フキソク セイカツ。17コメント

1 うみ id:8U6l7vU/

2011-08-12(金) 18:39:47 [削除依頼]

どうなるってワケじゃない。

何もならない。

キレイゴトと、悪循環の連鎖。

巡り巡り…

いつまで繰り返す?


まぁ、関係ないけど。
  • 2 うみ id:8U6l7vU/

    2011-08-12(金) 18:45:47 [削除依頼]

    散らかしたテーブルには
    あらゆるものが置いてある。

    広告、ペンケース、めがね、
    コップ、ティッシュ、リモコン…

    その中で丼の塩ラーメンをすする。

    そんなに悪い気分じゃない。

    ごまが、喉にからまる。
    思わずむせ返る。

    日は暮れて、あたりは薄暗い。
    それを心なしに見つめる。


    あぁ私、何やってんだろう。

    唐突に思う。
    いや、前からずっと思っていた
    ことかもしれない。
    氷がからんと鳴る茶を飲みほす。
  • 3 うみ id:8U6l7vU/

    2011-08-12(金) 20:17:31 [削除依頼]

    ほほに汗がつたうほど、暑い。

    冷房の設定温度は25度。
    反・省エネ的だが、仕方ない。

    だって、まだこんなに暑い。


    その時。
    窓の外からゴンッとベチャッという
    効果音の入り混じったような鈍い音。

    カーテンの隙間から見える外の景色と
    薄暗い青い光が、赤く染まる。

    「またか…」

    赤ん坊が笑うような高い声が聞こえる。
  • 4 うみ id:8U6l7vU/

    2011-08-12(金) 20:20:19 [削除依頼]

    マンションの1階が私の住処。

    そこの窓に、赤く熟した
    トマトが投げつけられた。

    いくつかの張り紙もある。

    「ヒトゴロシ」
  • 5 うみ id:8U6l7vU/

    2011-08-12(金) 22:11:21 [削除依頼]
    「シケイカクジツ」
    「ヒガイシャノイタミヲシレ!」

    これが玄関の扉に乱れ咲いていたのを
    目撃した時は、立ちつくし、
    しゃがみこんで、笑ってしまった。


    馬鹿みたい。

    ひま人がひまを持て余して、自分より
    下等な人間を見下してはあたかも己が
    上のものと感じることで優越感に浸る。

    とんだお笑い草。


    今日はトマトが窓一面に張りつき、
    つぶれてどろどろと下に落ちてゆく。

    どこからか聞こえる、“死ね”。


    汁をすっかり飲みほしたからの丼を
    ころころテーブルに転がす。

    意味はもちろんない。

    楽しいワケでもない。

    私のからっぽの心が何を欲しているのか
    何を求めているのか自分でも分からない。


    静かで、満月の神々しい青の光が、
    私を射る。
  • 6 うみ id:8U6l7vU/

    2011-08-12(金) 22:18:02 [削除依頼]

    初めましての皆さま。
    (…あ。私、初投稿だった;)

    はじめまして、うみです。

    初の投稿で、たどたどしい部分も多く
    展開もあやふやになるかもしれませんが
    がんばります←*

    どうか、温かい目をお送りください。


    ※尚、「 フキソク セイカツ。」は
    暗い暗〜い挿話です^^;。

    それでも見て頂きたいです。
    応援お願いいたいます。

    (_ _u)
  • 7 うみ id:LU8x.7b0

    2011-08-13(土) 11:39:21 [削除依頼]

    ごぅごぅという冷房の冷気が
    肌を刺激する。

    カーテン越しには、
    明るく、青い空が見える。

    二度と踏み出せない世界…

    ふとカレンダーを見るともう8月。
    この時期の去年は、忙しかった。

    14歳の、戻れない夏。

    意味もなくスナック菓子を
    取り出しては食べる。


    あの頃。
    私は輝いていた。

    おばさんじみたこと思う。
    鼻で笑うと、スナックの
    きついコンソメの匂が漂う。
  • 8 うみ id:LU8x.7b0

    2011-08-13(土) 11:46:05 [削除依頼]

    週刊誌、「報道パラダイス」には
    田舎で起きた残酷な殺人事件を
    こう記事に載せている。

    “田舎の道で起きた男と女の陰。
    二人の接点は以外なところに”

    とあった。


    男とは、私の父のことだ。

    女とは、私の母のこと。


    なおさらマスコミが食いついた。
    さらに、被害は私にまで及ぶ。
    いや、私がマスコミの対象になったと
    言ったほうがいいのだろう。
  • 9 月夜 id:4HoEv9C1

    2011-08-13(土) 18:57:09 [削除依頼]
    おもしろいですねっ!!
    勝手にファンにならせていただきます…♪。
  • 10 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 16:09:25 [削除依頼]
    月夜さん
    ありがとうございます!
    ファンだなんて…
    恐縮です←///

    頑張らせていただきます。
  • 11 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 16:23:01 [削除依頼]

    私は加害者から生まれた
    いかがわしい子どもとなり
    全国に知れわたる。

    学校では存在をもみ消された
    ように私のまわりだけ空気が
    ないようだ。

    家へ帰れば、取材陣が
    待ちうけているし、
    玄関や窓には嫌がらせの紙や
    たまにモノが投げつけられる。
    そして、

    ハンザイシャ、シネ。

    と、罵声をあびせていなくなる。
    けど、どうってことなかった。

    当たり前のようにも思えたし、
    なぜだと怒りを覚えることもあった。


    そんな時、笑ってしまう
    自分が恐ろしくもあった。
  • 12 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 16:33:34 [削除依頼]

    新聞には、昨日おきた
    事件などが載っていた。

    意味も目的もなく、
    掲載されている4コマ漫画を見る。
    笑えない。

    もうあの記事はなかった。

    そのことにほっとすると同時に、
    じゃあどうして私は今もこの事件で
    苦しんでいるのかと叫びたくもなった。


    父親も母親も人を殺すなんて…

    私は何をたよりに生きてゆく?


    中学2年生の夏から、
    私の瞬間は止まったままだ。

    ぼんやり、天井を見つめる。

    なにも、ない。
  • 13 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 16:45:13 [削除依頼]

    家に籠もりきりの私に、
    一件の電話が入った。

    また嫌がらせか、
    それともマスコミか…

    谷内宅にかかる電話は
    前者の内容が多い。

    しかし、かどすのきいた声で
    何を言われても、平気なのだ。

    むしろ心地いいくらい。


    「……もし…」
    「あっ。谷内さんのお宅?」
    知ってかけたんじゃないのか。
    「…はい」
    「よかった。谷内しずくさんね。
    私、藍田まきと申します」

    「っ…!?」


    アイダ。

    受話器を落としそうになる。

    その苗字はこの世で一番に
    聞きたくない。
    アイダ、藍田まき…

    手が、小刻みに震えはじめる。
  • 14 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 17:05:32 [削除依頼]


    きゃああああーっ!!
    たすけっ!た…いやぁぁ…


    …続いてのニュースです。
    昨晩、××県よとみ市の
    路地に藍田ゆきのさん、38歳の
    遺体が発見されました。

    今朝、藍田さんを刃物のような
    もので刺し、殺害した容疑で
    逮捕されたのは、よとみ市に住む
    公務員、谷内裕之容疑者。
    妻の谷内悠里容疑者の二名です。

    なお、二人は容疑を認めていて、
    “殺すつもりはなかった”と
    供述しているということです。




    うそつき。
  • 15 うみ id:w1DYTgW0

    2011-08-16(火) 17:17:49 [削除依頼]

    ※ここで登場する
    よとみ市という市は、
    架空の固有名詞です。

    はい、フィクションです←

    それらをふまえて、
    お楽しみください。
  • 16 うみ id:/SjmDb01

    2011-08-18(木) 20:35:02 [削除依頼]

    低いパンプスで、私は都会の地に足を
    踏み入れた……

    田舎より、空が狭い気がする。

    壮大な大きさの蒼は、ここにない。


    とにかく人、人、人、人、人だ。
    めまぐるしい速さで私を横切る人たち。

    やたら大きい声で話しあう金髪の女、
    スーツ姿で眉を歪ませながら電話を
    している男が、私にぶつかる。
    「いっ…!す、すいませ……」
    「チッ。どこ見てんだよブス。…はい!
    あぁその企画はもう使いませんよ…」

    男は、私のことをすごみながら
    また耳に機械をくっつける。


    ぶつかってきたのはあっちなのに。

    理不尽さに少し苛立つ。
    でも、ここに私の素性を知る人はいない。

    東京の洒落たガラズ張りのウィンドウ
    から、店内が見える。
    窓際にいるワンピースを来た女性が、
    私を見て手をひらひらさせた。

    あの人が藍田まきなのか。
  • 17 うみ id:/SjmDb01

    2011-08-18(木) 20:46:47 [削除依頼]

    「こんにちは!しずくさんよね!?
    私、まき!あはたよりひとつ年上よ!」

    爽やかな笑み…
    この人が、藍田まき。

    まきに会うことになったのは、
    半ば強引に彼女が東京のカフェで会おう、
    場所は私がファックスで送るから、
    ぜひ来てくれと言ったからである。

    断る余地もなく、じゃあね!と言い残して
    ガチャンと電話を切ってしまった。


    ……と、今に至る。


    会って何か言われるのだろう。
    コノヒトゴロシとか、
    ハハヲカエセとか、
    店のテーブルをひっくり返して、
    飲み物を私めがけてぶちまけるのか。
    そして、嘲笑いながら颯爽と
    店を出ていくのだろうか。

    アイスコーヒーと抹茶オレの代金は、
    私が払うのだろうか。
    迷惑そうな店員の顔を見ながら…
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