水色71コメント

1 ほし id:aX2ggTS/

2011-07-07(木) 14:35:34 [削除依頼]
ど〜も^о^/☆
初めまして。ほしと言います。
自分の創作を投稿するのは初めてなんですが、
この創作を読んでいる方、気を楽にして読んでいただくと
ありがたいです^^

さてさて、この物語は、僕が毎日つけてるわけでもない
日記に時々書いている創作物語を少しだけ改良して
投稿します!!
内容は・・・恋愛かな?いや・・・SFなだけかな?
よくわからんけど、とりあえず楽しんでいただけると
幸いです^^

不定期に投稿します。1話ごとが短いのは
お気になさらずに^^

では、GOGOGO!!
  • 52 ほし id:Pi6hzR70

    2011-10-08(土) 15:24:33 [削除依頼]
    《第22話》

    「で、その後どーなったんだよ」
    「い、いや……なにもなかったって」
    「いや!絶対あるだろ!え?そのままググッと……」
    「してないってなにも!ただその後7時くらいまで
    星を見てただけで……」
    「その帰り道は?」
    「しつこいなぁ。もういい」
    強から逃げる。本当にあの後は何もなかった。本当に
    本当だ。…………ただ、気になったのは、佳奈がボソッと
    言った「夏の大三角」という言葉。たしかに夏の
    大三角はあったけど、それがどうしたのだろう。
    「なぁ荻原」
    「は、はい!」
    呼ばれた。眞鍋先生だった。手招きをしている。
    秘密の頼みごとのサインだ、あれは。
    「なんですか?」
    「……ちょっとな、荻原先生に伝えてくれないか?
    《今日は都合が悪くてご一緒できません》って」
    「荻原先生」とは、高3の日本史担当の教師、俺の
    父さんだ。学校ではまし
  • 53 ほし id:Pi6hzR70

    2011-10-08(土) 15:26:06 [削除依頼]
    ↑まだ途中で投稿してしまいました(^◇^;)
     次はこの続きからです。
  • 54 ほし id:Pi6hzR70

    2011-10-08(土) 15:35:55 [削除依頼]
    …………………父さんだ。学校では真面目なことだけ
    が特徴だ。家では一日中部屋の中で過ごしている。
    お酒を飲みながら何かしらしているらしい。
    「また飲みに誘われたんですか?」
    「そうなんだよ。俺も酒には強いんだかなぁ。さすがに
    4日間連続となるとアタマは痛いし、仕事はできないし、
    それに……」
    「先生の懐が寂しくなりますね」
    「ハハハ。わかってるじゃないか。まぁそういう訳で、
    荻原さんに伝えておけよ」
    「はい」
    俺も「荻原」なのに、「荻原」と呼ばれるとなんか
    複雑な気持ちになる。だいいち、…………父さんなんて、
    嫌いなのに。

    TO BE CONTINUED…………
  • 55 ほし id:g31Vjq3.

    2011-10-09(日) 13:16:32 [削除依頼]
    <第4章 〜罪〜>
    《第23話》
    「失礼します」
    廊下の蒸し暑さとは裏腹に、職員室の中は寒いくらい
    涼しかった。ある先生の席では2、3人の生徒が占領
    しているくらいだ。コーヒーを飲んでいる先生、テスト
    らしきものに丸をつけている先生、この職員室は一風
    変わった、教室とは全く違う世界だ。
    そんな中、俺は父さんの席へ向かう。けれど……
    「あれ?強……」
    強が父さんと話をしていた。しかも、真面目な顔で。
    さっきまで俺にちょっかいを出していたアイツがこんな
    真面目な顔を……そうか、生徒会関係だな。そういえば
    父さんは生徒会の顧問だったっけ。
    「ま、後でまた来るかぁ」
    というわけで、一旦職員室を後にし、外をぶらぶら歩く
    ことにした。

    ……………………。

    「いやぁ、助かるよーマジで」
    「なんで財布なんか落とすんだよ」
    「ま、こっちにもいろいろ事情があってね。今度ジュース
    おごるからよぉ」
    「べつにいらない。暇だっただけだしな」
    少し面倒くさいことになった。まさか河合に捕まえられ
    るとは……しかも、落とし物探しなんて……
    「で、いくら入ってたんだよ」
    「ざあっと……5枚ほど……」
    「何が?」
    「諭吉さんが」
    一瞬、俺の頭はフリーズしてしまった。に、5万円!?
    「強を呼んでくる」
    「ま、待ってくれ!今回は秘密にしてくれよぉ」
    「そのセリフ、何回目なんだ?」
    「……よし。なら仕方ない。とっておきの情報を教えて
    やるよ」
    「どうせつまらないと思うけど、ま、それで許してやる」
    「よっしゃ!見つかった後で話す!!」

    TO BE CONTINUED…………
  • 56 ほし id:kf.qNkZ.

    2011-10-21(金) 00:10:41 [削除依頼]
    《第24話・前》

    そして5分後、同じ場所にて。
    「すまん!後で返そう思うてたけど、すっかり忘れて
    しまってなぁ……」
    「勝手に人の財布盗むんじゃねぇ!!」
    「ごめんって!忘れてただけや言うとるやんけ!」
    「それよりもさ、情報教えてくれないか?」
    「わかったわかった。よしダイキ、後で覚えとけよ」
    「へいへい。わかっとるって」
    そしてダイキは走り去った。
    「……で、例の情報なんだが……」
    河合は不可解そうな顔をして口を開く。
    「これは藍川に関する情報なんだけどよ」
    ……今一瞬ドキッとした。もしかして俺達の関係が感づ
    かれてるんじゃ……好きな意味での……
    「お前なら知ってるんじゃないか?」
    「い、いや!いやいやいや!ぜ、全然知らないって!」
    「……まだ何も話してないぞ」
    「へ?」
    「大丈夫かおぃ。……まさか、お前ひょっとして……」
    これまたドッキリ。しかし!
    これ以上感づかれてはマズい。冷静に対応しよう。
    「ひょっとして、何だよ?」
    「…………」
    「…………」
    河合はずっと俺を見つめて…いや、観察している。
    さすが、星昇のウソ発見器と言われるだけある。気持ち
    悪いくらい見られている。それでも俺はありえないほど
    普通に、ナチュラルな視線をぶつける。
  • 57 ほし id:kf.qNkZ.

    2011-10-21(金) 00:23:14 [削除依頼]
    《第24話・後》

    「…………」
    「…………」
    「……ま、いいや。んじゃ本題」
    「今のは違うのかよ!?」
    思いっきり叫んでしまった。
    これほど俺を悩ませてあっさり逃げれる奴はコイツ
    くらいだ。
    「ちょっと耳貸せよ」
    でも、何かイヤな感じがする。
    「お前が聞いたら怒るかもしれないけどよ」
    繋がった。何を言おうとしているかわかった。そして、
    できれば、その先からは聞きたくないのに。
    「藍川ん家って、本当にシングルマザーなのか?」

    TO BE CONTINUED……
  • 58 ほし id:kf.qNkZ.

    2011-10-21(金) 21:31:19 [削除依頼]
    《第25話》

    「荻原先生」
    放課後の職員室。雨が降る前のあのイヤな湿っぽさを
    感じさせない涼しさだ。梅雨が明けてから初めての雨。
    この学校の中学に入学してから5年間、学校で「父さん」
    と呼んだことは一度もない。そしてこれからもないだろう。
    私生活でも「父さん」と呼んだのは数えるほどだ。
    「あのさ、眞鍋先生が今日ご一緒できませんって……」
    「そうか」
    プリントから目を離さずに無愛想な返事が返ってくる。
    「もういいぞ」
    「はい」
    1分もない会話が終わった。それでも俺にとってこの
    1分足らずも過酷だ。けど、姉さんや梓は家でも父さんと
    話しているのを見る。俺にはよくわからないけど。
    荷物を持って校門に出た。少し雨がポツポツと降り始める。
    「やばい!傘持ってねぇ」
    走って帰ろう、とした。でも今から走って家に帰るまで
    には絶対本降りになるだろう。どうせ濡れるんだったら、
    いっそずぶ濡れになって帰ろう。
    雨に濡れるだけで罪を許してくれたらいいのに……
    そんなことを考えていた。

      TO BE CONTINUED……
  • 59 ほし id:kuP/.Jb.

    2011-11-06(日) 20:51:38 [削除依頼]
    《第26話》

    なんて温かさなんだ。改めてシャワーのありがたさが
    わかった。いくら夏でも、雨でずぶ濡れになれば体が
    冷えてくる。あの時の俺は何を考えていたんだろう。
    たまたま姉さんが傘を2個持ってたからよかったけど。
    でも帰り道は地獄だった。
    風呂から上がってソファーに座ると、母さんがリビング
    に入って来た。
    「シンちゃん。修学旅行のしおり、もらって来た?」
    「あ、そういえばもらったなぁ」
    「あとで母さんに見せてね」
    そこに、姉さんが乱入。
    「シン、今年はどこ?」
    「えぇーと……京都とか大阪とか神戸」
    「うわぁーいいなぁー。私も京都行きたかったのにぃ。
    去年なんか沖縄だったし。も〜あっつい暑い」
    「いいじゃん沖縄」
    「えぇー?だってありきたりじゃん?暑がりな私に
    とっては、もう地獄体験のようなものだった……」
    「ね、姉さんらしからぬ体験談だね……でも、今年の
    生徒会は要領がいいから」
    そう。星昇学園では、生徒会が行き先を決める。その
    後に予算の調整をする。なんて自由なんだろう!
    「ネタあったら母さんに教えてね」
    「お土産ちゃんと買ってきてよ」
    「あぁ、梓のぶんも買いなさいよ」
    「わかったわかった」
    海外どころか、他の地方へ一度も行ったことのない俺に
    とっては、遠出するということでも嬉しかった。しかも
    関西。一体どんなカンジなんだろう?

    TO BE CONTINUED……
  • 60 ほし id:9KIA42F/

    2011-11-09(水) 21:27:52 [削除依頼]
    <第5章 トラブル・トラベル>

    ≪第27話≫
    <1日目 朝 at品川>

    夏休みだ!星昇学園の高2は、夏休みの初めに修学旅行に行く。で、今日が
    その日。手段は・・・新幹線。

    ・・・・・・。

    「おい!旅行って楽しいな!!」
    「集合時間までまだまだあるのに。小学生か」
    河合がはしゃぐのを強がツッコむ。
    「ま、俺は奈良に親戚がいるから何回か行ったことあるけど」
    強はチラッと俺を見る。今にもバカにしてきそうな視線だ。
    「1番この旅行を楽しみにしてるのはコイツだっ!!」
    そう言って、俺の頭をつかんでくる。
    「オイオイ、マジかよおぎっち〜」
    河合も殴る仕草をする。
    「いや・・・遠出なんかしたことないから・・・」
    「そうなのか!?ま、せいぜい楽しんだらいいぜ」
    ハハハ、と河合が笑う。
    小学校や中学校の修学旅行では風邪をひいて行けなかった俺は、集団で
    寝泊りするということを知らない。それより、今回は何も起こらず、
    無事にこの日を迎えたことがキセキだ。委員長という役割上、それなりに
    忙しいけど、俺なりにちゃんと楽しめたらなぁ・・・

       TO BE CONTINUED・・・・・・
  • 61 ほし id:APW5/Di0

    2011-11-13(日) 20:17:30 [削除依頼]
    《第28話》
    <1日目 昼 at京都>

    全ての駅に止まる新幹線だったから、ちょうど正午前に
    着いた。予定では、これから18時まで各班自由行動で
    ホテルに集合。なんて自由なんだ、修学旅行。
    ……しかし、「各班」というのが残念だ。道なども全く
    知らないので、いくら高校生とはいえ、個人で自由に
    されては困る。また、男女混合ではいろんな意味で危ない。
    というわけで、各クラスに7つの班が設けられた。1つ
    の班に4人が割り当てられる。予定だった。

    …………。

    「んじゃ、最初の目的地はどこにする?」(A組委員長)
    「えー……俺、京都初めてだから……」(俺)
    「なんと!?委員長たる者、事前に学習しないとは!
    話になりませんなぁ!」(C組委員長)
    「…………」(D組委員長)
    先生たちの決定で委員長同士での班となってしまった。
    もちろん、他の班のように自由には動き回れるが、「一般
    班の監視」という仕事付きだ。今になって委員長である
    ことを後悔している。「副)委員長の方も委員長班と同じ
    ような編成で動くそうだ。
    それはさておき。
    ……この委員長班、俺自身も含めて変人ばっかだ。A組
    の委員長(女子)は行動派でまだマシだが、C組の委員長
    (男子)はいかにもオタクってやつで、D組の委員長
    (女子)は全く口をきかない。なんでこんな人が選ばれ
    たんだ、と思うくらいだ。
    俺の中の何かが音をたてながらひび入るのがわかる。

       TO BE CONTINUED……
  • 62 ほし id:2TATnYB.

    2011-12-24(土) 19:53:54 [削除依頼]
    《第29話》
    <1日目 16時30分 at清水寺>

    俺の提案で真っ先に清水寺に行かず、後で行くことに
    した委員長班。金閣の眩しさに驚き、御所跡で木津さん
    (A組委員長)が迷子になったりと、委員長グループ
    らしくないことが立て続けに起こった。本当はもっと
    名所を見回りたかったが、時間的にもこの清水寺と銀閣
    を見るくらいしかできないだろう。残り1時間半、何も
    起こらないことを祈ろう。
    「うわぁ、これが清水寺ね!」
    「<清水の舞台から飛び降りる>とはよく言えたなぁ」
    「諸君!この舞台を支えている柱はですね、釘は全く
    使われてないのですよ!」
    「へぇ」
    このオタク委員長、意外に為になる知識を教えてくれる。
    でもあまりにも感心しすぎると、かえって調子に乗って
    扱いづらいだろうから、適当に相槌を打つ。
    「ねぇ、写真撮ろうよ!」
    木津さんが急な提案をする。結構ピュアなんだな。
    しかし、すぐに赤尾(C組委員長)が反対する。
    「いや、写真を撮っている間にも時間は過ぎていきます!
    効率よく観光するためにも早く出発しましょう!」
    今更だが、コイツは姉さんに若干似ているからキライ
    なんだということがわかった。
    「今文句言ってる時間が無駄でしょ!なら撮ろうよ!」
    さすがは行動派な木津さん。素早く他の観光客にカメラ
    を預け、俺らを並ばせる。
    「ははっ。最近の学生さんはいいねぇ。では撮ります
    よー」
    「はい!みんなちゃんと並んで!」
    「はい、並ぼー並ぼー」
    「いやいや!まだ僕は納得が……」
    「はい、チーズ」

    …………

    なんやかんやで写真は撮れた。何回も撮り直したけど、
    あんなに嫌がってた赤尾もなぜかすごいカメラ目線に
    なってたし、いいと思う。実は、あまり乗り気ではなか
    った俺が楽しそうな顔をしているように思う。
    俺って、何でも顔に出る奴なんだなぁ。姉さんがいつも
    「単純」と言ってるのも理解できた。

       TO BE CONTINUED……
  • 63 ほし id:W6ORsXc0

    2011-12-25(日) 10:02:42 [削除依頼]
    《第30話》
    <1日目 19時00分 at旅館>

    「じゃあ、自由解散!」
    旅館に着いてオリエンテーションが終わり、20時まで
    の自由時間になった。
    ここはなかなか変わっていて、2人用の部屋まである。
    だから、2人、3人、4人のグループに分かれて寝る
    ことになる。幸いにも、好きな者同士でペアを組んでも
    いいということなので、当然のように強と組んでいる。
    この1時間しかない自由時間は、つまりは風呂に入る
    時間だ。なぜ「自由」なのかはよくわからないけど。
    さて、風呂に入るべく浴場に向かった俺と強。当然、
    浴場はもう男だらけで……。
    いろんなことがあった。

    …………。

    あっという間に1時間が過ぎた。ようやく食事の時間
    だ。お膳にはいかにも豪華な京料理が並ぶ。彩りがと
    ても綺麗で、口に入れなくてもそれだけで満足だ。浴場
    の死闘の後だからか、より一層美味しさが感じられた。

    …………。

    そして迎えた午後11時。消灯。
    死闘の疲れも溜まってたのですぐ寝ようといた、が、
    強は全く寝ようともしない。どこか具合でも悪いのか
    と冗談混じりで聞こうとした時だ。
    「きゃーーーー!!」
    下の女子の部屋から大きな、甲高い悲鳴が響いた。
    夜の静寂さを崩れさせるかのように。

       TO BE CONTINUED……
  • 64 ほし id:W6ORsXc0

    2011-12-25(日) 10:30:34 [削除依頼]
    《第31話》
    <1日目 23時30分 at旅館>

    俺と強が駆けつけると、すでに人垣ができていた。
    そこにいた女子の話を聞く。
    「なぁ、どうしたんだ?」
    「あ、ああ……あか、おが……」
    「え?何?」
    周りのざわめきでその人の声は掻き消され、ただで
    さえ聞こえにくそうな小さい声も全く聞こえない。
    「おい慎也!あれ……」
    強が人垣の中心を指差した。電気も消えてて、暗くて
    よく
    見えないけど、人影が倒れているように見える。髪は
    短い……男?
    「……赤尾」
    強が、そう呟いた。
    「赤尾!?」
    なんで赤尾が……?
    いろんな疑問や驚き、恐怖が頭の中で乱反射してごちゃ
    ごちゃになる。
    何も考えることができない。
    「どけ!ちょっとどいて!」
    眞鍋先生や他の先生らがようやく来た。異常事態なだけ
    に、聞いたことのない声まで出していた。
    「早く灯りを!!」
    刹那、電灯が点く。白熱電球が眩しかったが、目が慣
    れて開けてみると……。
    「本当に……赤尾……」
    赤尾は廊下を横切って分けるように倒れていた。見た
    ところ、血とかも出ていないようだが……かえって怖い
    こともある。
    「きゅ、救急車!!」

    …………。

    結局、赤尾は京都市内の病院に運ばれ、急性の動脈硬化
    と診断された。しばらく京都で治療し、安定したら東京
    の病院に移送するらしい。赤尾はそのまま修学旅行から
    離脱する形となった。俺としては、同じ班員としての
    心配な気持ちと、不謹慎ながらもうるさい奴が消えて
    よかったという安堵が葛藤していた。
    これを受けて、担任たちは修学旅行を続行するかを会
    議したが、これは個人の発症であって、感染性がない、
    続行希望者多数ということで、中断されることはなか
    った。
    明日は大阪。赤尾が抜けてよかったのか、悪かったの
    か分からないけど、気を抜かずに頑張ろう。

       TO BE CONTINUED……
  • 65 ほし id:W6ORsXc0

    2011-12-25(日) 10:57:12 [削除依頼]
    《第32話》
    <2日目 11時00分 at大阪市内某ホテル>
    約2時間かけて京都の旅館からこのホテルに移動した。
    今日は市内にある「大阪星昇学園」に姉妹校として訪問
    する予定……だけど、実はその学校、結構ガラが悪い奴
    が多い。そりゃあいい奴もいるけど。
    このホテルでも京都のときのように部屋が振り分けられ
    た。制服着用、ということなので、制服に着替える。
    「なぁ、慎也」
    強がズボンをはぎながら言う。
    「お前、何て書いたんだ?」
    「書いた?何のこと?」
    「え!?お前……もしかして……」
    強の顔が固まる。俺もそれを見てだんだん焦る。
    「な、何を書かなきゃいけなかったんだよ!?」
    「……お前、何か挨拶する仕事だったろ?」
    「……あっ」
    そういえば、そんな仕事を引き受けた記憶がないわけで
    はない。ただ、あれからいろんなことが起こっていたの
    で、すっかり頭の中から消えていた。
    「おいおい……出発まであと1時間もないぞ?」
    「大丈夫。1時間もありゃいける」
    何回もこういうのをやってきた俺にとって、こんな文章
    作りは朝飯前だ。……のはず、だった。
    「紙、紙と……」
    机の上の紙と向き合う。頭の中で文章構成を考える。強
    の監視の下、この部屋には静寂な空気が漂い、冷房の音
    さえも聞こえる。
    「…………」
    「……どした?」
    まるで他人ごとのようにベッドで寝ころんでいた強が怪
    訝な顔をする。
    「……ヤバい。なんか全然頭が働かない……」
    「……うん。で、どうしろと?」
    「あ、えーと……その……」
    してやられた。なぜか全然言葉が思いつかないから強に
    押しつけようとしたけど、そんな言葉を返されては押し
    つけるどころか、頼むことさえ厳しくなってしまった。

       TO BE CONTINUED……
  • 66 ほし id:W6ORsXc0

    2011-12-25(日) 13:45:35 [削除依頼]
    《第33話》
    <2日目 13時00分 at大阪星昇学園>

    「みなさん、こんにちは。本日は、この大阪星昇学園に
    お招きくださいましてありがとうございます。この大阪
    星昇と、我らが星昇学園が姉妹校関係を結んでから20経
    ちます。20年前というと、僕たちはまだ生まれていない
    んですねぇ、はい」
    《……………………》
    「ええ……と……皆さんが星昇に来た時はいつでも大歓迎
    します。今回はどうぞよろしくお願いします」

       パチパチパチパチ……

    一応、形だけの拍手だけはもらえた。だけど、俺を指差
    して笑っていたりと何かしら気まずい感じだ。
    挨拶の場から戻ると、早速木津さんが「お疲れ」と言っ
    てくれた。
    「……最悪だった」
    「うん……ちょっとひどかったね」
    「はぁ…もうどん底だな。こんな重要な仕事、なんで忘
    れてたんだろ……」
    「大丈夫よ。こんなことで落ち込まないで」
    なんて優しいんだろう、木津さん。もっと早く出会って
    いれば、俺もこんなにひねくれなかったのに……。

    ………………。

    「大阪星昇学園 生徒協議会会長の西野といいます」
    「星昇学園高校2年B組副委員長、兼、生徒会副会長の
    河野です」
    微妙に「兼」の後だけ強調していた強。
    「いいですねぇ。うちはあくまで《協議会》ですから、
    そこらへんはよろしくお願いします」
    相手も「協議会」をすごく強調していた。
    「いやいや、こちらこそまだ未熟者な故、無礼ごとも
    お許しください」
    す、すごい……。さすがは強。これはもう大人の闘いだ
    ……。堅そうな相手方の会長さんに引けをとらない態度
    でだなんて……。
    「河野くん、何考えてるのかしらね」
    木津さんが囁く。根っから真面目な彼女は、売られた
    ケンカを買うような強の態度が理解できないらしい。
    「強はケンカを買うのが趣味なんだ」
    「趣味なの!?」
    「ちなみに、なんやかんやで勝ったことはない」
    「ないの!?」
    「……バカだ」 
    今まで口を開かなかった柳生さん(D組委員長)がさら
    っと酷いことを言ったが、無理もない。本当にアイツは
    バカでアホだから。

       TO BE CONTINUED……
  • 67 ほし id:aB57L0z.

    2011-12-26(月) 22:49:57 [削除依頼]
    「会いたかった」の終了まで、「水色」は休止
    します。ほんの少しの間です。
    ぜひ、「会いたかった」も見てくださいな(●´∀`●)
  • 68 ほし id:FPsMQsH0

    2012-01-01(日) 15:27:03 [削除依頼]
    新年スペシャル


    慎也「というわけで、俺たちでボーイズトークをする
       ことになったぞ」

    強「なんだよ、ボーイズトークって……」

    慎也「強は初夢で何を見た?」

    強「初夢なぁ……覚えてない」

    慎「あのなぁ、ボーイズトークだからもっとエネルギ
      ッシュにやっていこーぜ。初夢なんて何でもいい
      んだから」

    強「だから何なんだよ!ボーイズトークって!」

    佳奈「俗にいう、《腐女子》っていう部類が好むトーク
       だよ。私はそうじゃないけど」

    強「佳奈っ!?いつのまに!?」

    慎「ということで、ゲストは藍川佳奈さんでーす」

    佳「よろしくお願いしまーす!」

    強「これは本当にボーイズトークなのか!?なんで佳奈
      が!?」

    慎「そして今日は、スペシャルなゲストさんをもう1人
      呼んでいます!そこで!」

    慎&佳「笑うのコラエテ!!」

    強「うわぁ、某バラエティーそのまんま!!」

    佳「アタック!」

    慎「あなたはこの方をどう思いますか?あなたはこの方
      をどう思いますか?」

    強「えっ?答えるの俺1人だけ!?」

    慎「笑うのコラエテ!」

    A「なんかさー、こういう人が結構ウラの顔を持ってん
      だよねー」
    B「そうそう!例えば…夜に六本木でバー開いてるとか」

    ピンポーン
    慎「強くん」

    強「六本木のバー……六本木の女?」

    ブブー
    強「えっ!違うの!?」

    佳「強、何考えてんのよぉ」

    強「い、いやっ、六本木って言われても何も思いつか
      なかったから……」

    慎「笑うのコラエテ」

    C&D&E「あぁあー」

    C「私この人結構好き!」

    D「なんか…ねぇ。お姉さんとは違って親しみやすい
      よねー」

    E「あたし、お姉さんはキライなんだけどー」

    強「私好き……男?弟か……」

    ピンポーン
    慎「強くん」

    強「佐藤太郎さん!」

    慎「だれ!?」

    強「さぁ……。姉持ちの俳優とか男タレントいたか?」

    ブブー
    強「あんなヒントでわかるかよ!」

    慎「笑うのコラエテ」

    F「庭に考える人を置いてそうじゃない?」

    G「あっわかるわかるー。絵が上手いから休日とかずっと
      考える人描いてそうだよねー」

    ピンポーン
    慎「強くん」

    強「す……」

    ブブー
    強「なんで!?まだ何も言ってない!!」

    佳「なんか間違ってそうだもん。つまんない」

    強「かなあああぁぁぁぁ!!」

    慎「……えっ何?グダグダすぎる?…………えぇ。わかり
      ました。
      はいっ。では一旦CMです!!」
  • 69 ほし id:KKsODun1

    2012-01-03(火) 21:08:31 [削除依頼]
    慎「笑うのコラエテ」

    H「この人いいよねー」

    I「うちのお姉ちゃん、この人のファンなの!」

    H「えー!?マジで!?」

    ピンポーン

    佳「えっ!今ので分かるの?」

    強「姉貴が好きなんだよなぁ。福山雅治!」

    ブブー

    強「これも違う!?」

    佳「六本木でバー開いてるかなぁ、福山雅治……」

    強「なら……そろそろアレが……。てか、なんで佳奈は
      何も答えないんだ?」

    慎「そこで、スペゲスさんからのヒント!
      スペゲスさんはなんと!我らが星昇学園に通って
      いるのです!」

    強「マジかっ!?しかも現在形!?」

    佳「私たちの身近な人物かもね」

    ピンポーン

    慎「はい、強くん」

    強「もしかして……河合か?」

    ブブー

    強「なんでなんだよ!!」

    佳「他に男子なんてそうそう……」

    慎「はい。次が最終ヒントですよー。俺も疲れてきた
      んで、早く終わらせましょうか。じゃ、またまた
      スペゲスさんからのヒントです!」

    河合「ぅひょーー!!」

    強&佳(河合だ……)

    河合「俺、この人チョー大好きなんッスよ!!」

    強(河合……男が好きだったんだ……)

    佳(もしかして…そういう趣味なの?)

    河「うわっ、もう結婚したい!」

    慎(重度だな、これは……)

    佳(理解できない……)

    河「俺は…男としてこの女性(ひと)が好きだ!!」

    強「女!?」

    佳「ウソ!?」

    慎(河合……いい演技だ!まぁ、誰もお前の告白なんて
      気にしちゃいないけど)

    ピンポーン
    慎「お、じゃあ佳奈」

    佳「葵先輩!(慎也の姉)」

    ブブー

    ピンポーン
    慎「佳奈ざんねーん。強!」

    強「なら梓ちゃん(慎也の妹)だ!」

    ブブー

    慎「なんで俺の姉妹!?」

    強「……東郷先輩?」

    慎「な……ってボタン押してから言え!」

    佳「もーわかんないよぅ……」

    強「俺もわかんねー。わかんねーわかんねー」

    慎「コイツら……。仕方ない、正解は……」

    強(どうせまたCMに入るだろうな……)

    佳(つまんなかった……)

    慎「ふふ…正解はだな」

    強「……もったいぶんなよ」

    慎「広川桜さんでしたぁ!どうぞ!」

    桜「こんにちはー」

    強「あぁ、あの有名な……」

    佳「……誰?」
  • 70 ほし id:D6TWfcG/

    2012-01-09(月) 09:25:41 [削除依頼]
    慎「ではでは、桜さん。自己紹介をどうぞ!」

    桜「あ、あの…はじめまして!私は広川 桜と言います。
      え、えーと……好きな食べ物はトリュフです」

    佳「と、トリュフ!?」

    強「そういえば広川さんって《広川物産》のお嬢さん
      だからな。食事もさぞ豪華なことだろう」

    慎「桜さん。別にアイツの言葉なんか気にしなくても
      いいよ。金持ちがキライなだけだから」

    桜「は、はぁ……」

    佳「と、ところで、なんで慎也は広川さんのことを下の
      名前で呼んでるの?」

    桜「あぁ、それはですね、私、双子なんです」

    強「双子……ということは…?」

    桜「私は、双子の妹なんです。姉は楓と言います」

    佳「楓って、あの…ひねくれた?」

    強「か、佳奈!それを言っちゃ……」

    桜「別にいいんですよ。慣れてることです。姉と違って
      すごく丁寧な私もおかしいんですけどね」

    佳「かわいそうな妹だね……」

    強(河合が夢中になるのもわかるな……)

    慎「というわけで、これからはちょくちょく広川さんたち
      も出てきまーす!」

    桜「どうぞ、よろしくお願いします」

    強「ここで新キャラ登場か。大して数は多くないんだ
      けど」

    桜「ちなみに、随分前に出てきた《広川 章》は私たち
      の弟ですよ」

    慎(それだけが嫌なんだよなぁ……)

    強「へぇー(広川……何か波乱が起きそうな予感が…!)」

    佳(なんかだんだん私の影が薄くなっているような……)
  • 71 ほし id:8KF3As51

    2012-01-13(金) 17:48:30 [削除依頼]
    《第34話》
    <2日目 13時05分 atグラウンド>

    「みんないい?絶対にこの学校の生徒さんには迷惑かけ
    ないこと。もう高2なんだから、そこんとこはわかるよね。
    もし問題でも起こしたら……こうね」

    そう言って、鈴木先生は親指で首を切るような仕草を
    する。この人、外見は可憐でモテそうなのに、性格という
    か…思考が怖いから未だに恋人もできないのだ。
    「せんせーっ!こうって、具体的にどうするんですかぁ?」
    河合がいろんな意味で重い空気をぶち壊す。でも笑いが
    起きることもなく、クラス中から冷たい視線を浴びせ
    られる。
    「……なら河合くん。その例を今ここでみんなに見せて
    あげましょうか」
    「い、いや?もう全然理解で、できました!ハハハ…」
    日本語が成り立ってない。それくらい怖い先生の思考は、
    あの教頭でさえ太刀打ちできないという噂が広まって
    いる。星昇の男性先生陣からアタックする人もいない
    わけだ。
    「さぁて、それじゃあ、各班散らばって!」

    …………。

    委員長班はこの行事の監視班となっている。まぁ、赤尾
    なしの3人でもやっていけるだろうし、不謹慎だけど、
    その方が気楽でいい。

    …………と思ってたのに、なんでこう毎日トラブルが起きて
    しまうのだろう。
    しかも、今日のは……。

    TO BE CONTINUED……
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