-零-3コメント

1 雅 id:xtz6ka5.

2011-07-26(火) 23:36:52 [削除依頼]



彼の行方を知る者は居ない――
  • 2 雅 id:gjg9DDE0

    2011-07-27(水) 00:01:52 [削除依頼]



    目が覚めると朝だった。雀の囀りが聞こえてくる。
    今日もまた、同じ1日が始まる。
    探しても見つからない彼を探すのが、私の仕事。

    部屋のカーテンを開けると差し込んでくる光。
    その光に眩しさを感じながら、服を着替えた。
    準備を終えると深紅のピアスをつける。私の生きている証を。


    家を出るとザワザワと色んな人が騒いでいた。
    私も昔は普通の女の子のように笑って、好きな人と一緒に過ごしたっけなあ。
    なんて懐かしい事を思い出した。

    まず向かう場所は、小さなBar。
    マスターが私の幼馴染で、仕事に協力してくれる。
    カラン、音を立てて開いた扉。その瞬間、マスターが私の名前を呼んだ。

    「零(レイ)、仕事は順調?」
    「全然、もう3年探してるのにね」
    「そうだよなあ、僕も探してるんだけどな」

    2人で同時に溜息をついた。
    情報収集は、色んな人との繋がりが多いマスターに任せている。
    機械も得意だから集めてはくれる。正しい情報ばかりだ。
    でも彼は足跡を残したまま、私が行った頃にはもう居ない。

    「どうしたものかな」
    「零……」
  • 3 雅 id:gjg9DDE0

    2011-07-27(水) 00:31:23 [削除依頼]


    「もしかしたらもう居ないかもね」

    「ふふっ」と笑ってマスターを見た。
    マスターは困った表情で私を見据える。

    本当は分かってる。諦めちゃ行けないって事くらい。
    この行方不明事件は、遊びから始まったものだった。
    恋人をやめたわけでもない、ただ1人の男によって離ればなれになった。

    「夕(ユウ)を探せば彼は見つかるかな」
    「どうだろう、やってみるか?」

    マスターの問いに頷いて、私はまた希望を探す。
    夕という男は、私達の幼馴染。夕も行方が分からない。
    私達の関係を壊してすぐ、何処かへ消えてしまった。
    正直言うと、夕の方が見つかる可能性は低いのだ。

    「夕、居るかな」
    「居るよ、僕達の関係は壊れないって信じてる」
    「そう……」

    “そうだね”……って言えなかった。
    信じてるって言うマスターの目が力強くて、直視出来なかった。

    「マスター」
    「今の僕は藍(ラン)だよ」
    「ああ。藍、有難う」
    「どういたしまして」


    Barを出て時計を見ると、ほんの少ししか時間が経ってない事に気づいた。
    とりあえず今日の仕事を頑張ろうと思い、ビルへ向かう。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません