Found.6コメント

1 ルイ id:nMioV9F/

2011-06-13(月) 18:10:07 [削除依頼]



偶然? 必然?
君を見つけたコト、


――Found.
  • 2 ルイ id:nMioV9F/

    2011-06-13(月) 18:25:15 [削除依頼]
    プロローグ

    ずっと独りなんだって。そう、思っていた。
    生きている意味を考えるのが怖かった。
    私の存在理由は何?……誰にも聞けなかった。

    「愛」は、青空のあの白い雲の向こうの憧れ。

    涙を堪えるために何度見上げただろう。
    私は泥沼の中で、透明な世界に焦がれるだけ。

    愛されたい。
    愛が欲しい。
    誰かを、愛したい。


    ねぇ、


    ――私を探して、
  • 3 ルイ id:nMioV9F/

    2011-06-13(月) 18:45:58 [削除依頼]
    第1話

    「申し訳ありませんっ……!どうかお許しください!!」

    冷たい床に額を擦りつけ、後頭部の激痛に唇を噛締めた。
    主人は数回私の頭を踏みつけた後、最後に脇腹を蹴りあげ「役立たずが」と叫んだ。
    足音が遠のき、人気が完全になくなった頃私は血を吐いた。

    ふらふらと体を持ち上げ、枯れ枝みたいな腕で口元を拭う。
    骨と皮ばかりの脚でよろけながら立ち上がり、壁に立てかけていたモップで床の血を拭いた。

    目の奥と、のどにこみ上げる何かを感じた。
    ふと、正面の鏡に映る自分の姿に目を背けた。

    つぎはぎだらけで、薄くみすぼらしいワンピース。
    後ろで無造作にまとめた伸びきった赤い髪。
    埃をかぶったようなすすけた肌と、折れそうな体。

    私はこの家に遣える使用人……いや、奴隷だ。
    陽が昇る前から深夜遅くまで、ろくに食事も貰えないまま働かさていた。
    子供だから、女だからなんて関係ない。
    どしゃぶりの日の買い出しも、この大きな屋敷中の掃除も、飼っている馬や犬の世話も全て言いつけられた。

    今夜も、10時までに終えろと言われた掃除が間に合わずに主人から叱りを受けた。
    きっと今夜も食事を与えてはくれないだろう。明日の朝だってわからない。
    11時を過ぎたころ、私に与えられた唯一の空間へ向かうために地下の階段を下った。
  • 4 ルイ id:nMioV9F/

    2011-06-13(月) 18:58:29 [削除依頼]

    かすれるほどの明りを灯し、固いベットの上に倒れ込んだ。
    足元でネズミか何かが走っていく。
    見上げた天井には大きく美しいクモの巣ができていた。

    気が緩んだ途端、傷ついたのどから嗚咽が漏れた。
    頬を幾筋もの滴がつたい、薄い毛布に濃いシミを作っていく。
    涙をぬぐうほどの力も湧かず、なんだか消えてしまいそうな気がした。

    いっそ消えてしまえたら楽なのに……。

    激しい空腹感に腹はきりきりと締め付けられている。
    休む間もなく動かされた体の関節は悲鳴を上げていた。
    体もそうだが、心ももう限界が近かった。


    「助けて……」


    馬鹿みたいだ。誰も助けてなどくれないのに。
    さっき踏みつけられたせいか、使いすぎたせいか、髪を束ねていたゴムがプチンと弾け、絡まった髪がシーツに広がった。

    どれくらいの時間が経ったんだろう。
    毎晩そうだ。泣き疲れれば、どれだけ空腹でも眠ることができる。
    苦しい日々の中で覚えた悲しい習慣だった。
  • 5 奈緒 id:iNRF.7i1

    2011-06-14(火) 07:14:55 [削除依頼]

    長い間奴隷としての習慣が染み込んだ体は、朝陽が昇る前にと夢から覚める。
    いや、夢も見ることなどできない。見たくもない。
    私は光を知らない。唯一の願いは、永遠に夢も見ずに眠っていることだ。

    たった数時間の睡眠で、疲労感は取れるはずもなく。
    それでも痩せた体に鞭を打って再び地下から這い上がっていく。

    変形したバケツを抱え、屋敷の裏にある湿った道を駆け井戸へ向かった。
    底が見えないほどの深い四角形のそれに、ゆっくりとバケツを下ろしていく。
    腕に言いようもない程の負荷がかかった。それを引き揚げる。
    全身で自分を支えなければ、たった1杯のバケツの水で私は井戸の中に落ちてしまうだろう。
    やっと組み終わった頃にはもう汗で髪が頬にへばりついていた。

    一呼吸置く間もなくバケツを持ち上げ、私は馬小屋へと向かった。
    途中バケツに片手を突っ込み、指の隙間から水が流れ落ちる前にと口に含んだ。
    昨日血を吐いたせいだろうか。飲む込む瞬間のどが痛んだ。
  • 6 ルイ id:iNRF.7i1

    2011-06-14(火) 07:15:28 [削除依頼]

    奈緒は間違い。私です。
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