笹本家の氾濫21コメント

1 桜もち id:n2UZyKV/

2011-07-05(火) 10:31:04 [削除依頼]
新作です。
何とか書き終えたいと思います。


朝。
カーテンの隙間から眩しい太陽の光が差す。
暑さで満足な眠りが出来ないまま、
広明(ひろあき)はベットから身体を起こす。

1階へ降りると、
何やら父さんと母さんが忙しくしている。

「朝っぱらから忙しそうだな」
広明は冷蔵庫から麦茶を取り出し、
熱った身体を生き返らせる。


「あのね、あんた達に大事な話があるの」
母の喜美江は改まって僕たち兄弟を寄り集める。
  • 2 ユナ id:dQUuKUR1

    2011-07-05(火) 11:36:41 [削除依頼]
    新作おめでとう!
    おもしろそうです
    更新がんばってください
  • 3 『夏にゃん』 id:ontElfw1

    2011-07-05(火) 12:10:14 [削除依頼]
    大事な話って、何!?
    …てな感じで、面白そう♪
  • 4 桜もち id:n2UZyKV/

    2011-07-05(火) 13:10:34 [削除依頼]
    ユナさん
    ありがとう!
    頑張りマス☆

    夏にゃんさん
    読んでくれて嬉しいです。
    これからの展開に注目!!
  • 5 桜もち id:n2UZyKV/

    2011-07-05(火) 14:05:58 [削除依頼]
    僕は県内普通レベルの高校2年生。
    父の総一(そういち)と母。
    達巳(たつみ)と言う27歳の真面目な社会人の兄と、
    25歳のOLで頭は良いけど遊び人な姉、美亜(みあ)、
    中学2年のクールな妹、なずな、
    そして小3の元気な弟の優(まさる)の7人家族。

    特に問題もなく平穏な日々を送っているが…
  • 6 桜もち id:n2UZyKV/

    2011-07-05(火) 14:40:07 [削除依頼]
    「急だけど、今日から半年ほど、
    広明と同じ年の女の子をうちで預かる事になったんだ」
    総一が言い出すと、一同は目を丸くする。

    さっきまで、化粧をしていた美亜も思わず手を止める。
    「お、女の子って一体どういう関係よ」

    「父さんの遠い親戚にあたる子なんだが、
    その子は父を早くに亡くして
    母親の方がしばらく病気で入院する事になってな」


    遠い親戚…
    ピンとこず、顔を合わせた事もないような。
  • 7 桜もち id:n2UZyKV/

    2011-07-05(火) 14:55:47 [削除依頼]
    「預かるって言っても部屋はどうするの?」
    静かにアイスティーを飲んでいたなずなのごもっともな発言。


    「…達巳と広明、一緒の部屋使ってくれない?
    ほら、優の部屋は狭いしそうするしかないのよ」

    しばし、えっと思ったが、
    常識人の兄貴とならいいか


    こうして、例の同居人は元、僕の部屋で過ごす事になる。
  • 8 桜もち id:n2UZyKV/

    2011-07-05(火) 15:45:40 [削除依頼]
    高いビルの上の方の階にある達巳のオフィス。
    クーラーはカかっていはいるが、皆の熱気で社内は暑い。

    達巳が休憩時間に給湯室でお茶を飲んで一休みしていると、
    2、3人の若い女性社員が近付いてくる。

    「笹本さん、今日良かったら会社帰りに飲み会行きませんか?」
    憧れの先輩に告白するかのように頬を赤らめて言う女子社員だが。

    「ごめん、今日は用事があるんだ」
    悪魔で爽やかな笑みを浮かべる。


    本当は用事なんて無い。
    ただ、人の多い所で飲んだり騒いだりするのが性に合わないだけだ。

    飲み終えたお茶のコップを置き、再びデスクへ戻る。
  • 9 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 09:07:13 [削除依頼]
    「美亜、この間コンパで知り合った彼と別れたんだって?」
    トイレで化粧を直しながら同僚が聞いてくる。

    美亜は広告代理店で働いている。
    仕事も遊びもこなしているキャリアウーマンとでもいうか。

    「まぁね。いまいちぱっとしなくて」
    本気で好きな人なんてそうそう現れないものかしら。
  • 10 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 14:34:42 [削除依頼]
    一方、なずなのいる中学校では
    夏休みにある補習授業の参加希望調査のプリントが配られる。

    なずながプリントをじっと見ていると近くの女子が
    「せっかくの休みだってのに補習なんて面倒よね」
    などと言っている。


    なずなは誰とも何も話さず、
    数学の参加希望に丸をうつ。


    その頃、小学生の優のクラスでは夏休みの話題が飛び交う。
  • 11 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 14:38:34 [削除依頼]
    「僕、家族と沖縄行くんだ」
    お坊ちゃま風の男子が自慢げに話す。

    「優くんのお兄ちゃんって大きいんだろ。どっか連れてってくれそうじゃん」
    親しいのかよく分からない関係のクラスメートが話しかけてくる。
    内心、うっとうしいが
    「う…ん。多分ね」
    当たり障りの無い返答をして、ただじっと窓の外を見る。


    忘れてはならない主人公の広明はというと…
  • 12 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 14:53:22 [削除依頼]
    裏庭で親友の聡史(さとし)と昼食を摂っている。

    「へぇ。居候ねぇ」
    冷静沈着な聡史は淡々と広明の話を聞く。

    「多分、僕らと同じ学校通う事になるよ。どんな子だろ」
    いつもは喜美江の作った弁当だが
    今朝は時間がなく、今日は購買でパンを買った。

    「しっかし、広明ん家って賑やかだな。僕にも家族分けて欲しいよ」
    冗談交じりに言う聡史は一人っ子である。
    何だかんだいっても家の家族は幸せなのかもしれない。
  • 13 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 15:03:21 [削除依頼]
    汗だくになりながら自転車を走らせ、
    広明は家に帰る。

    室内へ入った途端、甘い香りが鼻につく。

    「おっかえりー」
    喜美江がチーズケーキを作っているようだ。

    優となずなは、すでに帰宅していて、
    なずなはテーブルで教科書と向かい合っている。
    勉強熱心で冷静なところは明らかに総一と達巳に似ている。
  • 14 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 15:21:01 [削除依頼]
    「ところでその例の同居人は?」

    喜美江は、我ながら上手く焼きあがったケーキに見惚れながら
    「達巳が早く仕事終わったから、今駅に迎えに行ってる」

    そっか。
    どんな子か気になる。
    畜生、一番最初に会うの兄貴かよ。

    昔から何に対しても達巳には勝らない広明。
    ここでもまたして先を越されるとは。
  • 15 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 15:32:38 [削除依頼]
    炎天下の中、車を走らせる達巳。

    駅に着き車を降りると、もの凄い人だかり。
    この中で見つけ出すのは…

    確か、ショートカットで水色のワンピース着てるって言ってたよな

    改札口で待ち合わせをしていて、
    それらしき女の子がいる。


    一瞬、胸がどきっとした。
    艶のあるきれいな黒髪に
    すらっとした手足。


    「野崎 伊織ちゃん(のざき いおり)…?」
    女子はこくりと頷く。
  • 16 桜もち id:qrQW1S8/

    2011-07-07(木) 15:42:18 [削除依頼]
    家へ向かう車内の中。
    静寂が漂う。

    達巳は時折、後部座席に座る伊織を鏡越しで見る。
    伊織は何を考えているのか
    じっと流れる景色を見ている。

    達巳は沈黙を破るように口を開く。
    「聞いてるだろうけど、うちには伊織ちゃんと
    同じ年の広明って弟がいるよ。
    まぁ、いい奴だから仲良くしてやって」

    「はい」
    初めて聞いた伊織の声は、
    か細く今にも消え入りそうであった。
  • 17 桜もち id:gqHlwrv0

    2011-07-11(月) 09:18:36 [削除依頼]
    それ以降、二人はどちらから声を掛けるでもなく
    青空の下、家へ向かう。


    「お久しぶり、伊織ちゃん。さぁ、上がって」
    家に上がるとテーブルには、喜美江の作ったケーキがこれ見よがしに置いてある。

    広明は部屋から1階へ降りてきた。

    伊織と目が合う。


    ドキン
    不覚にも心臓がドキドキする。

    想像してた以上に可愛いな
  • 18 桜もち id:gqHlwrv0

    2011-07-11(月) 15:41:10 [削除依頼]
    「あれ…姉ちゃんだけまだ帰って来てないの?」
    日常茶飯事だが、美亜の姿だけ見当たらない。

    「えぇ。そのうち帰って来るでしょう」

    仕方なく全員は揃わないまま、
    伊織の歓迎会も兼ねた夕飯を食べ始める。


    「伊織ちゃん、しばらく見ない間に大きくなったわね」
    率先して喜美江が話し始める。
    いつも食事時に家族がそろう事が滅多に無いため、
    家族同士でも会話がない気まずい空気を打破した。
  • 19 桜もち id:BMH9I0T1

    2011-07-15(金) 09:47:28 [削除依頼]
    伊織は箸の手を止める。
    「はい…みんなも大きくなってるなと思います」

    みんなって
    僕らと面識あるのかな

    口に出さないが
    広明の心中で様々な疑問が渦巻く。



    ふと、またもや広明は伊織と目が合う。
    広明は赤面しそうになり、
    目を反らす。

    伊織は何とも思っていないだろうが。
  • 20 桜もち id:BMH9I0T1

    2011-07-15(金) 10:42:02 [削除依頼]
    夕食が終わり、皆は休憩をしている。
    伊織は喜美江と共に荷物を部屋に運んでいる。

    重そうなダンボールが置いてあり
    「持つよ」
    達巳は軽々しく持ち上げ、伊織の部屋へ持っていく。


    何だろ
    無性に嫉妬心が…

    広明は言いようの無い気持ちに駆られる。
  • 21 桜もち id:BMH9I0T1

    2011-07-15(金) 11:03:57 [削除依頼]
    夜。
    広明は寝ていると、身体中が汗ばんで寝付けなくなり、
    お茶を飲もうとリビングへ向かう。

    あれ
    電気点いてる

    そっと覗くと
    達巳が1人でお茶を飲んでいる。

    「どうしたんだ?広明」
    達巳は広明のコップにお茶を注ぐ。

    「暑くて喉渇いて」
    椅子に座り、お茶を飲む。

    しばらく沈黙が続き、
    室内には窓の外から聞こえる蝉などの虫の音しかしない。
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