空の匂いがする。10コメント

1 サクラ id:yOcMFDo.

2011-07-23(土) 20:35:34 [削除依頼]
はじめまして!
今日から小説始めます!サクラです(>ω<)
よかったら見てってください!
  • 2 夢愛 id:.dhPpkE0

    2011-07-23(土) 20:37:49 [削除依頼]
    初めてですか☆
    頑張ってくださいね♪
    って言ってる私も今小説初めて書いてるんですがね(笑)
    ガンバレ(>▽<)/
  • 3 サクラ id:yOcMFDo.

    2011-07-23(土) 20:56:14 [削除依頼]
    「あれっ?」
    放課後の廊下、自販機の前で翼はマヌケな声を上げた。
    「どーした?」
    「うん、あのね…お財布がないの」
    「えっそれやばいじゃんか!」
    「うん…どうしよ〜」
    急いで教室に戻る翼と私
    どこを探しても見つからない
    「美友〜!なくなっちゃったぁ〜」
    困った声を出す翼、どうしようもない…
    「もういいじゃん!明日にはきっと見つかるよ、帰ろう」
    小さい子供を諭すように翼にそう言う
    「やだぁ〜!」
    「やだって言っても…ないもんはないの!」
    「そうじゃなくて!」

    チャリーン
    「美友、ありがとう〜♪」
    紙パックにストローを刺し、イチゴ牛乳を飲む翼
    「お財布よりもジュースが大切なのね…」
    呆れた顔で翼を見てみるが、本人は夢中でイチゴ牛乳を飲んでいる
    ほんと、翼って…

    片山 翼
    芦宮高校1年C組 吹奏楽部所属
    ルックスはかわいらしく、笑った時に見える八重歯がチャームポイントだ
    その愛らしい顔立ちから入学早々5人の先輩に告白され注目の的だ
    その性格はというと、ド天然
    しょっちゅう物をなくし、コケて、甘いものが大好きな少女なのだ
    モテるというのはちょっぴりうらやましいがこんなドジで鈍感な女になったら苦労するに違いない
    彼女と幼馴染である私は毎日振り回されっぱなしなのだ
  • 4 サクラ id:yOcMFDo.

    2011-07-23(土) 20:57:17 [削除依頼]
    夢愛さんへ
    ありがとうございます!つたない文ですが、ちょっとでも見てくれると嬉しいです!
    お互い頑張りましょう^^
  • 5 サクラ id:yOcMFDo.

    2011-07-23(土) 21:17:59 [削除依頼]
    「ほんとにしょうがない子だなぁ〜」
    「だって…毎日飲まないと死んじゃうもん」
    「イチゴ牛乳で生死が決まるってどんな体してんのよ」
    呆れ顔で美友はそう言った
    「美友は甘いもの苦手だもんね」
    「いや、甘いとか甘くないとかカンケーなく」
    美友がちょっとバカにしたように笑う
    でも別に腹が立つわけじゃない、そこまで怒りっぽくないし美友のその笑い方は何となくイヤミがないのだ
    「ちょっとあげよっか?」
    「いーよ、私も飲み物持ってるし」
    美友はスクバからレモンティーのペットボトルを取り出して見せた
    「それおいしそ、一口ちょーだい」
    「はいはい」
    ちょっとぬるくなったレモンティーは甘酸っぱくてとってもおいしかった
    「おいしい♪」
    「でしょ〜?私の一番のお気に入りなんだよ」
    そう言って美友はニコっと笑った
    ほんと、美友って…

    押切 美友
    芦宮高校 1年C組 調理部所属
    色白できりっとした顔をしていて、涙ボクロがよりクールな印象にさせている
    性格は大雑把だけどしっかり者の姉御肌
    相談に乗ってあげることが多く、キッパリとした口調から中学の頃には休み時間の教室が美友の相談室となり、行列が出来たこともある
    頭がよくて先生からの信頼も厚い
    数学の赤店常習犯である私には憧れの存在だが、学級委員の仕事なんて忙しすぎて私なら絶対出来ない
  • 6 サクラ id:ilDniCO.

    2011-07-24(日) 09:18:11 [削除依頼]
    彼女と幼馴染である私は毎日振り回されっぱなしなのだ
  • 7 サクラ id:ilDniCO.

    2011-07-24(日) 09:37:20 [削除依頼]
    翌日*****
    「おはよー美友」
    「おはよ、なっちゃん」
    朝の教室はがらんとしていてまだ数人しか来ていない
    その中でなっちゃんが私に声をかけた
    「翼ちゃんは?」
    「ん、遅刻でしょ〜」
    なっちゃんは、戸崎 夏海という
    中学からの知り合いで気が利くほんわかした女の子だ
    翼といるか、職員室にいるかの生活を送っていてクラスで少し浮いている私を気遣っていち早く挨拶してくれたのだろう
    「あと、体育祭の種目のことなんだけど」
    「あ〜16番の水泳競争でしょ?」
    うちの学校には毎年、水泳競争というものがある
    それは水泳をすることに変わりはないのだが、毎年違う競技と混ぜて行われるのだ
    ちなみに去年は借り物競争、一昨年は玉入れだった
    「今年って、翼ちゃんが出るじゃない?」
    「そこがね〜…」
    翼は数あるスポーツの中で水泳だけは出来ないのだ
    未だに25M泳げるかも分からないらしい
    「混ぜる種目って3年生が決めるんでしょ?」
    「翼は今年こそ克服するって張り切ってるけど、ちょっとアレじゃあ無理っぽいんだよなぁ」
    先週、区民プールで泳ぎを見てあげたのだが、鼻から水を飲みすぎて3分でぐったりとしていた
    「張り切ってるのはいいことだから、どうにかよい結果を残させてあげたいの」
    「でもどうすれば…?」
    「…私が泳ぎを教えるから!」
    「…えっ!?!?いいの??」
    「もちろん!水泳部としてほっておけるわけないもの!」
    「なっちゃん…ありがとう」
    「あぁ〜!セーフ?セーフだよね??」
    タイミングよく翼が教室に飛び込んできた
    「おはよ、翼ちゃん」
    ニヤリ、となっちゃんが笑う
    つられて私も笑った
    不思議そうな顔をする翼
    …先に言っておこう
    水泳に関しては、なっちゃんは超スパルタなのだ
  • 8 サクラ id:ilDniCO.

    2011-07-24(日) 16:30:39 [削除依頼]
    tsubasa side

    放課後、美友となっちゃんとともに区民プールへやってきた
    「ほんとに…やるの?」
    私はおびえた表情でなっちゃんを見る
    「うん、本当だよ」
    にっこりと笑い返すなっちゃん、私には悪魔の微笑みにしか見えなかった
    強制的に更衣室に連れて行かれた

    「さーて、準備体操!いち、にーさん、しー!」
    「いや、なっちゃん。それはさすがにいいでしょ」
    美友がやる気満々のなっちゃんに言った
    「安全第一!怪我なんてしたら大変だよ〜」
    強制的に準備体操をすることになった
    そして…入水
    「…冷たい〜」
    寒い、もう嫌になってきた
    「ちょっと泳がせて」
    なっちゃんがそう言ってすごいスピードで泳ぎ行ってしまった
    「まず、ちょっとバタ足で泳いでみてよ」
    美友が、私の後についてきて、と言って泳ぎだした
    慌てて付いていくけどその差は開くばかり、途中で足をついてしまった
    「けほっ…はぁ」
    「翼〜こうやるの、足をね…ちょっと壁に手をついてみて」
    「うん…」
    「飛沫をたてればいいんじゃなくて、こうやって」
    美友が手際よく教える、さすが美友…
    「こう?」
    「そうそう、じゃそれで手は頭の後ろで…」
    「こうするのよ」
    なっちゃんが晴れ晴れとした顔で帰ってきた
    「な、なっちゃん……」
    「翼ちゃん、そんなに怯えないで!頑張りましょ?」
    「は、はいぃ…」
    恐怖の時間がやってきた
  • 9 サクラ id:ilDniCO.

    2011-07-24(日) 17:12:38 [削除依頼]
    miyu side

    「あ〜スッキリした♪」
    なっちゃんが伸びをしながら翼に笑いかけている
    「うん…そうだね」
    翼はやつれた顔でぬれた髪をいじっている
    「本番は1週間後…長いようで短い期間だけどこれからも頑張ろうね、翼ちゃん♪」
    「……うん」
    「もうすっかり夕暮れだよ〜早く帰んないと」
    私は肩にかけたタオルで汗をぬぐい自転車をまたいだ
    「カラスが鳴くからかーえろっ!」
    「ご機嫌だね、なっちゃん」
    私がそういうとなっちゃんは
    「トレーニング法、調べておくから〜」
    と言って自転車のベルを鳴らした
    「と、トレーニング…」
    翼の顔はいつもより青白くなっていた

    『ただいまより、平成23年度、第42回芦宮高校体育祭を開催します』
    放送部の硬い声で体育祭は幕を開いた
    校長の退屈な長話を聞き流し、国旗掲揚や選手宣誓、準備運動などを済ませ、競技が始まった
    『プログラム12番 3年男子による100m走です。また水泳競争に出場する方は準備を始めてください』
    翼はガチガチに緊張している、何しろ今のところC組は他の組と僅差で1位なのだ。負けるわけにはいかない
    ちなみにまだ何の競技と混ざるのかも分かっていない…
    「翼、あんたならできる!」
    一応、翼ににそう言ってみたものの、本人は
    「うん…そうだね…」
    とよく分からない気のない返事しか返してこなかった
    『プログラム16番 水泳競争です』
    場所を屋外プールに移動させて、プログラムは読まれた
    『今年の水泳競争の特別競技は……パン食い競争です』
    「へっ?」
    思わず変な声が出てしまった
    『25mプールに等間隔にパンが3箇所ぶら下げてあります、そのパンをいち早く食べてゴールした人が勝利です』
    「そんな勝負…翼が…」
    『いちについて…』
    パァン ピストルが鳴った

    「翼ちゃん!もう〜おかしくない?!?!なんであんな勝負だったのよぉ!前代未聞よ!普通の競技だったら翼ちゃんは活きたはずよ!」
    「いや、そう言うワケでもないと…」
    苦笑いを浮かべる翼、その首にかけられているのは小さな金メダル
    食い意地が張ってる翼にとって、あの勝負は負けるはずがないものだった
    「でもよかったじゃん、優勝だよ?」
    「パンおいしかったけど、ちょっと湿ってておいしさ半減だったよ〜」
    翼はのんきなことを言っている、まったく…
    「もう学校、出よう」
    「うん!」
    外に出ると、なまぬるい風が翼の少し濡れた髪がをふっと持ち上げた
    「夏ってもう来たかな?」
    私がふっとそう言うと
    翼は制服のスカートを扇いで、涼しい、と笑った
    「…今、来たよ」
    「今?」
    「うん、今!」
    「それってどういう境界線があるの?」
    「空がね、夕空がほんのり青く染まった時に吹く風が空の匂いがするの」
    「空の匂いって…空っていつも出てるのに夏だけ匂いがするの〜?そもそも空の匂いなんて翼に分かるの?」
    「美友は理屈っぽいなぁ〜!空の匂いは空の匂いなの!」
    翼はちょっとむくれてそう言う
    「翼の答え、無理矢理すぎるでしょ」
    「いつか、美友も分かるよ」
    ローファーのつま先をトントンと鳴らし、翼は水たまりをジャンプしてみせた
    そして、いたずらっ子のような笑みを浮かべる
    私はスンと鼻をすすり、空気を吸ってみた
    酸素や二酸化炭素、それと一緒に空の匂いを吸ってみた
    なんだかほんのり甘い匂いがする気がした
  • 10 サクラ id:ilDniCO.

    2011-07-24(日) 17:18:00 [削除依頼]
    ・・・後書き・・・
    終わりです!ちょっと短すぎですよね…(笑)
    私はもともとこういうほのぼの系を書かないので
    新鮮で面白かったです(*´▽`*)
    ただ専門外なのでうまくいく予感がせずショートショートという形をとらせていただきました
    次回はサクラの専門、リアル友情系を書きたいと思っておりますのでよろしくお願いします!
    ちょっとでも読んでくださった方々、ありがとうございました!
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