中毒伝染飴13コメント

1 ももあ id:Auwx.9z0

2011-06-25(土) 21:08:24 [削除依頼]
初投稿で不安ですが下手なりに頑張ります!!
応援よろしくお願いします!
  • 2 ももあ id:Auwx.9z0

    2011-06-25(土) 21:28:19 [削除依頼]
    《中毒に関する情報は99件です。》

    ニュースから流れる映像にそれは映っていた。
    皆が、苦しみ悶え倒れている。
    倒れた人の数真っ黒な飴玉。
    飴玉は吐血で赤黒く染まっていく――
  • 3 ももあ id:Auwx.9z0

    2011-06-25(土) 21:41:14 [削除依頼]
    「・・・ぇ・・・ねぇってば!!」

    突然、目の前に親友の顔が現れた。

    「えっ・・・?」

    思わず視線をそらしてしまう。


    「え?じゃないでしょ?さっきから全く動かないんだから心配したんだよ?」


    あー・・・そーだったっけ?
    全く、記憶にないが今考え事をしていたのだ。


    「ごめん。」

    そう言うと、香ははぁっとため息を漏らした。


    「良いよ。今考え事してたんでしょ?・・・中毒事件の。」

    返事を返すまでもなかった。
    香は、肩を落としながら一歩先を歩いていく。
    その通りだった。


    「うん。今日は99件だってさ。」


    香は聞く耳を持たずに、更に先を歩いていく。


    「そっかぁ・・・・」

    仕方ないよ。そう言いたげだった。
    香は、最近冷たい。
    以前の様な明るさを取り戻せずに学校も休みがちだ。
    仕方ないあんな事件が起こったんだから――


    「ごめん・・・・」


    自分のせいでもある。
    香が一番苦しいのに悲しいのに。
    何もしてあげる事が出来ない。
    ごめんね。こんな言葉なんか意味無いのに・・・
  • 4 ももあ id:Auwx.9z0

    2011-06-25(土) 22:05:05 [削除依頼]
    「仕方ないよ。・・・仕方ない」

    台詞を読むように香はその言葉だけを繰り返す。
    もう、何も見えてないから。
    隣に居る親友が心配していても世界がどうなっても。
    香は言い続けるんだろう。諦めの言葉を。
    そんなこと言わないで。そう言いたいけど、言う権利なんてない。


    「仕方ない。仕方ない・・・」


    香は呟きながら階段を駆け上がっていった。
    誰に言ってるの?
    どこに向かってるの?
    きっと、聞いたって分からない。
    香自身にも分ってないから・・・・・・


    「ごめ・・・・ん。」


    もう止めよ。
    こんな、台詞言い続けても香は元に戻らない。
    どうでもいい。
    そう思ってる。


    「北澤さん。」


    不意に、後ろから声がした。
    振り返ると隣のクラスの二戸部君がいた。


    「あ・・・。どうも。」

    今は、誰とも話したくなかった。
    香を早く追いかけたいのに。

    「あの・・・。香さんになんですけど・・・・・」

    手渡してきたのは、赤い封筒。
    そっか。二戸部君は香のことが好きなんだよね。


    「分かった。」

    あたしは、封筒を受け取った。
    二戸部君は軽く頭を下げて走っていく。


    あたしは、封筒を見つめるしかなかった。
  • 5 ももあ id:Auwx.9z0

    2011-06-25(土) 22:32:20 [削除依頼]
    登場人物。。


    ・北澤 瑞穗  (きたざわ みずほ)
    中学二年。香の親友。

    ・城上 香  (しろうえ かおり)
    瑞穂のクラスメイト。瑞穂の親友。

    ・二戸部 颯  (にとべ  そう)
    瑞穂のクラスメイト。

    ・島  秋華  (しま   しゅうか)
    瑞穂の隣のクラスの生徒。実奈の親友だった。

    ・天崎 実奈  (あまさき みな)
    瑞穂の元クラスメイト。謎の死を遂げた。
  • 6 ももあ id:Auwx.9z0

    2011-06-25(土) 23:08:38 [削除依頼]
    半年前、各地で食中毒による事件が起こった。
    それは一つの飴玉にによるものだった。


    《これって、あの飴玉だよね。》


    その飴玉は誰かが売っているという。
    誰か・・・が。


    《嫌な事も全部忘れられるんだよね。》


    人の貪欲を満たすために。
    不満や悩みを忘れる為に。


    《!!》


    それがたとえ、死の飴玉だとしても食べずにはいられない。


    《っ!!・・・・》


    嫌なこと悩みから逃れるために――
    今日も誰かが舐め続ける。
    自分の幸せのために。
  • 7 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 11:32:04 [削除依頼]
    「瑞穂ちゃん?」

    突然、目の前に現れた・・・・秋華。
    一体何の用?秋華が話しかけてくるなんて。


    「どうしたの?」


    秋華は、顔色を変えた。
    さっきまで、笑みを浮かべていた顔が今では冷酷な目つきになっている。


    「いい気味だなぁって思って。」


    いつもの、秋華と違う。
    香が悲しんでいるのに。


    「香の奴。良い気味だよね。」


    どうして・・・・?


    《香が憎いよ》


    秋華が、実奈に見えた。
    この雰囲気。
    声。
    冷たい視線。


    「実奈・・・・?」


    実奈は・・・・もういないのに。
  • 8 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 12:19:00 [削除依頼]
    「・・・・何言ってるの?瑞穂ちゃん。
    実奈は、もういないんだよ?」


    優しく、どこか冷たい声で秋華は言った。

    分かってる。
    でも、秋華は、実奈の親友で――


    「もしかして・・・・」


    《香が消えればいいんだ。》


    あの時の、記憶が蘇る。
    冷たい実奈の声。


    「実奈に頼まれたの?」


    秋華は答えない。
    そうだったんだ・・・・


    「どうして!?・・・!まさか、香を殺そうとして・・・・」


    「もう止めてよ!!」


    秋華が、大声で怒鳴った。
  • 9 舞 id:RfXswJ.1

    2011-06-26(日) 12:49:18 [削除依頼]
    おもしろい☆
  • 10 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 13:03:24 [削除依頼]
    舞さん≫
    初コメントありがとうございます!
    そう言っていただいて嬉しいです☆=
  • 11 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 14:16:36 [削除依頼]
    「あたしが・・・・殺す。」


    《殺さなきゃ。》


    「だから・・・もう関わらないで!!」


    《だから・・・・もう、止めないで!》


    ・・・・!
    確信した。
    秋華は、実奈に頼まれたんだ。


    香を殺すように。


    「香を・・・傷つけないで。」


    そう呟いたあたしを秋華は睨みつけた。


    「うるさいっ!!」


    秋華は、走っていく。

    コロン・・・・・

    真っ黒な飴玉だけが残された。
  • 12 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 14:48:00 [削除依頼]
    ――半年前――


    《実奈・・・・もう止めようよ。》


    放課後の教室に二人の女子がいる。
    一人は、机に座り、それを見つめながら話しかけるもう一人の女の子。


    《何を言ってるの?引き返せないよ。此処までやったのに。》


    机の上で円を描くようにして女の子は呟いた。


    《でも・・・・これ以上やったら・・・》


    もう一人が俯きがちに言う。
    それを聞いた一人がバンッと机を叩いた。


    《これ以上!?もう十分やり過ぎてるよ・・・・!!》


    大声で、一人が叫んだ。


    《ごめん・・・・。・・・でも・・・やっぱり――》


    《もう良いよ。》


    声を遮って、もう一人が言った。
    その言葉に驚いて顔を上げる。


    《え・・・・・?》


    《そこまで、やりたくないんだったら・・・・・違う仲間を探すから。》


    そう言って、彼女は夕暮の廊下を走っていった。
  • 13 ももあ id:VuGnxmA0

    2011-06-26(日) 15:46:40 [削除依頼]
    《ごめん。秋華とは付き合えない。》


    放課後の靴箱――


    赤や青の色とりどりの上靴が並ぶ靴箱の前に一人の男子と向かい合って下を向いている女の子。
    申し訳なさそうにそう言った二戸部颯は、目の前で俯いている秋華を視線から外した。


    《どうして・・・・?っ・・・・何で・・!?》


    秋華は、涙を流しながら顔を上げた。
    一瞬、颯が驚いた表情を浮かべる。
    それから、困惑した様な顔に戻って口を開いた。


    《好きな人がいるんだ。》


    《・・・・!!!》


    秋華は動揺していた。
    瞳は、どこに視線を置けばいいのか分からず、揺らいでいる。


    《・・・誰なの?・・・・その人っ・・・・》


    やっとの思いで口を開くと、ようやく落ち着きを取り戻す。


    《香さんだよ。城上 香さん・・・・》


    その一言に秋華の瞳がまた揺らいだ。
    口を震わせて言葉を発することさえできない。


    《ごめん・・・・だから、無理なんだ。本当にごめん・・・》


    そう言って、逃げる様に走っていく颯。
    その後姿を冷たい目で秋華が見送った。
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