この場所に22コメント

1 紘 id:89IExEt/

2011-06-29(水) 06:54:16 [削除依頼]
    幸せって何・・・            

   あのときの俺は知らなかった。

  ―でも

   君に出会って知ったよ。
 
   君に教えてもらったんだ。

           
   「俺は幸せだよ」

  
   そう言って笑ったら
 
   君は笑ってくれますか?

   君は幸せになれますか?

         
   君が幸せになれるなら

   もう一度君の笑顔をみれるなら・・・。

   俺はどんなことでもするよ

         
   ずっと君をここから思い続けるよ。
  • 3 紘 id:89IExEt/

    2011-06-29(水) 18:51:09 [削除依頼]
    〜出会い〜


        ちょうど夏休み最終日の8月30日。
        俺は転校生としてこの地に足を踏み入れた。

       「あちぃ―っ」

        そう言って雲一つない空を見上げるのは
        桜庭 航。

        都会からこの田舎という田舎に引っ越してきたが
        今日は夏休み最終日。
        これといってやることはなく
        俺は携帯片手に家を出た。

        町全体を見渡せる丘を見つけ
        そこには大きな一本の木が立っていた。

        葉が影になりとても気持ち良さそうな木の下に
        人影があった。

        それは今にもこの空に消えてしまいそうな
        色の白い女の子。

        知らぬ間に見入ってしまったらしく
        突然顔を上げたその仔と目が合った。

        にこっと微笑むとその仔は俺を
        手招きした。

        俺はにこっと微笑んだその仔に心を奪われた。
        世に言う『一目ぼれ』だ。

       「わたし神崎 椎。あなたは?」

       「俺は桜庭 航。」

       「今日引っ越してきたでしょ?」
            
     「まぁ。神崎さ・・・」

        俺の言葉を遮るようにしてこの仔は言った。
     
       「椎。そう呼んで?私も航って呼ぶから」

       「椎はここで何してるの?」

        さっき遮られた言葉を問いかけた。
        
       「読書。夏休みは暇だったから・・・。
        毎日ここに来てたけど、それも今日でおしまい。
        明日から学校だもん」

        そう言った椎の顔はどこか不安げで
        悲しそうだった。

       「ねぇ―っ航?今日暇?」

        いきなり俺の顔を覗き込んで首をかしげる
        椎の姿にドキッと心が跳ねる。

      「暇といえば暇。」

        みるみる顔が赤くなっていくのに
        気付かれないよう
        そっぽを向いて言った。

       「じゃぁ行こう!夏休み最後の思い出作り^^」

        そう言って俺の手を引く椎の姿は
        初めの印象とはとって違った。
              
        そんな会って間もない椎に
        俺はどんどん惹かれていったんだ。
  • 4 紘 id:89IExEt/

    2011-06-29(水) 19:34:27 [削除依頼]
          「なぁ?まだ着かねぇの?」

           椎に手をとられ歩き出してからすでに1時間が経過・・・。
           暑さと疲れでやられそうになっていた俺は
           椎に問いかけた。

          「ここを抜けたらすぐだよ^^」

           椎の指さす獣道の先には
           綺麗に輝く湖があった。

          「すご・・・・っ」

           透き通った透明感のある水・・・。
           水面に反射する光。
           とても幻想的な物語のような場所だった。

          「ここ私の秘密の場所なんだ♪
           航は特別だよ?他の人には内緒」

           口元に指を当てて「シーっ」とやる椎は
           子供みたいで可愛くて・・・。

            『航は特別』
              
           その言葉がなぜだか異様に嬉しかった。

          「今度来るときは水着持ってこよ?」

          「うん。」

           椎にとっては他愛もない会話なのかもしれない。
           でも俺にとっては
             
            『また一緒にこよう』
              
           そう言ってもらえているようで心が弾んだ。
           こんなに嬉しい気持ちになったのは
           いつぶりだろう・・・?

           湖のほとりで座って椎と色んな話をした。
           前に住んでいた町のこととか
           この町のこととか。
             
           そんな話をしていたら時間は刻々と過ぎていき
           いつのまにか夕日が傾いていた。

          「そろそろ帰ろう。日が暮れてきた」

           俺が当たり前のようにそういうと
     
          「うん・・・。」

           さっきまでの元気はどこに行ってしまったのか
           弱く小さな声で椎は返事をした。

             
           それから何も会話がないまま
           あの桜の木の下まで戻ってきた。

          「じゃぁな また」

           そう告げると
     
          「うん・・・。」

           また力のない弱弱しい返事が帰って来た。
              
           椎がうつむいたままだったことに
           少し心配を覚えたが

          「またね^^」

           最後にそういって元気に手を振ってくれたおかげで
           すんなりと家路に着いた。

          「ただいま―」

           俺は久しぶりに『ただいま』そういって家に入った。
  • 5 『夏にゃん』 id:HXo.eeL.

    2011-06-29(水) 19:37:55 [削除依頼]
    頑張って!!面白いから!!
    (上から目線ですみません汗)
  • 6 紘 id:6cHSNnO/

    2011-07-01(金) 22:04:51 [削除依頼]


    ありがとう!!

     これからバンバン更新してくつもりだから
     読んだらコメくれると嬉しい^^
  • 7 Rsweet☆ id:OJXy4Lh/

    2011-07-01(金) 23:34:49 [削除依頼]
      面白いョ!←誰だかわかるぅw
  • 8 紘 id:ATf.Xhb.

    2011-07-02(土) 07:08:32 [削除依頼]

     7>もち!
  • 9 紘 id:ATf.Xhb.

    2011-07-02(土) 07:13:36 [削除依頼]
       
       〜過去〜

          
         『ただいま』そういって家に入ったものの
          やはり心苦しくなるだけだった。

          今、俺を笑顔で出迎えてくれる人がいないからだ。

            
          俺には双子の妹『奈月』がいた。2年前までは・・・。

          いつも家に帰ると
     
          「お帰り。航」

          そういって笑顔で出迎えていてくれた。
             
          奈月は病弱で度々入退院を繰り返していた。
          でも、そんなことを気にしないで
          1日を大切に過ごしていた。

         ―久しぶりに奈月が登校した日のことだった。

         「歩いて登校したい」

          本来なら父さんの運転する車なのだが
          今回は奈月の要望にあわせて
          2人で歩いて登校した。

          学校の校門に着いたとたん
     
         「航・・・っ苦しぃっ―」

          奈月の容態が急変しその場に倒れこんでしまった。
          先生の呼んだ救急車で病院に担ぎ込まれ
          何とか一命を取り留めた。

         ―でも担当医の先生から聞かされた言葉は
          ショックが大きくて自分の耳を疑った。

         「もって1年。この先長くはない命です」

          信じられなかった。
            
          これをどうやって奈月に伝えればいいのか。
          奈月を俺の片割れを失ったらこの先
          どうやって生きていけばいいのか。
     
          想像すら出来なかった。いいや・・・。
          したくなかったんだ。

           
          病室に入ると点滴をして眠っている奈月の姿があった。
            
          すやすやと寝ている奈月を見ると
          自然と涙が頬につたった。

         「航・・・?なんで泣いてるの?」

         「奈月・・・っ何でもないよ」

         「嘘。なにがあったの?私に関係することでしょ?」

         「ちが・・・っそんなんじゃ・・・」

         「じゃぁ何で泣くの?」

          そんなこと言われたってどうしようもない。
          
         「航・・・言ってよ?気になるじゃん」

         「・・・」

         「もう私長くないんでしょ?1年も持たないの?」

          冷静に話しているようだけど・・・。
          かすかに震えた声。
          俺より辛いのは奈月本人なんだ。

         「もって1年だって・・・」

         「そっか。もう時間がないんだね」

          奈月は涙を流してそれでも笑顔で
          そういった。

          この余命という現実はまだ中3だった俺らには
          受け止めきれない重さだった。
  • 10 紘 id:ATf.Xhb.

    2011-07-02(土) 21:17:15 [削除依頼]
      ―それから半年・・・。

            月日が流れるにつれて奈月の容態も悪化していった。
            いまでは自分で歩くことすら出来なくなり
            1日のほとんどを病院のベッドの上で
            過ごすようになった。

            そんなある日のこと
            不意に奈月が言った言葉。

           「海・・・みたいな。」

            切なさそうに空を見上げて言う
            奈月の望みを叶えたい・・・
            そう思った。

            担当医の先生に相談し海に行く許可を貰った。

           「奈月 海に行こう?」

            いきなりのことに少し驚いた表情を
            見せた奈月だったが
            嬉しそうに笑って

           「うん」

    と言って肯いた。

            幸い海辺のに在る町だったから
            俺と奈月2人だけで行くことが出来た。

            向かう途中

           「最近行ってなかったから楽しみ^^」

            そう奈月は言っていた。

            海に着くと

           「自分の足で歩きたい」

            と奈月が言った。
            俺は奈月の手をとって1歩1歩ゆっくりと歩いた。

           「海・・・綺麗。」
     
           「そうだな」

           「私、海好きだよ」

           「俺も。」

           「まだ居ていい?ずっと見ていたいの」

           「いいよ。でも車椅子に戻ってからな」

           「うん」

            こんな他愛もない会話を続けているうちに
            涙が溢れて止まらなくなった。
            奈月のこの温かい笑顔を奪おうとする
            この世界が許せなくて・・・。

           「ずっと今日が続けばいいのに・・・っ」

            気がつけばそんなことを言っていた。

           
  • 11 紘 id:ATf.Xhb.

    2011-07-02(土) 21:18:11 [削除依頼]
           「航・・・そんなこといわないで」

           「奈月・・・っ」

           「航には未来がある。そうでしょ?」

           「奈月が一緒じゃない未来なんてないのも同然だ!!」

            俺たちはずっと2人で歩んできた。
            生まれた日から今日まで。
            
           「ずっと今日が続けば、奈月は死ななくて済む!
            未来には奈月がいないなんて俺は嫌だっ!!」

           「そんなことないっ!未来永劫私達は一緒だよ?
            私が死んでもずっと航のそばにいる。
            航さえ私を忘れなければ、
            私はずっと生き続けることが出来る!!」

           「・・・」

           「それとも航は私を忘れちゃうの?」

           「そんなことない!!」

            そんな奈月を忘れるなんてことできるわけがない。
            
           「私だって死にたくない・・・。
            死にたくないよっ!!
            でも、これが神様の決めたことなら
            しょうがないじゃん
            残りの人生精一杯生きるって決めたんだ。
            航・・・。見守ってくれるでしょ?」
            
           「ごめん。分かったよ。奈月がいうなら・・・」

            初めて見せた奈月の涙。
            そんなに泣かれてしまったらどうしようも
            ないじゃないか。

           「ありがと・・・航。」


          ―1週間後

            奈月は帰らぬ人となった。
            
            泣いた。涙が枯れるのではないかというほど。
            奈月は最後まで笑顔だった。

            病室の引き出しに残されていた
            奈月からの手紙・・・。

            そこには
           
           『笑顔で私の分まで生きて。ずっとそばに居る。
            
            大好きな双子のお兄ちゃん。
            私の愛しい人。

            航・・・私を忘れないで』

            そう書かれていた。
      
            とめどなく溢れる涙が手紙を濡らした。
            
            その日俺は誓った。ちゃんと生きるって。
  • 12 Rsweet☆ id:neNHbzs.

    2011-07-05(火) 22:37:03 [削除依頼]
     やべっ 泣きそう・・・

     切ないぃィィィィ(泣)
  • 13 紘 id:nxXzdf20

    2011-07-09(土) 09:11:50 [削除依頼]

     アゲあり☆ミ

     これからの更新も楽しみにしててね^^
  • 14 紘 id:nxXzdf20

    2011-07-09(土) 09:21:39 [削除依頼]
      〜嫉妬〜

          ―次の日

           2学期になり学校へ向かった。

           職員室に行くと優しそうな顔の校長先生や
           ほかの先生方が迎えてくれた。

          「桜庭 航くんだね?待っていたよ。
           今日からこの稜瑛学園で楽しく生活してくれたまえ」

          「はい。よろしくお願いします。」

          「桜庭くん。君の担任の霞 綾です。
           君のクラスは2−1。今日からよろしく^^」

          「こちらこそ。」

           学校なんてかったるいだけ・・・。
           めんどい。そうとしか思わなかった。

           椎。君がこの学校にいなければ。

           教室に入った瞬間。
           椎を見つけた。
           窓際の一番後ろの席で外を眺めている君を。

          「転校生の桜庭 航くんです。みんな仲良くね」

          「桜庭 航です。よろしく」

           先生の声には反応しなかった椎が
           俺が話し始めた途端・・・顔を前に向けた。

          「桜庭くんの席は・・・あそこ!!」

           そういって先生が指差すのは椎の隣の席。
           超嬉しかった。

           『神崎さんいいな』とか『桜庭ずりぃ』
           
           なんて声が聞こえたけど気にならなかった。
    俺には椎しか見えていなかったから。

          「椎。今日からよろしく」

          「こっちこそヨロシクね。航」

           周りが一瞬ざわめいた。
           
           『どういう関係?何で呼び捨てなの!?』

           そんな声と俺らを睨むような視線を
           多数感じた。
           
           転入早々何かやらかしたぽかったけど・・・。
           そのときは何も気にならなかった。

           椎。君が隣に居る
           その喜びでいっぱいだったから。
          
     
  • 15 紘 id:lFx3oHf.

    2011-07-11(月) 17:00:26 [削除依頼]
    「桜庭くんって東京から来たんでしょ―?」

           休み時間。
           俺の周りにはクラスの女子が集まっていた。

          「まぁ。」

           適当に相槌を打ちながら目線には椎の姿。
           そのうちに俺を取り囲む女子の人数が増え
           椎の姿を遮られた。

          「椎―っ。約束の本持って来たぞ」

           クラスの入り口付近から椎を呼ぶ男の声が聞こえた。
     
           笑ってかけていく椎。。。
           胸が痛んだ。
           
           何か話しているようだったけど・・・。
           周りがうるさくて何を言っているのか
           聞き取れなかった。

           そのうちに

          「桜庭くんと神崎さんってどんな関係なの?」

           女子の誰かが俺に尋ねた。
          
          「なんで?」

          「だってホームルームのとき呼び捨てだったから・・・」

          「別になんでもない。」

           頭で考えるよりも先に答えが出た。
           なんでもない。なんでもないんだ。
           ただ1日早く椎と出会っただけ・・・。
         
           ただそれだけのことなんだ。

           なのになぜ・・・
           そう思えば思うほど苦しくなるんだ?

           あの男を見れば見るほど妬ましく思う?
           
           自分でどうすればいいのか分からない。
           なぜ妬ましく思う?
           椎のことが好きだから・・・?
           仲良くしているあいつが憎いのか?

           考えれば考えるほど頭が痛くなっていく。
           胸が苦しくなる。
           吐き気がする。

           この教室に居るのが辛くて
           俺はいきなり立ち上がり教室を出た。

          「桜庭くん!?」

           周りに居た女子が驚いて声を張り上げたようだが
           気にも止めなかった。

           ただこの場から逃げ出したい・・・。
           その一心で俺は教室から飛び出した。

        
  • 16 ほし id:01xab5j0

    2011-07-11(月) 17:05:48 [削除依頼]
    泣ける〜
    好きなタイプの物語ですね。
    静かな音楽が似合う、素敵な物語だと思います。
    特に、置手紙のシーンがいいです!!
  • 17 紘 id:lFx3oHf.

    2011-07-11(月) 17:20:46 [削除依頼]

     ありがと^^

     これからも頑張って更新します!
  • 18 紘 id:JJBtAR2.

    2011-07-15(金) 17:00:07 [削除依頼]
      「奈月・・・」

           屋上で澄みきった青い空を見上げ
           今にも零れ落ちそうな涙を必死に堪えていた。

        ―キィィィ

           誰かがドアを開けた音がしたのが分かった。
           こっちに足音が向かってくる・・・。
           小さな影が見え見上げると
           椎が立っていた。

          「航・・・。どうかした?」

          「なんでもない」

           どうしてここに椎がいるのか・・・?
           俺には全く理解できなかった。

          「航・・・怒ってるの?」

          「なんで?」

          「いかにも『不機嫌です』って顔してるから。」

          「別に。」

          「そう?ならいいんだけど・・・」

           俺は子供か?
           椎が他の男は話しているのを見て
           イラついて
           落ち込んで
           またイラついて・・・。
           
           椎の彼氏でもないのに。。。
           俺は何をやってるんだ?

           自分のしていることが馬鹿に思える。
           まるで小学生のような恋。
           幼稚にも程がある・・・。


     ―キーンコーンカーン・・・


          「予鈴だ。航 教室戻ろう?」

          「おう」

           教室に戻り教科書を机から取り出したときに
           一通の手紙がひらひらと宙を舞い
           床に落ちた。

           見覚えのない手紙。
           中を開けて読んでみると

          『今日の昼休みに中庭で待ってます。新藤 千尋』

           そう書かれていた。

           いわゆるラブレター・・・?
           ととっていいものなのだろうか?

          「航?どうかしたの?」

           いきなり椎が顔をのぞかせたのに驚いて
           咄嗟に手紙を隠してしまった。

          「今の何?」

          「別になんでもない」

           しかも嘘までついた。
          
           別に椎に教えることではない。
           でも椎に嘘をついた
           そのことに対して胸が痛んだ。
  • 19 紘 id:VJzTJx41

    2011-07-16(土) 06:56:42 [削除依頼]

    4限目が終わると同時に中庭に向かった。

           そこには1人の女子。
           きっと手紙の主『新藤 千尋』

           彼女はキョロキョロと辺りを見回して
           俺の存在に気付いたのか
           その場に立ち止まって俯いてしまった。

          「新藤さん?」

           確信はしていたが確かめるように名前を呼ぶと
           頷いた。

          「何かよう?」

          「・・・」

           一刻も早く教室に戻り椎の近くにいたいと考えていた
           俺は俯いたまま何も言わないこの女に苛立っていた。

          「何も言うことないなら俺戻るけどいいよね?」

           そういって戻ろうとしたときに

          「まって!!桜庭くん。
           好きなの。私と付き合って?」

           この女は馬鹿なのだろうか?
           俺は今日転校してきたばかりで
           この女、ましてやクラスの女子の顔と名前すら覚えていないのに
           『付き合え』というのか?

          「無理。あんたのこと良く知らないし。」

          「そんなの今から知っていけばいいじゃない。
           私は桜庭くんが好きなの。付き合ってよ
           ねぇいいでしょ?」

           超一方的。
           俺の一番嫌いな奴。
           しかも、俺は椎しか見ていない。

          「無理だから。んじゃ」

           そういい残してその場を去った。

           教室に戻ると

          「桜庭―っ!!どこ行ってたんだよ。
           一緒に飯食おうぜ」 

           と一人の明るい茶色の髪をした奴が
           言い寄ってきた。

          「俺、涼井 昴!んでこっちが綾部 佳織」

          「佳織です。よろしくね 桜庭くん」

           いきなり涼井の後ろから姿を現した
           綾部さんにちょっとびっくりした。
           
          「よろしく。綾部さん」

          「おい俺には!?よろしくしてくんないの??」

          「お前もな。涼井」

          「昴でいいよ。航」

          「あぁ 分かったよ昴」

      
           『これから楽しい学校生活を送れそうだ』と
           
           このときに思った。

        ―でもあんなことが起こるなんて思っても見なかった。
          
  • 20 紘 id:LjxOg9L0

    2011-07-22(金) 09:25:43 [削除依頼]
    「航―っ!!一緒に帰ろうぜ」

          教室の入り口に立っている昴と綾部に呼ばれた 
      
         「あぁ。帰ろう」

          昼休みから数時間。
          俺らはあっという間に仲良くなった

         「なぁ・・・航って神崎とどういう関係なの?」

         「私も気になるなぁ・・・それ」

         「別になんでもねーよ」

          いきなりの質問にどう答えればいいのか分からず
          不機嫌気味に答えた。

         「ふ〜ん?」

          隣でにやついている2人。
          
     
         「あっ!校門のとこに立ってるのって神崎さんじゃない!?」

          綾部の指差すほうを見てみると
          紛れもない。
          椎が立っている。
          
         「神崎さ〜ん!!」

          綾部は手を振り呼びかけると
          椎は俺らのもとに駆け寄ってきた。

         「神崎さんも一緒に帰ろっ」

          綾部に誘われたのが嬉しかったのか
          少し微笑んで頷いた。
          その瞬間綾部に手を引かれ俺らのずっと先を
          歩いている。

         「航。お前って凄いよな」

         「何が?」

          いきなりすぎてなんのことなのか
          さっぱり分からない。

         「神崎のことだよ。」

         「は?なんで」

         「神崎って人と話をしないってので有名なんだよ。
          なのにお前転校初日から神崎と話してるし?」

         「俺以外にも椎が話す奴居るだろ?」

         「神崎 千晶だろ?」

          神崎ってまさか・・・

         「だってあいつは神崎の兄貴だし・・・当然じゃねぇの?」

          予想的中。
          俺は椎の兄貴に嫉妬していたのか?
          超恥ずいじゃん///

         「まぁ神崎って無口なとこが可愛いって男子に評判だからな。」

         「へぇ・・・」

         「俺は佳織一筋だけどなっ」

          何ノロケてんだよ!
    そうツッコミたくなる勢いに
          デレついている。
     
         「航。お前さっきはあんなこと言ってたけど
          本当は神崎のこと好きなんだろ?
          白状しろよ!!」

         「うるせーな。悪いかよっ」

         「さっさとくっつけよな」

          余計なお世話だ。
          言われなくてもそうしてみせる。

         「昴―っ桜庭くん―っ早く!!」

         「おうっ!行くぞ。航」

         「あっ待てよ!!」

          3人に追いついて隣にいる椎の姿をみたとき
          何かに怯えているような・・・
          そんな感じがした。

         「椎。明日学校一緒に行こうな?」

          こっそり耳打ちをすると
          ありがとう
          って笑顔を向ける椎。

          笑顔を向けられるだけで幸せだった。
          
          このとき君があんな目に遭っていることを
          まだ俺は知らなかったから。
          
  • 21 Rsweet☆ id:KYsR9/C.

    2011-07-23(土) 23:24:39 [削除依頼]
    えっめっちゃ 気になるんだけど!
  • 22 紘 id:yQWiESM0

    2011-07-27(水) 18:18:30 [削除依頼]
       
         「おはよう。椎」

         「航。おはよ^^」

          今日は椎と一緒に登校することにした。
          何か嫌な予感がしたから。

         「椎。昨日なんかあった?」

         「別に・・・なにもないよ」

          少し焦った感じで椎は答えた。
    何か隠してる
          一瞬にして分かった。

          登校してからは自分の席に座ったまま
          ずっと俯いている。

          昼休み突然席を立った椎を追いかけると
          校舎裏に着いた。
     
          なんでこんなところに・・・・?

          人気のない薄暗い場所にどうして?
          心配になり椎に声をかけようとしたその時

         「神崎さん♪ 約束どおり来てくれたんだね?」

          聞き覚えのある声・・・。
          たしか新藤とか言う奴・・・。

         「神崎さんに聞きたいんだけど・・・」

         「なに?」

          危ない予感がする・・・。

         「神崎って桜庭くんの何?」
     
          いきなり新藤の声が変わった。
          憎悪をまみえる低い声に・・・。

         「別になんでもないけど・・・?」

         「なわけないでしょ?」

          新藤が言葉を放つと同時に
          椎が蹴り飛ばされた

         「椎!」

          思わずその場に飛び出してしまった俺・・・。
          目の前には倒れこむ椎と
          俺がいることに驚いた様子の新藤。

         「なんで桜庭くんが・・・?神崎―っ!!」

         「新藤・・・椎に何してンの?」

         「桜庭くんが悪いんだよ!私を振ったくせに
          いつも神崎さんと居て・・・」

          こういうのって修羅場とかいうんだよなぁ・・・。
                
         「新藤と何の関係があんの?」

         「今いったじゃん!なんで私を振ったのに
          神崎さんと一緒にいるの!?」

          俺が聞いた答えになってないけど?

         「新藤振ったことと、椎と一緒にいることの
          関係を俺は聞いてんだけど?」

          それは・・・
          そう言って新藤は口を紡いだ。
        
         「俺に振られた腹いせに一緒にいる椎を狙うのか?
          振って正解だな。
          俺新藤みたいな奴好きになんねーし。」

         「酷い・・・」

          この女まだ言うのか?
          いっそのこと一発ぐらい殴れば・・・

          そう思って腕を振り上げたとき
          ぎゅっと俺の腕を掴んで
          首を横に振る椎の姿。

          振り上げた腕を下ろし
          小刻みに震える椎を抱いて
          その場を後にした。
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