存 在 価 値12コメント

1  爽音 id:ez-Ra90VHO/

2011-07-24(日) 15:51:07 [削除依頼]
ごめんね。
お父さん、お母さん。


私なんて必要がないのに―…。
  • 2 +・。・シナ・。・+((さよりん id:I0L461d/

    2011-07-24(日) 15:54:14 [削除依頼]
    応援してます!頑張ってください!
  • 3  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 15:56:18 [削除依頼]


    第一章 _ 天秤
  • 4  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:02:08 [削除依頼]
    *)シナsama.
    訪問ありがとうございます!
    がんばります(∀)
  • 5  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:08:12 [削除依頼]
    「愛実ちゃんも優実ちゃんみたいに、
        もっと勉強がんばりなさいよ」

    「はい・・・お母さま」

    小さい頃から双子の姉《優実》と、
    答案用紙が返ってくるたびに、
    天秤に乗せられたように比べられる。

    そして毎回、私の方が優実より点数が悪い。

    「愛実ちゃん、92点?」

    少し馬鹿にした声で優実が、
    私の答案用紙を覗き込む。

    「・・・うん。優実ちゃんは?」

    私が苦笑いして尋ねると、
    優実は当然のような顔をして、

    「この程度のテスト、
     満点に決まってるじゃないの」

    偉そうに言った。
    このときの屈辱感が毎回、
    嫌でたまらなかった。
  • 6  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:21:21 [削除依頼]
    「優実ちゃんは、
     本当に我が家の自慢の娘ね!!」

    両親が優実の頭を撫でながら言った。

    「愛実ちゃんも次はがんばってね」

    母が私を少し冷たい目で見た。

    がんばれって・・・、
    何をがんばれって言うの?
    もうがんばっている人に、
    何をがんばれって言うの?

    「はい・・・次はがんばります」

    私はボソッと母に告げて、
    二階にある優実と自分の部屋に入った。
  • 7  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:35:13 [削除依頼]
    私は自分の部屋に入ると、
    すぐさま学習机に座り、
    参考書や教科書と向き合った。

    内容が全く頭に入ってこない。

    優実と比べられているときの、
    屈辱感、敗北感が頭を過ぎる。

    「あら?愛実ちゃん、
     もうお勉強?偉いわね」

    優実が部屋に入ってくるなり、
    私の後ろに来て上から目線で話しかけて来た。

    「・・・うん。
     優実ちゃんは頭いいよね」

    私が優実にそう言うと、
    優実は嬉しそうに笑った。

    「そう言ってくれると嬉しいわ。
     明日は親戚の方々が来るから、
     寝たほうがいいわよ」

    優実はそう言ってベットに潜り込んだ。

    ・・・内心、嬉しくて堪らないくせに。
    私って本当に性格が悪いと思う。

    明日、親戚の方々が来ても、
    どうせ褒められるのは優実だけ。

    いい子の優実ちゃん。
    頭のいい優実ちゃん。
    人気者の優実ちゃん。


    ずっとそう言われていた。
    今でも変わらない―・・・。
  • 8  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:40:26 [削除依頼]
    「・・・んっ」

    目が覚めると、
    私は学習机の上で、
    うつ伏せになった状態だった。

    多分、昨日の夜、
    あのまま寝てしまったのだろう。

    携帯で時間を確かめると、
    時刻は朝の六時前。
    起きてもいい時間帯だ。

    私は体を起こし、
    洗面所で顔を洗った。

    鏡に写った自分を見ると、
    優実にそっくりで、
    自分の顔さえもが憎たらしく思えてくる。

    「・・・一卵性だからね」

    私は少し笑いながら、
    自分に言い聞かせると、
    顔をタオルで拭き自分の部屋に戻った。
  • 9  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:41:32 [削除依頼]


    第二章 _ 親戚
  • 10  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 16:53:34 [削除依頼]
    「優実ちゃん服決まった?」

    「まだ・・・」

    今日は親戚の方々が大勢来る日。
    両親からは、
    ″きちっとした服装で″
    と言われた。

    私は淡い桃色のワンピースに、
    桃色の宝石のセットのネックレスとリング。

    優実は淡い水色のワンピースか、
    淡い紫色のワンピースに迷っている。

    「愛実ちゃん、どっちがいいと思う?」

    一時間迷った末に結局私に聞いてくる。

    私はどっちでもいいと思う。
    優実のワンピースの色なんて私には、
    これっぽっちも関係ない。

    「水色がいいんじゃないの?」

    私が適当に答えると、
    優実は迷いながらも、

    「じゃあ、そうする」

    少し迷いながらも決まった。

    淡い水色のワンピースに、
    水色のセットのネックレスとリング。

    私と色違いだ。
    まあ、両親の趣味で服は全部色違いかお揃い。
    高校生にもなってはっきり言って嫌だ。
    ・・・そんなこと口が裂けても言えないんだけど。

    「優実ちゃん、愛実ちゃん、
     支度出来たなら降りてらっしゃい」

    母がドアの前で言った。

    「はい、今から行きます」

    私たちは返事をして、
    色違いのバックを手に取り、
    自分たちの部屋を出た。
  • 11  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 17:01:13 [削除依頼]
    一階へ行くと、
    たくさんの親戚と料理が置いてあった。

    母方のお婆ちゃんお爺ちゃん、
    父方のお婆ちゃんお爺ちゃん。
    見たこともない人もいる。

    「あの方、かっこよくない?」

    優実が指を指した先には、
    整った顔に茶色い瞳が特徴的な、
    初めて見る私たちと、
    同い年くらいの男の人がいた。

    「お母さま、あの方はどちらの?」

    優実が母に尋ねた。
    母は少し迷いながらも、

    「多分・・・。
     お父さまの従兄弟の息子さんだと思うわ。
     挨拶してらっしゃい」

    と言った。
    お父さまの従兄弟?

    「愛実ちゃん、挨拶しに行こう」

    優実は少し慌てて私の腕を引っ張った。

    こんな優実を見たのは初めてだ。
  • 12  爽音 id:YAQRzje1

    2011-07-24(日) 17:10:09 [削除依頼]
    「あの初めまして、
     水城優実と申します。
     あなたのお名前は?」

    礼儀正しく優実が言った。
    優実は私に″早く言って″と目で訴えた。

    「あっ・・・水城愛実です」

    私は軽く礼をした。
    別にこんなやつに礼儀正しくしても、
    意味がないと思ったからだ。

    「双子?」

    その男は私と優実の顔を見比べながら言った。

    「はいっ一卵性なんです!」

    優実が素早く答えた。

    「俺は水城奏多」

    水城・・・奏多?

    親戚なんだから同じ名字でも可笑しくないか。

    でも・・・何で、


    私の目を見ながら答えたのだろう。
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