*◇゜mermaid・magic゜◇*77コメント

1 『夏にゃん』 id:lt7ilSv1

2011-07-07(木) 19:41:04 [削除依頼]


―僕が見たのは、人魚だった。


とても静かな夜の海。
僕はそこで、君と出会ったんだ―・・・
  • 58 『夏にゃん』 id:W7b93lN.

    2011-07-16(土) 10:33:49 [削除依頼]
    「匠、水着取ってきた?着替えてから行かないと
     ずぶぬれになっちゃうよー」
    「じゃ、ここで着替えてからか?じゃ、
     ちょっと泳いでてくれ。」
    「はーい♪終わったら来てね!ここにいるから」

    「マリンー。終わったぞー」
    あ、人魚姿だ………
    「匠!ちょっとこっち来て!おまじないかけてあげる!」
    お、おまじない……?何だそりゃ。
    「う、うわあ……綺麗な石だな。」
    「これに息吹きかけて!」
    ふーっ「これで良いか?」
    「うん!大丈夫!この石は僕が持っておくね!
     じゃ、もぐるよおぉー!!」
  • 59 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 20:34:03 [削除依頼]
    ザバン―――……

    「…あ、あれ?水の中なのに普通に話せる…?」
    不思議な事に僕は、普通に話せる。
    …それどころか、息ができる。
    「あぁ、あのね。さっきのは息できるように、
     っていうおまじないだったの!だから、
     何時間潜っても大丈夫なんだ!すごいでしょ!」
    「ああ、すごいな!」

    ――そして、マリンの家、すなわち人魚の住む家に来た。
    「う、うわあぁぁ〜〜……だ、大豪邸じゃん……」
    そこは、いかにも社長令嬢やお姫様が住んでいそうな所だった。
  • 60 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 20:44:35 [削除依頼]
    「す、すげぇなマリン…こんな家住んでるとか」
    「んー…いや、これでも僕の家は小さい方だよ。
     大きい所はコレの5倍くらいはあるかな?」
    マリンは不満そうだ。
    ええぇぇぇー……これで小さい方ですと!?
    ここはここで普通の家の3倍はあるぞ!?
    てことは、家の15倍じゃねぇかよ!!
    そんな事を考えていると、
    どこからか声が聞こえてきた。
    「あら、マリン。お客様かしら?」
  • 61 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 21:10:25 [削除依頼]
    「あ、お姉様!」
    お、お姉様……つまりはマリンの姉か。
    ここはまあ軽く自己紹介するべきだよな?
    「初めまして、マリンのお姉さん。
     僕は浜野匠と言います。以後、お見知りおきを」
    「えぇ、匠君ね。私はマリンの姉で、
     アクアって言うの。よろしくね。」
    「はい、アクアさん」

    マリンは、透き通った純水みたいで、
    『透き通る』とか、そういう言葉が似合うけど、
    アクアさんは大人っぽくて、
    まるで雫の妖精みたいな感じで、
    『美しい』という言葉が誰よりも似合う。
    そんな、美しい人だ。
  • 62 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 21:29:29 [削除依頼]
    「ありゃー?お姉、彼氏連れてきたのー?」
    急にばかでかい声を響かせて、
    アセアセとやってきたのはかなり小さい女の子。
    「こら、藍!そんな大きい声出しちゃ駄目でしょ!
     ……た、匠大丈夫?ほら藍!謝って!」
    「う、うん。何とかね……」
    耳、いってぇ〜……声でかすぎだろ…
    「あ、えーっと、ごめん!
     うちは藍って言うんだ。
     藍ちゃんって呼んでくれよ!」
  • 63 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 22:06:41 [削除依頼]
    「こら藍!だから―……」
    「嘘だよっ、お姉!何とでも呼んでくれていいぞ!」
    無邪気で明るい女の子だ。
    「じゃ、藍いくつ?」
    「えーっとねぇ、7歳!今年で8歳だ!」
    「あ、あのさ!匠っ
     藍と喋ってるところ、悪いんだけどさ。
     僕の部屋行かない……?」
    「お、行く行く。じゃな、藍」

    「ついたよ、匠」
    これが、マリンの部屋――……。
  • 64 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 22:46:30 [削除依頼]
    マリンの部屋、いかにも『女の子』って感じ……

    ピンクのカーテンに、レースのフリフリがついたベッド。
    ハート模様のカーペットに、可愛いぬいぐるみ……
    そんな部屋だった。
    「匠、どこでも座って」
    「あ、ああ……」
    「でさ、匠。ちょっと話があるんだけど……いぃ?」
    「話?別に良いけど。」
    マリンは今、真剣な目をしている。
    何か、深刻な話なのか……?

    「実は、この人魚の国の事なんだけど―――………」
  • 65 『夏にゃん』 id:Cj8kpVB0

    2011-07-17(日) 22:53:06 [削除依頼]
    「この国はね、本当は人間を
     連れてきてはいけないの。」
    まあ、それは何となくは分かってた。
    「それでね、今からちょっと
     この国の昔の話をするんだけど―――」

    300年ほど前の話。
    この国は、この時期から盛んだった。
    だがある時、あの出来事が起こってから
    人魚の国は衰退していくの―――……
  • 66 『夏にゃん』 id:Q4y7OMg/

    2011-07-18(月) 09:35:53 [削除依頼]
    ある時、地上に出ていた人魚が命を落とした。
    その方は国ではかなり強いほうだった。
    だから、何事かと、国では噂になった。
    それをきっかけに、また何人、何人と地上にあがっていく。
    ―――そして、そのたびに死んでいく。
    だが、その内にも生き残った人はいた。
    その人が見たのは――――人間。
    銃を持った、人間だった。
    その人は急いで国に知らせた。
    それから、色々な『人間』に関する禁止令がでた。
  • 67 『夏にゃん』 id:Q4y7OMg/

    2011-07-18(月) 11:09:52 [削除依頼]
    まあ、300年も前だから、いくつかはなくなったけどね。
    『人間に正体を暴かれてはいけない』
    これが、今残っている人間についての禁止令。
    「お、おい、それ……」
    「そう。僕はもう違反を犯してしまったんだ。」
    「……違反したらどうなるんだ?」

    「―――もう、地上にいけなくなる」
  • 68 『夏にゃん』 id:is3SC8M/

    2011-07-18(月) 16:03:56 [削除依頼]
    「!!」
    「……残念だけど」
    「じゃあ、何で!ドルフィンさんは
     あんなに何のためらいも無く言ったんだ!?
     あの人も人魚なんだろう!?
     その禁止令のことを知っていたはずだ!
    「……ドルフィンさんは、人魚じゃないよ。
     人魚専門の魔法使いなんだ」
    人魚専門の、魔法使い……。
    「あのね匠、家に連れてきたのは
     ドルフィンさんに言われたからなの。
     だから、何か考えがあるのかも知れないわ」
  • 69 『夏にゃん』 id:okAmszr0

    2011-07-18(月) 20:02:00 [削除依頼]
    ーマリン目線ー
    「おや、私の話しかい?」
    「ドルフィンさん!あの聞き「待ちな」」
    「私に考えがある、そう思ってたんだろう?
     大丈夫、安心しなさい?
     匠君は守ってあげるから、ね?」
    「ドルフィンさん……」
    何で、僕じゃなくて匠なのかな……
    でも、そんな事を考えている暇は無い
    「あ、あの、すみません。ドルフィンさん、
     何で僕なんですか……?」
    匠、それそれ!僕の聞きたいこと!
    「……おや、2人は……」
  • 70 『夏にゃん』 id:HPVLSu50

    2011-07-19(火) 06:35:50 [削除依頼]
    「……おや、2人は……」
    その後を聞いた2人は、ブッと吹いてしまった。
    「ち、ち、違いますよ!」
    「そ、そうですよー!」
    2人は慌てている。ものすごく。
    「おや、そうかい。2人、付き合ってるように
     見えるんだけどねぇ……
     ま、ちゃーんと2人とも守ってやるさ、安心しな」
    「「は、はい…///」」
    な、何であんな事言うんだよ、ドルフィンさん……
    「マリン、顔赤い///」
    「た、匠だって赤いもん!///」
    ・・・・・・・
    「「はぁ……」」
  • 71 『夏にゃん』 id:0tDn2gX0

    2011-07-22(金) 19:41:26 [削除依頼]
    「僕はそういう事
     あんまり関心ないんだけどなぁ……」
    「僕だって、無いもん!
     あんな事言われたの初めてだよっ」
    ……や、やっぱり可愛い……
    「……あ、あのさマリン」
    「なあに?」
    「あ、あの……さ」

    「付き合わないか?」
  • 72 『夏にゃん』 id:0tDn2gX0

    2011-07-22(金) 21:02:39 [削除依頼]
    「…………は」
    「え、えーっと……、
     何か上から目線になっちまったけど……、
     俺は、マリンの事が好きだ///」
    「……っ/////」
    マリン、顔真っ赤。
    「だ、だから……お、俺と付き合って下さい!!」
    ・・・・・・
    「ま、マリン……?」
    「…っ……だめっ……!!」
  • 73 『夏にゃん』 id:0tDn2gX0

    2011-07-22(金) 21:12:11 [削除依頼]
    「……え、っと。僕は匠の事、す、好き///でも……
     人魚は、駄目なんだ……人間と、交際したら」
    「……そっか」
    「でも、匠……あ、あのね。僕が25歳になったら
     『交際』についての禁止令は関係なくなるの。
     だ、だから……え、っと、その「大丈夫!」」
    「俺は、いつまででもマリンの事待ってるよ!!
     だから、安心してくれ!!」
  • 74 『夏にゃん』 id:RQpzgrJ0

    2011-07-23(土) 08:16:57 [削除依頼]
    「匠……っ」ギュウ・・・
    「マリン……」
    マリンは俺に軽く抱きついてきた。
    湊のは駄目だったけど、
    マリンにはそんな嫌な感じが無い。
    「いつまででも……待ってて、ね?」
    「うん「おーーっねーぇーちゃーーん♪」」
    このばかでかい声の主は……
    「「藍!?」」
    マリンの妹・藍だった。そして、もう一人――
    「私もいるわよ、匠くん」
    「「!!!」」
    姉・アクアさんだった。
    「あ、藍、お姉様、今までの……
     み、見てましたか……?」
    「はい。一部始終見ていましたよ
     藍が声出そうとするのを
     止めるの大変だったんですよ!」
    「「え、ええ〜……///」」
  • 75 『夏にゃん』 id:RQpzgrJ0

    2011-07-23(土) 08:24:34 [削除依頼]
    「マリン、ひとつ聞くわ
     貴女は、匠くんの事を
     待っていられるのかしら?」
    「!もちろんです、お姉様」
    「……そう。じゃ、頑張りなさい」
    これは口に出したくても出せないけど―――
    『お前を一生離さないからな』
    マリン、これに答えてくれよ?
    「あ、そうそう。マリン、そんな風に
     答えてしまったのなら、掟を守らなきゃ」
    「お、掟、ですか……??」
    「それは『25歳までは人間と会わない』よ」
    「「…………!!」」
  • 76 『夏にゃん』 id:RQpzgrJ0

    2011-07-23(土) 08:33:14 [削除依頼]
    「「大丈夫です!」」
    俺とマリンは同時に言う。
    「ね、匠。大丈夫だもんね」
    「おう!任せろってんだ☆」
    「あ、匠、これあげる。」
    そう言って渡されたのは、
    透き通っているペンダント。
    雫の形の水色の、とても綺麗な物だ。
    「僕と、おそろい!ペアだよ!!
     これ、僕と思ってて☆」
    「ああ!」
    「匠くん、そろそろ地上に戻っては
     もらえないかしら?マリンには掟を守って
     もらわなくちゃいけないもの」
    「はい……マリン!25歳になったら、 
     迎えに行くからな!!待ってろよ!」
    「匠!待ってるから!迎えに来てね―――!!」
  • 77 『夏にゃん』 id:RQpzgrJ0

    2011-07-23(土) 08:45:12 [削除依頼]

    ―――12年後

    今日は、マリンの誕生日。
    僕は、君の事を一度も忘れてなんかいない。
    君は、覚えてくれているのだろうか?
    水着になって、そして。
    別れたときにもらった、おそろいのペンダント。
    それをぎゅっと握り締め、もぐる。

    マリン、気づいてくれよ。
    「匠ーーーっ!!!」
    ――この声…!
    「マリン!マリンか!?どこだ!?」
    「匠の、すぐそばだよ」
    そういわれて、前を向く。
    そこには、大人っぽくなった、マリンがいた。
    「匠、迎えに来てくれたんだね!
     来てくれると思ってた!
     匠ってば、大人っぽくなったよね♪」
    「マリンも十分大人っぽくなってる」
    二人は、顔を見合わせた。
    「マリン、今の気持ちをいっせいに
     いってみよう☆せーのっ」

    「「幸せ!!」」

    ―――Heppy ending―――
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