軽トラックに乗せた星8コメント

1 ゆい id:xJXDufV0

2011-06-26(日) 03:02:46 [削除依頼]
あつい。すごくあつい。そういえば節電だか何だかって、今年はクーラーは極力つけない方向で、と校長が言っていたっけ。
まあ暑くても、クーラーがつかなくても、今の日本を考えると私なんかでも幸せなんだろうなと、斜め前の席のミキの綺麗な横顔を見て思う。私の数学の解答用紙は相変わらず空欄ばかりで、でも別に焦るわけでもなかった。
あ、またか。そんな程度だった。
少ししてチャイムが鳴って、後ろの席の横山が私の解答用紙を荒っぽく回収する。というより、かっさらってった、という表現の方がふさわしいだろうか。
やっと終わったのだ、期末テストが。これであとは、夏休みを待つだけだ。
しかし、実は特に夏休みの予定はない。例年、期末テストが終わる頃には必ずミキとの予定でカレンダーは埋まっているのに、今年も平然と私の部屋にかかったそれ、は殆ど白紙。
唯一黒のペンで書いた予定といえば、塾の夏期講習。受験生だし仕方がないか、と今年始めて参加したのだ。
カレンダーもテストの解答用紙も白紙とは、何だか惨めすぎて急に悲しくなった。
ああ、ミキと話したい、ともう一度横顔を見た。そしたらミキと目が合って、でもすぐにミキの視線は相川さんや篠田さんの方へ向いた。
「ミキ、夏休み予定は?」
篠田さんか誰かが言った。ミキは「ないよ」と短く答えた。
ミキも予定がなかったのか。私と同じなのかな。そんなことをふと思った。
「じゃあ私の家でお泊まり会しようよ」
そんな明るい声がどんどん遠のいて、ミキの笑い声も遠くで聞こえた。

ミキは私と同じなんかじゃなかった。ちゃんと新しい友達を作って予定もこれからまだまだ沢山入るだろう。私は、何してるんだろう。
気が付けば今年はまだ、蝉が鳴いていない。
  • 2 ゆい id:xJXDufV0

    2011-06-26(日) 03:08:06 [削除依頼]
    こんばんわ!
    最近暑くて夏がきたなあ、と思ったので、
    ずっと書きたかったやつをかきます\(^o^)/
    しかし、題名が決まらなくてたいへんでした汗

    更新頑張りますっ
  • 3 ゆい id:xhV5Jxx/

    2011-06-26(日) 12:28:40 [削除依頼]
    続々とクラスメイトが教室から出て行くのが見える。しかし私は何故か手提げを肩にかけたまた動けなかった。
    別にミキが相川さんや篠田さんと居るのは構わない。ただ、私が彼女たちの言う「グループ」というのが苦手なだけで、ミキはそのグループ、で頑張っている。ならばそれで良い。良いはずだった。
    でも、私とは性格も喋り方も制服の着方も違う相川さんや篠田さんのグループに染まって行くミキはなぜか嫌だった。
    大きくため息をついて教室を出ると、横山聡が廊下にいた。目が合って、横山の黒く日焼けした細い腕が私の腕を掴む。あまりにも急に掴まれたので、私は横山の腕を払い除けてしまった。
    「あ、ごめん。緊張して」
    横山がそう言って頭を下げる。小学生の頃、給食のデザートを何回もとられたり今日のテストだってそう。どの教科の解答用紙も、私だけ乱暴にかっさらって、いった。それなのに状況がおかしい。矛盾だらけだ。私は何かの間違いだと、ずっと首を横に振っていた。流れてみえるかおは、やっぱり横山で、目線を下げるとやっぱりここにいるのも私だった。
    「すき。付き合って」
    その声が、言葉として脳に伝わる前に私は走りだした。もうわけがわからなくて、涙が考えられないくらい出た。一分もしないうちに走るのが辛くなって足を止めた。
    土手の上でたった一人、私はわんわん声をあげて泣いた。何年かぶりに。
    ミキと喧嘩なんかしなければ良かった。違う、本当は仲直りするはずだった。私は。
    でもミキは違ったのだ。次の日からあからさまに私を避けて、謝ることも、話すことさえもできなかった。
    どんどんミキは離れて行く。横山だって私とミキが緊急事態だってしってるはずなのに、何故?
    枯れていく声、離れて行くミキ。私は何してるんだろう。
  • 4 ゆい id:eNZaQDm.

    2011-06-29(水) 18:30:59 [削除依頼]
    ミスだらけ!
    更新しまあす\(^o^)/
  • 5 ゆい id:aBy3Or./

    2011-07-01(金) 05:40:35 [削除依頼]
    「私、横山に告白した」
    ミキがそう言って、私は確信した。やっぱり二人は付き合ってるのだと。素直に心から喜べたし、ミキの肩に手をおいて、やっぱりかあと私は言った。
    それ、がいけなかった。
    「やっぱり、って何? 私がフられるって分かってたって意味?」
    ふられた。ふられたのか。違う、違う、否定しなきゃ、と私は瞬きを数回して言った。
    「ごめん、でも違うよ。ミキはやっぱり付き合えたのか、って意味で、ほら、二人って仲良いし付き合ってるのかどうか前から知りたくて。早とちりしたの、ごめんなさい」
    ミキはただ私の目だけを見ていた。
    「仲良かったよ、私は横山と。芹以上に」
    芹、私の名前が聞こえて驚く。そう、私よりミキの方が断然横山と仲良し。そんなの同じクラスの人なら誰でも知ってる。でも、私はミキの言葉を聞いて慌てた。なんで、と泣きたくなった。今すぐ横山をぶん殴りたくなった。
    「なのに、横山は芹が好きなんだって。芹のことが好きだから、私とは付き合えないって」

    次の日から、ミキは私とは何の関係ない、といった風に目も合わせなくなった。
    正直、小学生の頃から仲の良かった私とミキの関係は、これっぽっちのことでは崩れないと信じていた。しかしミキはちっぽけ、だとは思っていなかったみたいだった。
    この日から現在までの二ヶ月、私とミキ個人個人では何も変わらない。ミキがあの出来事のあとに、グループ、というのに加わっただけ、私は休み時間の暇つぶしに図書当番の常連になっただけ。
    ただ、それだけ。
  • 6 ゆい id:rZiaWaj0

    2011-07-23(土) 00:23:58 [削除依頼]
    体が重い、わけではない。その代わり、昨日思い切り走ったためか、筋肉痛で太ももが痛んでいる。その程度では当然学校を欠席する理由にはならないし、母親も許してはくれないだろう。仮病をつかって休もうかとも思ったが、何ともない横山に自分が影響を受け過ぎているような気がしてだめだった。
    学校には普段通りの時間に着き、ミキも普段通りまだ教室にはいない。話をする相手がいるわけでもない私は、教卓の真ん前の自席で、何度も教科書の角を丁寧に合わせてトントンと机を鳴らしたりしていた。そうすると、やっぱり聞こえて来た。数人の明るい話し声、上履きと廊下の擦れる高い音が。そしてミキはポニーテールにした髪と細い体を揺らして、教室の扉をくぐる。
    おはよう、と先に来ていた何人かの声が聞こえて、ミキもおはよう、と挨拶を返す。そしてあっという間に今日もグループは完成。私がミキに話し掛ける隙はなかった。当たり前か、と私はミキから目線をはずして、五度目、机をトントンと教科書で鳴らした時、誰かが私の肩を叩いた。振り返ると、そこには相川さんが笑顔で立っていた。ゆるくウエーブのかかった長い髪と小さな顔。茶目っ気の見て取れる八重歯をのぞかせて彼女は私に言う。
    「芹ちゃん、おはよ」
    私は初めて相川さんに話し掛けられた。名前を呼ばれたのも初めてだった気がする。どうしてだろうと思いながら、自然と私の口はおはよう、と動いていた。
    「芹ちゃんって、一人で平気なタイプの子なの? あたしは絶対無理だなあ。トイレだって皆で行きたいし。あ、勿論個室の中まで、っていうのはあり得ないけどね」
    一人で平気なタイプ、なんて返事はしていないけれど、彼女から見た私はえらくタフガールに映っている様だ。実際は、ミキと気まずくなってかなりダメージを受けているし、トイレもミキと前みたく一緒に行きたい。私も、中学三年の平凡な弱虫で泣き虫の女子、なのだ。むしろタフガールなのは、先生にタメ口だったり、制服のスカートをザクザク切ってしまう彼女の方だと思う。
    「でもね、なんか疲れちゃった。グループとかそういうの全部。だからグループなんて関係ない芹ちゃんが羨ましいってずっと思ってた。てなわけで、仲良く出来ないかな、あたし達」
    強引に話は流れて行く。川で例えるならとっくに話は下流の方まで行ってしまった。私は川底の小石で、滑稽なくらいに相川瑠璃という川に流されてしまうのだった。
    「うん」
    一番短かくて、一番楽ちんで、でも一番複雑な言葉を私は使った。とにかく早く返事をしなきゃ、と思うばかりでこの言葉しか出なかったのだ。この時の私のうん、は、仲良く出来るという意味だった。しかし、ピンクのペンで仲良しグループの名前を書いた相川さんの名札を見ると、仲良くなんて、とも思う。よく見るとそれに書かれたミキ、という文字だけ少し筆圧が違う。後で付け加えられたのかな、と見て取れた。ミキの方を見ると目が合う。ミキだけでなく、ミキの周りの篠田さん達とも目が合った。彼女達は咄嗟に私から目を反らして、また楽しそうに話を始めた。相川さんは私の隣から、少し離れた所のミキ達にジェスチャーで何か伝えたようだ。何となく、嫌な予感がした。
  • 7 あすか id:bc48SWe1

    2011-08-15(月) 23:58:19 [削除依頼]
    初めまして!ゆいさんの小説の
    隠れファンのあすかです(^o^)
    ゆいさんの書く文章は
    綺麗で羨ましいです(´・∀・`)
    頑張って下さいねっっ
  • 8 ゆい id:NI4YpgK0

    2011-11-06(日) 20:16:33 [削除依頼]

    >>あすかさん
    ありがとうございます(^ω^)
    頑張りますっ
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