―― アダユメアリス ――11コメント

1 綾目 id:335H4YK1

2011-06-29(水) 20:59:21 [削除依頼]
初めましてこんにちはこんばんは
『融解アイデンティティ』を執筆している綾目です。
融解〜を書いている合間に思いついたものを
同時進行で書き進めて行こうかと思っています!
こちらは融解〜とは少し毛色の違うお話を目指す予定です。
テーマは『自己の喪失』
文章力向上目指して
戦闘シーンやギャグにも挑戦していくつもりです^p^
拙い文章力ですが、この物語にお付き合い頂けたら嬉しいです!

-------------------------------------------


 やっと逢えた、
      君は誰だい?


  ―アダユメアリス―
  • 2 綾目 id:335H4YK1

    2011-06-29(水) 21:03:49 [削除依頼]
    目を開けるとそこには見知らぬ天井

    広がる、白 しろ シロ

    どうやら俺は病院に居るらしい
    白で統一されたこの部屋は身の潔白を証明するようで
    自分という不純物がこの部屋を汚している気がして居心地が悪かった。

    如何して此処に居るんだっけ…

    深い蒼で染め上げられた夜空をガラス越しに眺め考える
    記憶の底から救い上げることができたのは

    銀髪の蒼い眼の青年が悲しそうに己の名を呼ぶ姿

    青年を見つめ 声を聴いているはずなのに
    靄がかかった様にはっきりと思い出すことができない

    名前―…
      俺の名は何と云った?


    名を無くした迷い人は記憶の海を彷徨う


    己の名も家族や友達の顔すら思い出せない、
    そう呼べる人物が居たのかさえも不明だ。
    不安という感情が薄暗い部屋から染み出て、爪先から心の臓を目掛け駆け上がってくる

    何故俺は此処に居るのか
    何故思い出せない

    日常的な知識は在るのに、
    身近な人の顔や此れまでの時間が泡になって消えてしまった様で

    何故、何故、何故

    そんな混乱状態の俺の思考を裂いたのは
    この状況に似つかわしくない能天気な声だった

    「やぁ、新たなアリスくん。歓迎するよ、」

    何時の間にか開け放たれた部屋の窓 風に靡く白いカーテン
    深い蒼を背に 窓の淵に腰掛け、不敵な笑みを浮かべる赫、赫、赫

    全身に赫を纏う青年はその紅の瞳に俺を写し、云う


    「 さぁ共に憎きシロウサギから記憶を奪い返しに出掛けようか―…」


    --------------------------------------
    初っ端からシリアス感もりもりすぎて
    これからギャグに持っていける気がしないでござる^p^
  • 3 綾目 id:335H4YK1

    2011-06-29(水) 21:19:36 [削除依頼]

    夜風に赤いベルベットのコートと赤い髪を靡かせ
    お伽噺のような事を口走る青年が目の前にひとり、

    この青年は俺のことを”アリス”と云ったか…

    「アリスってのは俺のことか?俺男なんだけど」
    コスプレ電波さんと話すのは気が引けたが、今のこの状況事態が電波である。
    この空間に存在し、しかも記憶のないという特撮ヒーロー宜しくの超展開
    俺も十分電波さんの資格があると思われる。困ったものだ。

    「そうそう君のこと!まぁ、僕も”アリス”なんだけどね。」
    同じ電波なのにも関わらず俺の脳は受信を失敗してしまったようだ。全く意味が解らない。
    奇怪そうな顔をしている俺を置いて、つらつらと説明し始める青年

    「アリスっていうのはね、
     記憶をシロウサギに奪われ膨大な時間の中を彷徨う”迷い人”のことを云うんだ。
     僕も君と同じ、記憶をシロウサギに奪われた”アリス”さ。
     あ、僕の仮の名は”ヒイラギ”一応君よりこの次元の時間軸で云うと3年先輩だから。
     困ったことあったらいつでも聞いてねー」

    困っている、現在進行形で困っている
    だが、何を聞けばいいのか 
    果たしてこの電波さん改めヒイラギさんに聞いたところで有力な情報は得られるのか、得られないのか
    おそらく後者だろう

    「わけわかんないって顔してんねー。まぁ、仕方がないか、僕も初めはそうだったし。
     今は信じられないかもしれないけど、君はもうとっくに”アリス”なんだよ。
     さぁ、シロウサギにこの人格をも飲み込まれないうちに行こう、事は一刻を争う。」

    そう云い俺に手を差し伸べる
    急に深刻な顔をし、強い意志を感じさせる眼をするものだから
    ヒイラギの纏う空気に推され、その手を掴んだ

    何故だか酷い胸騒ぎがした
    第六感が危険を警告しようと叫ぶ


    銀 蒼 黒 紫
    色が光を放ち 混ざり合い 白く 白く 塗り替える


    ”記憶を奪い返すために、戦うんだ―…”


    ---------------------------------
    一話との温度差半端ない
  • 4 綾目 id:edTHiAN1

    2011-06-30(木) 16:50:14 [削除依頼]
    >>3 状況事態× 状況自体○ 今度は誤変換だと…? 融解〜の如くガッツリ名前を間違えるよりかはマシだけど 修正多すぎだろ私の文章… 毎回すみません><
  • 5 r+Ψ.ο゚ラズベリー+Ψ.ο゚r id:fomTY2C.

    2011-06-30(木) 16:52:57 [削除依頼]

    わぁっおもしろいっっ
  • 6 綾目 id:edTHiAN1

    2011-06-30(木) 17:14:52 [削除依頼]
    r+Ψ.ο゚ラズベリー+Ψ.ο゚rさん>>
    嬉しすぎるお言葉ありがとうございます><
    ファンタジー?系は初めてなので励みになります!
  • 7 綾目 id:edTHiAN1

    2011-06-30(木) 17:44:57 [削除依頼]

    眩しくて閉じた眼を開けると、
    そこは病院のベッドでも無く、何処までも続く夜空が続いていた
    天井も壁も地面も無い 一面に広がる深い蒼に輝く星
    どこか遠い昔、本で読んだ”宇宙”によく似たものだった
    ふと脳内に映像が流れる

    小さな手で捲る分厚い本の頁
    夜空色に散りばめられた星たち
    向かいに座り、共に本を囲む狐面の少年

    きみはだれだい?

    「アリス、何突っ立ってんの?こっち、置いてくよ」
    ヒイラギの声でハッとする。

    (何なんだ…あの映像は。俺の…過去?)

    ヒイラギに後をまたとぼとぼと歩き始める。
    するとヒイラギが口を開いた

    「これから帽子屋って奴のとこに行く。
     アイツ頭オカシイから気に入られると厄介だよー。
     なるべく必要最低限の事以外は会話しない事を僕はお勧めするね。」

    これ以上の電波さんが居るのか…
    電波さんと電波の森に迷い込んでいる自分自身の状況を思い出し、
    悪い夢だ、とため息をついた。

    ”悪い夢ほど夢から覚めない”

    そんな顔も名前も知らぬ誰かが云った言葉を今更実感した
    頭の隅でこの浮世離れした夢は現実なのではないか、と感じたが
    その考えを否定するように くだらない と自嘲した

    突然、ヒイラギが立ち止まる
    如何したのかと問おうと口を開くと
    ヒイラギは自らの親指の腹を噛み切った。
    ぽたぽたと流れ落ちる真紅の血で 宙に人が潜れるほどの長方形を描いた

    「此れは帽子屋と契約を交わしたアリスだけに与えられる力。
      契約アリスの血は結界を一時的に切り裂く事ができる。
     でもあまり派手に結界を裂くとハートの女王に気付かれてしまうから気をつけて、」

    そうヒイラギが言い終わる頃には赤で描いた長方形は光をおび、赤いドアに変わっていた。
    ヒイラギと共にドアを潜りながら問う

    「そのハートの女王ってのは何なんだ?気付かれたらどうなるんだ?」

    ドアを潜ると薄暗い部屋の中だった。
    白と黒の市松模様の床に青磁色の壁
    所々、赤褐色の染みで汚れていて気味が悪い

    「女王はこの世界を作り出した張本人さ、
     僕たちから記憶を奪い、その奪った記憶から新たな世界作ろうとしている。
     過去とは人々の記憶から成される物、
     沢山集めれば集めるほど記憶は詳細に、世界は精密に作られる。
     女王はとにかく多くの記憶を奪いたいんだ、
     記憶をなくした僕たちももうすでに少なからず新たな記憶を上書きしてるでしょ?」

    「この記憶までをも奪われるってことか」

    「そう。記憶の中を彷徨う僕等は肉体から離れ、
     記憶を奪い返すために、仮の新たな人格を作り上げて動いてる不安定な状態
     この記憶までをも奪われる事はつまり、
     
     
      己の魂の死を意味する―… 

     シロウサギたちは大喜びだろうね、
     お望みの肉体を手に入れて、何事もなかったように入れ替わり僕らの元居た世界で暮らせるんだ。」

    「その、記憶を奪ったシロウサギは女王の手下なのか?」

    「彼らは女王の作り出したドールでしかない。
     簡単に云えば、手っ取り早く記憶を奪うために作られた記憶メモリ。
     彼らに覚えさせた記憶を原料に、この世界は作られるわけだから手下、というより道具だろうね、」

    「道具―…」
    シロウサギは己を奪った憎き敵だというのに
    ”道具”と称される彼らが不憫でならなかった

    此れは唯の”偽善”なんだろうが
  • 8 綾目 id:edTHiAN1

    2011-06-30(木) 17:53:32 [削除依頼]
    ----------------------------------
    ひぃい頭の中の映像を文章にするって難しいよー
    なんかもうギャグを挟むタイミングがわかりません。
    シリアスギャグって難しすぎるだろどんなジャンルだ…!
    融解はリア充書きたいっていう思いで書いてますが、
    こっちは私の中の腐の部分を剥き出しにした、
    萌え自給自足小説にする予定なので恐らくこの先も女王以外
    女の子はでてこないと思います(

    キャラのビジュアルをこの残念な文章力じゃ書き表せないのが悔しいです
    絵小説んとこに書けば絵で説明できたのか…!と今更気付く始末。
    新キャラ創作んとこってスレチになるのだろうか…
    いや、でもキャラを創作するわけだし…ぐぬぬ…

    綾目は元々絵描きなので、
    愛息子たちを描きたくてたまりません。
    むしろ描いて下されお館さばぁあああああああ!
    スレ立てちゃおうかな…(´・ω・`)
  • 9 綾目 id:edTHiAN1

    2011-06-30(木) 22:06:21 [削除依頼]

    「此処から4番目のドアが帽子屋へ続いてるドア。
     当分は僕と一緒に行動する事になるだろうけど、一応覚えててねー
     迷子になったら大変でしょ?」

    「もう迷子だ、いろんな意味で」

    「そういやそうか」

    そう笑ってみせるヒイラギは、もうずっと前から記憶を探して彷徨っていると云っていた。
    その背中に一体どれほどの重荷を背負っているのか、計り知れない。
    きっと痛みも苦しみも寂しさも悲しみも沢山背負い込んで歯を食いしばっているのだろう。
    俺もいま、ヒイラギと同じ重荷を背負おうとしてる

    そこまでして取り戻す価値のある記憶だったのだろうか
    無くしてしまった今では比べようも無いのだけれど、

    4番目のドアを潜ると先が見通せないような細く、くねくねと蛇行した廊下が続いていた。
    一番奥まで行くと其処にはドアが無く、行き止まりのようだった。

    「ちょっと離れててねー 下手すりゃ首、飛んじゃうよ?」

    そう云い、手を宙にかざすヒイラギ
    するとヒイラギの手から炎が舞い上がり、薙刀のような物に変化した

    「これも契約アリスに与えられたチカラってやつ」

    ヒイラギが振りかざした薙刀が壁を、結界を裂く

    「帽子屋、新入り連れてきた」

    一瞬空間が歪み、瞬く間に空間が変わっていく
    細く狭く、何も無い廊下から 一気に室内へと変化した。
    天井まで届きそうな棚には色とりどりの雑貨、
    部屋を狭く見せるほどの大きく長いテーブルには
    少し欠けたティーポットとティーカップ
    口にするには少し気が引けるような色を纏ったケーキやお菓子が所狭しと並ぶ


    「ボンソワール、新しいアリスくん。歓迎しますよ。」


    テーブルの一番奥の席に座る男の唇が弧を描いた

    ---------------------------------------
  • 10 綾目 id:xH73xrE/

    2011-07-01(金) 19:27:17 [削除依頼]
    あげ
  • 11 綾目 id:x52N/Dh/

    2011-07-02(土) 13:04:56 [削除依頼]


    「どうぞ、此方へ」
    そう云い帽子屋は一番手前の席に向かって手をかざす
    すると椅子がひとりでに引かれた
    ぎこちない動きで席に着くと、帽子屋は満足げににっこりと笑みを浮かべる。

    「アリスくん、早速本題に移るとしましょう。」
    帽子屋が目の前のホールケーキにナプキンを敷き、指を鳴らす
    ナプキンを剥がすとケーキは分厚い古びた本とインク、ペンに変わっていた。

    「では、率直に聞きましょう。

     貴方が私と契約すると云うのならば、シロウサギに対抗できる力を与えましょう。
     その代償として、貴方の感情を頂きます。
     あぁ、ですが感情を全て奪う訳ではありませんよ、
     感情が無くなってしまえばシロウサギと戦う意志すらも忘れてしまいますからね。」

    ヒイラギが不機嫌そうに口を挟む。
    「契約した僕等は徐々に感情が死んでいく、それまでにシロウサギを倒さなきゃいけないってこと。
     シロウサギに勝って記憶を取り戻せりゃ、失った分の感情は徐々に元いた世界で取り戻せる。」

    「契約しない、場合は…?」
    俺に残された選択肢を必死で掻き集める

    「契約しないのならば、シロウサギに記憶と肉体を乗っ取られて
     近い未来、貴方自身は”消滅”するでしょうね、」

    「僕等には記憶を奪われた時点で、選択肢など残されてないんだ」
    自身の運命を嘲笑うヒイラギ。

    「こちらの世界で受けた傷は現実世界の肉体に少なからず反映されます。
     それに、この世界は物語の密度によって時の流れが変わりましてね
     自らの記憶を持つシロウサギに近付けば近付くほど物語の密度は濃厚に
     現実世界との誤差は大きくなるということです。
     賢く時間を使いたいのなら、一刻も早く契約しシロウサギの首を落とす事をお勧めします。」


    『運命を受け入れるか、運命に抗うか

     さぁ、貴方はどちらに致します?―』
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