この世界の終わり3コメント

1 鳴海 id:2RBvI2G/

2011-06-26(日) 15:11:47 [削除依頼]
 プロローグ


あちこちで聞こえる爆発音。
泣き叫び、逃げまどう人々の足音。
灰と一緒に舞う風が俺の頬に当たる。


目を開けるとうっすら見える。
この世の終わりが。


「なぁ……どこで間違ったんだろうな、俺らは」


灰色の空に向かってぽつりと呟く。
でもそれはほんの小さな声で、爆発音にかき消される。
再び瞼が重くなり、目をそっと閉じる。


「愛してるよ、美生(ミヨ)……」


そうして、俺の体は爆発音とともに吹っ飛んだ。
あちこちで燃え盛る炎の中、必死に舞っていた桜の花びらに見守られながら。
  • 2 鳴海 id:2RBvI2G/

    2011-06-26(日) 15:14:19 [削除依頼]
    何回目かの投稿になります、鳴海でs((
    ここへ立ち寄った方、よろしければ読んで行って下さると嬉しいです
    どうぞよろしくお願いします
  • 3 鳴海 id:2RBvI2G/

    2011-06-26(日) 15:41:30 [削除依頼]
     1


    あの頃はまだ、世界がこんな風になるなんて思わなかったんだ。


      * * *


    この街には世界が見渡せる丘がある。
    俺はそこが好きで好きで大好きで、よく遊びに行っていた。

    「はぁ……っ! は……ぁっ……!」

    走って走って、長い階段を上って上って。
    額に汗を浮かべ、足もガクガクになりながらそれでも走るのをやめないのは、この先にある光景が来る途中までの痛みや疲れなどを忘れさせてくれるからだった。
    俺はその光景が大好きだった。
    この街の中で一番、大好きだった。


    今日は俺の幼なじみ美生を連れて丘を登った。
    そこから見る夕日がどれだけ綺麗か、教えたかったからだ。

    「も〜……まだ、なの?」
    「あともうちょい!」

    地面を強く蹴って、階段を3歩飛びで駆け上る。

    「あ!! ちょっ、待ってよ〜〜っっ」

    とろい美生も懸命に俺についてこようと3歩飛びで駆け上る。
    途中こけそうになるのをはらはらしながら上る。


    俺らが階段を上り終えた頃は、もう艶やかな朱色と蜂蜜色が交ざった夕焼け空が空一面に広がっていた。

    「わ……ぁっ!!」

    呼吸をするのも忘れて空を見上げる俺ら。
    綺麗で綺麗でとても綺麗で、今まで見た中で一番綺麗だったと思う。

    「ねぇ、あと何回、この光景が見れるかな?」

    美生がふと呟く。
    横顔は柔らかな微笑みで、俺はぱっと顔を逸らし、俯く。

    「さぁな。生きてれば何回だって見れんじゃねぇの?」
    「ふふ、そうだね」

    美生は顔をこちらに向け、まばゆい笑顔で俺を見る。
    俺は照れくさくて目なんかまともに合わせれなかった。


      * * *


    本当に、あと何回見れたのだろうか。
    あの夕焼け空。
    美生の笑顔。
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