東京王国革命30コメント

1 デビッド金閣 id:AbiyGmN0

2011-06-14(火) 22:22:45 [削除依頼]
はじめまして
以前、友達と簡単なネタを中心とした
短編(A41枚程度)を書き、お互いに見せ合い、楽しんでいたのがきっかけです

今回は
ちょっと長めの物語をえがいていきたいです。
応援おねがいします

結構厨2キャラはいってるかも(恥
  • 11 デビッド金閣 id:sRNN46O.

    2011-06-15(水) 22:47:02 [削除依頼]
    「あんちゃん、行ったか」

    テーブルには
    『ありがとうございました』
    と書かれた紙切れ一枚。
    どこへ向かったかは知らない。
    もしかしたら、城ではないかもしれない。


    朝は早かった。
    日はまだ顔を半分も出していなかった。
    老人には申し訳ないけど、一応紙を置いておいた。

    今、オレは霧のかかった町外れの森を歩いている。
    方角は北東、城がそっちにあるからだ。
    ひとつ気をつけなくてはならないことは、
    この辺から城の兵士、山賊の縄張りとなっている。

    だが、この早朝ではだれもいない。
    森は簡単にぬけることができた。

    オレのお腹には丸型の文字ではなく、
    丸型の模様がついていた。
    それと、正直者が住んでいた。

    ぐぅぅぅ

    森から出、小さな街に入ろうとしたときに
    正直者が鳴いた。
    そういえば昨日の夜からなにも食べていなかった。

    「この街でなにか食べよう・・・」

    あ、お金・・・

    お金を所持していなかった。

    そして、もうひとつ驚くことがあった。
    この街では兵士が常にウロつき、
    悪いことがないか見張っていることだ。

    この際仕方ない

    「な、なんだ貴様ぁぁ!」

    オレは適当に兵士を掴み、
    裏路地へ引っ張っていった。

    そして、得た力を弄ぶように、その男をいじめた。

    見事に気絶をしてくれたので、お金をもらうことができた。

    「しけてんなぁ・・・」

    兵士といえども大した給料は貰っていないようだ。

    オレは適当にご飯を済ました。

    店を出てみると、人が掲示板に群がっていた。

    そこにはオレの名前と上がった懸賞金60万円が書いてあった。
    追加事項には、窃盗が付け加えられていた。

    追加というよりこれが本当は初めての罪になるはずなんだけども。
  • 12 デビッド金閣 id:sRNN46O.

    2011-06-15(水) 23:00:20 [削除依頼]
    「おい、じぃ!こいつはまだ殺し終わらないのか!?」

    「えぇ、まだ見つからないらしいですよ、王様」

    王はほっぺに思いっきり空気を入れ、
    ムスっと怒る。

    「ヤツめ・・・どこへ逃げた」

    「なぜ彼にそこまで?」

    「じぃ、おもしろいことを聞くな」

    王様は機嫌をよくしたようにニヤける

    「父上は意地悪だったんだ。
     『お前はこの国の王様になるのだ。
       もっとしっかりしろ』
     そんなことばっか言われてたさ。
     しかも、言葉より先に手が出るんだ。
     そのくせ、国民が死ぬと悲しむんだ。
     オレが死んでも父上は絶対に悲しまない。
     そう思った。
     とくに、ある一族が滅んだときは大泣きしてた。
     だから、オレはいつも思ってた。
     この国の権力を握ったとき、オレは父上を苦しませる。
     そのために、国民を苦しませてやると」

    王様は無邪気に笑いながら話す

    「恐ろしい王様ですな」

    執事も笑う。

    「簡単な理屈さ。父上に復讐がしたいだけさ。
     だから、早いとこヤツを消してくれよ?」

    「えぇ、できるだけ早く」
  • 13 デビッド金閣 id:sRNN46O.

    2011-06-15(水) 23:10:19 [削除依頼]
    「あのぉ、、、さっき掲示された男性ですが、
     さっきウチの店に来ましたよ・・・?」

    一人の女性が兵士に言う。

    「それは本当か?」

    「えぇ」

    兵士はなにかを思いついたように笑った。

    「ふふふ、ふふ、、、ふははははは」

    「?」

    「ま、まぁ、そう身体を遠ざけるな。
     すごいことを思いついたぞ。これでわたくしも地位が上がるぞ!
     お嬢さん、罪人を匿ったということにしてくれないか?」

    兵士は女の顔を持ち上げ、顔を近づけて言う。
    それを拒むように女は身体をさらに遠ざけた。

    「どういう意味ですか?」

    「つまりは、、、こうだ。
     お嬢さんを罪人と匿ったとして、公開処刑をすることにする」

    「え?」

    「ま、まぁ、落ち着いてくれ。
     そのことを小耳に挟んだヤツは
     その処刑をとめようと処刑場へくる。
     そこを我々、ぼたもちが如き団結力を持つ兵士が
     懲らしめる!」

    「はぁ・・・」

    「どうだ?」

    兵士は自信満々に言う。
    女は困る。

    「むぅ、これでどうだ」

    兵士はポケットからお金を出すと、
    女は目を光らせた。

    「ちょっと少なくないですか?」

    「な、最近の女は欲が深いぞ」

    といいつつも、兵士はさらにお金を出す。
    女は満足げにそれを受け取った。

    「あ、本当に処刑はしないですよね?
     わざわざお金渡すくらいですし」

    「もちろんだ。頼んだぞ。処刑は明日結構。
     部下どもにはちゃんと伝えておく」

    「えぇ、そのときはよろしくおねがいします」


    なるほど。

    丸男はその会話をまるごと、小耳どころか大耳に挟み、
    その街を出た。
  • 14 デビッド金閣 id:mqhuuvb1

    2011-06-17(金) 16:54:52 [削除依頼]
    丸男は街を出、また山の中を歩く。

    昼まで濃かった霧も消え、
    整った道を通る。丸男の他に歩く人は見えない。

    とはいったものの、ここも多少の山賊や兵士が隠れていてもおかしくはない、
    いつでも身を守れるように念入りに右・左を見ながら歩く。

    ガゥンッ!!

    後ろから銃声が聞こえた
    と思ったころにはもう遅かった。

    丸男は確実に左胸を撃たれ、声を出すこともできなかった。
    丸男はその場に倒れこんだ。

    「うぁっ」

    怯えながら、震える手をそっと左胸に当てる。
    手に赤いモノはついていない。だが、服は赤く染まっている。

    丸男は異変に気づいた。

    痛みもない・・・。

    痛みも出血もみられない。ただの正常な身体を疑いつつも、
    立ち上がり、後ろに振り向いてみる。

    すると、2人の兵士がいた。
    片方は匍匐前進の態勢でスナイパーを構えている。
    もう一人はその隣でしゃがみこんでいる。

    グゥッ

    丸男は手に力を加えた。

    剣を形作り、後ろへ走る。


    「ヤツ、生きてます!」

    「なぜだ。左胸を確実に狙ったはずだ!もう一度撃て!」

    ガゥンッ!ガゥン!!

    二発の弾が弾かれた。

    「うっ」

    痛みはある。だが、痛みとともに傷も出血さえ消える。
    もう一度、脚を踏み出し、走り出す。

    「ヤツは不死身か!?」

    「逃げましょう!」

    「くそぅ・・・」

    「はやく!」

    兵士は必死に逃げる態勢に入ったが遅かった。

    ヤツの足は速い。
    あっという間に2人に追いつき、剣を振るう。

    剣を本当に持っているのか疑いたくなるほど、
    軽い身体を動かす。

    その場に鮮血の水たまりと臭いが漂う。

    丸男は剣を自分の身体にしまった。
  • 15 デビッド金閣 id:mqhuuvb1

    2011-06-17(金) 19:48:20 [削除依頼]
    この身体は不死身なのか?
    原因は召喚魔だろう。

    右手に力を入れ、剣を作る。

    そして、剣の先を自分の腹に向けた。

    鼓動が早まる。

    もう一度だけ・・・。

    シュッ!

    手を素早く腹のほうへ向けて動かした。
    だが、腹の手前で手が止まる。
    これ以上先には行けない。
    手が動かないのだ。

    自分の手で自分を殺すことはできない。

    体中からべっとりと汗が出ている。

    「はぁ、、、はぁ、、、」

    あとになって震えが来た。

    「ははっ、怖かったんだなぁ・・・」


    丸男は気持ちを切り替えて山道を歩いていった。


    「おい、そこに兄ちゃん」

    「?」

    振り向いた瞬間、木の棒で頭から殴られた。

    「っ!」

    勢いで倒れそうになるが、右脚を前に出し、なんとか踏ん張る。
    そして、右手を前に出し、そのまま身体を捻って相手に裏拳を加える。

    敵が吹っ飛んだ。

    山賊だ・・・!

    ガガガッ

    勢いで引きづられる音が響く。

    「んの、ガキァ!!」

    山賊は態勢を整え拳を上にあげ、こちらに向かって走ってくる。

    「うおりゃあああああああっ!!」

    丸男も山賊へ走る。目の前に一度立つ。
    山賊は上から殴ってきたが、右に移動をし、山賊の横腹に膝蹴りを加える。
    山賊は吹っ飛び、木にぶつかって、座り込む。

    丸男は山賊のほうへゆっくり歩いていく。
    その瞬間。

    ピューッ!

    山賊は指を口にくわえ、音を出した。
  • 16 デビッド金閣 id:mqhuuvb1

    2011-06-17(金) 20:00:18 [削除依頼]
    仲間を呼ぶ気だとすぐわかり、
    丸男は元の道に戻り、北東へ走り出す。

    だが、左右の茂み、木から10人弱の山賊が出てきた。

    「大井!!」

    数人が座り込む山賊に向かって走る。

    「てめぇ、大井になにしやがった!?」

    「おい、ガキぃ、この山にでも迷子になったのか?」

    「ハハハハッ!!!」

    「まぁ、仲間をこんなにされてからには逃がす気はないけどなぁ」

    「ちょっと待った。ちょっと待って」

    丸男は両手を前に出して、止めようとする。
    山賊たちは驚いた様子を見せる。

    「あのね、この人が・・・」

    「こいつ、出血してんぞ」

    「大井が頑張ったんだ!」

    「都合がいい!ころすぞ!」

    「っしゃー!!」


    山賊たちが一斉に丸男へ向かって走ってくる。
    斧、木の棒、バット。

    いろいろな凶器を持っている。

    丸男は笑みがこぼれる。

    「なぁに笑ってんだクソガキ!?」

    「え、いや・・・」

    「これからの冥土へのお向かいが楽しみってかぁ?ハハハッ」

    一人の男が上から斧をおろす

    丸男は両手を上に上げ、白刃取りをし、そのまま足に勢いをつけ、
    宙返りをする。斧を飛ばす。


    「棒状のものは横のほうが効率的じゃないでしょうか」

    「うっせぇ!」

    山賊たちはムキになってやたら棒やらバットを振り回しながら、
    何度も丸男に近づく。

    そのたびに丸男は右へ左へと避ける。

    「ちょろちょろム.カつく野郎だなぁ!!」

    「下手なんですよ。扱い方が」

    「んだこのガキ!?見本でも見せてもらおうじゃねえか」

    「えぇ・・・わかりました」

    山賊は周りに遠ざかる。
    丸男は右手に力を加え、剣を作る。
    そして、挑発するように、山賊たちへ指を動かす。

    「っは!後悔すんなよクソガキぃ!」

    一斉に飛び掛ってきた山賊たちを様子を見ながら、跳んで避ける。
    そして、一人の後ろへ着地して斜めに袈裟の形を作りながら斬る。

    「うぐぁっ!!」

    左右から同時に山賊が来る。
    右手を振るい、首を飛ばす。それと同時に、左手を突き出し、
    山賊のバットを折る。そして、血のついた剣を左へ振り、腹を斬る。

    そして、脚に勢いをつけて、前にいる山賊へ突っ込み、
    斧を肩で折った後、縦に斬る。

    そのまま、北東へ走った。

    「はぁ・・・・・・・。あ!あいつ!!逃げやがった!!」

    恐怖で呆然としていた山賊たちが追いかけてくる。

    丸男は剣を身体にしまい、全力で駆け、なんとか逃げ切った。

    服は血まみれになっており、ひどく臭う。
    着替えも用意してこなかった自分が悲しく思える。

    「早いとこ、次の街で服買わないと、においで頭がおかしくなりそうだ」

    丸男は走った。
  • 17 ウッドペッカー id:TQiz29j1

    2011-06-19(日) 19:57:43 [削除依頼]
    金閣
    俺が誰かわかるよね?

    諸事情により、ケータイが使用不可になった。
    返信できない。ごめんなさい……

    執筆ガンバ!! 
  • 18 デビッド金閣 id:CdaXM/N/

    2011-06-20(月) 20:26:19 [削除依頼]
    >ウッドペッカー

    おうおうお!がんばるよ
  • 19 デビッド金閣 id:CdaXM/N/

    2011-06-20(月) 20:37:33 [削除依頼]
    「おい、ガキ、やっと見つけたぜ」

    山賊・・・っ!

    「おれたちを侮っちゃいけねぇ」

    「仲間は大切にしないとな」

    「にがせねえよ」

    さすがにこの人数は・・・

    気づけば四方八方から囲まれている。
    人数は20人以上いる。


    (ワシにかわれよ小僧)

    !?

    「誰だ・・・?」

    「どしたよクソガキ、幻聴でも聞こえんのか?ハハッ」

    「んまぁ、この人数ならおかしくねえか!怯えてんだろ?」

    (小僧、お前はまだ甘ちゃんだ。ワシにまかせろ)

    だれだ・・・

    だれだ・・・・

    (ワシだ。お前の身体に宿る者だ)

    召喚魔か・・・!?

    (召喚魔だぁ?ガハハハ!!まだあのクソじじぃのこと信じてるのか)

    なにいってんだよ・・・。じゃああんたは誰だ

    (ワシぁ、剣の形の召喚魔など見たことないなぁ。
      なんだと思う、小僧。)

    「おいガキ、いつまで突っ立ってんだ。」

    「かみさまにおいのりちゅーでちゅか?」

    「フヒヒヒッ!!」

    「おもれー」

    「いくぞガキ!」

    きたから後でにして!

    (フンッ、ワシに任せりゃ、こんなヤツらピンッですむぞ)

    「おらぁっ!!」

    あちこちから山賊は攻撃を仕掛ける。

    丸男は焦っていた。さすがにこの人数になると、対抗するのも難しくなる。

    (小僧、はやくおわらせねえか)

    うるさいなぁ!

    気をそっちに向けたときだった。

    視界の右側が真っ赤になる。

    右腕が、落ちた。

    トンッ

    小さい音を立てて、自分の血まみれの右腕が落ちる。


    丸男の心は恐怖に埋まる。
  • 20 唯一 id:b3GgrcU.

    2011-06-20(月) 20:40:10 [削除依頼]
    面白いデスd(^_^o)
    頑張ってください!!
    応援してますよ〜\(^o^)/
  • 21 デビッド金閣 id:CdaXM/N/

    2011-06-20(月) 20:51:01 [削除依頼]
    「うぁああああああああああああああああああッ!!!」

    涙と焦りの汗が大量に身体を伝う。

    「山賊に逆らうからだ!ざまぁみやがれ」

    次の瞬間だった。

    右腕の付け根であったところから、紫煙が出る。

    シュゥゥゥゥゥゥ

    その煙は、腕の形を作る。
    そして、勝手に動きだし、紫色の剣を作り出す。

    「ガキ・・・おま、、、なんだそれ・・・・」

    「お前人間かよ」

    「妖怪だ!」


    (ワシの正体がわかったか?)

    しら・・・ないよ・・・・

    恐怖が頭を埋め尽くしている。考える力が出てこない。

    (召喚魔なんぞのようなイイ存在じゃねぇ。
      ワシは『呪い』だ)

    ・・・!?

    その言葉を聴き、丸男は意識を戻した。

    「どういうこと・・・だ?」

    自然と声が出る。

    (そういうことさ。小僧、お前はワシに命を吸われる。
      じきに死ぬさ。)

    いやだ・・・!!

    (さて、右腕はもらったし次はどこになるかのう)

    「ウラァァァッ!!!!!!」

    山賊が襲撃を再開した。

    山賊はダレかの右腕に斧をおろす。
    一瞬、斬れたようにみれたが、また煙が戻る。

    丸男は突っ立ったまま、恐怖で動くことができなかった。

    腹に鋭い力を感じる。斧だ。
    べとりとした血が溢れる。

    その痛みとともに、丸男は現状を思い出す。
    丸男は脚を踏み出し、右手を前に出して、構える。

    くそぅ・・・呪いなんかに・・・!

    すると今度は腹から紫煙が噴出す。

    次の途端、右肩、腹から肉体がなくなり、軽くなる感覚が起きた。
    紫煙はどんどん広がり、丸男の肉体を侵食していく。

    「やめろ・・・!!やめろ!!」

    (小僧、もう遅い)

    「やめてくれ!!やめてくれ!!!」

    (ガハハハッ!!)

    「ヤメロオオオオオオオオオオオオオオッ!!」


    っは!

    丸男はベッドの上で目を覚ます。

    窓からは光が射し、街は賑わう朝となっていた。

    「ハハッ、、、夢かよ」
  • 22 デビッド金閣 id:CdaXM/N/

    2011-06-20(月) 20:52:02 [削除依頼]
    >唯一さん

    ありがとうございます。

    初心者なりに
    がんばりますので、応援してくださると幸いです。
  • 23 デビッド金閣 id:TNNT38x.

    2011-06-21(火) 19:04:01 [削除依頼]
    「ずいぶんいやな夢・・・うん?」

    どんな夢だっけ


    丸男は宿から外に出て、朝の涼しい風を受ける。
    まわりを見渡せば、バンダナをつけ、働く人々。

    「この街はずいぶん賑わってるなぁ」

    この街は江戸の隣にあるにも関わらず、あまり栄えていない。
    そのぶんか、人々はみな仲がよく、よく喋るらしい。

    中には剣を腰にぶらさげる兵士さえ、
    住民とよくはなす。他の街では見られない光景だ。

    そして、もちろん掲示板には・・・

    数々の名前・懸賞金の中に
    中葉丸男の文字と120万円の文字

    「あれ、120万円・・・???」

    ????

    ほえー

    追加事項には
    窃盗と大量殺人 と

    改めて思う。

    長くこの世にはいることができないと。
    おそらく、城の襲撃後、自分は死ぬ。


    トンッ

    「おっ、わりぃ!!」

    10歳前後の男の子が丸男にぶつかる。

    「うん?」

    「まてやぁあああっ!」

    今度は一人の男性が突っ込んでくる。
    丸男はその男性にぶつかり、よろけかかる。
    が、態勢を戻し、すぐに左手を突き出して、
    その男性の前後に振る右腕を押さえる。

    「どしたんですか」

    「はなしやがれぃ!あの子供がウチのくだもん盗んだんだぃ!」

    「いくらですか」

    「は?おにいさん、どういうつもりだい」

    「いえ、オレがかわりに払おうと思って・・・」

    どうせ、自分のお金じゃないし

    「お、おうそれはありがてぇ!だが次アイツを見つけたらただじゃおかねぇ!」

    「あっれ・・・」

    あれ、あれ!あれれ!

    ポケットに財布がない!

    「宿出るとき入れたはずなんだけどなぁ・・・」


    『あの子供がウチのくだもん盗んだんだぃ!』

    まさか・・・

    「あんのガキィ!!」

    「どしたよおにいさん」

    「オレの金根こそぎもっていったんだ!」

    「よし、任せろ。場所は知ってる。」

    男性に握手を求められる。
    それに丸男は答える。
    つい力が入る。

    「おぅおぅ!!もういいよおにいさん!痛いってぇ!!」

    「あ、すいません」

    「ふぅー、いててぇ・・・。いこうかおにいさん!」

    「はいさ」

    二人は仲良く子供の家へ走った。
  • 24 デビッド金閣 id:JewUZ1m0

    2011-06-25(土) 20:16:23 [削除依頼]
    「ここだ」

    男性と丸男はひとつの長屋の玄関の前に立つ。

    「おい小僧!出て来ぃ!」

    「ちょっと待って」

    「?」


    玄関にガラス部分の内側から赤いものがはねて垂れてるのが見える。

    「血だ」

    丸男は勢いよく、横引きの扉を蹴飛ばし、中へ踏み込んだ。
    そして、あのときと同じ地獄絵図が見える。

    「うわぁぁぁぁぁ!!」

    男性が驚き、玄関から逃げるように遠ざかった。

    「こ・・・これはどういうことだ!おにい・・さん!!」

    長屋の中には、少年の死体、そして、その親らしき人型の死体。
    丸男は動けずにいた、いつか見た光景と同じだ。

    「うぐぁっ!!」

    男性が叫び声をあげた。
    丸男は気を確かにし、とっさに後ろに振り返る。


    「よう、少年」


    「いや、バケモンといったほうが正しいな。
      知ってるぜ、お前さん、掲示板に張り出されてただろ」


    「そいつらは万引きしてて、掲示されてたもんだから
      俺が始末しといたぜ、
      このおっちゃんは邪魔だったからやっただけだ。少年も相手するかい?」

    丸男は静かにその男のもとへ進む。

    「なんだ、返事もできないか。大量殺人するって書いてあったから
      期待していたんだが、たいした男でもなさそうだな。
      まぁ、掲示されるヤツをころすことが俺への国からの命令だから
      逆らうわけにはいかん。覚悟してくれよ」

    「てめぇ・・・」

    丸男は右手に力を加えて剣を作る。
    そして、いっきに若い男のもとへ踏み込み、袈裟斬りを加える。
    が、若い男の腕が剣を弾く。

    「!?」

    「ふん、武器なしで突っ込むバカはいないだろうが」

    若い男は後ろにとび、
    袖にかくしていたトンファーをもって構えた。
    トンファーの外側の側面には刃がわたっている。

    「俺の名前は矢釜 恭代だ。よろしくな、中葉 丸男くん」

    「・・・」

    「んで、その剣がバケモンの正体か?」

    「っせ」

    「ん?」

    「うっせぇつってんだよ!」

    丸男はもう一度矢釜の元で踏み込み、斬りをはじめる。

    「なんだ、てんでばらばらの斬りだな。そんなんじゃ勝てないぜぃ」

    矢釜も踏み込み、剣を一度弾いてトンファで攻撃を丸男の頭を狙う。
    が、丸男はいったんしゃがみこみ、剣を手から離す。
    剣は煙になって消えた。
    そして、矢釜の脇から抜け、倒れてる男性のもとへ向かう。

    「おいおっさん!!」

    返事はない。脈はまだあるようだ。

    近くで唖然とたっていた青年に声をかけて、安全なところへ運ぶように
    命令をし、また矢釜のほうを向く。

    「ころせてなかったか」

    矢釜は笑っていた。

    「まぁ、関係ないやつはあまり相手しないほうがいいな。
      この仕事をくれるのも国だしな」

    「ほんとに腐ってんな」

    「あぁん?」

    「国が腐ってんだよ。あんたみたいなの味方につけて」

    「悪かったなぁ、みたいなヤツで。おしゃべりもここまでにして再開しようか少年」

    矢釜はトンファを構える。
    丸男はもう一度剣を作り出し、構えた。
  • 25 デビッド金閣 id:TfMNVsJ1

    2011-06-27(月) 16:19:29 [削除依頼]
    「どうしたんだい、丸男くん」

    お互いに構えたものの、そこから動かない。

    「ほら、早くさっきのおっさんの安否が気になるだろう。早くこいよ」

    そうだ、あのおじさん・・・

    相手に挑発されて行くのは悔しいが、今はそれどころじゃない・・・

    ダッ!

    丸男は大きく踏み込み、矢釜の首を狙って横に斬る。

    「!!」

    矢釜がそれを避け、一度丸男の前進した身体の下にしゃがみこみ、
    勢いよく肘をあげトンファーを顎にぶつける。

    うぐぁっ

    口の中を切った。
    痛みが一瞬走り、治まる。

    「口から血が出てんぞ!!」

    矢釜は皿に顔面に蹴りを入れた。
    丸男は倒れこむ。

    「俺が戦にいってたことはてめえみたいなガキがごろごろいたぜ?」

    ハァ。。。ハァ。。。

    「いく・・・さ?」
    「知ってんだろ?もう20年前、隣国との戦争だ」
    「あぁ・・・」

    「俺は当時から暴れん坊だったが、まさか14歳で戦場に借り出されるとは
    思いもしなかったぜ。ま、隣国の軍事は衰えていたし、おもしろいほどころせたぜ」

    そう言いながら、矢釜は丸男のほうへ歩み寄る。
    丸男は身体を起こした。
    そして

    「それと何が関係あんだっ!!」

    向かってくる矢釜の腹に剣を入れようとするが、トンファで弾かれる。

    このままじゃ勝機が来ない・・・
    ヤツは経験もオレより多いし、こりゃどうすんだ・・・

    「ふん、関係大ありだ。その戦争のあとだ、俺は国外追放されたんだ。
    なぜかわかるか?戦後、この国が戦場になったのをいい機会として、国を改めようという考えが広まった。
    そして、今の状態。国王ができたんだ」

    そしてこの余裕。戦いの最中だというのにぺちゃくちゃしゃべりやがって・・・

    丸男は矢釜をにらんだ。
    「それがどうした」
    「わからないのか?この国の国王が死ねば、今度は混乱が起きる。それを恐れて、俺を含めた危険人物は国外追放した。
    だが、いまさらいい顔をして、国を守るためなら国内へ戻してやろうなんざ言いやがったんだぜ?」

    「俺は決意したさ。それを利用して内側から国をじわじわ滅ぼそうってな。んで、今この仕事に就いてるってわけ」

    「考えることがバカだな」

    とは言った者の、形は違えど、自分のやろうとしてることに近い。

    「ふん、いっとけよくそがき、てめぇにはわからねえさ。まずは王をころさなくちゃいけねぇ」

    「じゃあなんでこんな庶民なんかを相手してんだ。さっさところせばいいだろ!」

    矢釜は今度は丸男をバカにしたように、呆れた顔で両腕を広げて首をふった。

    「あほ。確実にころすためにはなるべく王に近づかなくちゃならねぇ。だから評価をあげてもらうためにこうしてるわけだ」

    「なるほど。でも無理だ」

    丸男は剣の先を矢釜に向けて言った。
    今、決意が固まった。
    こいつが国王をころしたらだめだ。国が混乱しかねない。
    『オレがやる』と

    「なにがだ」

    「あんたに国は滅ぼさせない。ここで終わりだ」

    「グフフフ。ぐぁっはっはっは!!やってみろ、少年」

    矢釜は笑っていた。
  • 26 デビッド金閣 id:TfMNVsJ1

    2011-06-27(月) 16:54:16 [削除依頼]
    一度丸男長屋から20mほど遠くの川のほうへ走る。

    「逃げか!!」

    矢釜は叫びながら追う。

    来たな・・・!

    「うるぁ!!」

    丸男は勢いよく後ろに振り返り、もう一度首を狙う。
    しかし、また矢釜はしゃがみこんで、右肘をあげてきた。

    「同じ手はきかねえよ」
    「同じ手はつかわねえ!」

    丸男は振り向いた遠心力と腕を振った遠心力を使って、
    上がってきたトンファをよけ、そのままもう一度回転した。
    右肘をあげ、身体を伸ばしている矢釜を狙っての攻撃だ。

    ニッ

    丸男の目に微笑んだ矢釜の顔がうつった。

    腕は振った。だが、矢釜の身体に着く前に右脚の蹴りが入った。

    な・・・!

    どぷっ

    鈍い音が響く。見事に溝に入った。

    丸男は後ろに飛ばされた。
    丸男は柵にぶつかる。うしろからざぁざぁと音がなる。

    「逃げたようにみせかけて斬るとは考えたな。だがそれも無駄に終わった」
    「ふぅ・・・」
    「痛くないのか」
    「まったくな。ピンピンしてるぜ」

    「さっきから無謀な突っ込みをしてくるかと思っていたが、そういうことか。」

    矢釜はそこで、いったん区切り、しばらく間をあけていう

    「自惚れんなよ」

    「?」

    「その力はお前自身のもんじゃねえ。宿ってるヤツのもんだろ」

    「そんなことしらねえ」

    「は?」

    「こいつはオレ自身の力じゃない。でも今のオレの力だ」

    「わかってねえな」

    「もう語らいあいはヤめだ!さっさと終わらせるぞ!」

    おらぁ!!!

    丸男は立ちあがり、矢釜へ踏み込み、剣を上から縦に振った。

    早い・・・だが!

    矢釜は右腕のトンファで弾いた。
    空高く黒い剣が跳ぶ。そして、その剣が煙に散る。

    ・・・!

    「勝機!!!」

    矢釜は左腕のトンファを丸男の右頬にぶつけた。
    そして、空へ跳び、脚で蹴る。
    丸男は柵のほうへまた飛んでいく。

    また治癒できりゃ、まだ勝機は狙える・・・

    丸男はそう考えたが、今度は違った。

    まだ、地につく前の丸男をめがけて矢釜が跳んで来た。
    そして、右腕のトンファに渡る刃を使い、胸を斬る。そして、一度振るったトンファを逆側に引き、顎を目掛けた。今度は上へ跳んだ。

    「ぶふっ」

    吐血。
    丸男はなにが起きたか一瞬わからずにいた。
    だが、脚が柵にぶつかった感覚でわかった。

    ばしゃぁん!

    川へ落ちた。

    「少年、今回は見逃してやるよ。出直して来い」

    視界の隅に移動してしまった矢釜が大きい声で言う。

    「こらぁ!!!」

    たくさんの足踏みの音。兵士かな

    だんだん視界が薄くなり、朦朧としてきた。

    そのまま目をつむった。
  • 27 神ではなく紙です id:5o4NBiO1

    2011-07-02(土) 12:03:58 [削除依頼]
    おおっ自分と同じファンタジー系ですか。面白いですね。
    あ、自分も小説を書いておりまして題名は「赤の非科学術師」です。
    よかったら見にきてください。
    よろしくお願いします。
  • 28 デビッド金閣 id:vWrrovU1

    2011-07-02(土) 12:27:50 [削除依頼]
    神っぽい紙さん>

    ありがとうございます。
    ぜひ拝見させていただきます。


    みなさん>

    すいません、更新しばらく止まってました。
    また再開しようと思います
  • 29 デビッド金閣 id:vWrrovU1

    2011-07-02(土) 12:47:35 [削除依頼]

    ここは真っ暗な世界。

    (いつまで寝てる小僧)

    どこか遠いようで近いようなところから声が聞こえる。

    (お前は国を変えるなど大きなほらを吹いておいて、所詮その程度か)

    (国王をころす前に住民でも助けたらどうだ?)

    (ずいぶん落ちたな、小僧)

    (小僧、起きる気がないならワシがこの身体をもらおう)

    も・・・らう・・・?冗談じゃない!

    そのとき、別の世界から、少しずつ身体に熱を感じた。

    ・・・・!!

    今度は真っ赤な世界に出た。
    いや、真っ赤なのは世界じゃなく炎だった。
    木を組み立て、屋根に瓦があったはずの家が次々と燃えている。

    ここは下流のあたりであろうか、
    意識があったころの川には柵があったが、今は川辺があり、柵もなく
    川から少々土がもってあり、そこで炎は暴れていた。

    『国王をころす前に住民でも助けたらどうだ?』

    あいつは誰なんだ・・・。


    前にもどこかで聴いた声だった。
    だが、今はそれどころじゃない。
    救急車、消防車が多数きているが、おそらくこの火の勢いでは抑えきれない。

    「放火魔がぁ!!放火魔がぁぁっ!!」
    「あつい!あついい!!」

    住民の叫び声があちこちから聞こえる。

    放火魔・・・

    この種をばらまいた張本人はだれか。

    気配を感じた。
    昼の空の青の反色の赤色の火の球が鮮やかに美しく待っていた。
    その球の上には人影。
    彼が張本人だと断定した。

    身体の傷は気絶の間に治っていた。

    丸男は右手に力を入れる。
    そのとき右手へ蠢く力と・・・

    っ!!痛み!?
    今までなかった激痛が・・・

    次の瞬間だった。
    右手から鮮やかな赤色の液体が弾けた。

    右手から力が抜けなかった。
    剣の形が作られていく。

    完成した黒い剣に血の筋が走っているのが見える。

    これは・・・!?
  • 30 デビッド金閣 id:JUTNVl51

    2011-07-05(火) 20:24:37 [削除依頼]
    ん・・・

    火の球の男は下から出ている気を感じていた。
    自分の技によって下の視界が狭いため、詳しい場所はわからない。


    丸男は身体に異変を感じた。
    いままでは、ケガをすればすぐに治癒が始まり、出血も痛みも消えたいたのに
    今でも右腕の痛みも力もぬけない。
    丸男の足元には血がこぼれている。

    「敵が目の前にいるのに・・・これじゃまともに・・・」

    あ・・・

    上空の火の球が少し移動する。
    火の球の上にいる男の顔が見えた。
    炎によって顔が赤く照っている。


    「あぁ、見つけたぞ。こいつだ」

    男が笑みを浮かべたように見える。

    「おい、お前!!」


    やばい・・・気づかれた!

    片方は大火事、もう片方は川。
    逃げるためには最悪の状況だった。
    とりあえず丸男は逃げるように火事の起きている近くの道を走る。

    「待てってぇ!!」

    男の声は耳に入る。
    だが今の状況では戦えないのは目に見えていた。
    相変わらず右腕の力と痛みが治まらない。

    どうなってんだよ

    「逃がすかぁ!!フレアバーストォ!!!」

    掛け声と共に、上空の火の球より一回り小さめの火の球が落ちてきた。

    !!

    「うおあ!!!」

    まじかよ・・・

    前を塞がれた。

    タッ

    後ろで着地する音が鳴った。

    「なんでにげんだよ」

    男は笑いながら近づいてきた

    「サイアクだ・・・」
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