[It had the dream]41コメント

1 Yuna id:SwX3srx0

2011-08-06(土) 17:36:35 [削除依頼]
夢を見た。 見覚えのある生い茂る森の草木と 辺りに、充満する異臭。 息も絶え絶えに走る自分は、 緑色の涎を垂れ流し、顔の真ん中に3つ大きな目を付けた 化け物に追われていた。 自分は、地面から浮き出た木の根に躓き 転んでしまうのだ。 はっ、と息を呑んだ瞬間。 「……またこの夢か」 飛び起きて自分の両手両足を確認した。 じっとりと汗に濡れた身体と やけに息切れしている自分に、乾いた笑いをこぼす。 窓の外に見える朝日と、埃っぽい部屋を見渡し 漸く安堵の溜め息を吐き出すと、ベットから降りた。 [It had the dream] >>2
  • 22 Yuna id:fqSDQNx0

    2012-01-10(火) 18:43:12 [削除依頼]

    「なんで……俺が殺されないといけないんだ」

     背中の後ろで震える自分の手を握りしめ、拭うことのできない涙を振り切るとサディは小さく呟いた。レイドンはサディの強気な態度が気に入らなかったのか、笑うのを止めて、また短い髪を掻き上げた。そして横目で冷たくサディを見つめる。


    「お前達の存在が我々にとって邪魔だからだ」

    レイドンはさも当然だとでもいうように言い放った。そんなの理由になってないじゃないか。俺が何をしたって言うんだ。そう言ってやりたかったが、言う前にレイドンはサディに背を向けた。


    「死刑は明日の晩だ、精々心の準備でもするんだな」

    そう言って来た方向へと足を進ませていった。ジャンとトムもその後に続いて消えた。靴音がどんどん遠ざかっていく。

    「待ってくれ! まだ話は……ッ」

    聞きたいことが山ほどあるのに。しかしあの人間達が、引き留めたところで帰ってきて話を聞いてくれるとはとてもじゃないが思えなかった。

     サディは開きっぱなしの口を閉じて、未だ倒れたままの少女に目をやった。
  • 23 Yuna id:Zf6Jdk3/

    2012-01-11(水) 18:01:41 [削除依頼]


     あまりに静かで綺麗なその顔に、死んでるんじゃないかと恐ろしくなった。どうやら息はしており、気を失っているだけのようだ。ふと、少女が投げ入れられた時のことを思い出す。きっと自分もあんな風にこの檻に入れられたのだろう。どうりで体中が痛むわけだ。サディはまた怒りに震える身体を、落ち着けようと息を吐き出した。

    もう一度少女に目をやる。改めて見ても、やっぱり幼く見えた。自分の髪色である金よりは暗いがイエロー系のブラウンで、女にしては珍しい短い髪が印象的だ。きっとこの短い髪が彼女を幼く見せている要因のひとつだろう。長いまつげと、少し汚れた白い頬。本当に人形のようだ。


    (こんな少女も……?)
    殺されるのか? そう思うとサディは複雑な気持ちだった。


    「……ん」

    無心に少女を眺めていると、少女が唸り声をあげて眉根を寄せた。サディは我に返り、そっと声をかけた。

    「大丈夫?」

     彼女はサディの声を聞くなり目を見開き、自分と同じく不自由な身体のはずなのに、そうとは思えないほどの勢いで飛び起きた。その拍子にのぞき込んでいたサディの顎に少女の頭突きがお見舞いされる。サディは予期せぬ衝撃に舌を噛んでしまった。

    「いっッッ!?」

    「〜〜〜っっ!」


    少女も同じく痛みに声にならない声をあげた。本能的に痛む場所を手で押さえようとするが、無論二人とも手枷があるのでそれは叶わず、二人揃って身悶える。


     
  • 24 Yuna id:XkQG8Y.0

    2012-01-31(火) 17:30:06 [削除依頼]
    しばらくの沈黙の後、何の前触れもなく声が聞こえた。

    「……誰」

     少女は逆毛を立てた犬のごとく威嚇姿勢だ。サディは困ったな、と溜め息を吐いた。人間の女にひどく不慣れだったからだ。自分の住む村には、女どころか人間の血だけで構成された家庭がサディとベインの一家だけ。他は何かしらの動物の血が混ざっている。つまり、若い女でしかも生粋の人間となると、全くと言っていいほど免疫がない。

    「ぁー…サディ、ケイトサディ・コール」

    名前を名乗るだけという、なんともぎこちない自己紹介をするとサディは照れ隠しに少女から目をそらした。少女は何も言わずじっと黙っていた。そしていくらか時間が過ぎた後


    「……レイドンは」

    少女が確かにそう言った。サディは驚き、少女を凝視した。レイドンが居た時、彼女は気絶していたはずだ。
    (なのに何故、彼女がレイドンの名前を……?)

    「どうして……アイツのことを?」

    言うと少女は未だ警戒したような目つきでサディを見、小さな声で言った。本当に小さな声だったが、石壁に反響したその声は十分聞き取れた。


    「前にも一度捕まったのよ。あの時はひとりで、こんな地下牢じゃ無かった。普通の部屋に監禁されたの。必死の思いで逃げ出して、でもまた捕まっちゃった」

     
  • 25 Yuna id:BIdI4og/

    2012-02-21(火) 16:42:49 [削除依頼]

     少女は俯いて小さく息を吐いた。サディはその姿を見ながら唖然とした。『お前達の存在が我々にとって邪魔だからだ』とレイドンは言っていた。逃げた少女を追っかけ回して、再び捕まえて殺すだなんて正気の沙汰じゃない。"邪魔"と一口に言っても、あまりにもやりすぎだ。どんな理由があったとしてもおかしいだろう。

    「……今、何時かわかる?」

     開いた口もそのままに、何のために捕まったのかを考えているとふいに少女が言った。が、しかしこんな地下牢に閉じ込められて時計も何もない場所で、時間が分かるはずもない。サディは力なく首を横に振った。少女はそれに「そう……」と小さく呟き、何か手がかりを探すように辺りを見回した。サディもそれに合わせて石壁に目をやるが、やはり何もない。と、その時、レイドンの言葉が頭を端をよぎった。

    『死刑は明日の晩だ、精々心の準備でもするんだな』

    「明日の晩……?」

     思わず口から零れた言葉に、少女が反応した。急な発言に怪訝そうな顔をしている。サディは慌てて口走ったことを撤回した。

    「なんでもないんだ、忘れて」

    「何?」

    自分よりも明らかに年下なのに、まるで大人に叱られているような気さえするその気迫にサディは訳もなく焦ってたじろいだ。

    「い、いや、その」

    「はっきり言って」

    「あぁうん」

    結局おとなしく言うことを聞くことにしたサディは口を開いた。

    「レイドンが、死刑は明日の晩って言ってたんだ。それって今は前日の夜か昼か朝かってことになるよな?」

    サディの言葉に、なるほどと言ったように頷いた。それから息だけで発音するような小さな声で

    「それならまだ逃げられるかもしれない」

    と言った。(心の準備なんてしている余裕があるなら、そのぶん逃げる方法を考えた方が良いに決まってる。)賛成の意味を込めてサディも首を縦に何度か振った。
  • 26 Yuna id:Gs9luYI1

    2012-03-01(木) 18:20:30 [削除依頼]


     どれくらいの時間が経っただろうか。サディと少女は共に、ひたすら辺りを見回したり考えを巡らせてみるが何も思い浮かばない。最初こそ希望を持って考えていたが、そのうち二人とも疲れてしまった。恐怖や、不安や、疲労、どうすることも出来ないもどかしさが混ざり合って重い空気をつくっている。
     サディは座ったまま、ぼうっと虚ろな瞳で檻の外を眺めた。

    「……」

    湿っぽい空気の中たいまつに灯った火が、揺れる。虚ろな瞳のまま、後方へ座る少女へゆっくりと目を向けた。少女はかびた石壁に背をもたれて、頭をうなだれた状態で手足を伸ばしていた。


    「ね、俺にもさ……君の名前教えてよ」

    言えば少女はまるで、首で支えられない程重たくなった頭を無理矢理あげるようなスピードで、顔を上げた。その顔は酷く青白かった。

    「ちょ……っ」

    唇も薄い紫色に変色し、血の気を失っている。驚いたサディは身体を引きずるようにして少女に寄った。うっすらと目を開いた少女が色の悪い唇を震わせながら消えそうな声で言った。

    「……寒いの」

    「え……っと、……」

    (どうすれば良いんだろうか。)サディは困惑した様子で視線を泳がせた。すると少女はサディの身体に擦り寄るようにして身を預けてきた。

    「……ッッ!」

    身体が強張る。息が詰まる。途端に騒ぎ始めた心臓の音にサディは自分自身を落ち着けるように息を吐き出した。
     そのときふと、静かな空間に小さな音が響いた。とても近い位置で、堅い岩を古い金属で叩いたような鈍い音だった。音がした方に目をやると、少女の足下で小さな刃物が転がっていた。サディは驚きに目を見開き、木製の鞘に収められたそれと少女を交互に見る。

    「……隠し持ってたの。今、思い出した」

    ふ、と少女が笑みを零す。サディは心臓が一際大きく跳ねたのを感じた。それを隠すように後ろ手にそれを取り、鞘から刃を出す。

    「この紐だけでも切ろう」

    「ん……」


     サディは背中を向けた状態で少女の腹に巻かれた紐を力尽くに掴んだ。少女が苦しげに息を漏らす。「ごめん」と呟きながらその紐に注意深く刃を当てた。案外切れ味が良く、紐がブツンと音を立ててちぎれる。もう一本、とまた紐を掴んで刃を当てた。


     
  • 27 Yuna*ゆな id:jVfFY3w0

    2012-03-02(金) 16:44:57 [削除依頼]

     三本目を切り終わったところで、少女が溜め息のように「はぁ」と大きく呼吸した。振り返って見ると少女の身体を締め付けていた紐がバラバラになり足下に散らばっている。ぐったりとした様子で壁にもたれた彼女はしばらく呼吸を繰り返した後、今度は私がというようにサディの手から刃物を受け取った。

    「あれ……そういえば」

    「……なに」

    サディの言葉に少女は冷たく返事をする。サディはたじろぎながらも、少女を凝視した後に口を開いた。

    「君は前のままだね」

    "前のまま"とは腕のことだ。自分は背中の後ろに腕を回された状態で、枷をされているのに少女は前なのだ。後ろで固定されると動きにくいので、少女がこうでなくて良かったなとサディは思った。

    「ああ……ほんとね」

    少女も今気づいたように言った。それからすぐ向き合った状態でサディの腹に巻き付いた紐を掴んだ。きつく巻かれているにもかかわらず、だ。見た目が幼いだけにサディは少し驚く。静かな空間でブツンとまた紐が切れる音がした。


     
  • 28 Yuna id:jVfFY3w0

    2012-03-02(金) 19:00:27 [削除依頼]

    そして二本目に手を掛けたとき、少女がぽつりと言う。

    「シェイニー・ファボルト・ルーマ」

    急な発言だったので、サディは思わず目を白黒させた。少女は二本目の紐に刃を当てて、まるで何の発言も無かったかのように手を動かし続けている。

    「……え?」

    サディが聞き返すと少女は苛立たしいというようにゆっくり息を吐く。それから手元にある目線を一ミリもずらすことなく紐に当てた刃に力を入れる。ブツと紐が切れると同時に少女は言った。

    「私の名前」

    「あ……ぁあ」

     漸く理解したサディは、シェイニーと名乗った少女を見下ろしながら考えるように口先をとがらせた。(俺のことを信用してくれたのかな……。)最初の威嚇姿勢だった彼女が自分に名前を教えてくれた。サディは自然と頬がゆるむのを感じながら、最後の一本が切られるのを見送った。
     締め付けられていたのから解放される瞬間、一気にからだの力が抜けた気がした。ふぅ、と溜め息をついてシェイニーに目をやる。それと、少女がサディの身体に倒れ込むのは殆ど同時だった。

    「わっ」

    シェイニーの手にあった金属部の露出された刃物が石の床の上に転がり、カタンと先程よりも高い音が響く。身体に巻き付いていた紐が無くなった所為で、人間の柔らかみをダイレクトに感じたサディは、今度こそ身体が固まってしまった。

    「さっ……寒いッッ?」
  • 29 はるか id:3a7HzZw1

    2012-03-02(金) 21:32:32 [削除依頼]
    はるかが評価します。から来ました。早速、評価を。


    大まかには、とても素晴らしい作品です。状況の掴みやすさ、キャラの設定。。。


    細かなミスは目立ちますが、(「」の付け忘れ、字の打ち間違いetc.)間違いは人間誰にでもありますし、今後、注意していけば大丈夫です。


    サディの性別も何処かでハッキリさせておくと、より読みやすくなります。サディは男の子で良かったでしょうか?(自分を"俺"と呼んだり、様々な行動から)


    この様な感じで、宜しかったでしょうか。辛口とのご要望を頂いておりましたが、作品が素晴らしく、ご指摘する箇所があまり見つかりませんでした。私の力不足です。。。


    それでは、またお会いできるその日まで、、、


    はるか
  • 30 Yuna id:iIuWMGO0

    2012-03-05(月) 17:41:48 [削除依頼]


    はるかさん

    サディは一応男ですね。はい←
    褒めていただき光栄です。

    字の間違いなどは気をつけてはいるんですが
    注意力が足りませんね……。
    精進していきたいです(´-ω-`○)


    ありがとうございました。

     
  • 31 Yuna id:iIuWMGO0

    2012-03-05(月) 18:03:27 [削除依頼]

     サディの言葉に少女はコクリと頷いた。それから肩ほどまでしかない髪を擦りつけるように、サディの腹部に頭を擦り寄る。小さな子供が親に甘えるような素振りに、サディは困惑の色を隠すこともできずに言った。

    「シッシェイニっ……歳いくつ?」

    声がひっくり返りながらも、サディは口早にそう言い切った。シェイニーはそれにちらりと目だけを向ける。黒くて、それでいて透き通った瞳がサディを捕らえ、思わずどきりとした。シェイニーはぽつりと呟いた。

    「……じゅうさん」

     サディは目を丸くした。小さいとは思っていたが、予想以上だった。サディが十七歳だから、彼女は四つも下ということになる。シェイニーの年齢を知って余計、レイドン達が何故自分たちを誘拐、監禁、死刑。という事態に陥れたのか、全く分からない。シェイニーと自分の共通点でさえ見つからなかった。

    「前にも捕まった、って言ったよね」

    「……」

    シェイニーが小さく頷く。

    「どうして捕まったか知ってる?」
  • 32 Yuna id:UldF43u1

    2012-03-06(火) 18:14:54 [削除依頼]

     シェイニーは口を一文字に結ぶと、サディの膝の上で体温を逃がすまいとするように小さくなった。そして何も言う気はないと言わんばかりに視線をずらす。辺りの湿っぽい空気に重い沈黙が流れた。サディは只でさえ慣れない女への対処で困っているのにも関わらず、更に相手が黙ってしまえばもうどうしようもなかった。もう一度シェイニーに声を掛けようとサディが口を開く。

    「シェイニ……」

    「センポーナ」

    それは小さな声だった。自分の声と被った所為で殆ど聞き取れなかったそれに、サディが耳を傾ける。シェイニーはサディの着ている、とてもじゃないが綺麗とは言えない服にすがるように腹部の布を掴んだ。そしてそこに顔を埋める。

    「レイドン達の組織……センポーナ」

     単語だけで文章になってはいなかったが、おおよその内容は理解できた。どうやらレイドン達はセンポーナという組織の人間らしい。サディは新しい情報に息を荒げた。

    「センポーナ。アイツらはなんの為に、こんなこと…っ」

    シェイニーが再び黙ってしまう。情報をもっと聞きたいサディにしてはもどかしい以外の何ものでもなかった。「他に何か知ってることはないのか」と聞こうと口を開く。しかしその声が出ることはなかった。
     シェイニーに目をやると、彼女が顔を埋めたまま震えていることに気付いた。それも先程のように寒さに震えるわけでなく、何かに怯えるような雰囲気だ。これ以上何も言えそうに無かったので、サディは自分を落ち着けようと息を吐いた。

    「ごめん……」

    彼女はそれに答えるように首を横に振った。


     
  • 33 ジョバンニ id:3Dyevyl/

    2012-03-13(火) 17:40:25 [削除依頼]
    評価に来たジョバンニです。どうぞよろしく。
    かなり遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。未熟者ゆえ至らない点があると思いますが、どうか温かい目で見てくれると助かります。

    それでは始めますね。
    物語はファンタジーということもあり、これからより壮大になりそうな土台が既に作られています。序盤くらいですのであまり言えませんが、それぞれのキャラクターが分かりやすく描かれており、次へ次へと先が気になる展開です。伏線がバランス良く散りばめられてるのも、ファンタジーらしい緊張感があって素晴らしいと思います。ただ、世界観をどう伝えるかも忘れずに意識を。蛇足かもしれませんが。
    描写に関しては、ファンタジーは初めてらしいですが、そのようには思えないほど描写の一つ一つに場の雰囲気が表現されていました。文のテンポも良く、ある程度文章に慣れているようですね。ただ、改行などの基本的な部分が不安定かもしれません。そこが少し勿体ないかなと。また、長文も今の状態よりさらに整えることが出来ますので、そこのところを見直してみるのも上達に繋がると思います。

    <アドバイス>
    未熟者ながらアドバイスさせていただきます。
    まずは改行について。文章にはもちろん主題というのがあります。主題というのはつまり読者に伝えたい目標のことで、キャラの行動、その場の雰囲気など、一文一文、伝えたいものが違ってきます。そういった主題と主題の間で区切る……つまり読者を配慮して分かりやすくさせるのが改行の役割の一つです。確かに改行はやり過ぎるのが一番危ないのですが、使わないのも問題です。あなたの文章の中には主題が何度も変わっているのに改行が使われていないケースがいくつかあると思います。例えば18レス目など。一文の主題が何なのか理解しながら、どこで改行をすれば程好く分かりやすくなるか、意識してみてはどうでしょう。
    また、大きなお世話かもしれませんが、改行は分かりやすさ以外でも様々な効果を生んでくれます。テンポコントロール、目立たせる、時間経過などなど、色々と利用出来ます。「改行なんて基本中の基本だろ」という風に甘く思ってる人も多いのですが、基本を磨くことで自分の個性を出せるので、余裕のある時にチャレンジしてもらえれば幸いです。

    次に世界観。確かにこの話は面白く、個人的にも楽しんで読めました。しかし、もう少し世界観を描写した方がもっと良くなるかもしれませんね。まだ序盤なので何とも言えませんが、現在では村と檻しか場面がないので、世界を見渡すような、全体的な描写も、エピソードの中に適度に入れておくと後に助かるかもしれません。また、ファンタジーは行動の中に情景などを組み込むことでその場の雰囲気を自然に表現できるので、そこもまた楽しいと思います。
    <総合評価:B>
    これで評価終了です。
    質問などありましたら遠慮なく準備版にて。では失礼しました。
  • 34 Yuna id:ImjfjbV.

    2012-03-23(金) 14:22:43 [削除依頼]
    ジョバンニさん

    改行ですね。
    気がつきませんでした。
    ありがとうございます、精進します。


    評価ありがとうございました!!

     
  • 35 Yuna id:ImjfjbV.

    2012-03-23(金) 18:06:25 [削除依頼]

     それからは、唯々沈黙だった。シェイニーは黙ったまま動かなくなり、そのうち静かに一定の呼吸をし始める。静かな空間に、人肌の温もり。決して落ち着ける空間では無かったが、重いまぶたに耐えきれなくなったサディはゆっくりと目を閉じた。

    真っ暗な階段を転げ落ちるような、感覚。身体にくっついている魂が離れていき自分が自分でなくなるような。
    (あぁ、そうだ。俺はこの感覚を知っている……)


    「はぁっ……ハッ、はぁッッ」

    少しでも早く。
    逃げなければ。
    捕まれば、食われる、殺される。
    そんなの、嫌だ。

    嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!


    「サディッ! 走って! 逃げるの!」

    自分に手を差し出す少女。
    思わず唖然としてしまった。

    何故なら、いつもぼやけてよく見えない顔が
    今は、はっきりと映っていて……。


    「サディッ!」

    その声にはっとした自分は我に返ると
    小さな白い手を掴んで、咄嗟に立ち上がる。
    一瞬だけ後ろを振り返ると、
    化け物がすぐ側で涎をたらしていた。

    「逃げようッ!」

    自分の言葉にシェイニーは頷くこともなく足を踏み出した。

     
  • 36 蘭 id:bZvrKh5.

    2012-03-23(金) 21:28:54 [削除依頼]

    大丈夫!…なんて、言えないけど…
  • 37 Yuna id:2fzM0Cz.

    2012-03-24(土) 14:03:40 [削除依頼]
    蘭さん

    えぇっ!?Σ(・ω・ノ)ノ
    どうかされましたか!?


     
  • 38 海 id:vIm62Lt0

    2012-04-03(火) 11:17:41 [削除依頼]
    忘れられていると思いますが、評価が終了しました。

     評価屋のスレ番

     1324791300


    私が主催の『キャスフィ小説コンテスト(。・ω・)ノ』にも、是非ご参加ください。
  • 39 Yuna id:riTLZIZ/

    2012-04-03(火) 11:32:29 [削除依頼]

     ビクと体中の筋肉が強張って目が覚めた。堅い石の上に座ったままの体制が続いた為か、あちらこちらに鈍い痛みがある。しかしそれを遙かにしのぐ衝撃に、サディは目を丸くしていた。寝起きのせいでぼんやりとした頭に、考えなければいけないことを叩き込まれ、逆に何も考えられなくなる。

    夢の後に残るいつもの息切れと、見開かれた目に映った幼い少女によって、サディはようやくそれを思い出した。

    「シェイ……ニ」

     夢の少女はシェイニーだった。未だ寝息を立てているシェイニーは、転んだ自分に手をさしのべ名を呼んだ少女なのだ。
    (訳がわからない……)

    頭痛がし頭が鉛のように重くなる。サディは吐き気を覚えながら、それをこらえるようにフルフルと頭を横に振った。自分の中に自分の知らない何かがありそれが暴れ回っているような、気持ちの悪さ。どうしようもない恐怖。助けてくれと、叫んでしまいたいような焦燥感。

    「……っ」

    「大丈夫……?」

     いつの間にか目を覚ましたシェイニーが、サディにそう言った。サディは予測していなかった声に、ビクリと反応する。しかしその声の主がシェイニーだと分かれば肩の力がすぐに抜けた。

    「どうかした?」

    「……いや……なんでもない」


     きっと自分は、あり得ない状況におかれて頭がおかしくなってしまったのだ。シェイニーの顔に変換されただけだ。空想の夢の中に、存在する知らない人間なんて出られるハズがない。
     サディは自分自身にそう言い聞かせるともう一度頭をふり、息を吐き出した。
     
  • 40 Yuna id:riTLZIZ/

    2012-04-03(火) 11:36:37 [削除依頼]
    海さん

    どうもありがとうございました!!
    参考にさせていただきます!!
  • 41 Yuna id:J6MMR2g1

    2012-11-18(日) 18:32:00 [削除依頼]

    サディは辺りを見回した。眠る前と今と、何ひとつ変わってはいなかった。鉄柵へと寄って行き、変わりない冷たい石壁に目をやる。シェイニーはそんなサディを静かに見つめていた。

    「どれくらい眠っていたんだろう」

    サディの声にシェイニーが後ろで『さぁ』とつぶやく。

    「嫌な夢でも見たの?」

    心臓がドキリと軋むのを感じた。サディはシェイニーを振り返り、彼女の青い大きな瞳を捉えるとなるべく平常心を保って笑む。

    「どうして?」

    「とっても顔色が悪いから」

    サディは思わず眉根を寄せた。(13歳とは思えない洞察力だな……) シェイニーがあまりにも真剣に心配していたのでサディは正直に「まぁ少しだけね」と言った。シェイニーはそれに特に深く追求することはないようだった。

    それにしても、サディはこれから死刑と宣告されたにも関わらずどこか冷静だった。眠ることによって頭が覚めたのか、それともただおかしくなってしまったのか、それはサディにも分からなかった。

    「出る方法を考えなくちゃね」

    彼女の自分より更に冷静な声にサディは、そうだね、と呟いた。
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