恋したドール12コメント

1 折り紙 id:OumAYRO.

2011-08-13(土) 18:36:54 [削除依頼]



あるところに、恋したドール(人形)が居ました。


さて、
ドールは愛されるのでしょうか。
ドールは何を思うのでしょうか。
ドールは誰に恋をしたのでしょうか。


ドールは――
ドールは――――
  • 2 折り紙 id:OumAYRO.

    2011-08-13(土) 18:38:29 [削除依頼]

    初めまして、折り紙です。

    まさかのドール(人形)話ですが
    どうぞ宜しくお願いします。
  • 3 和奏 id:M6gYfOL/

    2011-08-13(土) 18:54:33 [削除依頼]
    がんばって(●^o^●)
  • 4 折り紙 id:OumAYRO.

    2011-08-13(土) 19:27:27 [削除依頼]
    和奏さま>

    ありがとうございます!
    頑張ります!
  • 5 折り紙 id:OumAYRO.

    2011-08-13(土) 19:34:59 [削除依頼]


    ふわふわと丁寧に巻かれた、ツヤのあるブラウン色の長い髪。
    ビー玉のように丸く、宝石のように美しい、黄緑色の瞳。

    淡いピンク色の可愛らしいドレスから覗かせる
    まるで人肌のような、どこか温かみのある色白い手足。

    小さな足に纏う、手入れの行き届いた
    ドレスとお揃いの靴。


    西洋の貴族を思わせる、その上品さと美しさに
    誰もが息を呑んだ。

    それはそれは綺麗な、美しいドール。


    そのドールは、いつも『彼』の傍に置かれ、
    大切に大切に扱われていた。


    「おはよう、リア」

    それが彼女―……いや、ドールの名前であった。


    そして『彼』は、毎日必ず、一日の始まりにドールにそう
    声を掛けては優しく微笑む。


    『彼』とは、このドールである「リア」の持ち主のことだ。

    艶やかな短い黒髪に、爽やかな男性らしい声。
    整った顔は、誰もが振り返る程だった。

    また、程よく鍛えられた、細身でスラッとしたルックス。
    手入れのされた爪に、指の長い手。

    魅力的な容貌と、社交的で優しい性格から
    多くの人から好かれ、尊敬されていた。


    そんな彼に、ドールは恋をしたのだ。


    彼が、そっとドールの髪を撫でると
    染まるはずの無いドールの頬が、
    うっすらとピンク色に染まった気がした。
  • 6 折り紙 id:OumAYRO.

    2011-08-13(土) 20:11:41 [削除依頼]


    ウレシイ。

    ドールの中に、そんな感情が芽生えたのは
    ほんの少し、前のことだった。


    彼の傍に居て10ヶ月。


    まるで夢物語のようだが、空っぽだったドールの中には
    感情という種が、芽を生やし始めていた。


    そして、その芽はどんどんと成長を遂げ、
    人並みの数の感情をドールは手に入れた。

    悲しい、辛い、悔しい、悲しい、切ない。
    美しい、嬉しい、楽しい。

    怒り、恐怖、好き、嫌い。


    挙げれば限のないほどの感情は
    空っぽだったドールを、徐々に埋めていくと共に、
    最後は綺麗に花開くはず―……だった。


    だったのに、ドールの感情の種は
    花開くことが無かったのだ。


    それは、ドールに足りないものが有ったからだ。


    ドールは痛みを感じなかった。
    故に、「痛い」という感情がなかった。


    ドールは愛されなかった。
    故に、「愛する」ことができなかった。


    そのため、ドールの感情の種は蕾のままなのだ。


    ワカラナイ。

    ワタシ カレ スキ。


    デモ スキ ドウスル ?


    ドールは確かに『彼』が好きだった。

    10ヶ月という時を経て、ドールは彼に好意を抱いたのだ。


    だが、愛することを知らないドールは
    どうすればいいのか分からなかった。


    好き、そんな自分の想いは分かっていた。
    でも、そうしたら私は何をすべきなのか―……。


    そんな疑問と悩みが、毎日ドールの中に渦巻いていた。
  • 7 折り紙 id:RkF7rgr0

    2011-08-15(月) 20:36:53 [削除依頼]

    あげます
  • 8 折り紙 id:RkF7rgr0

    2011-08-15(月) 20:58:23 [削除依頼]

    その日ドールは、ポツンと窓辺に置かれていた。

    朝の柔らかい日差しが、ドールを優しく包み込む。


    もちろん、立ち尽くすことしか出来ないのだが、
    ドールは、ただボーっと……その場に棒立ちしていた。


    ドールの美しく輝く、黄緑色の瞳には彼の姿は無い。

    部屋にある大きな柱時計が、12のところから
    9回鐘を鳴らす頃には、ドールはいつも彼に髪を梳いてもらっている。


    でも今日は違った。


    今日は朝に、いつも通り声を掛けられたきり
    ドールは放置されたまま、同じ場所に止まっていた。


    それから何度も何度も、ドールはお月様を見る。
    同じ場所で、違う形の月をいっぱい見てきた。


    ドールはそれでも、動かない。


    段々と美しい、淡いピンク色のドレスが
    茶色っぽく、日焼けしていっても。


    ツヤのあったサラサラの髪が
    バサバサになり、ホコリを被っても。


    ドールは、ただただ、そこに立って彼を待っていた。
  • 9 夢羽 id:YS4Z0nw.

    2011-08-15(月) 21:26:50 [削除依頼]
    いいですね、なかなかない話で、私は好きです。
    かわいいし。
    とても続きが気になります。
    これからも頑張ってください。
  • 10 。*.☆琉愛§るあ♪.*。 id:AhtZkKi/

    2011-08-15(月) 21:41:28 [削除依頼]
    がんばって!

    こういうお話、琉愛大好きっ♪
  • 11 折り紙 id:RkF7rgr0

    2011-08-15(月) 22:14:11 [削除依頼]
    夢羽様>

    嬉しいです!//
    ありがとうございます。

    頑張ります!


    琉愛様>

    本当ですか!良かったです!

    ありがとうございます!
    更新頑張ります。
  • 12 折り紙 id:RkF7rgr0

    2011-08-15(月) 22:45:13 [削除依頼]


    スキ 

    ワタシ カレ スキ


    その言葉を幾度となく、ドールは心の中で繰り返していた。


    私が人間だったら……

    私がお喋りできたら…………

    私に全ての感情があったら………………


    彼は私の事を、愛してくれたのだろうか。


    そんな疑問を秘めながら。


    スキ 

    ワタシ カレ スキ


    私は彼を愛せないのだろうか……

    愛してはいけないのだろうか…………

    どうすれば愛せるのだろうか………………


    どう愛を注げばいいのか。


    自分自身の『愛』を考えながら。


    スキ ?

    カレ ワタシ スキ ?


    彼の想いを考えながら―……。


    ドールはひたすら待ち続けた。


    彼が帰ってくると信じて。

    彼が愛してくれると信じて。


    「おはよう、リア」


    およそ190回目の朝を、同じ場所で見届けていた
    ドールの後ろから、愛しい愛しい彼の声がした。
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