声が枯れるまで.6コメント

1 りこ* id:bh63NNN/

2011-07-01(金) 12:52:43 [削除依頼]


好きだと

言えばよかった。


涙がこんなに溢れるなら、

君と出会わなければよかった。


―声が枯れるまで.
  • 2 りこ* id:bh63NNN/

    2011-07-01(金) 13:06:13 [削除依頼]


    「俺、
    佑香と付き合うことになった」


    無邪気な笑顔で君は言う。

    視界が白くなる。
    心臓の音が聞こえる。


    「ゆ…、佑香ー?
    うっそだあ、聞いてないしー」

    目をそらしながらたずねたけど、
    「うそだよ」って言ってほしかった。

    お願いだから、
    いつもみたいに冗談であってほしかった。


    でも、


    「んだよ、聞いてねーの?
    佑香から告ってきたんだけど…、
    親友のお前には恥ずかしくて言えなかったんじゃね?」


    …やめて、

    そんな嬉しそうな顔しないでよ。


    …なんで?

    佑香―。


    離れてかないで、

    洸―。
  • 3 りこ* id:bh63NNN/

    2011-07-01(金) 13:15:21 [削除依頼]


    「あ、うん、そーかも…っ」

    「おう。 …朱莉? なに? 
    お前変だよ?」


    しゃがみこんで、
    洸はあたしの顔をのぞきこむ。


    …だめっ、目合わせられない…。


    「…っ、ちょい熱っぽいわ…!
    ……帰るっ」

    「はっ? おい!」


    あたしの手をつかむ洸の腕を振り払って、
    無我夢中で走る。


    いやだ、いやだ。


    佑香、なんで…っ!


    「…っ、……ふっ、っ…」

    とまれ、とまれ。

    泣くな…っ、泣くな!


    「…っ無理だよ…!」

    足は自然と、

    親友の佑香の家へと向かっていた。
  • 4 りこ* id:bh63NNN/

    2011-07-01(金) 13:20:10 [削除依頼]


    [ピンポーン]


    無機的な機械の音が鳴り、

    しばらくしてから聞きなれた声が聞こえた。

    「…がちゃッ、
    …はーいっ?」

    ……機嫌がいい…。


    「あ…、あたしだけど…っ!」


    「っ!?
    …あ、ああっ! 朱莉っ、
    ちょっと待ってね〜」


    …!

    勘違いじゃない、
    今、かすかに動揺した。


    佑香、やっぱり信じられないよ―。
  • 5 りこ* id:bh63NNN/

    2011-07-01(金) 13:26:56 [削除依頼]


    「…朱莉ーっ、
    やだー、なになに、どしたのーっ」


    玄関が開いたのとほぼ同時に、
    佑香が抱き着いてきた。


    あたしは冷静に、
    佑香を突き放した。


    「…った…!
    あ、朱莉……?」


    「…佑香、なんでよ…、
    あんた知ってるじゃん…っ!」


    佑香はきょとんとした顔をし、
    「とりあえずあがって」とほほ笑んだ。

    なんで笑ってんの?

    あたしは自分を落ちつけて佑香の家へあがった。


    珍しく誰もいないようだった。


    「…おまたせ〜、
    ごめん、麦茶しかないんだっ」

    しばらくしてから、
    コップを2つもって佑香が部屋に入ってきた。


    あたしはすぐに
    話を切り出した。
  • 6 りこ* id:bh63NNN/

    2011-07-01(金) 13:43:05 [削除依頼]


    「…佑香、あんた知ってるよね?
    あたしの好きな人……。
    入学式の時、教えたよね!?」


    あたしと佑香は、
    高校の入学式の時に初めて出会った。

    すぐに意気投合して、
    親友になった。

    2人で遊びまくって、
    2人なら何でもできる気がした。

    それから1年、高校2年生の今、
    あたしと佑香はもちろん仲が良かった。
    クラスもまた同じだった。


    それなのに―。


    「うん、知ってるよ」

    「!! じゃあなんで!」

    その時佑香は、
    表情ががらりと変わった。

    「はっ、なんで?
    理由なんて1つでしょー」


    「佑香…?」


    「ほしくなったから」


    うそだ、こんなの佑香じゃない…っ。


    「やっだ、泣きそうだよ?
    朱莉ちゃーんっ」


    佑香は人形を抱きかかえ、
    いつもみたいに可愛らしく笑った。

    「な…んで。
    最初からあたしのこと嫌いだったの?」


    「え? んー…。
    朱莉のことは、あんま嫌いじゃないよ?
    けど、洸くんがほしくなったの」


    そういうと、
    佑香は携帯をあたしに投げてきた。


    「っ…? なに…、佑香の携帯…?」

    「見てごらんっ、
    きっと洸くんからメールきてるよ」

    あたしは震える手で携帯を開く。
    佑香の言うとおり、メールがきていた。

    送信者は、
    洸だった。


    しかも2件…。

    あたしは古いほうのメールから開く。

    【おはよ♪
    今日で日曜日だから明日からまた学校〜。
    だるいな〜、けど、
    早く佑香に会いてーよ^^
    今日は朱莉とマック行ってくるわ!】


    これ…、

    いちいち報告してるんだ…。

    あたしは自分が傷つくってわかってても、
    もう1件のメールを開いた。


    【なあ、朱莉の具合が悪いみてー。
    めっちゃ心配。】


    え……?


    洸…、あたしのこと心配してくれてる…。


    あたしの様子に気づいた佑香が、
    携帯を覗き込む。
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