S.C.5コメント

1 黒庭レオン id:TD3fA28.

2011-07-11(月) 18:52:01 [削除依頼]
   珊瑚と琥珀がたゆたう波間

     山吹の花が咲く頃に

    千歳に千草は生い茂乱れ

   瑠璃の岩間に桔梗が芽吹き


    透る日差しに色は無し
 
 
 
 
  
 
 
  • 2 黒庭レオン id:TD3fA28.

    2011-07-11(月) 19:08:03 [削除依頼]
    「たく……あいつも世話が焼けるやつだな。ま、助けに行ってやってやるこたぁねえよ」
    「だから言ったでしょ。あの子をひとりにしたあんたが悪いんだからね」
    「あんなやつ放っといて、俺と遊びに行かね? いいトコ連れてってやるからさ」
    「一人立ちするにはいい頃合なんですよ。あなたが気にすることはないです」
    「おれと遊んでよぉ、そぉしたら探して見つけて助けてあげるからさぁ」


     さて、初めまして。俺の名前は七色千種。今、とある悩みごとを抱えておりまして。
     俺には双子の兄がいましてね、こいつがどうしようもないやつで。いや、ほんとに。
     で、そいつの名前が七色千歳っつーんですけれども。なんと。齢十六歳にて。
     誘拐というか拉致監禁されているようなんですよ。おいおいまじかよ。
     本当はそんな柔な奴じゃないんだけど、その日はちょっとした問題がありまして。
     千歳も少しばかり弱ってたんだよ。うん。そんな千歳から目を離した俺が悪いのか?

     で。
     話は変わるけど、俺にはまたまた他にも沢山の義兄弟がいまして。
     そいつらに相談したところ、上みたいな回答が返ってきた次第です。
     み、みんな探す気ねえなっ!!
  • 3 黒庭レオン id:TD3fA28.

    2011-07-11(月) 20:16:48 [削除依頼]
     義兄弟でも皆が皆、血がつながってる訳じゃない。てか、双子の俺と千歳しかたぶん血はつながってないと思うし。いや、長兄と次兄は腹違いだったかな? うろ覚えー。
     じゃあなんで義兄弟かって聞かれれば。
     なんか、そういうしきたりらしいんだよね。俺たちの一族が。
     俺たちの、七色の、血族。七つの鳥の家のしきたりだ。

     赤烏(あけがらす)を筆頭に、橙鷺(とうろ)、黄鴨(きがも)、翡翠(かわせみ)、青鷹(あおたか)、藍鵡(らんむ)、紫鳶(しとび)の七つの血族が集まって、七色の一族を成している。その中から各代の"色"を選び、義兄弟の縁を組ませ、七色の名を名乗らせる、という。

     面倒だけど、古くから伝わる儀式らしいし、兄弟たちは嫌いじゃないから、まあ別に遺憾はない。

     俺と千歳は翡翠と青鷹の混血だ。母親が翡翠で、父親が青鷹。各々の家で対立してたりしてなかったりしてるけど、翡翠と青鷹はそう仲が悪くないから結婚もすんなりいけたんだとか。仲が特に悪いのは赤烏と青鷹とか、黄鴨と紫鳶都下。まあ、その他は追々。

    「うーん……どうすっかな…………」

     そう、話を戻すと。
     俺は千歳を探して連れ戻さなければいけないのだ。
     
  • 4 黒庭レオン id:TD3fA28.

    2011-07-11(月) 20:28:23 [削除依頼]
     義務とかないけど、まがりなりにも双子だしね。
     ここで俺まで見捨てると、可哀そうだし。千歳が。
     表の情報収集に長けてるのは、橙鷺。だけど裏の情報収集に長けてるのは紫鳶。
     と、いうことで、今回は紫鳶出身の義弟に頼ろうと思いますいえーい。

     とりま、再び携帯で通話します。義兄弟がひとところに集まるなんて滅多にないんだよ。
     皆なんだかんだで忙しいからね。俺? 俺は青鷹だもん。忙しくないよ。
     なんでかって? むふふ、ひ・み・つ☆ ……ぐえ。吐き気が……。

     ピピピピ。


    『はーいもしもしこの番号は草兄ですね今晩は今日のパンツは何色ですk』

     ぽちっ。

     うん、電話番号間違えたみたい。思わず通話切っちゃったよ。

     ピルルルル。

     ん、なんか着信だ。

    「はい、どちらさまで」
    『俺ですよ草兄。ふふ、全く照れやなんだから仕方ないですね』

     ああ、やっぱ間違えてなかったか。
     ……紫鳶、改め七色桔梗。
     お義兄ちゃんは、悲しいです。
  • 5 黒庭レオン id:TD3fA28.

    2011-07-11(月) 20:38:53 [削除依頼]
    『それで、何の用事ですか?』
    「ああ……少し頼みたいことがあるんだけど。忙しい?」
    『草兄の頼みごと以上に大事な用件なんてありませんよ』
    「お前……」
    『そうだ、あれですね。歳の馬鹿のことでしょう』

     おい。俺の実兄を馬鹿よばわりか。
     てか俺の双子なんだけど、いいのか? 二卵性だからいいのか。
     遺伝子からして違うんだから、俺をけなしてることにはならないのか。
     基準がわからないけどまあいいや。続き続き。

    「そう、千歳のこと。なんか情報ない?」
    『ったく、草兄の手を煩わせるとは使えないですね、歳は。何のための兄なんだか』

     千歳……が、可哀そうになってきた俺は正しいと思う。
     なんのための兄って……。そんな理不尽な。
     人には出来ないこともあるんだよ、桔梗。

    「……探すのに、どんだけかかりそう?」
    『実は歳の居場所、前々から知ってたんですけどね』


     え。


    「じゃあさっさと教えとけよ!!」
    『えー』
    「えー、なんて可愛らしく言ってもダメ!!」
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