ドラゴン・ハーツ44コメント

1 玄冬 id:tK1tVut.

2011-08-13(土) 22:01:11 [削除依頼]

 人から畏れられている大陸北部に広がる太古の森には背の高い針葉樹がそびえ、地表近くには不気味な白い霧が立ちこめていた。茂る下草を分け、鹿の群が音もなく駆けていく。彼らの頭から生えている角は、異様な程に多い。鹿が軽々と飛び越えた小川は氷河を水源としていて、冬の匂いのする水が流れている。
 小川を遡っていくと太古の森を抜け、天を裂かんとばかりに峰を連ねる山々が現れる。植生の限界を越えた頂上付近には緑はなく、黒い岩の殆どを、白い氷河によって覆い隠していた。人々は太古の森を裾に広げるこの森を、竜の山と呼んだ。
 この山の頂では、数百年も前から一頭の竜が眠り続けていたからだ。
 
 
 
 Verlieren。
 
 
 
 人は彼を、そう呼んだ。
 
 
 その竜の鼾は時折風に乗り、人の街へと届けられる。

 何か大切なものを失ったような、悲痛な響きを想い。

 人間は彼を、失うことの象徴としたのだ。
  • 25 玄冬 id:oawY6Qt1

    2011-08-18(木) 14:36:46 [削除依頼]
     男は第一級空間術“転移”を用いて、アルヒェ帝国の隣りにあるディアマント連邦に赴いていた。彼が捕獲したヴェーアヴォルフも一緒である。ディアマントの首都、エーデルシュタインのすぐ傍にある森だった。
    「ねえ、お前の名前をそろそろ教えてくれないかな。知っているよ、力が強く、長い年月を生きたヴェーアヴォルフは人型になれるんだろう? 化狼……いや、人狼。あまり知られていないことだけれどね」
     ヴェーアヴォルフは唸っただけだった。人型になる気はないようだ。男は仕方がないか、と、ヴェーアヴォルフの首にかけてある魔術を発動させた。第二級捕獲術“縛糸”だ。縛糸とは、実物の縄に魔力を込め、遠隔操作を可能にする術だ。鳥や獣、罪人を捕まえるときに役立つが、主には拷.問時の束縛に使われている。ヴェーアヴォルフの“縛糸”は、彼の首をきつく絞め始めた。
    「言うことを聞かない犬にはお仕置きだよ。それとも強制変化させられたい?」
  • 26 玄冬 id:oawY6Qt1

    2011-08-18(木) 16:43:12 [削除依頼]
     ヴェーアヴォルフの瞳が、かっと見開かれた。黄ばんだ牙を覗かせ、双眸をギラつかせて怒りを示している。喉が絞められているために、唸り声は掠れて聞こえなくなっていた。
     男はその様子にほくそ笑む。男が何故、シュナーヴェルたちからヴェーアヴォルフを助けたのか。それは、このプライドが高そうな化狼を手懐けるのが楽しそうだと思ったからだった。だから、反抗的な態度は男を上機嫌にさせる他の効果はなかった。
    「こうしようか」
     男は人差し指を立てて提案した。
    「俺はお前の首を絞め続けることにした。ただし、縛糸は狼型のサイズでね。人型になれば助かるよ、生きるか死ぬかはお前次第ってことさ」
     ヴェーアヴォルフは屈強だ。酸素が足りなくなったとき、どれくらいで命を落とすかにも男は興味があった。ヴェーアヴォルフがどちらを選択するにせよ、男が多少の差こそあれど満足できる提案だった。
     男はヴェーアヴォルフの傍らに腰を落とす。乾いた草が乾いた音をたてた。おもむろに懐から本を取り出すと、それを読み始める。ヴェーアヴォルフは毛を逆立てたが、縛糸の他に、元々掛けられている魔術のせいで男に襲いかかることは叶わなかった。
  • 27 玄冬 id:6LIBtzS/

    2011-08-18(木) 22:18:07 [削除依頼]
     
     
     
     
     
     
     夕暮れ。森は薄暗く、心地よい風が吹いていた。
     男は呆れたように、傍らに横たわるヴェーアヴォルフを見やる。
     虫の息となっても頑なに人化を拒む、誇り高き狼の長だ。
    「……ったく、強情だな」
     男は溜め息を吐いた。
    「戒めからの解放を……Befreiung」
     男が呟くと、ヴェーアヴォルフの首から縛糸が消えた。
    「躰の蘇生を……Wiederbeleung」
     黒毛の身体の周りを、輪郭の朧気な暖かな白い光球が包む。
    「仮初の姿に束縛せよ……Fesseln」
     一瞬、視界を奪う閃光が迸り、次の瞬間ヴェーアヴォルフの姿は無くなっていた。
     黒毛の巨狼がいたところには、黒髪の青年が横たわっていた。
     男はどうやら、ヴェーアヴォルフを助けることにしたらしい。
    「誇り高いものは嫌いではないよ」
     倒れている青年には黒い耳と尾がある。
     ふわりと黒髪を撫でつけると、ヴェーアヴォルフは身じろぎをした。
     男が蘇生の魔術を施したから、目を覚ましたのだろう。
    「…………っ、きさま!」
     掠れた声でヴェーアヴォルフは悪態を吐く。
     男はどこか嬉しそうに、目を細めた。
    「目を覚ましたね」
  • 28 玄冬 id:T2BAki50

    2011-08-21(日) 15:03:14 [削除依頼]
     ヴェーアヴォルフは立ち上がろうとしたが、力が入らないのかすぐに膝をついてしまった。
     荒い息が、薄く開かれた唇から吐かれている。明らかな敵意が込められた視線を男に向けていた。
    「何故、助けた……!」
     ヴェーアヴォルフは膝をつきながらも、屈しはしない瞳で男を睨め付ける。
    「何故生かした、何故救った、何故、何故ッ……」
     悲痛な叫びにも似た怒り。ヴェーアヴォルフの顔が歪んだ。泣きそうな顔で表すのは、怒りだった。
    「いっそのこと死.なせてくれればよかったものを! 私だけ、私だけ生きていても意味はないんだ!」
     そして男は表情に陰りを浮かべる。脳裏に浮かぶのは先の惨状だった。
     男が彼を助けたときに見たものは、多数の化狼の死.骸と少数の人の死.骸。
     噎せ返るような鉄の生臭い匂いの中、赤の海に立つ一頭の化狼とそれを取り囲む人間だった。
    「失うというのは、そんなにも苦しいことなのかな」
     男はヴェーアヴォルフに問うた。
    「俺にはよくわからないよ、亡くしたもののために悲しむお前が。無くしたものは戻らない。喪くしたものは戻らない。失くしたものは戻らない。……なら、泣くだけ、悲しむだけ無駄じゃないかと思うんだよ」
     
  • 29 玄冬 id:qIvh5lX1

    2011-08-21(日) 20:33:07 [削除依頼]
     ヴェーアヴォルフにとって、自らが率いる群は大事な宝石だった。伴侶は幾年か前に疫病で死んでしまったが、その傷を癒してくれたのは群の配下だった。長として慕い、敬ってきてくれる彼らは血がつながっていなくとも皆、家族だった。
     彼らの死を悼むことを無駄だと言った男にヴェーアヴォルフは、憤りを露わにした。

    「大切な者を喪って悲しまずにいられるものか! 悲しまないのなら、そいつは悪魔だ!」
    「……じゃあ、俺は悪魔なのかな。おかしいな、俺は人間だったはずなんだけど」
    「貴様には分からないか! 人間は群れる生き物だろう! この痛みが、苦しみが!」

     男は口を閉ざした。言うことは何もなかった。わかってはいたのだ、自分が人間として破綻していることくらい。だがしかし、それを改めて自覚すると何やら胸に穴が空いたような空虚感があった。

    「……苛苛するね。なんだか俺、苛苛してるみたいだ」

     疲れたのか、ヴェーアヴォルフは言葉を発さない。
     男は返事を求めていた訳ではなかったので、それでも良かったが。
  • 30 玄冬 id:qIvh5lX1

    2011-08-21(日) 20:40:11 [削除依頼]
    ■ひとり、呟き。1

     なんだか呟いてみたくなった玄冬です。まあ、ツイッターやってますが、ここで呟きたかったのです。が、長々と続ける予定は皆無ですのでご安心を。1レスで終わります。はい。

     なんだか最近内容がごちゃごちゃしてて分かりづらく読みにくくなってきてますね。ごめんなさい……。改善できるよう精進していきたいです。男とヴェーアヴォルフスの名前も早く出したいですね。展開が早いのか遅いのかよくわかりませんが、一応はこの展開スピードでいくと思います。

     以上です。
     
  • 31 k id:5PVnmb20

    2011-08-22(月) 00:05:08 [削除依頼]
    分かりづらいのではなく、内容が濃くなっているのだと思います。
    ちょっと長編になりそうなのでワクワクしてます!
  • 32 玄冬 id:LOYrRcQ0

    2011-08-22(月) 01:09:34 [削除依頼]
    kさん

    長編になっちゃいそうですねww
    いろんな問題を解決していったら、自然と。
    なんだか励みになりました。頑張ります!

    といって、明日から合宿なんですがorz
  • 33 玄冬 id:LOYrRcQ0

    2011-08-22(月) 01:25:52 [削除依頼]
    「あの感情が、何かを大切に想う気持ちとして当てはまるのなら、俺にも確かに大切な存在、仲間というものはいたんだよ。きっと、恐らく。あの時の俺は、まだ人間らしい人間だったんだと思うね。喪ったときに壊れたのか、その前に既に壊れてしまっていたのかわからないけど、彼らが居なくなっても涙は出なかった。泣けなかったんじゃなくて、根本的に悲しくなかったのさ。記憶に靄がかかったようになっていて、上手くは思い出せないんだけどね」
    「…………」

     ヴェーアヴォルフの敵意、殺気が少しだけ、緩んだ。
     大切なものをかつて無くしたことがある、という男に近親感を覚えたのか。
     はたまた、その声に滲んだ僅かな青色に、気が付いてしまったのか。

     溶けた鉄よりも熱い激情は、いつのまにか凪いだ海のように静まっていた。


    「本当……苛苛する」


     記憶が朧気にしか思い出せないことにか、いつもの自分らしくないことにか。
     男は不機嫌な猫のように目を細め、俯いた。

     苛立ちの原因が不明なことも、更にそれを煽る薪となっていた。

     さらさらと穏やかな葉の擦れ合う音が、やんわりと鼓膜に届く。
  • 34 玄冬 id:LOYrRcQ0

    2011-08-22(月) 01:33:19 [削除依頼]
     男は考えていた。先ほど、ヴェーアヴォルフを助けたことについて、だ。
     あの行動は、衝動的に、特に何も考えず行ったこととはいえ自分らしくない行為だった。らしくない。全くもって、らしくない。いつもだったらそのまま放置していただろう。
     助けも止めを刺しもせず。それでいて命を蝕む術だけは解いてあげて、後は誰に助けられるも野たれ死ぬもどうにでもなれ、と、その場を去っていただろうに。
     考えて、考えて。ひとつの答えに行き着いたときには日も沈んでいて、嗚呼、らしくない、と男は自分に呆れ返った。

    「……そうだ、そうだな。きっとそうだ」
  • 35 玄冬 id:QdFA67J.

    2011-08-25(木) 12:04:54 [削除依頼]
     男は首を横に振り、額に皺を寄せた。自分の理解出来ない行動はきっと、夕方というおかしな時間帯のせいなのだと。それでも多くの違和感が消化不足だったが、男は無理矢理、そう思いこむことにした。
     情けなど、弱さでしかないと男は考えていた。
     弱者を虐げるなら、相応の報復を覚悟しながら愉しまなければならない、と。命弄ぶのなら徹底的に。最後の始末はきちんとつけなければ。生きながらえた憎しみは肥大し、己の喉元に食らいついてくるかもしれないからだ。
     非情に無情に、泣いて許しを乞う相手さえも笑って屠れるようでないといけない。


    「魔と逢う時に、お前を助けたのはただの偶然、不本意な事実に他ならないのだけど」


     露草の葉が、柔らかな風に揺れる。


    「改めてお前を痛めつけることは、それほど魅力的でないように思えるんだ」


     ヴェーアヴォルフは耳をぴくりと動かした。
     風が、くすぐったかったのだろうか。
     わずかな沈黙の後、ヴェーアヴォルフは言った。


    「……俺には」


     続けることを躊躇うように、再びヴェーアヴォルフは沈黙した。
     しかし男の、先を待つような視線に促され、思うことを口にする。
  • 36 玄冬 id:1SoNQ190

    2011-08-27(土) 00:04:21 [削除依頼]
    「貴様が……迷子の仔のようにみえる」
    「…………何を、」

     ふざけたことを。
     吐き捨てるように続けようとした言葉を、男は喉の奥に押し込めた。
     己を見るヴェーアヴォルフの目が、初めて見る暖かな光を宿していたからだ。

    「若狼は、いつも自分の歩むべき道を探して迷っている。自らに自信が持てない不安と、その足で先を拓きたいという衝動の板挟みになっているのだ。貴様は……迷ってはいるが、そうではない」
    「じゃあ……俺は、何なのさ」
    「寂しがり屋の、仔狼」

     男の目が開かれる。
     ヴェーアヴォルフは、ふ、と笑った。
  • 37 玄冬 id:5LffHrF/

    2011-08-31(水) 14:24:03 [削除依頼]
    「……仔狼というのはいただけないね。俺は十分大人だよ」
    「大人と自分で言うというのは、まだ仔であるという証拠だ」

     おかしなものだ、と、ヴェーアヴォルフは言う。

    「貴様を喰ろうてやろうかと思っていたのに、今ではその気が更々ない。仔狼を喰らうほど、俺は飢えてはいないからな」

     ヴェーアヴォルフの悲しみは消えてなどいなかったが、今、冷たくなってしまっていた心の中に暖かい温もりが生まれるのを感じていた。男を、おかしな生き物だと思った。成長しているはずなのに、仔狼のように不安定で。彼は、どこか歪つだったのだ。
     彼を守りたいという衝動を抱いたのは、群の長であるが故の性だったのかもしれない。庇護下に置くべきものと認識してしまえば、不思議と敵意は浮かんでこなかった。
     ヴェーアヴォルフはそれを自覚して、薄らと自嘲気味に笑う。群を失って、寂しいのは、迷っているのは自分なのかもしれない、と。何かを連れていないと、護るべきものを背負っていないと、自分の足は腐ってしまいそうだった。男がヴェーアヴォルフの助けなど必要ない程に強いことは、彼とて百も二百も承知だった。
  • 38 玄冬 id:CiTyJT11

    2011-09-04(日) 00:32:55 [削除依頼]
    「……ヴィントシュティレだ」
     それでもひとりでいるよりかは、幾分か心を安らかに保てそうだったから。
    「俺の名はヴィントシュティレ。荒れ狂う風の休まるひととき……ヴィン、と呼ぶといい」
     ヴィントシュティレ、ことヴィンは、せめて目の前の男に感じる不安定さが取り除かれるまで側にいようと決断した。これも何かの縁、放っておけないのだから仕方がないではないか、と言い訳する自分に呆れを感じてもいた。今は亡き、仲間たちに対しての罪悪感も消えてはいなかった。しかし幾らか冷静になった頭で考えてみれば、今すぐ仲間たちの後を追うことはあまり得策とはいえないのだ。
     追うにしても仇を屠ってからでないと、河向こうの世界で悔いるだろうことは容易に予測できた。忌まわしき人間たちの喉笛を喰い裂いて、息の根を止めてからでも遅くはない。仲間たちはきっと対岸で自分を待っててくれるだろうと、ヴィンはひとり頷いた。
    「ヴィントシュティレ、か。……【失われた古代語】の響きによく似ているね。もしかして本当にあの言葉の意味を持った名前なのかい?」
     興味を持ったようで目を爛々と輝かせる男にヴィンは苦笑した。その表情が、彼をますます幼く見せていたからだ。
  • 39 玄冬 id:CiTyJT11

    2011-09-04(日) 00:45:37 [削除依頼]
    ■ひとりごと
    一人称が変わってしまっていることに今更気付いた。
    ああ、どうしてくれる、ヴィントシュティレ!
    ……今後は“俺”で統一しまふ
  • 40 玄冬 id:CiTyJT11

    2011-09-04(日) 00:56:48 [削除依頼]
     そういえば不思議な魔術を使っていた。この男は根っからの魔術師なのだな、とヴィンは納得する。それも国相手にひとりで立ち回れるぐらいの実力は持っているだろう。詠唱破棄した魔術の発動に、生と死の境をさまよっていたとき朧気な意識の中で聞いた【失われた古代語】による単語詠唱による上級魔術の発動。人間が【失われた古代語】のひとつでも知っている時点で普通ではなかったが、そんな事実よりもとんでもない秘密が、男には隠されていそうだった。
    「あの言葉のすべてを人間は忘れているみたいだがな。竜族や、我らのような一族には未だいくつかの言葉が継がれている。それぞれの一族に、与えられた言葉が」
    「へえ……俺は、辺境の遺跡で言葉を見つけたんだよ」
    「遺跡など、今世まで残っていたものがあったのだな」
    「言葉自体は十数個しかなかったし、壊して帰ってきたけどね。……改めてこう考えるとさ、人ってやっぱり愚かしい」
    「…………?」
     男は一転、表情を曇らせて眉をしかめ、難しい顔をした。
    「【失われた古代語】って、人間の伝説じゃ神様の言葉ってされてるんだ。人間が昔、神様と暮らしていた黄金の時代に話されていた言葉。それを記憶している一族、てことは」
  • 41 玄冬 id:6ubW8YL.

    2011-09-23(金) 14:08:04 [削除依頼]
    「……我らが、人間が神とたたえる者と関わりがあったはずだ、と?」
     ヴィンの言葉に、男は頷く。
    「そう。黄金の時代には、神の御元に聖獣が侍っていたとされていてね……彼らも言葉を操ることが出来たとされているんだ。皆、滅びたことになっているけど」
    「神かどうかは知らないが、【風峡の君】が古に居たという黄金の時代の言い伝えは、我らの一族にも伝わっている」
    「ふう、きょう?」
    「我らの言葉の名でな、正しい名は人間の言葉の発音で表せられないのだ。昔、我らが人と共に生きていたとき、人間は    のことをそう呼んでいたらしい」
  • 42 玄冬 id:t0AHqtn0

    2011-09-25(日) 13:30:10 [削除依頼]
     言葉として聞き取れなかったそれは、どうやら風峡の君とやらの真の名らしかった。風が岩の間を抜けるような音で、男にはどうしたってその言葉を名として聞き取ることが難しい。男は、言葉とはつくづく不思議なものだと嘆息した。失われた言葉、続いていく言葉。単語も文法も違うのに、意味を成している言語。本当に、考えれば考える程に不思議なばかりだった。
  • 43 早蕨 id:Fey4K041

    2011-10-31(月) 21:57:27 [削除依頼]

    久しぶりすぎて自分でもなにがなんだかわからない
    がんばれネタ帳

    あげてみる。
    すこし説明がややこいな。
    且つ、わかりにくい。
    反省反省。
  • 44 鬼灯=早蕨=玄冬 id:LEAY2Sb.

    2012-07-05(木) 21:15:01 [削除依頼]
     ヴィントシュティレ。
     男は感慨深そうに、その名を咥内に転がす。次いで、銀色の隻眼と目を合わせ、口を開いた。
    「ヴィン。俺の名前は、如月という。数少ない友人たちは俺のことをラギと呼ぶよ。どうやら如月という名前は発音しにくいらしくてね。ヴィンも、そう呼んでくれたらいい」
     男、もといラギはそう言って、過去を想うようにして微笑んだ。
     ヴィンは、如月と名乗った彼の名前の響きの不思議さに首を傾げる。キサラギ。名前にしては、なんて奇妙な音だろうか。
    「遠い地の生まれか」
     ヴィンが問えばラギは唇に指を当て、秘密だと笑った。
    「遠い地といえば、遠いけどね」
     機会があれば、話してあげられるときがくるかもね。
     ラギはいたずらめいた言い方をする。
     ちょっとした、意趣返しでもあったのだ。
     いつものペースをものの見事に崩し去ってくれた、ヴィンへの。
     
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