ファンタジーはどこまでも8コメント

1 startΣBB id:pED1KkU1

2011-08-09(火) 00:10:39 [削除依頼]
初めましてー。
更新は不定期、ぼちぼち書いていこうと思います。
それじゃ、すたーと。
  • 2 startΣBB id:pED1KkU1

    2011-08-09(火) 01:19:39 [削除依頼]
    白色が黒色を彩り、黒色が白色を飾る。
    汚濁したモノクロの反転世界。
    虚空に浮かぶ、ひとつの影があった。
    シンプルな空間の中、背景に溶け込むかのように存在している。
    白と黒の中間である灰色のカラーリングで構成されている“それ”は、
    獅子と竜を足して2で割った風な形状を保っていた。
    獅子の強靭な肉体に竜の鱗と両翼。
    鋭い牙、しなやかな尻尾、猛々しい角。
    どれをとっても王者の風格漂う合成獣は、
    身体中をグレーの色彩で覆われている。
    もしも、“それ”は本物と何が違うかと問われればその体色しか相違ない。
    若しくは、こんな特殊な空間に身をおきさえしなければ、
    “それ”だって本物と成り得たのかもしれない。
    しかし、現実は無情。
    真偽を確かめることなど、できない。
    所詮は、人間のエゴ。
    だからこそ、“それ”は迫害され、隔離され続けてきた。
    寂しく、淋しい非日常を過ごしてきた。
    平坦な時の流れをただ見守ってきた。
    単調な空間に、滞在してきたのだ。
    でも。
    それも、今日で終わりだ。
    “それ”は静かに眼を開き、眼前の虚空に一撃を加え。
    瞬間、衝撃が空間中に拡散し、色彩が流れ込んできた。
    鮮明に染まる世界を見ながら、“それ”は哀感なる咆哮を上げて。
    強固な決意をその群青色の瞳に宿し、燈の夕焼け空へと羽ばたいた。
    さも、心地よさそうに。
    さも、嬉しそうに。
    やがて、“それ”は棚引く雲の向こうに消えていった。
    後には、崩壊を迎えた反転世界と。
    ゆっくりと飛散し始めた蒼黒の物質が残るだけだった。
  • 3 startΣBB id:pED1KkU1

    2011-08-09(火) 10:55:15 [削除依頼]
    ソレイド大陸。
    自然豊かで起伏に富んだ地形は、奇襲のために作られたようなもの。
    敵部隊を殲滅するのには向いているとさえ言えた。
    辺境の村であるドラントに雇われた傭兵二人は、
    そんな長所を活用せずに、平坦な道を進んでいた。
    なんでも、獰猛な野獣が出没するようになったそうで、
    今回の雇用理由もそれに基づいたものらしい。
    万が一のことも考えて、逃げきれるように軽装に身を包んできた。
    地平線が見えてもおかしくないような野道を歩いていた。
    それが、失敗だった。
    「……おい、そこの二人組」
    条件反射的に振り向く。
    そこには、屈強な鎧に身を包み、馬に跨った騎士の一団。
    ざっと十人はいるだろうか。
    同様している俺をよそに、騎士の一人が続ける。
    「貴様達、ドラントに向かう途中の傭兵だな?
    今すぐ降伏しろ。さもなくば貴様らの命はない」
    さあ、どうするか。
    素直に降伏したところで、処罰にかけられるのなんて目に見えている。
    しかし相手は騎馬隊、抵抗する術は短剣しかない俺達に勝機はあるだろうか。
    名案など浮かばず、無精髭を生やした四十代後半らしい隣の傭兵に、どうする?と質問を投げかける。
    「そんなの、決まっている」
    聞き返した時には、もう遅かった。
    進行方向へ走り去る足音と、遠ざかる紺のマントが見えて。
    後、けたたましい嘶きとともに騎馬の半数程がそちらに向かった。
    チャンスは今しかない!
    「成人したばっかりだってのに死んでたまるかーっ!」
    右腰に携えた短剣を引き抜き、騎士と対峙する。
    「私達とやろうというのか? 面白い、受けて立とう」
    憫笑する騎士。
    防具に包まれているため表情は見えないが、
    あながち間違ってはいないと思う。
    「来い」
    馬から降りた騎士が、剣を構える。
    形状からして、レイピアの類…それも、そこから派生したモノだろう。
    なにしろ、剣身が長い。
    俺の身長と同じくらいだ。
    「……さ、やるとしますか!」
    言い、俺は5メートルの距離を一気に駆け寄った。
    そして、短剣を横薙ぎに振るう。
    剣と剣がぶつかり合う瞬間、身を翻して右方へと全力で駆ける。
    「はっはっはー! この大馬鹿野郎が!
    逃げるに決まってんだろーが!」
    大仰な捨て台詞まで吐いてみる。
    とりあえず、ここから1km離れたところにある森林まで足を休める訳にはいかなさそうだ。
    野道から逸れれば、すぐに土地の特徴は表れる。
    ただの傭兵と言えど、地の利があれば騎馬隊を突き放すことなど容易い。
    1分も走らない内に、馬の嘶きや跫は消えていった。
    安堵に、ふう、とため息を漏らす。
    「危機は去った……のかな?」
    呟いてみるが、小説よろしくそれを否定してくれる輩なども現れない。
    まあ当たり前だよな、などと考えて。
    そこで、気付いた。
    前方の森を焼き付くす影に。
  • 4 アユム id:ca7hAQc1

    2011-08-09(火) 10:57:10 [削除依頼]
    どうもこんにちは(´`)★

    私も前にこんな感じの小説書きました!
    でも全然違いますね、ハイw
    本当、笑いもんですよ……

    アユムって呼んでください。
  • 5 startΣBB id:pED1KkU1

    2011-08-09(火) 17:12:20 [削除依頼]
    こんにちはー、コメントありがとうです!
    上手いか下手かなんて気にすることないですよ、
    書いてて楽しければそれでヨシ(`・ω)♭
    みんな違ってみんないい、なんて言葉もありますし(^^;
    アユムさん、よろしくお願いしますm(__)m
  • 6 startΣBB id:pED1KkU1

    2011-08-09(火) 18:00:52 [削除依頼]
    烈火に煌めく森。
    舞い上がる火の粉や倒れゆく大木に、俺は愕然としていた。
    そして何より、空中を浮遊しながら火炎を吐き出し続けている灰色の影に。
    「な、なんだありゃ……」
    もしや、グリフォンだろうか。
    しかし、それにしては体色や行動に違和感がある。
    本来グリフォンは鷹の突然変異によって生まれた鳥獣種で、
    羽毛は主に白色だったはずなのだ。
    それに、グリフォンには炎を吐き出す器官など存在しない。
    ならば、“あれ”は何なのだろうか。
    得体の知れない恐怖に支配されていると、
    “それ”と目があった。
    下方からの炎による光に照らされ、質感のないボディが異なる光源によって彩られる。
    かなりの距離が離れているというのに、宝石を彷彿とさせる群青の眼は、
    ただの一瞥でも、強い憎悪の、憤怒の念が伝わってくるように思えた。
    と。
    “それ”が、こちらへと飛翔した。
    他のものになど目もくれず、一直線に俺のもとへ。
    俺の全身を、焦燥と恐怖が駆け巡る。
    動こうとは、思う。
    しかし、身体が硬直してしまって動かない。
    みるみる内に俺と“それ”との距離は縮まって。
    遂に、俺の眼前。
    いよいよ1メートルというところまで、“それ”が近付いてきた。
  • 7 startΣBB id:RCXRoHq/

    2011-08-13(土) 16:03:03 [削除依頼]
    威圧に、大気が震える。
    存在に、大地が唸る。
    モノクロの恐怖は万物を均等に包み込み、
    圧倒的な頂点として君臨していた。
    もちろん確証などは無い。
    しかしそこには、有無を言わさない「絶対」があった。
    宝石を埋め込んだのかと疑うくらい、透き通った蒼の眼。
    それは、威圧を携えて俺を凝視する。
    そこで俺は吸い込まれるかのような錯覚を覚え、
    無意味に込み上がってきた嘔吐感を必死に抑制した。
    何も、聞こえない。
    目前にある危機に、身体が、拒絶反応を起こしている。
    純粋な生存本能さえも許されない。
    最恐が、最凶が、総てを蹂躙する。
    そんな中、不思議と耳に入ってきた竜の雄叫び。
    “それ”の遥か後方、飛行する褐色の竜を視界に捉えた直後、
    あたかも大気に溶け込むように、“それ”は消えていった。
    不自然に、違和感ありきに。
    同時、身体が拘束から解放されて。
    安堵に身を任せ始めると、先程までの悪夢がまるで嘘のようだった。
    頬を撫でる微風や、大地を駆ける風音。
    いつも通り、至って平穏な世界そのものなのだから。
    地平線の方より飛来してくる褐色の竜から身を隠すために、
    最初の目的地である森林へと向かった。
    「……全力で走りゃあ見つからない内にたどり着けるだろ」
    誰に言うでもなくそう呟き、俺はゆっくりと駆け出した。
    ……とりあえず、短剣の用意だけはしておくか。
  • 8 startΣBB id:1aTG21j.

    2011-08-20(土) 03:08:09 [削除依頼]
    一分ちょっとで鬱蒼とした森林の前に到着したが、
    もちろんここで止まるわけにはいかず。
    前傾姿勢を保ち、スピードを落とさず深緑へと突っ込む。
    がさがさっ、と草木がやや乱雑に自身の肢体とこすれる音がした。
    身をかがめ、自然の匂いを存分に堪能しつつ、
    整えて、殺して、潜める。
    息にとっては迷惑極まりない話だ。
    さて、現状は変わらず数分が経過。
    遂に褐色の竜がその全体像を現した。
    「……お出まし、か」
    ゆったりとした挙動で浮遊するこの竜は、刃翼竜の類だろうか。
    主に洞窟などで見られる希少な竜で、両翼に鋭利な刃を持つのが特徴。
    ブレスを吐くことは少なく、主に翼や尻尾を用いた戦闘手法を取る。
    「何でこんなところに刃翼竜が……?」
    疑問が払拭される前に、竜は悠然と森林を通り過ぎて。
    いつしか、その姿は地平線へと消えていった。
    瞬間的に安堵が肢体を支配し、思わずため息をつく。
    さあ一件落着だ、俺は何もしていないけど帰るか、などとのたまっていたが。
    突如として生じた背後の物音に、思い切り飛び上がった。
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