この街の空の下8コメント

1 non id:4KPROHl.

2011-08-20(土) 00:14:13 [削除依頼]

あの日は太陽が暑く照っている
春の始めだった。


前にいた街より、大きな街に出て
前にいた中学校より、大きな高校に入学した。


私、五十嵐 葵。


慣れない街での生活は不安と希望で入り混じって、
なんだかよくわからない「切なさ」のようなものに
時々襲われる。


そんな中で新しい友達と教科書に囲まれて
新しい学校生活はものすごいスピードで過ぎていった。
  • 2 non id:4KPROHl.

    2011-08-20(土) 00:30:52 [削除依頼]

    入学して一週間。


    まだまだ慣れない学校。
    玄関の扉がすごく冷たく感じて、
    開けるのを躊躇ってしまう。


    教室に入るときも同じだった。


    でも、いざ入ってしまうと、
    もうこの体がこの新しい環境を受け入れているようで
    妙に落ち着く。


    葵:おはよ

    芽衣:おはよー!!

    私のテンションとは逆にハイテンションの
    芽衣とあいさつを交わす。


    渡部 芽衣との出会いは入学してすぐの身体測定だった。


    出席番号も席もかなり離れているのに、
    もの凄く仲良くなった。

    すべてを知ったわけじゃないけど、親友と呼べる。


    そんな友達だった。


    芽衣:どしたの?テンション低すぎない??

    葵:あのね…眠い。芽衣、眠くないの?
      さては昨日勉強しないで寝たな?

    芽衣:おぉう!鋭い!!
       あきらめも大事よ。

    葵:何言ってんの(笑


    そう。今日はテスト。
    入学してすぐの、いわば中学の確認テスト。


    芽衣:でもさ、これ終わったら宿泊研修だよねっ!!

    葵:楽しみすぎるww

    芽衣:夜は語るか!!

    葵:(笑)


    そんな風にめまぐるしく日々は過ぎていくのだった。
  • 3 non id:4KPROHl.

    2011-08-20(土) 00:42:23 [削除依頼]


    宿泊研修。


    こんなので恋が生まれたりするもんなのか…

    なんて淡い期待を抱いた私を乗せ出発のバスは
    動き出した。


    1日目の今日は移動時間がほとんどで
    主なイベントは明日。


    すぐに夜がやってきた。


    芽衣:葵〜。語ろーぜー!!

    葵:あんた部屋違うのにここ居ていーの?!

    芽衣:先生着たらトイレ行く。
       うちの部屋の布団の中には枕を入れて
       うちが居るよ♪感を出してきた★

    葵:大丈夫なの…?

    芽衣:いえす★


    そして、少しずつ朝が近づいてくる。


    芽衣:…。
       さすがに睡眠4時間はキツイわ…

    葵:だから言ったやん。

    芽衣:まー…いっか★
       さぁ〜今日も楽しんでいこー♪


    二日目が始まる。
  • 4 non id:7ZWEFui/

    2011-08-20(土) 08:38:51 [削除依頼]

    二日目。

    気づくと夜。


    葵:もう明日で終わりかー

    芽衣:早いねー

    葵:宿研って恋が始まるものかなんて思ってたけど…(笑

    芽衣:やだー何期待してたのー??

    葵:別に(笑)予兆すらなくてびっくりした。

    芽衣:期待してたんじゃん(笑
       ウチもだけど(笑

    葵:笑


    あっという間に過ぎていった時間。


    ひとこと言うと楽しかった。
    小学生の感想みたいだけど。


    ただ、来週からは普通の授業になると思うと
    少し憂鬱だった。
  • 5 non id:7ZWEFui/

    2011-08-20(土) 08:50:50 [削除依頼]

    休みを挟んで、いよいよ本格的に
    授業が始まる。

    これからは真面目にやらないと
    ついていけそうにない。。。


    でも、葵は勉強以上に気になっている事があった。


    実は葵のクラス、入学式の時から一人欠けていた。


    青木 敬。


    彼は体調不良で入学式からずっと学校にきていない。

    他人とはいえ、クラスメイトだ。

    気になるし、心配だ。


    入学式のときに会ってはいるけど
    顔ははっきり覚えていない。


    担任:今日も青木は休み…と。


    毎日、SHRで先生が出欠をとるたび
    気になって仕方がない。


    葵はこの日風邪をひいてしまった。
    夕方には熱が38.3度もあって
    明日は到底学校には行けそうにない。


    葵:(宿研の疲れが出たのかな…)
      (そーいえば、青木君は大丈夫なんかな…)


    そんな事を考えながら、葵は眠りについた。
  • 6 non id:PjRapnc1

    2011-08-22(月) 21:54:59 [削除依頼]

    翌日。

    まだ体が重たくて、動けそうにない。

    今日は休もう。。。


    お母さんがおかゆを作ってくれた。
    病院に連れて行ってくれた。
    布団をかけてくれた。

    …。


    高校生になったからには、少しでも自分のことは
    自分でしよう、なんて思っていたのに。

    4月の時点でこんなんじゃ…

    熱が下がって、意識がはっきりしてくると
    急にあせってきた。

    そういえば、授業…
    今日もまた、大量に進むだろう。

    大丈夫かな…


    それに、私がいない間に芽衣も別のグループに入っていたり
    しないよね…??


    普段は考えもしない事が次々と頭をよぎる。


    置いていかれるんじゃないかな…


    でも、明日は学校にいけるはず。

    きっと大丈夫。


    考えても答えがでないんじゃ、考える意味がない。

    自分なりに割り切った。


    まだまだ不安に押しつぶされそうになる季節だけど
    こんなんじゃダメなんだ。
  • 7 non id:PjRapnc1

    2011-08-22(月) 21:58:59 [削除依頼]


    次の日。


    1日来てないだけで、教室の扉は何倍も重たく感じた。

    芽衣:!!!
       葵!!!おはよー!!!

    変わらない笑顔で芽衣が迎えてくれる。

    葵:おはよー

    芽衣:心配したぞぉーーー!!!

    葵:ありがと。もう大丈夫だから(笑

    芽衣:よかったよかった


    ただ、変わっていることがひとつあった。
  • 8 non id:FfwE6oZ0

    2011-08-26(金) 23:52:43 [削除依頼]


    変わっていた事。

    それは、いつもは空の席に生徒が座っている。

    青木君…!!!


    良かった…。ホント良かった。。。

    葵は胸をなでおろした。


    青木君の席をチラチラ見ながら、自分の席に着く。
    まだ本調子じゃないせいか、体が少し重い。

    席に着いて少したつと先生が入ってきた。


    先生:五十嵐ー

    葵:はいっ!

    先生:悪いけど、青木に学校案内してやってくれないか??

    葵:え!?私…ですか?

    先生:頼む。お前と青木は昨日休んでただろ?
       だから、プリントを渡したいそうで、木村先生が呼んでたしな。
       職員室までってな。

    葵:めんど…

    先生:なんか言ったか?

    葵:いえっ(汗
      行ってきます!!
      いつですか??

    先生:放課後な。

    葵:はい…


    このど方向音痴の私に案内などできるのだろうか。。。

    しゃあないか…


    そして、放課後がやってきた。
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