

    「……さて……」

    目覚まし時計を叩き、音を止めると、俺はある場所へと
    向かった。

    ーそれは、キッチン。

    俺は、妹と自分用に朝ご飯を作りに行くのだ。
    いつもは妹に任せているが、たまには手伝わないと、
    俺とて癖になってしまう。
    家事全般妹に任せ、兄は暇に時を過ごす。

    そんなの、俺が怠け者の用ではないか。

    俺は妹を起こさぬように静かに階段を降り、
    キッチンへと足を運んだ。

    そして、確認するは冷蔵庫。
    食パンだけなんて、平凡な奴らがするものだ。
    確か、あいつ(妹)は、卵・レタス・トマトを挟んだ
    サンドイッチだの、サラダだの作ってたな。


    しかし、レタスが生憎……材料を切らしてる。

    「……他のものにしよう」

    他はあ奴、何を作っていた?

    手作りハンバーグ、さんまの塩焼き、味噌汁……
    ……アニメじゃあるまい。普通すぎる。


    「では、致し方ない……」

    俺はあるものに手を付け、朝ご飯を作り上げた。
  • 15 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:42:36 [削除依頼]



    思ったけど、誰もコメしてくれないね★
    まぁ、いいんだけどさ。
    やっぱ寂しいよね、うん。

    って事でおち。
  • 16 リコ id:hBPYmuj1

    2011-08-24(水) 17:51:23 [削除依頼]

    じゃあ。
    ワタシがするね(^^♪

    ワタシも小説やってるんで
    来てくれるとうれしいなーーー!

    こっちも全然コメないんでw
  • 17 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:51:59 [削除依頼]
    やっぱ、名前ダサいよね。
    自分で感じるよww
  • 18 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 17:53:10 [削除依頼]
    16

    にゃにゃ!?
    いえいえ、いいですよしなくてもww
    私は友達を呼んできます!
  • 19 リコ id:hBPYmuj1

    2011-08-24(水) 17:53:10 [削除依頼]

    えっと、

    『消毒液はぼくらの心にしみる』

    です!! 駄作だけど…(*_*;
  • 20 リコ id:hBPYmuj1

    2011-08-24(水) 17:53:38 [削除依頼]

    いえいえしますよw
  • 21 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 18:18:43 [削除依頼]
    あげー
  • 22 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 18:19:21 [削除依頼]
    リコs→いえいえいいですよww
  • 23 葉桜 id:0P9pd1.1

    2011-08-24(水) 18:31:59 [削除依頼]

    40分後ー……

    「……出来上がりだ。」

    俺は皿に具材を盛り付け、二つの真っ白で雪のような皿を
    テーブルに置いた。
    ……これで、朝食は完了。

    次はー……

    「7:10……か。」

    リビングの時計を確認すると、まだ7時を回ったばかり。
    あいつを起こすには……まだ早いな。
    洗濯物でもたたむか……

    俺は、リビングに干してある、自分のシャツ、パーカー、
    妹のワンピース、などを腕に重ね、リビングを出てすぐにある
    座敷で洗濯物をたたんだ。

    まずは、パーカー。
    ……どうやってたたむのかしらんが、とにかく……
    真ん中きっちりに折っていればいいか。


    15分後ー……

    あっという間に終わったな。
    畳んだものは俺とあいつの服で分けて、端に置いておけばいいか。

    俺は自分用と妹用に分け、座敷の端っこに置いた。

    「今は……7;25……」

    ……あいつの部屋でも……掃除しに行くか。
    そろそろ起きる時間だろう。
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