Case。5コメント

1 えびね id:zwfw/0q1

2011-06-12(日) 22:56:07 [削除依頼]
――生きなければ
 朦朧とした意識の中、少女は追手から逃れるため真夜中の歩みを早める。

――生きなければ
 少女は細い路地に入り、屈みこむ。
……どうやら撒けたようだ。声は次第に遠くなり、静寂だけが残った。

――生きなければ
 激しい飢えと、わき腹から流れる鮮血の生温かさを感じながら、
少女の体は思考と反し、ゆっくりと、そのまぶたを閉じた――。
  • 2 えびね id:zwfw/0q1

    2011-06-12(日) 23:07:00 [削除依頼]
    初めまして。
    新規にスレを立てさせていただいた、えびねと申します^^

    小説版に投稿をさせていただくのは初めてなので、何かとご迷惑やご不満をおかけするかと思いますが、これからよろしくお願いします><


    *この作品の主な成分について
    ・パロコメディー
    ・微グロ
    ・学園モノ

    上記の成分が苦手、もしくは受け付けない方は、ご注意ください。
    それでは、これからよろしくお願いします〜  ↓
  • 3 えびね id:zwfw/0q1

    2011-06-12(日) 23:55:47 [削除依頼]
    夏休み入り早々、ついていないと思った。
    「おい兄ちゃん、人に肩当てて誤りもしねえのかァ!?」なんて言う最近の漫画でも見ないような台詞を放ち、下校中の北条和明に詰め寄るチンピラ達。
     1人2人なら何とか振り切れたかもしれないが、その数は片腕では数えられぬ人数だった。
     囲まれ、執拗に暴行を加えられた和明は、ついに気を失った。
    ――――……
    ―――…
    ――何が起こったのだろうか

    チンピラ達が流した血液が、鼻を突く血の匂いが、そして何より目の前で彼らの死肉を『飲んで』いる異形の生物の有機的な動きが、
    目の前に広がるこの惨状を、架空の物ではないと物語っていた。

    クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ―――

    化け物の喉音が、細い路地裏に響き渡る。何時、あの蜻蛉のような双眼が、和明をとらえるかわからない。
    殺される。
    和明は野性的な本能で察した。ここから逃げなければ、次は自分が喰われる。
    呼吸ができない。足がもつれる。
    しかし、和明が立ち去るより早く、その生物は嘶いた――――。
  • 4 えびね id:.o/p1WP/

    2011-06-15(水) 21:03:34 [削除依頼]
     気が付くと、和明は硬直した足を引きずりながら駆け出した。
     背後からはあの生物の這いずる音が聞こえてくる。3尺ほどの昆虫的な体、それに不釣り合いなほど肥大した半透明の腹。その中には先程飲み込んだと思われる男の影が見られた。
     有無を言わさずににじり寄ってくる。振り返る余裕はない。この現実から、体液のにおいが充満したこの路地から逃げることに精一杯だった。
     今日に限っては、同級生――。柊一と神崎の2人と一緒に下校しないことが恨めしく思えた。
     そう考えているうちに、もう通りは目の前まで来ていた。もうすぐだ、和明は歩みを速める――。

    クチャリ。

     何か液体状の物を踏みつけたようだ。しかし、気にしてはいられない。止まり掛けた足を前に出す。
     途端、足首に握られるような感触。足を滑らせ、勢いのまま前のめりに倒れ込んだ。
     「糞ッ……、離せよっ……!」
     振り払おうと、和明は振り返る。

     しかし、そこにあったのは、蟲のようなあの化け物の脚ではなかった。
  • 5 えびね id:.o/p1WP/

    2011-06-15(水) 21:51:55 [削除依頼]
     和明が見つめる先には、死んだように倒れる銀髪の小柄な少女の姿があった。服は緩い白衣1枚を着込んでいるだけのようで、所雪のように白い肌がのぞいていた。脾腹は深く傷がつき、白衣が破け血で染められていた。
     ふと、少女は和明と背後の生物に気づき、よろめきながら立ち上がり、唇を開き、小さく透き通った声でつぶやく。

    「……頂きます」

     途端少女は、和明に抱きつくように覆いかぶさり、戸惑う和明の首筋から”血を吸いだし始めた”
    「なっ…………!?」
     突如首筋をかまれ、血が吸い出される痛みから和明はもがく。しかし、少女は小柄な体躯に似合わぬ力で腕を回し、離れようとはしない。
     
     そうしてる間にも、化け物は10m、8mとゆっくりと距離を縮めてくる。なおも離れぬ柔らかい少女の体。痛みも相まって、思考回路が働かない。
    「こいつら共犯かそうか速く離れてくれ喰われるいかん落ちつけ素数を数えるんだ23571113……!!」
     和明が現実逃避をしている間に、少女はふぅと一息、ゆっくりと体を持ち上げた。よくみると、どういう事か流れていた脾腹の傷が塞がっていた。

    「新鮮な生血有難う……、さ、恵んでもらったからには返さないとね♪」
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