ふた☆かみ(修正版つまり改)173コメント

1 ヨウ&カズ id:W.GZXCm1

2011-07-22(金) 12:05:09 [削除依頼]
どうもー。
前に書いてたやつの本文、
PCに保存してたのにどっかに消えた―!
わーわー!
というわけで修正版でました。
もう覚えてる人いませんよね…。
まあとりあえず、スタート!
  • 154 ヨウ&カズ id:vuCoyEc0

    2011-08-15(月) 10:17:19 [削除依頼]
    氷也はそのままどんどん吹雪の中を進んで行く。
    はためくマフラーを押さえながら、氷介が声を張る。

    「ちょっ…氷也っ! 腕が取れちゃうよぉっ!
     離してってばぁ―わっ? やっ!」

    ドサアッ。
    腕を離されると、
    あっけなく氷介は宙に舞い、雪の上に落ちた。

    「あい、たた…雪って意外と固いなあ…。」
    「氷介、バカだな。」 「え…」

    氷也は呆れた顔で、まだわからないのかと首を振った。

    「泊まってくかって、あいつ― おれたちが寝てる間に
     殺すつもりだったかもしれねーじゃんか!」
    「え? あ………そ、そっか…。 ボクら、【狼の―」
    「だからっ! 家帰るぞ! 父ちゃんたちに叱られる!」

    氷也はまた氷介の腕をぐいと掴むと、
    さっきよりゆっくり歩き出した。

    『氷介の、バカ野郎。
     自分からそれ口に出してどーすんだ!』

    「あ…氷也、あれ…。」 「んっ?」 「今日行った…」

    吹雪もおさまってきて、
    目の前に姿を現したのは―道立氷洞病院だった。

    「ってことは、あっちが家だね!」
    「よし、でかした! さっさと行くぞ。」

    吹雪で埋まった細い道の先に、自分たちの家があった。
    氷介が軽く戸を叩く。

    「とうさーん。」 「…開かねえなあ…。」
    「寝ちゃったのかなあ…」 「バカ。 まだお昼だぞ?」
    「お昼と言えば…」

    クゥ〜…。 ふたりの腹が同時に鳴る。

    「おなかすいたねえ…」
    「ああ…。 あっ! 俺、庭側の扉開けっぱなしだったんだ!」
    「本当? じゃあ、庭に回ろう!」 「そうだな。」

    雪の積もった裏庭のドアは、
    カギが開けっぱなしになっていた。
    氷也は勢いよく戸を横にずらす。

    「かあちゃ! あれ…?」

    そこはコタツのあるリビングで、
    電気は付いてなく、両親の姿もなかった。
    部屋にあがって奥を探すが、やはりいない。

    「いないねぇ…あれ? なんだろ、この包み…」

    氷介は机の上から、
    自分たちの背中程もある包みをふたつ、見つけた。

    「なんだろう、これ…」
    「んなことはどーでもいいだろ!
     それより…かあちゃん、買い物か?」
    「そんな ―あっ!」 「ん? どうしたんだ?」

    氷介は怯えた顔で、震える口を動かした。

    「あの…雪の鳥が落ちてきた後…目が覚めたら、
     あの家にいて…母さんたちは、いなかったんだよね…」
    「あ…。」

    ふたりはカギをかけてから、玄関から槍ヶ岳へと向かった。
  • 155 御坂紫音@モンハンなぅ id:tn8AiF4/

    2011-08-18(木) 00:28:06 [削除依頼]
    評価にやってまいりました御坂紫音です。
    早速評価に映ります。

    まず、ストーリーとしてはいいと思います。
    ただし、ストーリーが生かされていないと思う部分を幾つか上げさせていただきます。
    最初に描写です。
    情景描写が特に薄いと、世界観がどうも薄くなってしまいます。
    どうもこの作品では会話が中心に話が展開している風をお見受けしますので、もっと描写をまずとりいれてください。
    情景描写がなければ、
    いつ、
    どこで、
    だれが、
    何を
    この点が分かりづらくなり読み手は混乱します。
    もっと表現を豊かにして、文章にふくらみをかけてみてください。

    評価:D

    質問、中傷等ありましたら準備版にて、
  • 156 ヨウ&カズ id:lxgyU1k.

    2011-08-25(木) 16:24:17 [削除依頼]
    〜槍ヶ岳〜

    ふたりが走るたび、地面の雪が細かく舞った。

    「氷也ぁ…は、速いって!」 「…っ」

    氷也は氷介と手もつながずに、雪崩の起きた場を目指した。

    『もうっ。
     足が滑るかもしれないから、危ないのに…ん?』

    氷介の視界に、崖の下が入り込んだ。
    人工的な、青いボディが…

    『今、なにか…横切った?』

    氷介はその場に立ち止まり、眼下に眼を細めると―

    「っう!?」

    ドシャア…。 何かが雪の上に崩れ落ちる。

    「んっ? おい、どうした。 氷…」

    振り返ると氷介は、その場にへたり込んでいた。
    何事かと氷也が駆け寄る。
    しゃがんでその顔を覗き込めば、
    白い顔がいつもより、余計に白く見えた。

    「おい…?」 「あ…ああ、あっ…うう…」

    氷介がいつもとうって変わって、弟にしがみ付いてきた。

    「!? なんだよ! へばりついてんじゃね― …?」

    氷介は震える手で、崖の下の指差した。

    「した…?」

    落ちないようかがんで覗き込むと―、

      氷也の瞳が点になった

    「――――――っっ!!!!!
     あっ…あああああああぁーーー……!!!」

    その後の叫び声は、もう聞き取れなかった

    探していた両親はふたり揃って、氷の下で横になっていた。
    そばに転がる青い車は、もう原形をとどめていない。

    氷也の泣き叫ぶ声は止まらない。
    しがみついていた氷介は、そっと氷也の顔を見上げる。

    「…氷也…。」 「うわぁああぁ〜〜っ! ふぇっ、え〜っ!!」

    『ああ…さっき、
     あのお兄さんのとこで涙が出なかったのは…
     ボクはあの時…
     勝手にこの事を想像してたのかもしれない。
     だからなんだ…』

    「こ…っ、これか、ら、どうやって…暮らっ、せば…っ」
    「氷也…」

    氷也の冷たくなった右手に、
    兄の冷たい、優しい手が触れた。
    氷也はその時、氷介が、泣いてないのに気づく。

    「うっ…! 氷介…っ何で、泣かないんだよ!?
     母ちゃんも、父ちゃんも…
     もう、いないんだそ! なのに…っ!!」

    氷介は無情に、ふっと笑った。

    「ボクは泣かないよ。 だって…お兄ちゃんだもん。」
    「―っ!?」

    氷介は穏やかな顔で続ける。

    『ああ…そうか。
     ボクはお兄ちゃんだから…自分の弟を―』

    「…父さんと母さんがいなくても、ボクが氷也を守るから。」
    「………バカ、野郎…」
    「だから、ボクはもう泣かない。 だから氷也は―」

    氷介はこの日から、心を閉ざしてしまった。
    両親を失ったショックか、
    それと同時に自分に与えられた使命からか、

    あるいはその両方か。

    「ボクの分も、泣いてくれる?」
    「うっ…! うわああ〜っ!
     バカ野郎、バカ野郎、バカ野郎―っ!!」

    氷也のダムにたまった涙が、一気に外へ溢れ出す。
    氷介はこの日以来、涙を流さなくなった。

    ああ、そう。 一滴も。
  • 157 ヨウ&カズ id:4ugwUEj/

    2011-09-02(金) 17:11:06 [削除依頼]
    〜ルーテサイド〜

    「なん…だと…!?」

    空中に浮く彼の眼下には、
    双子らしき兄弟がとぼとぼと家路へ急ぐ姿が見えた。
    ルーテは顔をゆがめてその場を引き返す。

    「くそっ! くそっ!
     …あれほどの雪崩で尚も生きているなんて…
     少々見くびり過ぎたのかな…。
     …兄さんに、報告しよう…。」

    『ふん。 よかったね兄さん、死んでなくて。
     僕はまた殺す方法、考えなおしだよ…』

    そこでルーテは自分にはっとした。

    「って! 何で僕がまたわざわざ考えなきゃいけない訳!?
     に、兄さんの為じゃない事だけは確かだっ。
     ちっとも自分の最終的な考えを教えてくれないから、
     自分で考えてるだけだ!
     うん、うん。 そうだ、そうだよ僕。 別に、……。」

    『また褒めてもらいたいとかじゃ…ない。』

    はれた頬を押さえながら、ルーテは兄のもとへと急いだ。


    〜氷介サイド〜

    キィ…カチャン。

    氷介と氷也は無言のまま、静かに家の戸を閉めた。
    氷介が家の中にあがっても、
    氷也は動かずに、静かに涙を流していた。

    「氷也。 寝ててもいいよ? もう、夕方だし…。」
    「そう、する…」

    氷介はこくんと頷くと、「おやすみ。」と言った。
    その瞬間に氷也は顔をそむけて、
    2階へと猛スピードで駆けあがっていった。

    「…ふう…。 これから…ご飯はボクが作るのか…6歳で?」

    氷介はあごに指をあてて笑った。

    「アハハハハ。 って、笑えないかあ…。 ふふ、ふ…」

    『お父さんとお母さんがいなくなったって、
     ピンとこないなあ…。
     いまにも買い物を済ませて、
     ただいまーって出てきそうだもん。
     でも……』

    氷介は眼が熱くなってきたのに気付き、
    慌てて手の甲でこすった。

    『もう、帰ってこない…。 いないんだ。』

    「さて…と、ご飯っていつもどうやって炊いて―」

    ふと目に留まったのは、家に帰って来た時に見た、
    自分たちの背中程もある包み。

    「なんだろな、これ…」

    氷介はそれをひとつ取って降ろすと、
    茶色い包装紙を破いた。
    それは―

    「え?」

    こげ茶のカバンだった。
    両肩にかけて背負えるタイプで、
    茶色の包装紙の上だとあまり見栄えしない。
    もうひとつの包みにも、そっくり同じ物が入っていた。

    「なんだろうな…宅急便?」

    そう言って同封されていた
    カードの裏をひっくり返すと― 見覚えのある字があった。

    [ひょうすけへ
     もうすぐしょうがくせいだね。
     というわけで、おかあさんがかばんをぬってあげたよ!
     6ねんかんだいじにつかうのよ?
     がんばれ、おにいちゃん!―

    「プレゼント、カード…?」

    氷介の手が理由もわからずに震える。

    [でも、あんまりがんばりすぎて
     おかあさんをしんぱいさせちゃ、だめだからね!
     おかあさんより]

    他の母親が見たら、
    少し母親らしくない手紙だと思うかもしれない。
    だが、氷介は他の母親なんて知らない。

    知らないから― こんなに震えが止まらないんだろうか。

    「おかあ、さん…」

    氷介は無意識に、
    母の最期の手作りプレゼントを抱きしめていた。
    それは…[邪悪学園]入学前日のことだった。

    「おかあ…さん、っ…!」
  • 158 ヨウ&カズ id:S5.v7JM0

    2011-09-06(火) 07:56:04 [削除依頼]
    〜氷也サイド〜

    ―翌朝。
    昨日の吹雪とは打って変わって、
    暖かい光が氷也のおでこにあたる。

    「うう…ん、…」

    ベットの上の枕は、
    ふかふかで柔らかく、使い心地が良い。
    だが今は、使い心地が悪かった。
    じぶんの涙を長い事吸ってたもんだから、
    少々ごわごわしている。
    ゆっくり体を動かすと、
    頭にギプスが付けられていたのに気づいた。 
    そういえば、昨日付けたばかりだ。
    いろいろなことが一度に起こり過ぎて、
    一週間は前のことのように感じる。

    「…にい、ちゃん…」

    ボーっとした状態のまま1階へと降りると、
    兄はソファに突っ伏して寝ていた。
    腕には、地味なリュックを抱えたまま。
    氷也に気づいたのか、もぞもぞと身体を動かす。

    「あ…氷也? おはよー…」
    「兄ちゃん…その、リュックは?」
    「あ…」

    氷介はうつむいて、ちょっと考えてから発言した。

    「学校用にいいリュック、あるかなあって。
     これでいいかな?」
    「えっ? あ、ああ…」
    「ふふ。 そうか、よかったね…」 「は?」
    「あっ! 氷也! パンやくから早く食べて! 時間が!」
    「はあ〜? …7じ50ぷん…」

    氷介がガチャガチャと棚からパンを探す音が止まった。

    「パン…焼かなくても、食べれるよね…?」 「…おい。」


    〜少女サイド〜

    大きな池と広い庭に囲まれた豪華な白い豪邸…
    長野県では、もうすっかり春の兆しがさしていた。
    この豪邸に、今年の4月から新一年生になる少女がいた。
    窓際の小机に肘をついて、
    窓の外を他の茂み見つめる女の子…彼女である。
    広い部屋には白い大きなふかふかしたベットが、
    強すぎるくらいの威厳を放っている。
    その部屋の戸を、ひとりの老人が押しあけた。

    「フウカお嬢様、そろそろ出発の御準備ですよ。」
    「あら、もうそうなのですか? わかりました〜♪」

    その嬉しそうな笑顔を見て、執事はホッとして微笑んだ。

    「喜んでいただけて何よりです。
     最初はここを離れるのは嫌だと
     大変ぐずっていらっしゃったのに…」

    少女はその問いかけに微笑んで、
    部屋をゆっくり歩きながら語った。

    「だってわたくし、
     この家から出るのなんて、生まれて初めてですもの。
     わくわくしますわ!」
    「それは良かったですねぇ。 ふふふ。」
    「それに、わたくしもわたくしなりに調べたのです。」
    「おお? 何を調べられたのですか?」
    「ふふっ。 パソコンでです。
     見て下さいよ、この記事!」

    そう言って少女は、机からコピー紙を数枚取り出した。
    とたんに執事の顔色が変わる。

    「こ、これは…!」

    そこに書かれていた内容は―

    「[狼の双子・町の不良グループを蹴飛ばし頂笑]!
     悪を成敗する、素晴らしい行いです!
     わたくしはぜひ、お会いしたいのですよ〜」

    執事の驚愕する顔も知らずに、
    少女は待ち遠しそうに窓の外を眺めた。

    「【狼の双子】さんとやらに。」
  • 159 如月右左 id:MiE4tn70

    2011-09-06(火) 15:22:00 [削除依頼]
    すごい話ですね・・・。
  • 160 ヨウ&カズ id:S5.v7JM0

    2011-09-06(火) 18:49:24 [削除依頼]
    ありがとうございます^^
    如月右左さんは何か書かれていますか?
  • 161 ヨウ&カズ id:u0oe0QE.

    2011-09-25(日) 16:30:47 [削除依頼]
    〜執事さんサイド〜

    執事は自分が仕えている旦那さま、
    緑谷総次郎の部屋へ来た。

    「という事です…」
    「そうか…しかし、今さら決まった事は変えられん。」
    「しかし! 御嬢様がもし出会われたら―」
    「心配は無い。 あいつは凄いぞ?
     こういうときのためにあいつに教えたんだ。」
     
    総次郎は座っていた椅子から立つと、微笑んだ。

    「護身術を。」


    〜双子サイド〜

    「氷也、教科書は?」 「持った。」
    「筆箱は?」 「持った。」 「あと上履きは?」
    「だあーーーっ! 持ったっつってんだろーが!!」

    いい加減に出かけたい氷也は、
    氷介に怒声を浴びさせた。

    「で、でも、準備はちゃんとしないとダメだよ〜。」
    「だからって確認6回もする必要ないだろ!?」
    「そ、そうかなあ…? じゃあ、これでおしまい。
     氷也の気が変わらないうちに学校行こうか。」

    氷介はそういいながら戸を開けた。
    昨晩の吹雪のせいで、雪の量は増していた。

    「さっ! 行こう、氷也。」
    「あ! ちょっと待て。
     聞きたいんだけど…やっぱニュウガクシキってやつは…
     ………………親とか、来るのか…?」
    「あ…うん、くるらしいね…。」
    「…やっぱ氷介だけ行くってできねえ?」

    氷也の眼はまた涙がにじみはじめた。

    「だ、大丈夫だよ!
     母さんの作ってくれたリュックがあるもん。
     …これで、ずっと一緒にいられるよ。」
    「だけど…」
    「…ボクが付いてるだけじゃあ、やっぱり不安?」
    「そうじゃねえ! けど…」
    「…わかった。」 「え?」

    氷介は晴れ晴れとした顔で氷也の手をひっつかむと、
    そのままずんずん歩きだした。

    「え!? ちょっ、氷す…」
    「ボクがもっと氷也を安心させてればいいんだね!」
    「そうじゃねえーーーっ!!!」
  • 162 ヨウ&カズ id:u0oe0QE.

    2011-09-25(日) 16:48:39 [削除依頼]
    〜雪山〜

    探検隊の一団が、吹雪く雪山を探索していた。

    「お、おい、お前。」 「ん? 何だよ。」
    「前にここ通った時…
     …あんなとこに、岩があったか…?」

    そう言って男は、少し上の崖を指す。

    「気のせいじゃないのか?」
    「しーっ!! お、おい…今……動いたぞ。」
    「……熊?」
    「ぎゃあああーーー!! ひ、ひとまず降りるぞぉー!!」
    「げえっ! こっち降りてきて…わああああ!!」

    一団は叫び声をあげながら、
    なるべく早く下山していった。

    ノシッ…ノシッ…ノシッ…ノシッ…。

    降りてきた熊は耳をかきながら下山していく。

    「チョッ、何だよあいつら。
     俺はただ下山する道を聞こうとしただけなのによぉ。
     …まあ、足跡が消えないうちに降りるとするか。」

    熊は大きなコートの金具を
    カチャカチャ言わせながら下山する。

    『いやー、やっと町に帰れるぜえ。
     半年も遭難したのは久々だなあ。
     …雪男かクマに間違えられたのは一緒か。』

    「丁度今が4月…か。
     …よぉし、会いに行ってやるか。」

    熊は尚も下山していく。

    愛する我が子に会うために。
  • 163 ヨウ&カズ id:v0Eg2rQ.

    2011-10-06(木) 21:07:07 [削除依頼]
    ちなみに↑熊の身長は2mくらいです。
    わかり…ずらいか?
  • 164 ヨウ&カズ id:KOkGcFu/

    2011-10-12(水) 15:52:13 [削除依頼]
    〜双子サイド〜

    「………………」 「………………」

    ふたりの前に、学校の高い門がそびえていた。
    氷介はリターンしようとした弟の鞄をつかんで止める。

    「何処行くの氷也?」 「帰る〜っ!!」
    「僕がついてるから大丈夫だってばー!
     それに、仲良くしてくれるヒトもいるかもよ?」
    「ない! 絶対ない!」
    「そこまで言いきっちゃうんだ…。
     まあ、シャカイ、ベンキョウ?
     のためにもいいんじゃない? 行くよー?」

    門をすたすたとくぐると、
    氷介は弟を置いて行ってしまった。

    「ああーっ!! ちょっ、どっち行って―
     ああ、もう!! 待てよこの野郎ー!!!」
    「早く早くー。」

    これから、ふたりは邪悪学園に通うことになった。


    〜ルーテさんとお兄さんサイド〜

    「ほほう。 今門をくぐったのが双子だよな?」

    ルーテと兄は、空からふたりを見下ろしていた。

    「僕にやられて生きてるはずないと思ったけどね。
     あーあ、ぜーんぶ水の泡かよ〜…」
    「いや、そうでもない。
     双子は、四大神のひとりと…接触してるはずだ。」
    「え…?」

    前に、兄がルーテに話した事がある。
    四大神に力が及び、敵意のある危険な生命体が
    その四大神に近付いた場合、
    兄にその情報が伝わるのだと。

    「この機能が使われたのは、
     これでまだ3回しかないな…」
    「? あとの2回はなんなの?」
    「………。

     1567年前に現れた最初の【狼の双子】と、
     それを倒した勇者だ。」
    「………。 そっか、そうだったね…うん。」

    『すっかり…忘れてたね。』

    「よし、もう戻ろう。
     早速その四大神が誰か、つきとめなくてはな。」
    「はーい。」
  • 165 ヨウ&カズ id:Xaq7tDS/

    2011-10-29(土) 10:48:48 [削除依頼]
    〜熊?〜

    熊は、のしっ、のしっと、町に姿を現した。

    「ふうー…山の上よりはそう寒くは無いな…ん?」

    熊は、[邪悪学園・入学式]と書かれた看板を見つけた。
    その看板のわきには大きな門があり、
    奥には大きな建物があった。

    「ほお…学校、か…。 ふん、丁度4月か…。
     あいつらも、ここで入学式をあげてるかもな。」

    熊はそのまま、その門をくぐった。

    「はっはっは!
     我が子と孫の顔を一度に見れるとは、な!
     何て素晴らしいんだ! 入学式!」


    〜双子サイド〜

    1−1

    教室の前にはそう書かれていた。
    中にはふたりと同じくらいの子が、
    これからの学校生活を楽しみにしているようである。

    「氷也、ここだよ。」 「あ、ああ…。」
    「…は、入らなきゃ! 行くよ、氷也。」
    「い、いや待て待て! まだ、心の準備が…。
     だって、俺たちが
     教室入ったらどんな目で見られるんだよ!」

    氷也は涙目で氷介の耳を引っ張った。

    「ちょ、痛いってばー!
     ボクはあんまりそうゆうの感じないから、もう入るね?」
    「ええっ!? ま、まてって!!」

    『何でだ? 氷介の奴でも、嫌がると思ったのに…
     なんか、変わったな…。』

    ガラッ。
    氷介はけろっとした顔で教室に入ってきた。
    とたんに他の一年生たちの眼が、
    歩くたびに揺れる白い髪、
    その切れ間に見える獣の耳、
    深い緑の眼に釘付けになった。
    氷介はきょろきょろと教室を見渡す。

    「えーと、ボクの机は…あ、あったあったー♪ …ん?」

    氷介はまだ戸に隠れている氷也を、
    不思議そうに見つめた。

    「氷也―」

    椅子を引いて戸のほうへ向かおうとした氷介は―

    横の窓に、一気に大きな、
    暗い影が出るのに気付いた。

    「 ―?」

    ヘリコプターのパラパラパラという音が空から響く。
    他の一年生たちは冷気が入ってくるのもかまわずに、
    窓をガラッと上に押し上げた。
    氷介もそばの窓を素早く開けると、
    雪の地面にひらりと出ると、上を見上げた。
    そこにはやはり、空でヘリコプターが空中停止していた。

    「…? 誰か、…降りてくる?」

    皆気付きはしなかったが、
    廊下側で教室の後ろの戸を開けようとしている影が、
    氷也には見え、誰か、分かっていた。

    「…あ。」


    〜熊?〜

    「ふん…ここか?
     教室の構造ってのはよくわかんねえな…
     まあ、いいか。
     教室の場所も突き止めたし、開けるぞ、……せェーのっ!!」

    熊は勢い良く、その教室の戸を開けた。
  • 166 空一(メロンパフェ) id:8jC.mJs1

    2011-10-29(土) 13:13:00 [削除依頼]
    ヨウ★カズさん

    久しぶりにコメントさせて頂きました。
    ……多分、覚えてらっしゃらないと思いますが。

    ヨウ★カズさんの描く小説は、
    とても描写が上手く、読み易いです。
    これからも応援しています。
    更新、頑張って下さい
  • 167 ヨウ&カズ id:eY4Csv.1

    2011-10-30(日) 17:05:20 [削除依頼]
    元メロンパフェさんですよね? 覚えてますよ!

    いやいやそんなことないですよー!
    ですが、褒めていただいてうれしいです^^
    これからもがんばります!
  • 168 ヨウ&カズ id:mxopSc51

    2011-11-09(水) 07:59:15 [削除依頼]
    〜氷介視点〜

    バラバラと大きな音を立てながら、
    ヘリコプターは停止している。

    「何…? 何で、浮かんで…―!? あ…」

    ヘリコプターの横の戸がガバッと開き、
    小さな影が雪の地面へ飛び出した。
    その小さな影は地面へ落下してくる。
    教室からは絶叫が響いた。

    「あああっ! お、落ちちゃう―……え?」

    ブワッ!

    その小さな影の背から、
    大きくたこのように風船らしきものが広がり、
    地面へゆっくりと降下してくる。

    「え…? え?」

    それは、緑の髪をした少女だった。
    桃色の瞳と同じくらいにピンク色の頬、
    フリルのついたドレスに身を包んでいた。
    少女は動揺する氷介の前に着地した。

    「ふうー、到着です! あら…? ―!! まあ…!」

    少女は氷介の困惑した顔を見ると、
    パッと顔を輝かせてその手を取った。

    「えっ!? あ、あの…ええ!?」
    「貴方ですね?! 【狼の双子】さん! ああ〜…
     お会いしたかったのですよー!」
    「え? え? な、何でボクなんかに…
     って何でそもそもボクの事知ってるの?」
    「あっ! すいません!
     自己紹介が遅れてしまいました。」

    少女はパンパンとスカートを叩いて佇まいを正すと、
    教室からのぞく生徒たちににっこりとほほ笑んだ。

    「皆さん、おはようございます。
     長野から来ました、緑谷フウカと申します!」


    〜氷也サイド〜

    氷也はそれに近づき、声をかけた。

    「何やってんだよ。 お前。」
    「うわあっ!? な、何だお前かよ…って!!
     何でお前までこの学校なんだよ!!」
    「サッカークラブスカウトと
     同時に通うことになったんだよ!
     まあ…いいじゃねえかよ。」
    「よくねえよ!!!」
    「あんまりカッカすんなって! ―冬紀。」


    〜熊?〜

    ガラッ!

    「…あ?」

    そこは使われていない、ほこりをかぶった教室だった。

    「間違えちまった…か?」

    熊は、茫然とその場に立ち尽くしていた。
  • 169 ヨウ&カズ id:W1f9Kxv1

    2011-12-06(火) 14:57:45 [削除依頼]
    〜フウカちゃんサイド〜

    フウカが「いいですわよ。」と言うと、
    ヘリコプターは飛んで行った。

    「ふふっ、改めて見ても、綺麗な髪ですね?」
    「えっ、あ…僕の、髪?」

    フウカは氷介の髪を、食い入るように眺めた。

    「ええ! 私(わたくし)、羨ましいですわ〜。
     緑も素敵だと思ってますけど、
     長野の雪も好きなんです。」
    「……………。」 「…?」

    氷介は少し俯いてしまった。

    『…? 私、何かおかしな事を言ったでしょうか?
     本心から言ったつもりでしたし、
     褒めるに値する美しさだと思ったまでなのですが…
     ―はっ! も、もしかして、
     私がいきなり落ちてきて、
     動揺しちゃってるんですかね!?
     それはいけないです! ああ、私とした事が…
     すぐに説明して差し上げましょう!』
  • 170 ヨウ&カズ id:W1f9Kxv1

    2011-12-06(火) 17:59:12 [削除依頼]
    「あ、ええとですね?
     私はお父様から、お前もこの国を
     よく知っていたほうがよいと言われまして、
     こちらの、北海道の学校へ入学したのですが…」
    「………ふふっ、そうなんだ。 うん…よろしく。」

    氷介はなんとか微笑んだ。 フウカはほっと安心した。

    「はい! こちらこそ、よろしくお願いいたします!」
    「うん…教室、はいろ?」 「はい!」

    『わあ…! 凄いです、凄いですよ!
     私、【狼の双子】さんと同じ学校に通うんですよ!?
     ふふふっ、楽しみですよ〜?」


    〜氷介サイド〜

    『いいなあ…。
     緑の髪でも、変な目で見られたりしないんだもの。
     ふふっ…しかたないよね。
     この子、僕の髪が綺麗だとしか見てないからね。
     …綺麗…かぁ…。』
  • 171 ヨウ&カズ id:ueDGulM0

    2011-12-14(水) 15:22:36 [削除依頼]
    うわああ疲れたよおぉ!
    っもうかきたくねえよおぉ!

    ゴットさん「叫ぶ暇あったらかこうか」

    はい…。

    ―作者と登場人物の緩やかなけんか・1―
  • 172 北野 id:qs/XVzn1

    2012-02-15(水) 20:13:55 [削除依頼]
    久しぶり! 元ヨウ&カズなんだぜ!

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    〜三人で何かぺちゃくちゃ喋ろう!サイド〜

    騒ぎも落ち着いて来て、皆自分の席に戻る。
    フウカは氷介たちの後ろの席の様だ。

    「よろしくですね!」

    フウカは嬉しそうに小声で言った。

    「う、うん。 よろしくー」 「…………」
    「んもう、氷也さんったらつれないですわっ」

    背を向けて頬づえをついたままの氷也に、
    フウカが頬を膨らませる。

    「ああっ、ごめんね? 氷也、人見知りさんだから…」
    「誰が人見知りなもんかよ!」

    氷也はむきになって自分の兄に喰ってかかる。

    「じゃあちゃんとフウカちゃんに挨拶したら?
     人見知りさんじゃないなら…できるよね?」
    「うっ……」

    氷也は氷介の優しい微笑みに、
    変な意地を張るんじゃなかった。と後悔した。
  • 173 雁@やっと「よろづうた」更新(笑) id:stb2cgY1

    2012-02-15(水) 21:05:48 [削除依頼]
    やほーー
    何て呼べばいいかよく分からないけどとりあえず北野さん!!
    めっちゃ面白くなってるやんけ
    いいなぁあの双子ませてて可愛い★

    更新ガンバっ!
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