あまやどり組曲10コメント

1 憂理*梨音 id:BfnXWGn.

2011-08-05(金) 16:06:32 [削除依頼]



あまやどり組曲――
それは、巡る生命と雨の旋律。


降りしきる雨の中――
今日も誰かが、あまやどり屋の戸を叩く。
  • 2 梨音 id:BfnXWGn.

    2011-08-05(金) 16:22:44 [削除依頼]
    ご挨拶/

    皆さまこんにちは、梨音です。
    今回は憂理とわたしでリレー小説をすることになりました。
    ふたりで楽しく頑張っていこうと思っています。
    感想などいただけるととても励みになるので、良ければ書き置いていってください(´ω`)


    からんころーん――
  • 3 憂理 id:ns.FSOe1

    2011-08-05(金) 19:02:55 [削除依頼]

    第1話 淡時雨

    ああ、ちくしょう。うめき声が口から零れ出る。ふらふらとおぼつかない足取りで前に進んだ。真っ暗闇にナトリウムランプの街灯だけで視界は悪い。おまけに空もどんよりとした気持ち悪い空でますます気分が落ちてくる。一本だけ立った桜の木はそんな私を知らん振りするようにその場に突っ立っている。
    ちくしょう、なんで私がこんな。
    固く拳を握り締めた。直也と別れた後の居酒屋で飲んだ酒がよほど応えたらしく、頭ががんがんする。吐き気もする。ついでに私の頭を悩ませているのは直也のあの言葉。ごめん、理恵ちゃんとはもう会えない――。頼りない部下の情けない顔も浮かんでくる。あのう、長谷部さん。この書類どうやって送ればいいんですかね?ああもう黙ってよと叫びたい。みんな黙れ。書類も送れないのかこのアンポンタン!
    「もう……」
    溜め息とともに胸が苦しくなる。涙が出てきそうだった。私ってこんなに情緒不安定だったっけと頭の片隅で考えた。違う、私はこんなことじゃ動じない人になりたかったのに、なのに。
    商店街のシャッターは全ておろされ、私を拒絶しているかのように見えた。被害妄想なのは重々承知しているけど、なんだかむしょうに苛々する。だけどこの商店街を通らないと私のマンションには着かないので腹を立てながら突き進む。
    がくん、とヒールの黒いパンプスを踏み外してバランスが崩れる。冷たいコンクリートにへたりこんだ。
  • 4 憂理 id:ns.FSOe1

    2011-08-05(金) 19:05:17 [削除依頼]

    ご挨拶.

    ゆーりというものです、今回梨音とコラボさせていただきます
    パソコンのいろんな事情ありまして自パソコン使えず、梨音に代筆を頼んだり色々迷惑掛けるかもしれないけど。ごめんね梨音!
    楽しく、ゆるやかに綴っていければいいと思います
    感想などありましたら書いてやってくださいな(*´`*)
  • 5 憂理 id:LZWlbqj/

    2011-08-11(木) 20:49:03 [削除依頼]

    あげてみる
  • 6 梨音 id:VXVfqN1/

    2011-08-19(金) 18:40:58 [削除依頼]

    「ああもう!」
    いらいらする。むしゃくしゃする。何で私ばっかりこんな目に合わなくちゃいけないのよ。何で私ばっかり!
    踏み外した右のパンプスを乱暴に脱いでコンクリートの地面に叩きつける。かん、とひとつ乾いた音を残してそれは転がった。支離滅裂な直也の言葉がまたひとつ、脳裏をよぎる。
    俺が理恵ちゃんのこと嫌いとかそんなんじゃないんだけど、でも分かるんだ、俺たちもうやっていけない――
    何がやっていけないだ、と怒鳴りたい衝動に駆られる。何がやっていけないだ。何が嫌いじゃないだ。何が分かるんだ!まだ履いていた左のパンプスも脱いで何度も地面に叩きつける。
    「何が、やって、いけない、なのよ、ばか、ばか、ばか、ばか……」
    素直に別れてやるんじゃなかった。女が出来たんでしょ、なんて意地悪く訊いて、優しい直也を問い詰めて問い詰めて、ほんとの理由言わせてやるんだった。おたおたしてる彼のこと、抱きしめたって良かったかもしれない。
    ばか、ばか、と半ば朦朧としながら繰り返し繰り返しパンプスを叩きつけていると、その手の甲に一滴雫が落ちた。あ。空を見上げると、今度は頬に一滴。
    瞬く間に雨は土砂降りになった。慌ててよろよろと立ち上がる。鞄を持ち、パンプスを履くのに一苦労。歩き出そうとしてふと、最近夜中に聞こえてくる夫婦喧嘩を思い出した。隣に住む夫婦が、このところ夜ごと遠慮ない怒鳴りあいを繰り広げているのだ。今あんな声を聞いたら頭が割れてしまうに違いない。帰りたくないなどうしよう、どこか時間を潰せるようなところを探そうか――と、踵を返そうとしたそのとき。
    目の前を、何か黒いものがさっと横切った。
  • 7 f id:.y90J6z/

    2011-08-19(金) 19:01:18 [削除依頼]
    期待あげ

    3の一文目から、面白そうなオーラがひしひしと伝わってきましてw
  • 8 憂理 id:Jr11TFx0

    2011-08-21(日) 17:24:25 [削除依頼]

    >>fさん
    ありがとうございます(*∵*)!
    期待にそえられるような文を書けるよう頑張りますー(*´`*)
  • 9 憂理 id:ZovaLio0

    2011-08-26(金) 13:48:06 [削除依頼]

    にゃあお、と高くて柔らかい声が聞こえた。
    猫?
    顔をゆっくりあげる。こんな土砂降りの雨の中に、あれは黒猫だった気がする――。
    「え……?」
    ぽかんと口をあけて、雨に打たれているのにその場から動けない。地面に足がくっついたように、ぴたりと止まってしまう。目の前にあるものから目が離せない。
    「え……。どういう、こと……?」
    目の前に、ぼんやりと明かりの灯る店がたっていた。
    嘘でしょ、と呟いてみる。
    嘘だ。私がこの商店街をさっき通った時ここに店なんかなくて、ただの空き地だったはず――。
    ばしゃばしゃとバケツをひっくり返したような雨が髪の奥に浸透してくる。適当に分けてある前髪から雨粒がぽたりと落ちる。頬を伝って、つうと流れた。
    どきどきする鼓動を抑えて、近づいていく。暗かったなら、この明かりがついている店ははっきり見えたんじゃないの? 頭の中で冷静な私がそう言っている。
    こぢんまりとした、古めかしい木で出来ているお店だった。雨にうたれているせいか、じっとりと重い印象を与える。公園の木でできたベンチが雨水を吸うとこんな感じだ。
    ドアの横にある小さな刷りガラスからオレンジ色の明かりがぼんやりと見えた。どこか懐かしい、あったかい。そんな感じがする。木の枠組みに、刷りガラスをあてただけの簡単なドアに近づいていくと、銀色のドアノブの横にプラスチックでできたプレートがかけてあるのが分かった。

    あまやどり屋 OPEN

    「あま、やどり屋……?」
    私はそのまま導かれるようにゆっくりとドアノブに手をかけて、押す。ベルの涼やかな音が鳴った。
    大丈夫、なんか変なお店だったら走って帰っちゃえばいい。今は濡れているし、とりあえず入るだけ。
    「からんころーん」
    インコの声がして、店内を見回す。少しくぐもった、高い声。小さいときに飼っていたセキセイインコも確かこんな声だった――。そんなことを突っ立ったまま考えていると、かつかつかつ、と靴を踏み鳴らす音が聞こえて、はっと顔を上げる。
    「ようこそ、あまやどり屋へ」
    その美少女は優雅に微笑んで、肩に小鳥を乗せたままそう言った。
  • 10 梨音 id:vL0312s1

    2011-12-13(火) 16:46:38 [削除依頼]
    四ヶ月もほったらかしてごめんなさい(´`)
    近く更新します

    あげ
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