必 要 の な い 人 ,12コメント

1 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

2011-08-14(日) 15:39:57 [削除依頼]

 
 いつか君と笑える日が来たらいいのに。
  • 2 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:01:29 [削除依頼]
    「美桜ちゃんも美華ちゃんのように、がんばりなさいよ」

    「はい……お母さま」

    私は東城美桜、高校三年生。
    テストの答案用紙が返って来ると母はいつも冷たい眼をして、双子の姉、東城美華と私を天秤に乗せたように比べる。
    美華は……頭も良いし、運動神経も抜群で才色兼備という言葉がよく似合う人物だ。
    私の方が美華より点数が悪いのは最初から分かっていることなのに……。

    「美桜ちゃん、92点?」

    私を少し馬鹿にした声で美華が私の答案用紙を後ろから覗き込む。
        
    「……うん。美華ちゃんは?」

    「この程度のテスト、満点に決まってるじゃないの」

    私は答案用紙を手でギュッと握り締め、尋ねると美華は当然のような顔をして言った。
    偉そうに言う美華の表情が私のことを見下しているようで、毎回毎回屈辱的だった。

    「美華ちゃんは東城の名に恥じない自慢の娘ね!」

    母が美華の頭を撫でながら言った。
    母は昔から美華にはとても優しく甘い。
    私に対しては……。
    期待など少しもない。ただの邪魔で必要のない人としか思っていないだろう。
    ……東城の名として恥じる必要のない人……と。
    私たちの家は東城財閥で私か美華、どちらかが跡を継ぐことになる。
    まぁ、美華か結婚した美華の旦那が跡を継ぐと思うけど。

    「では、おやすみなさい」

    私は母にボソッと告げ、息が詰まるようなリビングから出て自分の部屋へ向かった。
  • 3 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:15:21 [削除依頼]
    私は自分の部屋に入ると、すぐに学習机に座り参考書や教科書と向き合った。
    だけど……、内容が全く頭に入ってこない。
    私の部屋は、自分の部屋と言っても美華との二人部屋。美華の私物が目に付く場所に置いてある。
    美華の私物を見ると、美華と比べられているときの屈辱感が頭を過ぎる。
    するとトントントン……と階段を上がる音が聞こえてきた。

    「あら、美桜ちゃん。もうお勉強?偉いわね」

    美華がいきなり部屋に入って来たかと思えば、私を鼻で笑いながら言った。

    「・・・うん。
     美華ちゃんは頭が良いからね」

    私が美華にそう言うと、 美華は「分かってるじゃない」という顔をしてベットに潜り込んで行った。

    ……内心、嬉しくて堪らないくせに。私は毛布を被って寝ている美華を見ながらそう思った。
    カレンダーを横目に見ると、明日は我が家に親戚の方々がたくさん来る。
    楽しみでも嫌でも何も思わない。だって、私には関係のないことだから。
    だって、褒められるのは美華だけ。

    いい子の美華ちゃん。
    頭のいい美華ちゃん。
    人気者の美華ちゃん。

    美華はずっとそう言われていたから―……。
  • 4 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:28:29 [削除依頼]
    昨晩カーテンを閉めるのを忘れていたのか、太陽の日差しで眼が覚めた。
    眼が覚めると、私は学習机の上でうつ伏せになった状態だった。
    多分、昨晩はあのままいつのまにか寝てしまったのだろう。
    白い携帯電話で時間を確かめると時刻は朝の六時半。もうそろそろ起きてもいい時間帯だ。
    私は椅子からゆっくりと立ち上がると、洗面所に向かった。
    まだ母も父も美華も起きていない静かな廊下。
    聞こえるのはお手伝いさんが掃除したり、朝食を作っている音。

    私は洗面所に着くと顔を冷水で洗った。冷水のおかげで眼が一気に覚めた。
    鏡に写った自分の顔を見ると、美華にそっくりで自分の顔でさえも憎たらしく思えてくる。

    「……一卵性だからね」

    私は苦笑いしがら水が垂れ落ちる顔を急いでタオルで拭き自分の部屋に戻った。
  • 5 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:35:07 [削除依頼]
    「美桜ちゃん服決まった?」

    「あっ、うん……」

    部屋に戻りドアを開けた瞬間、美華がクローゼットから少し顔を出しながら私に尋ねた。
    今日は親戚の方々がたくさん来る日。両親からは「きちっとした服装で」と言われた。

    私はいつもと同じ淡い桜色のワンピースに、桜色の宝石のセットのネックレスとリング。
    美華は淡い水色のワンピースか、淡い紫色のワンピースに迷っている。

    「美桜ちゃん、どっちがいいと思う?」

    迷った末に結局私に聞いてくる。私はどっちでもいいと思う。美華のワンピースの色なんて私には、これっぽっちも興味がない。

    「水色がいいんじゃないの?」

    私が適当に答えると、美華は迷いながらも、

    「じゃあ、そうする」

    と言った。……結局、私が決めるんだから。
    美華の服装は淡い水色のワンピースに、水色のセットのネックレスとリング。

    私と色違いだ。……まあ、両親の趣味で服は全部色違いかお揃い。高校生にもなって双子の姉と色違いのお揃いとかはっきり言って嫌だ。……そんなこと口が裂けても言えないんだけど。

    「優実ちゃん、愛実ちゃん、
     支度出来たなら降りてらっしゃい」

    母がドアの前で言った。

    「はい、今から行きます」

    私たちは返事をして、
    色違いのバックを手に取り、
    自分たちの部屋を出た。


    11  爽音 [2011/07/24(日) 17:01:13]

    一階へ行くと、
    たくさんの親戚と料理が置いてあった。

    母方のお婆ちゃんお爺ちゃん、
    父方のお婆ちゃんお爺ちゃん。
    見たこともない人もいる。

    「あの方、かっこよくない?」

    優実が指を指した先には、
    整った顔に茶色い瞳が特徴的な、
    初めて見る私たちと、
    同い年くらいの男の人がいた。

    「お母さま、あの方はどちらの?」

    優実が母に尋ねた。
    母は少し迷いながらも、

    「多分・・・。
     お父さまの従兄弟の息子さんだと思うわ。
     挨拶してらっしゃい」

    と言った。
    お父さまの従兄弟?

    「愛実ちゃん、挨拶しに行こう」

    優実は少し慌てて私の腕を引っ張った。

    こんな優実を見たのは初めてだ。


    12  爽音 [2011/07/24(日) 17:10:09]

    「あの初めまして、
     水城優実と申します。
     あなたのお名前は?」

    礼儀正しく優実が言った。
    優実は私に″早く言って″と目で訴えた。

    「あっ・・・水城愛実です」

    私は軽く礼をした。
    別にこんなやつに礼儀正しくしても、
    意味がないと思ったからだ。

    「双子?」

    その男は私と優実の顔を見比べながら言った。

    「はいっ一卵性なんです!」

    優実が素早く答えた。

    「俺は水城奏多」

    水城・・・奏多?

    親戚なんだから同じ名字でも可笑しくないか。

    でも・・・何で、


    私の目を見ながら答えたのだろう。
  • 6 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:36:00 [削除依頼]
    >5あ…訂正m(__)m これは前に書いたやつの修正版なんで;
  • 7 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:38:52 [削除依頼]
    「美華ちゃん、美桜ちゃん、支度出来たなら降りてらっしゃい」

    母がドアをコンコンと叩きながら言った。

    「はい、今から行きます」

    私たちは返事をして、色違いのバックを手に取り、自分たちの部屋を出た。
    階段を降りて一階へ行くと、たくさんの親戚と料理が置いてあった。

    母方のお婆ちゃんお爺ちゃん、
    父方のお婆ちゃんお爺ちゃん。
    見たこともない人もいる。

    「あの方、かっこよくない?」

    美華が指を指した先には、整った顔に茶色い瞳が特徴的な初めて見る、私たちと同い年くらいの男の人がいた。

    「お母さま、あの方はどちらの?」

    美華が母に尋ねた。
    母は少し迷いながらも、

    「多分・・・。
     お父さまの従兄弟の息子さんだと思うわ。
     挨拶してらっしゃい」

    と言った。お父さまの従兄弟?

    「美桜ちゃん、挨拶しに行きましょう」

    美華は少し慌てて私の腕を引っ張った。 こんな慌てて取り乱した美華を見たのは初めてだ。
  • 8 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:42:30 [削除依頼]
    「あの……初めまして。東城美華と申します。あなたのお名前は?」

    礼儀正しく美華が言った。美華は私に「早く言って」と目で訴えた。

    「あっ……東城美桜です」

    私は軽く礼をした。別にこんなやつに礼儀正しくしても、意味がないと思ったからだ。
    どうせ美華の方が可愛いし、華があるし。

    「双子?」

    その男は私と美華の顔をまじまじと見比べながら言った。

    「はいっ一卵性なんです!」

    美華が笑顔で素早く答えた。

    「僕は東城蒼空」

    その男は何故か美華の方を見向きもせずに、私の顔をじっと見ながら言った。
  • 9 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 16:49:33 [削除依頼]
    その蒼空と名乗る男が美華の方を見ないことが美華は気に入らないのだろう。
    美華は私を鋭い目で睨みつけると蒼空という人の腕をしっかりと握りどこかへ連れて行った。
    私はその一部始終を見届けると取り皿を貰い料理を食べ始めた。

    「あの子があの美華ちゃん?」

    「違うわ、あれは美桜ちゃん」

    背後から小母さんたちの会話が聞こえる。ボソボソ話しているつもりだろうけど丸聞こえだって。
    美華と私を比べる会話……。
    私たちは一卵性だから間違われて、残念がられることもしばしば。
    間違ったほうが悪いんだから私の悪口を言うなって。
    まぁ、慣れたけど……。

    「ねぇ、一人?」
  • 10 卍.清水咲綾/* id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 17:00:07 [削除依頼]
    男性の声がして振り返るとそこにはさっきの男の人がいた。

    「一人?美桜ちゃん」

    名前……覚えてたんだ。
    っていうか、美華は?周りを見渡すと美華は私の方を睨んでいる。

    「一人だけど何か?」

    私はフォークでメロンを指し、口に頬張りながら言った。
    すると蒼空くんは笑いながら、私のお皿からメロンを手で取り食べて言った。

    「美桜ちゃんと話してみたいんだけど」
  • 11 美羽 id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 17:00:48 [削除依頼]
    修正前もみてました!!がんばってください!!
  • 12 卍.清水咲綾/*  id:AEpZr26.

    2011-08-14(日) 17:01:29 [削除依頼]
    *)美羽sama.
    ありがとうございます!!
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