Knives.3コメント

1 陀次子 id:9FNuxQh/

2011-08-01(月) 18:02:35 [削除依頼]

 僕の左胸に一本のナイフが刺さった。
  • 2 陀次子 id:9FNuxQh/

    2011-08-01(月) 19:00:16 [削除依頼]
     
    「俺らでさ、カラーギャングつくろうぜ」

     突然、ひらめいたとでも言いたげな顔で、光太が言った。
    「はぁ?」
    「カラーギャングってさ、何、つくるって、そんな簡単な思いつきで成立すんの?」
    「そもそも何、それ、なんだっけ?カラー?」
     高ぶる光太とは裏腹に、僕と稜介と悠斗は、口々に思ったことを無表情で述べた。
     そんな僕らに、光太はどや顔的な笑みを絶やさず、明るい口調で続けた。
    「何お前らしらね―の?カラーギャング、かっこよくね?」
     何かいいことを思いついた時の光太はいつもこうだ。自信に満ち溢れた笑みで、僕らに問いかけてくる。そんなハイテンションな光太に対し、相変わらず無愛想な稜介は、興味のなさそうに言った。
    「かっこいいっつーか、そんなんしたら色々とヤバいんじゃないの?」
    「カラーギャングだけに色々とね」
    「え」
     くだらないことを堂々と光太は言う。これも光太がハイになっているからだろう。
  • 3 陀次子 id:9FNuxQh/

    2011-08-01(月) 19:33:04 [削除依頼]
     しかし光太は心底本気のようだ。

     カラーギャングというものを知らない悠斗に、必死に身振り手振り、その意味を教えていた。何故光太がいきなりカラーギャングなんてものをやろうと言い出したのか、僕には解らなかった。おそらく稜介も悠斗も解っていないだろう。ただ、光太の中に、いつも一緒に過ごしてきた僕ら四人への特別な思い入れがあったのかもしれない。
     そしてこの日が終わった。
     翌日、僕らは光太のむりやりの押し付けにより、弁当を包むときに使うバンダナぐらいの大きさの黒い布を渡された。
    「黒な。俺らのチームカラー」
    「何故に?」
     相変わらず興味のなさそうな稜介が、手に取った布を眺めながら問う。
     光太は太陽のような笑みで、「かっこいいから!」と思いっきり言った。それから、必ず着用すること、これは義務だとか何とか言い、光太は口を閉じた。

     それからのこと、僕らがカラーギャングを語ることはなかった。光太以外は。
     光太は、あの日から黒い布を首に巻き、登校するようになった。「俺はチームリーダーさ!」などと言って、クラスの女子などをよく笑わせていたのを覚えている。一方稜介と悠斗は、黒い布を身につけることなく、何事もなかったかのように過ごしていた。
     僕はと言うと、光太のように名乗ることはしなかったが、少し、カラーギャングという響きに共感を覚えていた。
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