電波塔の少年124コメント

1 ごん id:niFTlf4.

2011-08-16(火) 21:15:05 [削除依頼]

幻でもいいから、もう一度逢いたい。

幾夜も共に過ごした、電波塔の少年に。


――言いたいことがあるんだ。
  • 105 ごん id:YCeggbp0

    2011-10-01(土) 13:09:16 [削除依頼]
    雨の夜に、少年ところに行った翌日。私は、39度の高熱を出してしまったのだ。原因は言わずもがな。
    おばあちゃんは、急に冷え込んだからさね、と言っていたが、濡れた傘に気づいていたと思う。
    でも、何も言われなかった。見て見ぬふりをしてくれているのだろう、きっと。
    これじゃあ、唯一の隠し事も、隠し事とは言えないかもしれない。

    私が寝込んでいる間に、桜庭さんが、お見舞いに来てくれたそうだ。
    部屋の隅には、通常入院するときにしか見ないだろう――、豪華なフルーツ盛りの籠がおいてある。
    高級そうなチョコレートに、これ。桜庭さんは実は金持ちなのだろうか。たしかに、あの無邪気さは、いいとこ育ちのお坊ちゃんみたいだ。いや、もう中年のおじさんにそれは失礼か。
    三食とも粥ばかりで、そろそろ飽きが来ていた私は、その籠に手を伸ばす。
    何も処理しないで、この場で食べれそうなのは、バナナとキウイフルーツと、……りんごも皮のままでも大丈夫だろう。バナナもキウイも食べる気がしなかったので、私は残る一つに手をつけた。

    少し動いただけで、体がひどく重く感じた。目の上に腕を置いて、また布団に横になる。そして、そのままりんごにかぶりついた。少し硬い皮が、歯に挟まる。ちょっとこれはいただけない。長くなった爪で、皮を取る。
    しっかりと甘いのだが、ちょっとぼやけている気がする。やっぱりまだりんごの季節じゃないからだろう。
    その果汁が赤くなった喉に痛いほど浸みこんだ。
  • 106 音色(^^♪ id:YaG9zcq1

    2011-10-01(土) 20:07:40 [削除依頼]
    がんばって下さい^^
  • 107 ごん id:IV5em4I.

    2011-10-07(金) 00:55:42 [削除依頼]
    音色(^^♪さん
    ありがとうございます!がんばります!
  • 108 ごん id:GjXIumd0

    2011-10-10(月) 09:04:21 [削除依頼]
    水分をとったら、トイレに行きたくなった。
    トイレに行こうと立ち上がると、ひどく立ちくらみを起こして、障子にぶち当たってしまった。痛みは熱のせいか、それほど感じられなかったが、少し穴が開いてしまった。
    怒られるだろうか。
    障子の穴を見つめる。穴から、暗い庭と、そこに降り注ぐぼんやりとした月光を見た。もう、夜だ。私は、今日も変わらず仕事をしているであろう、少年を思った。今夜も少年のところにいけそうにない。……早く治そう。
    結局、障子の穴についてはとりあえず黙っておくことにした。
    指摘されたら、謝ろう。
  • 109 ごん id:GjXIumd0

    2011-10-10(月) 09:21:21 [削除依頼]
    トイレに行く途中、今は懐かしき黒電話(黒電話!!)が目に付いた。
    私は、一昨日のことを思い出す。いや、昨夜だったろうか。記憶が実に曖昧だ。
    おばあちゃんは、電話をしていた。
    今と同じくトイレに行っていた私は、それを聞いていた。
    電話の相手は、晴彦さんだった。

    部屋に戻り、久しぶりに携帯を開いた。相変わらず、誰からも連絡が来ていない。晴彦さんからもだ。
    しかし、この間の会話からすると、晴彦さんは私に用があったらしい。
    いったい、何の用だったのだろうか。
    だいたい……、
    「携帯、番号教えたのに……」
    なんで直接こっちにかけてこないんだ。
    熱で熱い溜息がこぼれた。

    私は、ちゃんと晴彦さんの娘なのだろうか。

    なんて。熱でもあるのか、私は。いや、あるけど。
    珍しく、ナイーブになっているようだ。
    こう言うときは、寝てしまうに限る。

    私は、一度普通に携帯を閉じてから、ふと考えなおして、もう一度携帯を開ける。そして、サイレントマナーを切った。
  • 110 ごん id:GjXIumd0

    2011-10-10(月) 09:41:01 [削除依頼]
    10「猫屋敷の甘い誘惑」

    胡桃の香ばしい匂いが、キッチンに広がった。オーブンで熱せられたそれは、もちろん熱くて、思わず落としてしまいそうだった。
    じんじん痺れる指先を軽くかんでいると、おばあちゃんにちゃんと冷やすように言われた。
    文子さんが水道の水を出してくれる。ありがたく、私その水に指をつっこんだ。気持ちいい。
    「気をつけなきゃだめよ?」
    「……はぁーい」
    文子さんに優しく諭された。まったく申し訳ない。
    まだ、マフィンづくりは始まったばかりなのだ。
  • 111 ごん id:pqbS3vS0

    2011-10-16(日) 10:11:39 [削除依頼]
    熱も下がり全快になったにも関わらず、朝から布団でゴロゴロしてたところ、珍しくおばあちゃんに起こされた。
    なんでも、文子さんにお菓子作りに誘われたという。
    「ふーん。おいしいお菓子、待ってるよ」
    「ヒカルもいっしょに行くんさね」
    「ふーん。って、何故に?」
    「アヤちゃんがねぇ。”お孫さんもぜひ一緒に”って誘ってくれたんさ」
    「……行くよ」
    「まず、布団から出んさい」
    おばあちゃんは、満足げな顔をしながら、離れを出ていった。
    そういえば、文子さんのこと”アヤちゃん”て呼んでた。
    ちょっと意外。
    私は、足を使って布団をはねのけると、もぞもぞと着替えた。
  • 112 ジャック id:9BWdWao.

    2011-10-16(日) 14:02:58 [削除依頼]
    わわきづいたらこんなに進んでた


    ごめん全然これなくて

    まとめが出てたからこれを授業中にみます←え?
  • 113 ベイス id:0rjFohb1

    2011-10-16(日) 17:35:00 [削除依頼]
    マフィンかぁー美味しそう^^

    食べたい、(さら)⊂^∀^つ(フォーク)くれぇ←何やってんの。

    それでは^^
  • 114 ごん id:RZApWcU0

    2011-10-21(金) 20:03:41 [削除依頼]
    >112ジャック いえいえ!  読んでくれるだけでも嬉しいのにそんな( ありがとうね! >113ベイスちゃん ふふふー完成をお楽しみにして頂戴な♪w コメントありがとう! ーーー 最近また不定期気味だけど ちゃんとちょいちょい書いていくつもりです(ハイ
  • 115 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 00:15:48 [削除依頼]
    (やく一カ月ぶり.更新します)
  • 116 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 09:43:54 [削除依頼]
    おばあちゃんたちが、粉をふるったり、泡だて器で混ぜている間に、私はトッピング用のチョコを刻もうとした。
    「あ、それ! 刻んじゃんダメよ」
    そしてさっそくダメ出しを喰らった。どうやら、このホワイトチョコレートはトッピング用だったらしい。
    今度はしっかり文子さんの指示を聞く。
    「一粒が大きいから、一つ一つ三等分にしてくれるかしら」
    「はーい」
    「良いお返事ね」
    「ヒカルは返事だけさね」
    おばあちゃん、ひどい。チョコ刻む……じゃなくて三等分に切ることくらい出来るって。
    私は、しっかりと手を猫の手にしてチョコを切る。よく冷えたチョコは意外と切りにくい。それでも、私にしては順調にことを済ませていく。
    その間におばあちゃんたちはどんどん混ぜていく。さっき焼いた胡桃と、私が切ったばかりのチョコも半分くらい投入された。
    「トッピングじゃなかったの?」
    「半分は混ぜちゃうんさ」
    「へぇー……」
    じゃあ半分くらい刻んじゃってもよかったじゃん、とぶうたれてみる。あのままだったら全部刻んでいただろうけど。
  • 117 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 09:45:14 [削除依頼]
    >116 何故か消されてなかった。 私はトッピング用のチョコを刻もうとした。 ↓ 私は目の前のチョコを刻もうとした。
  • 118 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 09:57:04 [削除依頼]
    やることがもう無くなったので、じぃーっと文子さんの細い腕を見つめた。本当に細い。なのに、ものすごい勢いで材料を混ぜていく。その様子は力強くて、文子さんの細い腕がぽっきり折れてしまわないかと半ば本気で心配した。
    私の視線に気づいたのか、文子さんが顔を上げた。
    そして、頬笑んでボールを私に差し出した。
    「やってみる?」
    「あ、はい」
    私は慌ててボールを受け取った。意外に重い。
    慣れない手つきで、泡だて器を動かす。ねっとりとした材料が重くて、動かしづらい。ボールを机に置いて、文子さんに押さえてもらいながら、一生懸命混ぜる。
    文子さんは、そうそういい感じになってきたわ、と声をかけてくれる。
    私はますます一生懸命泡だて器をまわした。
  • 119 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 10:34:25 [削除依頼]
    オーブンの中に型に流しいれられたマフィンのタネが焼かれるのをぼおっと見つめる。
    オレンジ色の闇の中でゆっくりと膨らむそれ。

    誰かとこうやって料理をするのは初めてだった。
    私はぼんやりと死んだお母さんのことを思い返してみた。
    よく覚えていないが、写真でよく見たお母さんはなかなか美人だった。文子さんには劣るけど。
    お母さんが生きていれば、こうやって一緒に料理を作ったりしたのだろうか。
    でも、お母さんは料理が苦手だった、と晴彦さんは言っていた。昔から、料理は八割晴彦さんの担当だったらしい。だからあんなに料理がうまかったのか、晴彦さん。

    チ、チ、チ、とオーブンから時々音が漏れる。なんだかそれが舌うちのように聞こえた。
    「チッチッチッ」
    試しに三回舌打ちをしてみた。やってみると意外に似ていなかった。
    それでも、チ、チ、チと音を立てるそれは舌うちに聞こえる。
    「チッチッチッ」
    「何を舌打ちしているさね」
    いつの間にか後ろにおばあちゃんが立っていた。私は、別にー、と首を横に振る。だって別に不満があったりいらついて舌打ちしていたわけではないのだから。ただ舌を鳴らしてみただけだ。
    「文子さんがお茶―入れてくれるだってさ」
    「あ、飲みたい」
    「だから早くきんさい」
    「はーい」
    私は慌てて立ち上がり、おばあちゃんのあとを追った。
    しかし、急におばあちゃんは立ち止まり、
    「何か不満があるなら今言っときんさい」
    と言った。どうやらまだ舌うちのことを勘違いしているらしい。
    誤解を解こうとしたが、ふと思い立つ。
    今なら聞けるかもしれない。聞いてみようか。
    今聞かないと、きっと私は先延ばしにしまくって、最後まで聞かないような気がした。


    「別に、不満じゃないんだけどさ」
    ここは大事だから、きちんと前置きする。
    「晴彦さん、なんの用事だったの?」
  • 120 ジャック id:TCmcfKm0

    2011-11-20(日) 10:38:36 [削除依頼]
    おお、更新再開されてる^^

    ヒカル、舌打みたいって発想可愛いww

    用事の内容hyk
    更新頑張ってね
  • 121 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 10:48:13 [削除依頼]

    テーブルの上に焼けたばかりのマフィンが並ぶ。綺麗な抹茶色。
    「じゃあ、いただきましょうか」
    文子さんが紅茶のおかわりを注ぐと、にこやかに手を合わせた。
    あわてて私も手を合わせ、いただきます、と言った。
    抹茶と胡桃のマフィンはとても美味しかった。
    上に乗っけたホワイトチョコレートがかりかりしてて美味しいし、しっとりした生地が私好みだ。胡桃の香ばしい匂いもいい。
    私はあっという間にマフィンをたいらげた。
    そして、チラッと文子さんを見る。
    文子さんは笑って、
    「もう一つどうぞ」
    と差し出してくれた。まだまだたくさんありますから、と。
    私は、すいませんと申し訳なさそうに首をすくめ、
    「いただきます」
    と遠慮なくもう一つマフィンを口に運んだ。


    おばあちゃんの言葉を思い出す。
    『今度、彼女さ、連れてくるってさ』
    晴彦さんの彼女。
    結婚するつもりらしいから、一応婚約者。
    私は、まだ彼女のことを見たことない。
    でも、話には聞いていた。結婚するのも反対ではない。


    今度、晴彦さんが彼女を連れてくる。


    目の前の食べかけのマフィンを見つめながら、私はまだ見ぬ彼女を想像した。
    きっといい人なんだろう。

    私は残りのマフィンを口の中に運んだ。かすかに感じる抹茶の苦み。


    彼女は、私と肩を並べて料理を作ってくれるだろうか。
  • 122 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 10:49:57 [削除依頼]
    >ジャック
    はいー再開しましたー(テスト前だと言うのに)w

    ありがとう^^
    頑張りますー
  • 123 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 12:00:38 [削除依頼]
    11「少年の初恋」

    「ひさしぶり、少年」
    「……ひぃ?」
    「マフィン、食べる?」
    「……食べる」
  • 124 ごん id:Gz0CkxD/

    2011-11-20(日) 13:30:18 [削除依頼]
    深夜。離れを抜け出して、5日ぶりに古い鉄塔に向かった。そこには、変わらず少年がいた。
    私はあたりまえのように少年の隣に座った。
    そして、今日作ったマフィンを取り出す。
    「これ……ひぃがつくったのか?」
    「うん。そうだよ」
    「食べられるのかよ」
    「失礼だなー」
    口では憎まれ口をたたくが、少年はマフィンのを包んだラップを外すと、意外とすんなり食べた。もぐもぐと食べてる様子は、子供らしくてかわいい。
    「どう?」
    「まあまあ」
    「憎たらしいね」
    「……? その割には顔がにやけてるな」
    その指摘に、私はこらえきれずに笑みを零す。だって、少年はものすごい速さでマフィンを食べてる。しかも口の端にはカスがついていた。
    口では憎たらしいこと言うけれど、少年の態度で「美味しかった」って言っているのが分かる。
    クスクスと笑い続ける私を見て、少年は不思議そうな顔で首をかしげてた。
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