時空を超えて変える運命26コメント

1 美夏 id:3VnJTt/.

2011-07-12(火) 19:25:34 [削除依頼]

 プロローグ


 死が満ちている。
 醜く禍々しい邪気の漂うその空間には、幾つもの死体が並んでいる。
 並んでいるといっても、身元の確認をしやすいように化け物が綺麗に死体を並べておいてくれた訳ではない。
 陣形を整えていた『翠<すい>』の国の兵士をドミノ倒しにされたというだけだ。
 だが、ただ単にドミノ倒しにされたというだけではない。
 何しろ皆死んでいるのだから。


 この国を救うには、この運命を変えるしかない――――
  • 7 美夏 id:3VnJTt/.

    2011-07-12(火) 20:00:56 [削除依頼]
     担任――――詩錐 蓮(しすい れん)は、女子生徒から多大な人気を誇っている。
     前回のバレンタインの時には机がチョコレートで埋まってしまっていた。
     もっとも、言動的には高校の教師というよりは小学校の教師の方が向いていそうだが。
    「せっかくなので、記念に写真を撮ろうと思います。皆さんは黒板の方に3列に並んでください」
     詩錐が言うと、クラス全員が素早く動き始める。
     これは――――美菜との思い出を作りたいからという理由ではなく、人気者のイケメン教師、詩錐の頼みだからである。
    「高橋さんは2列目の真ん中に入って……はーい撮りますよー」
     詩錐はカメラを構える。
     その時――――。
  • 8 屡莉 id:3VnJTt/.

    2011-07-12(火) 20:15:57 [削除依頼]
    壮大なストーリーの予感!?
    みたいな感じで引き寄せられてしまいました。
    これで初投稿ですか?
    初投稿には見えないですっ!!
    更新頑張ってください。
  • 9 美夏 id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 18:58:04 [削除依頼]
    >屡莉さん
     ありがとうございます。
     そう言っていただけると嬉しいです。
  • 10 美夏 id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 19:39:35 [削除依頼]
     勢いよく教室の扉が開けられ、バタン、という大きな音が響く。
     それと同時に教室に駆け込んできたのは美菜の隣の家に住む彼女の幼馴染、有野 愁(ありの しゅう)だ。
     額に珠のような汗の滲む彼の息は荒く、一目でここまで走ってきたのだということが見て取れた。
     普段の彼は基本的に家に閉じこもっているから、よほどのことがない限り学校には滅多に来ないのだが……。
    「詩錐、そろそろマジでヤバい」
     愁は緊張した面持ちで詩錐を見据える。
     ――――と、詩錐は1つ溜息をついてから、分かりました、とだけ告げて美菜の右手を引っ掴むと、そのまま走りだした。
    「詩錐先生っ!! 一体何なんですか!?」
    美菜は詩錐から逃れようとするが、右手を掴んでいる力は彼女の予想以上に強い。
  • 11 美夏 id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 19:46:37 [削除依頼]
    呆然とする生徒達のことを完全無視したまま、詩錐は美菜が転ばない程度の速さで走る。その後には愁も続いていた。
     何が何だか全く分からない。
     美菜はそう思ったが、どういう訳かそこまで抵抗しようという気にはなれなかった。
     むしろ、それを望んでいる自分が居るようにも思えた。
     白い正方形のタイルの敷き詰められた廊下を颯爽と駆け抜け、階段に際かかろうとしたその時。
     突然美菜の視界は揺らぐ。
     眩暈ではない。
     階段と廊下の間の比較的広いスペースが丸ごと下に抜けたのだ。
  • 12 美夏 id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 19:58:22 [削除依頼]
     咳き込んでしまう程の砂埃が蔓延しているせいで、周りの風景は良く見えない。
    「な……何なの?」
     美菜は思わず悲鳴にも似た声をあげる。
     地震の被災地や映画などでしか見たことのないような光景。
     鉄筋のむき出しになった瓦礫の上に呆然と座り込む美菜の身に大した傷がないのは、奇跡といえるだろう。
     もっとも、この奇跡は詩錐によって起こされたものであるが。
    「高橋さん……怪我は在りませんね?」
     詩錐は美菜に優しげな笑みを浮かべて見せる。
     が、所々スーツは破れ、その下には微かに血がにじんでいた。
  • 13 アシベ id:i-HRLl3YK0

    2011-07-13(水) 20:01:00 [削除依頼]
    面白くなりそう!
    僕は「私は私の物語を・・・」というものとその他を執筆しております。 機会があれば見ていただけると嬉しいです。
  • 14 む〜みん@名前変えてみた id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 20:10:17 [削除依頼]
    美夏早くもこんなに進んでるんだ……すげえ……。
    俺も真面目にやらないとな……。

    更新頑張れっ☆
  • 15 美夏 id:gthXHZj0

    2011-07-13(水) 21:57:40 [削除依頼]
    >アシベさん
     ありがとうございます。
     時間のあるときに読んでみますね。

    >むーみん
     正直名前に吹いたwww
    極力がんばるよー
  • 16 美夏 id:L5JsLvH/

    2011-07-14(木) 16:59:33 [削除依頼]
     パーマがかった茶色い髪には、元々は崩れた床であったと思われるコンクリートの欠片が付いている。
    「し、詩錐先生……」
     美菜には自分だけほとんど怪我をしていない理由を理解することは容易に出来た。
     が、それを認めたくない気持ちも少なからずある。
     美菜は赤い瞳を伏せ、身体を震わせた。
     赤い瞳。
     人と違うこの瞳のせいで今まで何度も何度も虐められていた美菜を助けた教師は、詩錐以外にはいない。たいていの教師はその瞳の色を不気味だと言い、むしろ虐めに参加していたくらいだ。
     それなのに――――。
     そんな詩錐だけが怪我をしているというのはなんとなく彼に悪いような気がしてしまう。
    「大丈夫ですよ、これくらい」
     詩錐は美菜の心情を悟ったのか、そう言う。
    「それに……多分まだまだ出て来ますよ。『奴等』は害虫以上に厄介でしつこいですから」
  • 17 美夏 id:L5JsLvH/

    2011-07-14(木) 20:06:02 [削除依頼]
     奴等?
     美菜の頭の中に大量の『?』マークが浮かんだ。
    「美菜は俺があっちの世界に連れて行く。奴等の足止めを頼めるか? 詩錐」
     平然と言った愁の頬にも、一筋の赤い筋が入っている。
     詩錐程の怪我ではなさそうだが。
    「…………分かりました」
     詩錐は静かに告げ、「早く言ってください」と続ける。
     そして、スーツの上着を脱ぎ捨てると同時にどこからともなく刃渡り1メートルはあるであろう刀の様なものを取り出した。
  • 18 美夏 id:wfe7Xqp0

    2011-07-15(金) 19:45:17 [削除依頼]
     その刃は――――ただの刃ではなかった。
     漫画やアニメでしか見たことのないような、淡い黄緑色の光を放つ刃。
     そんな武器を見せられては驚くのが普通なのだろうが、美菜にはそれが恐ろしいものには見えない。それどころかむしろ、安心感さえ覚えた。 
    「美菜、こっちだ」
     愁は美菜よりも僅かに大きな手を差し出す。
     だが……。
     美菜にはその手を取ってこの場を離れるということは出来なかった。
     それが何故なのかは、美菜にもはっきりとは分からない。
     ただ、それだけは絶対にしてはならないと思えたからだ。
    「美菜?」
    『詩翠を置いてなんていけないよ』
  • 19 美夏 id:wfe7Xqp0

    2011-07-15(金) 19:51:44 [削除依頼]
     美菜は自分の言った言葉に、思わず瞳を大きく見開く。
     自分の口から出た言葉なのに何故だか他人の言葉のように感じられたのだ。
     自分でも、何故その言葉が出てきたのかは分からない。
     何故?
     美菜はそんな思いにかられながら、呆然と立ち尽くしていた。
    「封印が……解けたというのか?」
     詩錐がそう呟いた瞬間。
     それは台風と間違うくらいら強烈な突風と共に突然現れた。
  • 20 美夏 id:wfe7Xqp0

    2011-07-15(金) 19:58:42 [削除依頼]
    くらいら←くらいの


    なんか強烈なミスした(笑)
  • 21 むーみん id:wfe7Xqp0

    2011-07-15(金) 22:13:04 [削除依頼]
    俺も似たようなことしたことあるwww
  • 22 美夏 id:9.OtDBV1

    2011-07-16(土) 18:54:09 [削除依頼]
    え゛……。(笑)
  • 23 美夏 id:9.OtDBV1

    2011-07-16(土) 19:04:15 [削除依頼]
     窓ガラスは揺れたかと思った時には既にバラバラに割れており、破片の一部が美菜の白い腕に赤い線を引く。
    「何……なの?」
     美菜は呟き、目の前に平然とたたずむ見知らぬ男をじっと見つめている。
     というか、恐怖のせいか男から目を離すことができないといった感じだ。
     赤い瞳。
     美菜と同じような赤い瞳をしたその男はフードの付いた黒いコートの様なものを着ている。コートに赤い糸で施された刺繍は見たこともないような複雑な模様をしていた。
  • 24 屡莉 id:9.OtDBV1

    2011-07-16(土) 20:57:16 [削除依頼]
    なんかあやしいですね、その人。
    続きがきになります。
  • 25 美夏 id:XRlDupx.

    2011-07-23(土) 21:58:17 [削除依頼]
    屡莉さん

    最近更新出来てなくてごめんなさい。
    コメントありがとうございます。
    男の正体はもう少しお待ちください。
  • 26 屡莉 id:OxsKget/

    2011-07-30(土) 18:39:31 [削除依頼]
    更新待ってます?
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