Take me away...8コメント

1 ゆぅ id:dK8O/8Y0

2011-06-17(金) 22:17:31 [削除依頼]


疑わないでほしい

私が愛しているのは貴方だけ


誰にも邪魔されない場所に行きたいの


『Take me away』
  • 2 ゆぅ id:dK8O/8Y0

    2011-06-17(金) 22:27:48 [削除依頼]
    0.

    ―――運命は変えられる。
    残酷なことを言った人もいるんだね。
    変えられないことだってあるんだよ?知らなかったのかな。

    贅沢なんて言わない。普通で十分なのに。
    ただ、大好きなあなたの隣で笑っていられたらそれだけで幸せなんだよ。
    何を勘違いしているの?迷惑なんてかけてないよ。

    意気地無し、弱虫。

    どうして隠したりするの。
    私は貴方を愛してますって大声で世界中に知らせたいのに。
    人目を気にして愛されるくらいなら、誰もいない場所で壊れるくらいに愛してほしいよ。

    外見なんて、人と少し違うところだってどうでもいい。
    誰かが貴方を「化け物」と呼んだって気にするわけもない。
    真っ赤な瞳?漆黒の羽?恰好いいじゃない。

    なんだっていいからさ。

    私を愛せる場所まで連れて行ってよ……。
  • 3 なつ id:ih8qv8P1

    2011-06-17(金) 22:29:47 [削除依頼]
    プロローグから
    すっごくうまいと 思います!!
    がんばってください!!
  • 4 ゆぅ id:Y07XQ491

    2011-06-18(土) 06:41:34 [削除依頼]
    なつさん

    嬉しいです^^
    更新がんばります!
  • 5 ゆぅ id:Y07XQ491

    2011-06-18(土) 07:09:53 [削除依頼]
    1.

    冷酷?
    違うよ、臆病なだけ。

    ほらまた……さりげない気遣いが私の心を深く抉った。


    「カガリ……?」


    午前2時。
    淡い光を放つ古びた街灯には蛾が群れていた。
    幼いころから軽度の不眠症を持つ私は、今夜もなかなか寝付けずにいた。
    仕方がないから夜風にでも当たろうと、ぬるい布団から抜けだした。

    気づけば、街の中央にそびえる塔まで来ていた。
    何も考えずに歩いていたのかと思うと自分の危なっかしさに少し呆れる。
    ふと月明かりへ目を向けたとき、視界に赤く光る何かを見つけた。

    カガリの目。

    そう分かると、私はものの数秒で塔の頂上まで移動した。
    日々訓練された体で垂直な壁を駆けあがることなど造作ない。
    頂上の屋根には、私に気づいているのか無視しているのかわからないが、ぼんやりと月に目を向けたカガリの姿があった。

    「カガリ」

    無反応。でも、いつものこと。
    私はそっとカガリの隣に腰かけた。
    冷たい夜風が体温を奪っていくから、なんとなく不安になる。

    「カガリも眠れないの?」

    返事なんて期待していないけど、声をかけてみた。
    意外にもカガリはかすかだが頷いて反応してくれた。

    「そっか……」

    沈黙が流れた。決して苦しいものではなく、穏やかなもの。
    そっと、隣に腰掛ける彼の姿を盗み見た。

    太陽が隠れ、闇に包まれる夜の間だけ。
    血よりも濃く赤い両眼と、くたびれた烏の羽のような翼。
    翼はたたんであるため、こらしてみなければよくわからないが、赤いその目は見つめすぎると寒気を感じてしまうほど。

    「……怖い、か?」

    唐突にカガリが言った。
    盗み見ていたつもりが気づかれていたらしい。
  • 6 ゆぅ id:Y07XQ491

    2011-06-18(土) 18:40:56 [削除依頼]

    「全然。今更聞くこと?」

    はっきり言ってやった。まだ伝わってなかったんだね……。
    胸の奥がギュウと締め付けられていく気がした。

    ――私は、皆とは違うよ……。

    「カガリの馬鹿」

    カガリを怖いと思ったことなんて1度もないのに。
    まだ、私の事疑ってるのかななんて、悲しくなってくる。
    でも面倒だなんて思われたくなくて、私はわざとすねたふりをしてカガリを睨んだ。

    ふと、右手に感じる冷たい感触。

    カガリが私の薬指を力なく握っていた。
    手を握るなら握ればいいのにと、頭の隅でぼんやり思いつつも不意打ちに頬が熱くなる。

    「ごめん……疑ってるわけじゃ」
    「いいよ。許してあげる」

    少しだけ偉そうに言うと、カガリはほんのかすかに笑ってくれた。
    無表情で、無口で、不器用で……本当は優しい。
    本当の彼を知っているのはきっと私だけなんだろうなと思うと、嬉しいような勿体ないような気分になる。

    薬指の感覚が消えた。

    「どうかし……」
    「帰れ」

    低く、有無を言わせない雰囲気の声だった。

    気づけば街は動き出していた。
    オレンジ色の朝陽が地平線からのぞいている。

    はっと我に帰り、私は急いで家路についた。
  • 7 ゆぅ id:oJRr0sM0

    2011-06-19(日) 05:41:52 [削除依頼]

    朝陽が昇る前にと、私は屋敷へ飛び込んだ。
    そのままずるずると玄関に崩れ込み、両腕で肩を抱きしめた。
    荒い呼吸が震える。上手く息が吸えなくなる。
    このままここにいては「あの人」にばれてしまうからと、震える足で立ち上がり自分の部屋へと向かった。

    冷たくなった布団にもぐりこみ、目元までシーツを引き上げた。
    胸に手をあてると心臓の鼓動の激しさが伝わってくる。

    数分後。
    何をするわけでもなく私は布団にもぐったままでいた。
    小さな足音が聞こえてくる。足音の主は扉の前で立ち止まり、二度ノックをした。
    「アビ、朝よ」
    それだけ声をかけると、足音は徐々に遠ざかっていった。
    私は今起きたふうを装い、しばらくしてから部屋を出た。
  • 8 *+♪⌒沁瑞翔愛+桜和⌒♪+*  id:MYqLmh4/

    2011-06-19(日) 08:09:58 [削除依頼]
    面白いですね!

    がんばって下さい/*
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