全力で逃げる織姫157コメント

1 みお id:JT7.PgS1

2011-07-31(日) 19:30:42 [削除依頼]
はじめましてぇ〜
初投稿のみおでっす(≧▽≦)
よろしくお願いします!
ちなみにこれは恋モノですよぉ〜
  • 138 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 13:50:08 [削除依頼]
    私はふとあるときの言葉を思い出した
    『駅前にパン屋さんがあって笠原ベーカリーっていう』
    『すっごく美味しいんだよ』

    「笠原・・・」
    「笠原駅ですか?」
    「そうだと思う」
    「あと一駅ですよ」

    笠原駅に降りると人がたくさん溢れていて探せそうも無い
    「宇海ちゃん見つかるかな…」



    確か綾香は人気(ひとけ)の少ないホームに出るって言ってた
    明らかにこの駅は人が多すぎる、不審者なんていたらすぐ見つかるだろう
    じゃあ宇海ちゃんは無事だったのか…
    「なんだ…無事か…」
    「そうですか…良かったです」
    「うん」
    安堵のため息が漏れる
    「ところで、なんで栄麻さんは笠原駅に?」
    「宇海ちゃんが最寄り駅に笠原ベーカリーって店があるって言ってたから」
    「・・・」
    「?どうかしたの?」
    「僕、その店知ってます・・・あそこは石橋駅前です」
    「?!じゃ、笠原っていうのは」
    「ご主人が笠原さんなだけです」
    「…石橋駅って人気の少ない暗い駅でしょ?」
    「…はい」
    急がなきゃ!
  • 139 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 14:00:09 [削除依頼]
    急いで電車に乗り、石橋駅に急ぐ
    「私が変なこと言わなければ…」
    「勝手に勘違いした僕も責任があります」
    「とにかく、宇海ちゃんが無事か確かめないと」


    電車のドアが開くと私たちしか降りなかった
    がらんとしたホーム、切れかけの電球が薄暗く光る
    「宇海ちゃん・・・」
    「西原さん!」

    ・・・

    ガサっという音がした
    音のほうに向かって宇海ちゃんの名前を呼ぶと
    「栄麻ちゃ…」
    か細い声が聞こえてきた

    「宇海ちゃん!!」
    宇海ちゃんがホームの隅にへたりこんでいた
    「だいじょうぶだった?」
    「うん…二人の声で逃げてったから」
    「なにがあったんですか?」
    しどろもどろになりながら宇海ちゃんは話した

    電車の中で道を聞かれ、教えていると最寄り駅に着いたので降りようとしたら付いてきて
    腕をつかまれてホームの隅に連れて行かれたという

    「コワかった・・・」
    今にも泣き出しそうな宇海ちゃん
    ぎゅっとだきしめると宇海ちゃんは嗚咽を漏らした
    「な…んで来たの?」
    と泣きながら聞く宇海ちゃんに
    「栄麻さんが西原さんの帰り道に不審者が出るからって追いかけたんですよ」
    と洸が微笑む
    「ありがとう…」
    宇海ちゃんが泣き笑いの表情になった
  • 140 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 14:09:49 [削除依頼]
    「ちょっと洸くんは離れてくれる?」
    と宇海ちゃんがいった
    洸はうなずいてホームの端に歩いていった

    「栄麻ちゃん、私の噂聞いたことある?」
    「…うん」
    綾香が言っていたあのことだ
    「あれはほんとだよ、本当に友達の彼氏奪ったりした」
    「・・・」
    「友達に好きな人取られたのが悔しくて、自分のほうが絶対可愛いし」

    「しかもね、好きな人と付き合った友達には唯一恋の相談をしてたの。
    口も堅くて優しい信頼できる子だったから。
    でもあるとき、その子が彼に告白して、付き合っちゃったの。
    『相談されてたから言えなかったけど自分も彼が好きだった』って。
    応援してくれてたのに抜け駆けされたんだ、って悔しくて。
    すぐに奪っちゃった」

    「自分に自信があったから余計悔しくて、ムキになって。
    誰も信頼できなかった、だって一番信頼してた友達が裏切ったんだもん」
  • 141 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 14:17:12 [削除依頼]
    「噂では、逆だった」
    私はゆっくりと口を開いた
    「噂では、宇海ちゃんが友達の恋の相談に乗っててそれを裏切られて彼氏を奪ったって」
    「なにそれー、噂って酷いね」
    乾いた声で笑う宇海ちゃん
    「そっからは誰の彼氏だろうがかまわず奪ってすぐ捨ててまた奪って…の繰り返し。
    だってもう裏切られたくなかったから。裏切られないためには裏切るしかないと思ったから」

    「地元はいづらくて遠い女子校に来たけど噂で男たらしって言われてつらかった。もう過去を清算したつもりだったから。
    でも違うんだよね。昔の自分に嫌気が差して逃げただけなんだよね…」

    「そこで出会ったのが洸くんで。今までと違う男の子だったから。
    優しくて自分のことじゃなくて周りに気を遣う、こんなのはじめてで。」

    それで、栄麻ちゃんがうらやましくて、無理矢理…

    「結局変わってなかったんだよね。栄麻ちゃんは私なんかを心配してくれたのに私は自分のことばっかりで。」

    洸くんに振られるのも仕方ないよね。
  • 142 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 14:23:28 [削除依頼]
    「宇海ちゃん」
    「なーに?」
    目に涙をいっぱいためて笑う宇海ちゃん
    「笑わなくていいよ」
    「・・・」
    「宇海ちゃんは可愛くて優しくて私なんかよりずっと素敵だよ」
    「お世辞、やめてよ」
    「ほんとだよ、だって私もう、振られると思ったから」
    「・・・」
    「洸は宇海ちゃんみたいに話の合う優しい子が好きだと思ったから」
    「それは違うよ、話が合うとかそんなの関係ないよ。
    優しい人が好きとか話の会う人が好きとかそんなんじゃなくて
    人は好きな人が好きなんだもん」

    「っていうか、栄麻ちゃんも洸くんが好きなんだね」
    にこりと笑った宇海ちゃんの笑顔は自然でこれが宇海ちゃんの本当の顔だと思った

    「そうみたいだった」
    私もつられて笑う
    他人事のような口調に宇海ちゃんが声を上げて笑った
  • 143 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:07:09 [削除依頼]
    「あの紙のこともごめんね」
    「もういいって」
    「今日、栄麻ちゃんが紙落としたとき、洸くんは私に何も言わなかったの」
    きまずくさせないようにって思ったのかな、全部お見通しみたいだけど
    「本当にごめんね、どうかしてた」
    「もうほんとにいいから、だからこれからも仲良くしてね」
    「いいの…?」
    「うん、もういいよ」
    唇をぎゅっとかみ締めた宇海ちゃんは制服の袖で目元をぐっと拭った
    「洸くん!ちょっと来て!」
    宇海ちゃんが大声で洸を呼ぶ
    「終わりました?」
    「うん、次は洸くんに話があるの」
    「じゃあ私はあっち行ってるね」
    「ありがとう」
  • 144 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:09:35 [削除依頼]
    二人が何を話したのか分からない
    けれど、最後は二人とも笑っていた

    「・・・じゃあバイバイ」
    宇海ちゃんは赤い目を細めて私たちを見送ってくれた
    「また明日ね!」
    「気をつけてくださいね!」
    ドアが閉まり、電車が動き出す
    宇海ちゃんは振り向かずに駅の階段を降りていった
  • 145 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:14:40 [削除依頼]
    「大丈夫ですか」
    心配そうに私を見る洸
    「だいじょうぶだって、目の腫れも帰ったらすぐ冷やすし」
    「…気持ちは」
    「それもだいじょうぶ、すっきりした」
    にこりと笑いかけてみたけどなんだかまだ不安げだ
    「だから平気だって、宇海ちゃんの心配はしないくせに」

    ・・・あ、失言
    宇海ちゃんは洸に正式に告白して振られているのに
    気まずくさせたかもしれない
    「…ごめん」
    「しょうがないじゃないですか」
    「しょうがないって?」
    素直に疑問を尋ねると、洸は私の目を見て
    「好きな人の心配を一番にしたくなるものなんです」

    「ほんとに?」
    「へ?」
    「ほんとのほんとのほんとに、言ってる?」
    「やだなぁ、栄麻さん。疑いすぎですよ」
    無邪気に笑う洸、思わず言葉が飛び出る

    「私もっ」
    「私もってなんですか?」
  • 146 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:15:14 [削除依頼]
    「私も洸がすき」


    「なの」
  • 147 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:22:15 [削除依頼]
    俯いてローファーのつま先を見つめる
    いつも通り、つやりと光っている
    「うん、じゃ、そういうことで」
    終点に着き人が流れ出す勢いにまぎれて私は電車から逃げ出した
    「ちょ、栄麻さん!?」

    慌てて逃げたけれど、すぐに制服の袖をつかまれた

    「それって」
    「…はいぃ?」
    まだ私は洸の顔が見れない、熱くて右手で頬を押さえる
    「ほんとのほんとのほんとに、言ってるんですか?」
    「・・・ほんと」
    「じゃあこっち向いてください」
    仕方なく洸のほうを向く
    洸は私の目をしっかり見て、笑っている
    「〜っ」
    「栄麻さん、結婚を前提に付き合ってくれませんか?」
    「…わ、わかんない」
    「だめなんですかっ?!」
    「違う!」
    思わずムキになってそう言ってみたものの、言葉が見つからない
    「…とりあえず、前向きに検討中、です」

    「・・・やった」
    そうやって飛び上がって喜ぶ洸が、私は
    大好きなんだと思う、たぶん
  • 148 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:23:56 [削除依頼]
    「は?…今なんて」


    「だから、僕と結婚を前提に付き合ってほしいんです」
  • 149 アルマジロ id:IIwsEu7/

    2012-01-04(水) 22:24:21 [削除依頼]
    いえいえ(汗
    こちらの国語力が足りないのです。
    栄麻ちゃんの国語力を分けてほしいですね(笑)

    よかった!宇海ちゃんと栄麻ちゃんが仲直りして。最後はジ〜ンときました。
    これからどうなるのか、とても楽しみです!!
  • 150 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:35:51 [削除依頼]
    「…じゃあ質問していい?」
    「なんですか?」
    「私の……どこを好きになったの?」
    「・・・」
    「言ってたじゃん、つ、付き合ったら教えるって」
    付き合う、その言葉が恥ずかしくて早口で言い終えると目をそらした

    「あ、それは…栄麻さんと初めて会った日のことなんですけど」
    「ストーカーしたときの?」
    「それは2回目です、声かけてないんで栄麻さんは気づいてないかもしれないんですけど」
    「なに、いつ?」

    「僕に、ティッシュくれましたよね?」
    「ティッシュ?」
    「はい、7月1日に駅で鼻血出した僕にティッシュくれました」
    「鼻血って…階段で派手にコケた、あいつ?」
    「はい、あれ僕です」
    「ええっ?!どんくさっ!!」
    「すみません…あの時誰もが知らんふりしたのに栄麻さんだけはティッシュくれたんです」
    「・・・」
    「それでもう会えないと思ってたら道でたまたま見かけて近づいたら気づかずにぶつかられて無視されましたけど、話しかけたんです」
    「あ、それはごめん」
    ちょっとめんどくさくて、ごめん洸
    「運命だって思ったんです」
    「つくづく単純」
    「ですよね」
    けなしても笑う洸、なんなんだ一体
    はじめの頃もへらへらした洸が気に食わなかったけど…
    もうそんなのどうでもいいか
    あっ、洸のノリがうつった!
    まぁ…いいや
  • 151 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:37:22 [削除依頼]
    アルマジロさん、コメありがとうございます!
    私の国語力も磨きたいです☆
  • 152 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:38:11 [削除依頼]
    「あ、もうこんな時間。帰らないと」
    「送りますよ」
    「いいって別に」」
  • 153 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:46:02 [削除依頼]
    「送るのは、彼氏の役目ですよ」
    「あんまり調子乗るなっ」
    ローファーのつま先で洸の膝を力いっぱい蹴る
    「わっ、栄麻さん乱暴すぎますって!」
    「うるさいなぁ、行くよ」
    「…はいっ!」

    七夕の日、全力で逃げた織姫はいつのまにか
    へたれでアホだけど織姫を一途に愛してくれる彦星と恋に落ち、
    そして幸せに過ごすのでした
    おしまい 
                      Fin.
  • 154 みお id:HtgHdg6.

    2012-01-04(水) 22:52:48 [削除依頼]
    はいっ
    ということで「全力で逃げる織姫」
    完結です!!!
    他の小説よりは短いですよね
    でも、洸の魅力にさすがの栄麻ももう落ちるな、と
    判断いたしまして(笑)
    ほんと、途中めっちゃ日にち空いてますけど(笑)
    三日坊主な作者ですみません!
    本当に楽しかったし、駄文でしたが洸と栄麻に
    作者もきゅんとしてしまいました←

    たぶん続きとかも書くと思います
    そのときはまたよろしくお願いします
    コメントしてくださった皆さん、わざわざありがとうございます!
    書く希望になりました!!
    コメントはしてないけどちらっとでも読んでくださった皆さんにも感謝してます
    読んでいない皆さん、読んでください(笑)←

    次回作は未定ですが、みなさんを楽しませる話を頑張って作ります!
    応援してくれると嬉しいです!
    今まで、みおと栄麻たちの応援をありがとうございました!!!
  • 155 ♪キウイ♪ id:Q583qK./

    2012-01-05(木) 11:51:25 [削除依頼]
    面白かったです^^
    個人的に綾香ちゃん好きでした(ワラ)
    続編も期待してます!!!
  • 156 みお id:Qn8Q/9P1

    2012-01-06(金) 19:40:49 [削除依頼]
    新しい小説のタイトル決まりました

    『キャラ替え、はじめました』です

    これからはじめるので興味を持った方、見てくださいね♪
  • 157 みお id:Qn8Q/9P1

    2012-01-06(金) 19:42:51 [削除依頼]
    ♪キウイ♪さん
    ありがとうございます!
    綾香は後からけっこう重要な役になりましたね
    私自身が驚いてます(笑)
    私も好きなんでいっぱい出て嬉しいです!
    もしよければ新作も覗いてくださいね(≧∀≦)
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