青春の彼方  .21コメント

1   ゆうり  . id:4stlviO.

2011-08-20(土) 21:52:27 [削除依頼]



 細くて暗い、一本の道
 ずっとひとりぼっちで歩んできた
 寒くて、怖くて


 でも、気が付いたらいつのまにか
 となりにはきみがいた
 優しく微笑んで、あたしと
 歩を進めてくれた


 きみに恋をしました

 あたしの人生で唯一の恋


  
  
 そんなあなたと青春の彼方へ
  • 2   ゆうり  . id:4stlviO.

    2011-08-20(土) 21:54:18 [削除依頼]

    こんにちわ(´ω`)

    ひさしぶりにキャス復活です!
    ってゆうても、2年ぶりくらいなので←
    マイペースに更新したいと思います…

    おねがいしますっ!
  • 3   ゆうり  . id:4stlviO.

    2011-08-20(土) 22:04:44 [削除依頼]


     *1


     とくに理由もなく進学した高校
     真新しい制服に身をつつんでも、
     心が躍る。そんな気分ではなかった

     4月、あたしは高校生になった


     強風に桜の花びらが煽られ、
     彼方に飛ばされていく景色を
     坂道を上がりながらぼんやりと見ていると
     前方からあたしを呼ぶ声がした

     「優羽っ!」

     右手をヒラヒラさせながら近づいてくる

     「ひさしぶりだね」

     長身のオトコは馴れ馴れしくも
     あたしの肩に手を置いてくる


     あたしの記憶にこんなオトコはいない
     世間に言う春休みの記憶を呼び起しても
     このオトコは出てこなかった

     


     
  • 4   ゆうり  . id:4stlviO.

    2011-08-20(土) 22:11:23 [削除依頼]


     「あの、誰っすか?」

     男まさりの言葉が出たときには
     もう遅かった

     「覚えてないの?
      クラブで泥酔したときに介抱したじゃん」

     泥酔なんかよくあること
     ましてや、介抱なんかもしょっちゅう
     された分の人も
     あたしは覚えなきゃいけないのかよ


     「…人違いです」

     男の手を払いのけ、学校へ歩を
     進めようとしたがしつこくついてくる

     「優羽、オレと同じ学校なの?
      奇遇だね」

     速足で歩いても、身長の小さいあたしに
     オトコはすぐにでも追いついた
     
     うるさいなあ、もう…


     ぴたっと止まり、
     一発相手に言おうとしたとこだった


     「オニーサン、ナンパへたくそだね」


     
     声をかけた男も、またあたしたちと
     同じ学校の制服を着たオトコだった
  • 5 藍 id:661F9By1

    2011-08-20(土) 22:52:40 [削除依頼]
    頑張ってくださいね^^
  • 6   ゆうり  . id:0hzeQMP/

    2011-08-21(日) 15:46:53 [削除依頼]

       藍さま*

    ありがとうございます!
    頑張ります(^ω^)
  • 7   ゆうり  . id:0hzeQMP/

    2011-08-21(日) 15:55:35 [削除依頼]


     目にかかる前髪をうっとおしそうに払いのけると、
     あたしの手をつかんでこう言った

     「ちょっと強引なくらいがいいんだよ?」


     見知らぬオトコはそのまま
     あたしの手を引いて坂道をのぼっていく

     まわりの生徒が見てもおかまいなしだ


     急にはずかしくなって
     でも、それが自分らしくなくて…
     顔が真っ赤になっいく

     どこか心地良いオトコの手が
     あたしの記憶を揺さぶった


         ずき、ずき

     遠くで響くような頭痛
     思い出そうとしたらさらに痛み出す

     思い出せない…


     「はい、ここまで」

     止まった場所はあたしの教室になるであろう場所
     たぶん学年は一緒でも
     クラスはちがうのだろう

     「…ありがと」

     ぼそっと言うと


     「優羽、変わってないね」


     そう言ってあたしにサヨナラを告げた


     まだ、記憶が痛んでいた
     


     
  • 8   ゆうり  . id:0hzeQMP/

    2011-08-21(日) 23:31:54 [削除依頼]

     *2

     
     開け放った窓から
     すこし肌寒い風が入り込んでくる
     4月にしてはまだ温かいほうだった


     新任の先生が名簿を取っているときでも
     あたしは上の空
     ずっと考えても思い出せない、
     さっきの人のことを考えてた

     つかまれた手にはかすかに香水の匂い
     
        懐かしいようなクロエの香水
       
     ぬくもりも大きさも
     忘れることはできなかったはずなのに
  • 9   ゆうり  . id:0hzeQMP/

    2011-08-21(日) 23:40:10 [削除依頼]


     「風実さん…?」


     見知らぬ人に声をかけられて時には
     出席取りが終わっていて、
     休み時間に入っていた

     「隣のクラスの人が呼んでるよ?」


     クラスの女の子に言われて、
     教室のドアをみると…


     「優羽」

     さっきと同じ声であたしを呼んでいた
     あの、クロエのオトコだった

     
     


        


     「あの、さ…名前教えて?」


     そう切り出したのは
     すべてが終わった放課後のこと
     校舎の片隅でのことだった


     「…やだ
      優羽が思い出すまで
      おれは絶対に言わないし
      絶対に教えない」


     「てことは、あたしたち
      もともと知り合いだったってこと?」

     

     
  • 10   ゆうり  . id:uY.bc0O/

    2011-08-22(月) 23:05:52 [削除依頼]



    にこっと笑って彼は帰ろっか、と言った
    無言であたしの手を握って


    駅前でばいばいするころには
    とっくに日が暮れていて、
    あたりは街灯しかついていなかった

    照らし出された夜桜が満月の夜に映える

    冷たい夜風が火照った頬を撫でて
    また何処かにいってしまう


    「…じゃあ、ね」


    あたしがサヨナラを告げると
    すこし寂しそうな目でまた明日、と呟いた

    ポケットに手を突っ込んで、
    俯き加減に歩く姿があたしの心をくすぐる
    記憶の中を探ってゆく


    「早く電車乗りな」


    すこし離れた場所から聞こえる君の声は
    優しくて、温かくて


    彼の事を思い出したくなった
  • 11   ゆうり  . id:uY.bc0O/

    2011-08-22(月) 23:16:44 [削除依頼]



     桜もみんな散り、
     真新しい新芽が顔を出し始めた5月初め
     あたしたちの関係は変わっていない

     彼が優羽、優羽って呼ぶだけ
     あたしは当然名前も知らないまま

     
     人見知りだから他人にも聞けない


     でも、こんなにくすぐったくて
     やさしい気持ちになれるのは久しぶりだった
     これが恋なのかとか、
     そんな位のことじゃないほど彼の隣は
     心地よかった


     「優羽ちゃん」

     あたしを呼んだのは、
     クラスメイトの日菜子
     人見知りのあたしに友達になって、と
     言ってくれた唯一の子


     「眉間にシワ寄せてちゃ、
      カワイイ顔が台無しだよっ!」

     あたしのおでこを指さすとヘラっと笑った

     
     
  • 12   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 01:12:32 [削除依頼]



    「あ、みて」

    日菜子がなにかに気づいて
    窓を覗き込んだ方向を見ると、
    校舎の真下に位置する中庭で彼がすやすやと
    眠っていた

    となりにはお弁当箱
    少し寒いのかくしゃみをするのがかわいい

    強引でも男らしくても
    あんなかわいい一面もあるんだあ…


    心の中でにんまりすると、
    あたしは急いで教室を出た


    昇降口で入学式のときの
    介抱ナンパ男子を見たが、
    そんなのは横目で流して急いで中庭に向かった


    息を整えながら階段を上ると、
    あたしが来たことも知らずにまだ眠っている


    柔らかい芝の上に腰を降ろすと、
    隣で少し反応する彼

    太陽のヒカリを反射する髪を触る


    なんだか照れくさくなって
    急いでその手を避けようとしたけれど、
    それと同時に勢いよく腕を掴まれ
    まだぼんやりした目でこっちを彼が見ていた


    「ご、ごめん!」


    真っ赤になった顔を隠そうとして
    反対を向いたのもつかの間、


     こっち向いて?


    あっさり彼のいいなりになるしかなかった


     
  • 13  ちゃえ id:ksPSDph.

    2011-08-23(火) 01:41:09 [削除依頼]
    ゆうりさんめーっけ(゜ω`)!←


    ほわわわ…
    すごく、すーごく綺麗な文章ですね!(
    私みたいな素人が言うのもあれですが…
    超絶この文の感じ好みです(ω*)


    あのう、ちゃえも毎日読みにきていいですか;
    だめなんてゆわないでー(;ω;)
  • 14 冥王サウロン「シンシア」 id:CnnvULT1

    2011-08-23(火) 01:45:46 [削除依頼]
    良作や  ランクA
  • 15   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 17:08:36 [削除依頼]


        ちゃえさま*

     みつかってしまった(Д)
     じゃなくて、見つけてくれてありがとぅ!←

     しかもお褒めのコトバまで…(*´ω`*)
     うれしはずかし←

     ぜひ見に来てくださいっ!
     うちも通い詰めるので←


        冥王サウロン「シンシア」さま

     良作だなんて(Д)
     こんな作品にありがとうございます!
     もっと頑張りますねっ
  • 16   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 17:28:06 [削除依頼]


    「やだっ…」

    ちょっとした抵抗も彼にしたら
    容易いものなのか、あたしの腕を引っ張り
    芝生に倒れさせた

    いくら人が通らない場所だからって
    見ない場所だからって…


    徐々に火照ってくる体を太陽のせいにしようとしていたとき、
    あたしがさっきまでいた窓際に
    日菜子がにやにやしながらこっちを見ている


    「ひなっ…」

    名前を呼ぼうとしたときに
    彼に口をふさがれてモノを言えなくなる


    やばい…近いよ…

    顔と顔が触れるか触れないかの距離
    恥ずかしいようなもどかしいような…

    心臓の音が急激に速くなって
    頭がぼんやりするような、

     
       どき、どき、どき


    あたしの心臓の音を察知したのか
    からかう様にギュっと抱きしめてくる


    だめだ、我慢の限界だよ…
  • 17  ちゃえ id:SSEv3XJ0

    2011-08-23(火) 19:00:00 [削除依頼]
    うふ、来ちゃった(


    もー…
    読んでてどきどきしちゃうよ!←
    彼の名前なんなのかなー…
    気になる(´・ω・`)
  • 18   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 20:41:06 [削除依頼]



        ちゃえ*

     ありがと-う(^ω^)

     うちは違うイミでどきどきしてる←
     彼の名前はね…
     たぶんまだまだ出てこないかな(´ω`)


     
  • 19   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 23:19:41 [削除依頼]



    「…優羽、すっげぇ緊張してる?」

    笑いを含めたような言い方
    耳元で囁かれると心臓が縮みあがったように
    ギリギリの悲鳴をあげる

    わかってるから、言わないでよ!


    言いたいけど、言ってしまって
    終わらせたくないあたしが何処かにいた


    「…しばらくこのままでいてくんねぇ?」

    ずるいよ
    こんなの嫌だって言えないよ

    そんな目で見ないでよ
    そんな声で囁かないでよ


    あたしがあたしじゃなくなるように
    心がどんどん君に占領されていく


      この時間が続けばいいのに…


    そう思った矢先だった


    さっきあたしが上がってきた階段を上る靴音
  • 20   ゆうり  . id:NFZ6TF91

    2011-08-23(火) 23:27:00 [削除依頼]



    びっくりしてあたしは彼の腕を
    振りほどいて急いで立った

    急なあたしの行動にびっくりしたのか
    上半身を起こしてこっちをじっと見ている


    「ご、ごめん」

    なんだか悪いことをした気分になって
    足早に中庭を立ち去った


    別に見られたくなかった訳ではない
    …たぶん、2人の時間を邪魔されたくなかった


    気持ちを落ちつけたくて、
    誰もいない非常階段を上ると
    さっきの中庭がちらりと視界に入ったが
    そこには彼の姿がなかった


    「…なにやってんだ、あたしは…」


    ため息をつくと同時に
    腰が抜けてその場にしゃがみこんだ

    自分の耳に聞こえるくらい
    心臓の高鳴りはまだ止んでいなかった


    どうしよう、怒ってるかな…

    心にもやもやができて、
    頭がズキズキした
    あたしの悪いクセになっていた


    「あ、いたいた」

    後ろを振り返ると、
    昇降口にいたアノナンパ男たちが立っていた
  • 21   ゆうり  . id:VTg8Hce1

    2011-08-24(水) 00:31:02 [削除依頼]


    「久しぶりだね、優羽」

    満面の笑みでじりじりこっちに近づいてくる


    男たちの脇を通り過ぎて、
    教室に急いで戻ろうとしたあたしに
    そいつらはこういった

    「さっき一緒にいたヤツの話だよ」


    振り返るとにっこり笑って、


    「最近、あいつに執着してるよね」

    と切り出した


    「…余計なお世話だよ」

    たぶんいい話ではない…
    でも、今の自分にとってはなんでもいいから
    彼を探る手がかりが欲しかった

    その気持ちと少しの好奇心が
    男たちの話を促した


    どうせ、彼女いるとか
    あたしのこと遊んでるとか…
    そんなことに決まってる


    でも、あたしは言葉を疑った


    簡潔すぎて?
    否、違う

    頭の中がいっぱいに溢れかえる、
    そんな気分


    「アイツにはもう関わんなよ」
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