紅の風は歴史をも凌駕する。5コメント

1 霧原 咲乃 id:SCVbhHU/

2011-07-02(土) 18:01:01 [削除依頼]

 「これでお揃いね……私達」
 赤い巫女装束を身に纏ったその女は愛しそうに足下に横たわるその男を見つめる。
 その淡い桃色をした着物は無残なまでに破れ、赤く染まっている。
 男の血液。
 男の命が流れゆく様を、女はただ嬉しそうに眺めている。
 唇は紫色へと変わり、視界は定まらない。
 時折うめき声をあげてはいるものの、弱々しくなってゆく一方だ。
 でも、これで一緒になれる。
 これで彼は自分だけのものになる。
 そう考えると女は酷く幸せな気持ちになると同時に、

 酷く悲しい気持ちになった――――
  • 2 霧原 咲乃 id:SCVbhHU/

    2011-07-02(土) 18:02:00 [削除依頼]
     はじめまして。
     小説描くのはこれが初めてです。
     下手だとは思いますが、アドバイスとかもらえると嬉しいです。
     
  • 3 霧原 咲乃 id:SCVbhHU/

    2011-07-02(土) 18:14:39 [削除依頼]

     第一章


        『紅の巫女』


     「どうしてなの!?」

     梓(あずさ)は、自分の声で目を覚ました。
     慌てたように辺りを見まわすと、すぐにそこが古びたバス停の待合室であるということを思い出す。
     雨や風を凌ぐことの出来る小屋風のそれは、都会にはあまりない。
     幸いなことに、梓の他には誰もいないようだ。
     梓は若干錆びているベンチの上で居住まいを正し、抱えていた荷物を脇に下ろした。
    「またあの夢か……」
     ここ数日間、毎日のように見ている夢。
     自分に良く似た顔をした女が見知らぬ男を何度も何度も切りつけて殺すという、残酷な夢だ。
     ただ……毎日見ている夢なのに、それ以外のことはまるで思い出せない。
  • 4 霧原 咲乃 id:SCVbhHU/

    2011-07-02(土) 19:31:00 [削除依頼]
     梓はふと立ち上がり、1歩足を踏み出す。
     目の前には赤い紅葉や黄色いイチョウで彩られた山々の姿は美しく、梓は『綺麗……』と一言呟いた。
     その時――――
    「梓!! 梓!!」
     自分の名が聞こえてきたため、梓は声の聞こえてきた方へと視線を移す。
     聞き覚えのない、低い声だ。
     誰だろう……?
     こちらへ駆けてくるのは、1人の少年。
     パーマがかったた茶色い髪を肩のあたりまで伸ばしたその少年の着ている青い無地のTシャツは、汗のせいか少々色が斑になっている。
    「えーと……どちらさまでしょうか?」
     梓はまだ息の荒いその少年に問う。
     少年の身長は梓よりも30cm以上は高く、梓は少年の顔を見上げた。
  • 5 霧原 咲乃 id:RC.bSyL1

    2011-07-03(日) 13:45:57 [削除依頼]
     少年の顔は走っていたせいか、少し赤い。
    「どちらさまでしょうか? じゃねえよ!! 俺だ、俺」
     俺とか言われてもね……。
     なんか昔あったよね、そうゆう感じの詐欺。
     梓は心の中で呟く。
    「全く、従兄の顔まで忘れたのかよ……」
     従姉。
     梓には母方の従兄がいる。
     少なくとも2年前までは梓より身長が低く、全体的にもっと幼かったはずなのだがーーーー。
    「従兄ってことは……蓮? 蓮なの?」
    「見ればわかるだろ……」
     なかなか信じてくれない梓に宮本 蓮は悲しげに呟いた。
    「何かさ……変ったね」
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