舞桜遊戯34コメント

1 愛恋 id:SEUqiTm.

2011-06-15(水) 14:45:07 [削除依頼]

俺は化け物だ

どんな苦難からも、お前を守って見せる―…!


そう言う度に、禍々しく、痛々しく、
君は化け物のようになっていく―…
  • 15 祐伊 id:.xRi3Os1

    2011-06-22(水) 19:57:40 [削除依頼]
     キャラプロフィールですか^^分かりやすいです!カッコいい雰囲気の小説ですよね^^頑張ってください!
  • 16 愛恋 id:5qKczo01

    2011-06-23(木) 13:57:43 [削除依頼]
    >15 祐伊さん コメントありがとうございます! キャラプロフィールっていうか名前だけなんですけどw けど後々プロフィールも書いていこうと思います!
  • 17 愛恋 id:5qKczo01

    2011-06-23(木) 15:22:07 [削除依頼]

    龍は紙袋から制服を取り出す。
    「なんかすげえデザインだな…」
    一般的な黒い学ラン、ではなく
    万緑のような深い緑色の生地に、襟元と袖には
    空色のラインが引いてある。
    左胸には白で『楓』とプリントされていた。

    身に着けようと襟を開いたとき、名前のスペースがちらっと見える。
    「何だこれ…旧字?」
    昔の読みにくい文字で名前が書いてあった。
    「…桜井… 何だこの文字…」
    龍は首をかしげながら学ランをはおる。


    部屋を出ると零號と同じような髪色の少年が立っていた。
    龍より少し小柄な少年はジロジロと龍を見つめる。
    「お前が黒き龍? なんからしくねーなぁ」
    言ってる事は支離滅裂だが腹立たしく思えてくる。
    「らしくないってどういう事だよオイ。…それに
     俺は『黒木龍』じゃなくて『黒野』だ!」

    少年は鼻で笑うと再び口を開く。
    「そっちじゃないし…。まあ、いいけど」
    そう言うと少年は龍の腕を掴み凄まじい力で引っ張る。
    「いっ…ててて!! 何だよお前!」
    少年は唖然とした表情で龍を見る。
    「え? あぁ、そうか。俺らは力が強いからねー」
    大柄な龍は小柄な少年に難なく引っ張られる。
    靴下を履いてるせいで足が滑り、余計に引かれやすくなる。

    「ゼロせんぱーい。着替え終わったみたいすけど」
    暴れる龍を片手で押えて、少年は零號に話しかける。
    零號は少年に優しく微笑みかける。
    「そうか、お疲れ。弐號」
    "弐號"は歯を見せニカッと笑い、指でピースを作って見せる。

    「黒野様、御体の大きさは合いますでしょうか?
     同じものが数着ありますが」

    龍は旧字の事を思い出しながら、米神を人差し指でかく。
    「いや…別に?」
    「そうですか、それはよかった」

    …という事はコイツも妖…か。
    弐號って事は零號と同じ"羅刹"だろうな…
    零號、弐號…ときたら何号までいるんだ?
    …化け物屋敷じゃねぇか
  • 18 愛恋 id:5qKczo01

    2011-06-23(木) 17:38:23 [削除依頼]
    キャラプロフィールです^^

    詩乃宮 春姫(シノミヤ・ハルキ)
    身長     159cm
    年齢     16歳
    好きな食べ物 桜餅などのもち系w
    嫌いな食べ物 レバーなどの内臓系w
    得意な教科  英語
    苦手な教科  科学


    黒野龍(クロノ・リュウ)
    身長 184cm
    年齢 16歳
    好きな食べ物 大体ほとんど
    嫌いな食べ物 ない(笑)
    得意な教科  体育、数学
    苦手な教科  それ以外の全てw

    以下、妖なので。

    蒼葉(アオバ)
    身長    148cm
    見た目年齢 15歳
    種類    花華月

    羅刹零號(ラセツゼロゴウ) 通称『零號』
    身長    175cm
    見た目年齢 20代半ば
    種類    羅刹

    羅刹弐號(ラセツニゴウ) 通称『弐號』
    身長    156cm
    見た目年齢 15歳
    種類    羅刹


    新キャラが出てきたら、随時追加します
  • 19 祐伊 id:LU7vJeA.

    2011-06-23(木) 17:45:39 [削除依頼]
     すみません///お恥ずかしいです……←馬鹿ですw

     私、キャラクターに読めない人とかいたんでついwからまわりをしてしまいました><本当に分かりやすかったんです!

     頑張ってください^^
  • 20 愛恋 id:QqElPmc1

    2011-06-26(日) 13:03:32 [削除依頼]
    >19 祐伊さん あ、いえ!そういう事じゃあないですよ! すいません、訳のわからんような名前ばかり付けてしまって>< 漢字とか好きなんですw ありがとうございます 頑張ります^^
  • 21 祐伊 id:kaDICN4/

    2011-07-02(土) 10:24:08 [削除依頼]
     そうですか^^なんか安心w漢字お好きなんですね。私は……苦手ですねww好きなのって花言葉くらいでww

     訳分からないような漢字なんかじゃないですよw単に私が馬鹿なだけで><とっても素敵な名前ですよね^^みんな。

     頑張ってください^^
  • 22 愛恋 id:at/.ceO/

    2011-07-13(水) 17:08:01 [削除依頼]
    >21 祐伊さん はい、漢字好きなんですよ^^ 花言葉好きなんですか、かっこいいじゃないですかw もう零號のゴウとか終わってますねww すいませんでした←
  • 23 愛恋 id:at/.ceO/

    2011-07-13(水) 17:46:27 [削除依頼]

    部屋に戻って最初に飛び込んだのは
    自分と同じデザインのセーラー服を着た春姫だった。

    「あ、龍くんもその制服もらったんだ」
    春姫は龍の着ている服を指差す。
    雑談を交わしている2人に、花華月の少女が近づいてくる。

    「おはよう、体の調子は大丈夫?」
    蒼葉は翡翠色の瞳で春姫を見つめる。
    「あ、うん。大丈夫だよ」
    春姫は笑ってガッツポーズをして見せる。
    蒼葉もそれに合わせて笑みを浮かべる。
    「そう、よかった。今日から2人とも、『楓聖高校』に通うんだっけ?」
    春姫と龍は自分の制服に刻まれた"楓"の文字を見る。

    「楓聖高校…」
    「うん、私が案内を頼まれているから」
    春姫はホッと溜息をついた。
    いきなり知らない場所に連れてこられて、
    見ず知らずの人に嫁宣言されて、
    妖だのなんだの言われて、
    その上聞いたこともない名前の学校に通わされる羽目になったのだ。
    少しでも知っている人間がいて良かった。
    (…まあ、人間じゃないんだけど)


    いつもと違う制服姿の蒼葉に案内され、龍と春姫は
    "楓聖高校"へと着いた。
    2人は偶然にも同じクラス、1年C組に編入となった。

    「えっと…し、詩乃宮春姫です! 馬鹿な奴ですが…」
    普通なら歓声の1つや2つ上がるものだか、そこにいた人間から
    送られたのは拍手のみだった。
    (うわ、反応冷た…。この人ら全員妖とかないよね…)
    焦る春姫に耳元で龍が囁く。
    「変に気を使う事ねえんじゃねえの? こういう風に…
     黒野龍っす、よろしく」
    ばっさりと名前だけ言って会釈、龍は席に着く。


    大丈夫かなぁ…
  • 24 愛恋 id:l6CqUHH/

    2011-07-23(土) 15:30:58 [削除依頼]

    HRのチャイムが鳴りやむと同時、一部の女子が龍の元に駆けた。
    「黒野く〜ん!」
    (よくある少女漫画か!!)
    春姫はずり落ちかけた体を支えて脳内で突っ込みを入れた。
    自分の周りに集まった女子を見て首を傾げる龍を見て春姫は思った。
    (龍、絶対困ってるよなー…。止めてあげたらいいのに。
     …てアレ? 私なに考えて…)
    脳内会議が続く中、外側から話しかけられた。
    「詩乃宮…さん?」
    肩を弾み上げて振りむく。
    「はいいっっ!?」
    振りむいた先にいたのは女子で、驚いた顔をして苦笑する。
    (い、今私引かれた…!?)

    「詩乃宮さん、これから仲良くしようね」
    冷たい反応が返ってくると思った春姫は安堵した。

    そんな春姫を遠くから見つめる目があった事を、誰も知らない。
  • 25 愛恋 id:ejq2Wbo0

    2011-08-04(木) 15:26:24 [削除依頼]

    「春姫ちゃん、部活の見学行く?」
    女子の1人が話しかけた。
    「部活…ねー…」
    もう1人の女子も話しだす。
    「この学校、絶対なんかの部活に入らなきゃいけないんだよ」
    それを聞いて中学、高校と帰宅部だった春姫は驚く。

    「私…スポーツ出来ないのに〜」
    目を覆って泣き真似をする。
    そんな春姫を見て女子は笑う。

    拍子に腕を掴まれた。
    「という事で、ぜひ我らがバレー部へッ!」
    「いや、テニス部に決まってるでしょっ!?」
    「春姫ちゃんはスポーツ嫌いって言ってるじゃん!
     吹奏楽部だよ!」
    くだらない事で揉める者たちを温かくて冷たい目で見つめる。

    (皆、青春してるんだなー…)
    そんな事を思いながら鞄を片づける。
    「え、春姫ちゃん帰るの?」
    1人の女子が振り向いて尋ねた。
    「うん、まだ片付け終わってないし…」

    全くの嘘だった。
    そもそも自分の荷物などない。

    「じゃあねっ」

    春姫は逃げるように教室を出た。
  • 26 愛恋 id:q1Lgp5J1

    2011-11-14(月) 10:45:00 [削除依頼]
    挫折、っていう設定にしてたけど
    気が向いたからまた更新してみようか…
  • 27 愛恋 id:q1Lgp5J1

    2011-11-14(月) 11:37:08 [削除依頼]

    貫禄のある校門を、春姫は一人寂しく歩く。
    「龍くん……、もう帰っちゃったのかな……」
    気を落としながら、辺りを見回した。
    「……俺なら、ここにいるぞ…?」
    声の聞こえた方向に目をやると、それは自分の真後ろで
    手提げ鞄をリュックサックのようにかるっていた。
    「帰ろうにも帰れねぇんだよ。あいつら、すっげぇ
     引きとめてくるからさ……はぁ」
    龍は仰々しく溜息をついた。

    「何……? 自分はモテてますアピール!?
    止めて止めて、男はつらい的な台詞!!」
    春姫は両腕を振りながら1メートル離れた。
    「は? 何言ってんだよ、俺が言ってんのは………」
    龍が言いかけたとき、校舎から声が聞こえた。

    「黒野ー!! 絶対サッカー部入れよー!!」
    青いユニフォームを着た男子数名が手を振っている。

    「あ………」
    春姫は勘違いから頬を真っ赤に染めた。
    「で、何を止めるんだ?」
    龍はニヤニヤと笑いながら言った。
    「…最っ低ー!!」
    春姫は気にせずスタスタと歩き始めた。

    『もし、そこなお人。
    ご貴殿は鬼桜様のお付きではございませぬか?』

    突然、丁寧な言葉遣いで話しかけられる。
    驚いて辺りを見回すが、そこには誰もいない。

    ……ってか、何で鬼桜様の事知って…―?

    「おい、もしかしてお前か?」
    龍はそこにいた白猫に話しかけた。
    「馬鹿じゃないの!? 猫が話す訳……」

    『驚かせてしまったようですね。申し訳ございませぬ。
     私、銀佐と申します』

    白猫の姿をした『銀佐』は小さな頭で深々と一礼した。

    「……えぇえぇえええええ!!?」

    春姫は大声を上げる。
    草原にいたであろう小鳥が数匹、
    バサバサと羽音を立てて飛んでいった。

    「うるせーんだよ、お前は!! 猫が喋ろうが
     今更驚いた事じゃねぇだろ!?」
    龍が叫んだ。春姫は耳を塞ぐ。

    「じゃあさ、あの…貴方も……妖…?」
    その言葉を出したくなかった。
    『如何にも。この姿は、その辺りにいた猫の体を
     拝借しております故。
     きっと素のままの私で行くと、もっと驚かせてしまう』

    ふ、ふーん……

    春姫はとりあえずこう呟いた。

    『とても悪いのですが、鬼桜様に伝えて頂きたい。
     「本気か」と……』

    「本気か…?」
    『ええ、面目ない』
    「まあ、いいんじゃね? でもアイツ、俺の言葉なんか
     聞かねえんじゃねえかな」
    『銀佐から、とお伝えいただければ、大方大丈夫だと』
    「あっそ」

    なにも知らない人から見ると、その光景はかなりな
    カオスだった。
    白猫と真面目に話す、大柄な男子高校生……。
  • 28 愛恋 id:zD01YWR0

    2011-11-15(火) 16:43:37 [削除依頼]
    一度は挫折した物語だけど、
    やっぱり続けられるまで続けようと思います。

    うりふたつと同時進行で行きますので、
    どうぞ……
  • 29 さやりん id:31n2ehc/

    2011-11-15(火) 16:47:17 [削除依頼]
    お願いします!
    私は誰が好きなの?(実話?)
    よんでくださいっ!
  • 30 愛恋 id:Oth8Ihz1

    2011-11-17(木) 21:58:07 [削除依頼]
    >29 さやりんさん 宣伝ですね^^ 積極的なのは良い事です。 時間があれば、読んでみます^^
  • 31 愛恋 id:45drYD0/

    2011-11-20(日) 03:37:02 [削除依頼]

    白い猫、ならぬ、妖・銀佐と別れてから、
    2人はトコトコと歩き始めた。

    「……あ」
    沈黙を破るよう、龍が一言口にする。
    「な、なに?」
    春姫は何故か恐る恐る聞き返してみる。

    「帰り道忘れた……」

    …………………………。

    「……イジメだ、困難的な何かだ〜……」
    まるで空気の抜けた風船のように力なく顔を落とす。
    「だって仕方ねえじゃん、行きはあの女に付いてきたしよ」
    龍は春姫を睨むように見て、歩みを止めた。
    その眼力に春姫は首を竦める。
    「で、でも……今は蒼葉ちゃんいないし……」
    「どうすんだよ、俺たち。見知らぬ土地で野宿……」
    「それだけはパス!! こんな所で野宿だけは、絶対嫌だ!!」
    龍はむすっとした。その直後、閃いたような目の輝きを見せる。


    「そうだ。お前さ、客人なんだろ? だったら呼べば来るんじゃね?」
    春姫は冷めた目で龍を見つめた。

    「はあ? ……アンタ馬鹿じゃないの? 大体ここから呼んでも……」
    「呼んでみないと分からないじゃん」
    ……はあ。
    春姫は大きな溜息を付く。
    そして小さく呟いた。
    「蒼葉ちゃん」

    「………はい」
    木陰から、可愛い顔が覗く。
    綺麗な色の瞳が、2人を見つめている。
    そして口元が、微妙に笑っている……。
    「…さっきまで、何してたんだ……?」
    龍がもの凄く眼力で睨みつけた。
    「だ、だって! お2人が困ってあたふたしてる姿が、
     とても間抜けで面白くてつい……」
    龍と春姫は同時に溜息を付いた。
    今日は溜息の日だろうか。
    「…典型的なサディストが現れたぞ……」
    龍は呆れた目で蒼葉を見つめた。

    「ごめんごめん。さあ、帰ろうか」

    3人は帰り道を辿る。
  • 32 雨音 id:8.cgWgm1

    2011-11-23(水) 00:10:48 [削除依頼]

     そこに言葉はなく、あったのは
    ただ3つ並んだ影だけだった。

     一言も口にしないとなると、当然、龍の足取りは早くなる。
    蒼葉はゆっくりまったりと歩いているように見えたが、
    実際の速さといったら小走りに値する速さ。

    「ちょっ……待ってって!」
    春姫は大股で歩いて歩幅を合わせていたが、遂に
    耐えきれなくなって走り出す。
    「お前、もうちょっと早く歩けねえのかよ」
    龍は冷たい口調で言った。
    春姫はやっと追い付いた龍の袖をグッと掴む。
    「歩幅ぐらい女の子に合わせてよ! 置いてくなんて
     論外の他にないからね!?」
    更に龍は冷たい眼差しで春姫を見る。
    「……ああ、そうだな。『運動不足』の女の子さん」
    その言葉の特定部分だけ強調して言った龍は、春姫の腕を掴み
    強引に歩いた。

    「っ……!! な、にして……」
    蒼葉がくるりと振り返り、春姫に微笑んだ。
    「春姫ちゃん、幼子みたいで可愛い」
    その台詞に釘を打たれたように、春姫は更にショックを受けた。
    確かに大柄な男子に手を引かれ、その後ろをてとてとと
    付いて歩く姿はまるで迷子にならないようにと親に手を引かれる
    幼稚園児のようだった。

    春姫がしょぼくれて何も話さなくなると、他の2人は
    自分から全く話さない。
    その雰囲気は春姫を更に落ち込ませた。


    初めて来た時と登校する時には気付かなかったが、
    春姫はこの屋敷の立派さに驚いた。
    まるで豪邸。昔の武家屋敷か、現代のお偉い方々が
    すんでいそうな屋敷だった。

    「お帰りなさいませ、春姫様、黒野様。
     お召し物の用意は出来ております故、
     お部屋に戻られますよう……」
    玄関に入ると、羅刹零號の仰々しいお出迎えが
    早速、待ち構えていた。

    疑問を感じた龍が、春姫にそっと耳打ちする。
    「おい、"お召し物"って何だ………?」
    春姫は一瞬考え、龍に耳打ちで返した。
    「多分、"着替え"の事じゃあないかな……」
    龍は納得したような素振りを見せ、自分の部屋へと戻る。
    春姫は所々の部屋や、廊下の隅などを見渡した後、
    素早く龍に付いていった。
  • 33 愛恋 id:8.cgWgm1

    2011-11-23(水) 00:12:21 [削除依頼]
    >32は私ですね。 単純な名前のミスです。 ここに訂正してお詫びします。
  • 34 愛恋 id:s/6FYCE.

    2011-12-11(日) 02:31:05 [削除依頼]

    部屋に戻ると春姫は、真ん中にぽつんと置かれた
    ボロボロの紙袋を見つけた。
    「なにこれ……もしかして、これが『お召し物』……?」
    人差し指と親指で紙袋の淵を優しくつまんで開くと、
    そこには案の定、『お召し物』があった。
    だがそれは見覚えがあり、ずっと離れてた訳でもないのに
    どこか懐かしさを感じさせる服だった。

    「これ……私の服じゃん!! 何でこんな所に……?」
    広げた自分の洋服に春姫は目を疑った。
    とりあえず制服からそれに着替えると、ちょうど
    着替え終わったタイミングで零號が顔を覗かせる。
    「ああ、終わりましたか。では、鬼桜様がお呼びです」
    恐る恐る零號に付いて歩くと、その先に龍の姿が見えた。
    「やっぱり龍くんも服……」
    独り言のようにぼそっと呟いた。

    一番奥のきれいな襖を開けると、
    やはりに綺麗な者が高貴に佇んでいる。
    「……待たせ過ぎだ。さっさと入るが良い」
    相変わらず周囲に女性を引き連れ、上から目線のもの言い。
    だがそれ相応の美しい容姿が否定的な言葉を飲み込ませた。
    「申し訳ございませぬ、鬼桜様」
    零號が彼の前に膝を付き、丁寧に頭を畳に押し付けた。
    礼儀的で和風な謝罪に春姫たちは唖然とする。
    「…くっそ丁寧な土下座だろ、ありゃあ」
    龍がぼそりと呟いた。その内容が春姫にも聞こえ、
    思わず小さな笑い声を立ててしまう。

    気付けば、"鬼桜様"が春姫をじっと見つめていた。
    「……ほう、やはり笑った顔も悪くはない」
    異様なオブラートに包まれてはいたが、それが気高くて
    高慢な彼なりの褒め言葉だと察して春姫は頬を赤く染める。

    花華月たちが仰々しい料理のようなものを部屋に運ぶ。

    まさにその様子は、「大名屋敷」だった……。
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