千秋アクラクティブ!!62コメント

1 夢羽 id:r8Hj3RN/

2011-06-11(土) 14:32:24 [削除依頼]


         魅了.


              魅力的.


        それはまるで蜜のよう。
  • 43 〜シャナ〜 id:ZoI/Tl60

    2011-10-09(日) 19:38:09 [削除依頼]
    小説批評屋です。


    私的には文句がない小説です。
    キャラに魅力があるし、とても読みやすかったです。

    応援してますので、頑張ってください。
    評価:☆4半
  • 44 夢羽*付き合うって難しい id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 16:51:37 [削除依頼]

    あげます!
    ゆっくり更新ーっ!
  • 45 夢羽*付き合うって難しい id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 17:02:59 [削除依頼]



       03*もっとおっきく……


    もっとおっきく……
    もっとおっきくなりたいなぁ。

    「浩輔! 牛乳飲みすぎっ」
    「だって! はやくおっきくなりたいんだもんっ」

    もっとおっきくなって、ちぃちゃんと結婚するんだっ!!
  • 46 夢羽*未来へとGO id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 17:24:04 [削除依頼]

    僕の名前は羽多野浩輔。5歳の幼稚園児。
    りす組さんで一番身長が低いんだ。身長は105cm。
    もっとおっきくなりたい、みんなに比べて身長が低いからという理由もあるけれど、それよりももっと大きな理由がある。
    もっとはやくおっきくなって、強くなって、ちぃちゃんを守るんだ!
    それが僕の夢。

    「こーすけくんっ! ダンゴ虫捕まえに行こうっ!!」
    「いいよっ。ちぃちゃんを守るためには虫くらい捕まえられなきゃっ」

    僕は友達の洋樹くんとダンゴ虫を捕まえに、草むらに入る。緑色の草たちが僕の足に当たってこそばゆい。僕がゆっくり歩いているうちに、洋樹くんはもう奥の方へ、虫がいるような暗い所まで進んでいた。

    「待ってよ、洋樹くんっ」
    「あ、こーすけくんの近くにバッタ!」

    バッタ……? そう疑問に思って下を向く。緑色の大きなバッタは僕の靴の上に乗っかっていた。

    「ぎゃーっ! バッターっっ」

    僕は吃驚して草むらから逃げた。バッタも吃驚したようで飛び跳ねてどこかへ行ってしまった。僕の悲鳴に気づいた先生が駆け寄ってくる。

    「どうしたのっ、怪我してない?」
    「だ、だいじょうぶ……」

    僕は優しい先生に手を引かれて立ち上がる。立ち上がったと共に先生は服の土を払ってくれた。
    大抵の男の子は幼稚園の先生に初恋を捧げるようだ。だけど、僕は違う。ねーちゃんの友達で、可愛くて優しいちぃちゃんに、僕は恋をした。
    ちぃちゃん。本名、千秋憐ちゃん。
  • 47 夢羽*未来へとGO id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 20:05:07 [削除依頼]


    「はーい、お迎えの時間ですよーっ」
    「みんなー、帰るお支度したかなー?」

    幼稚園の先生が笑顔でそう言った。僕はこの時間帯になるとうきうきする。
    お迎えの時間だからだ。お迎えはいつもねーちゃん、なんだけど、たまーにちぃちゃんも来るときがある。僕がちぃちゃんと会える回数のほとんどがこれだ。今日は来てくれるかな……
    周りの子たちが次々帰って行く。お母さんと一緒に。
    僕にはお母さんがいないから、お母さんと手を繋いで一緒に家路につくことを知らない。だけどそれが楽しいことは知ってる。みんな笑顔だから。今日一日あったこと、できたこと、怖かったこと。いろーんなことを話す機会。僕にはない。
    ねーちゃんと帰るとき、そういう話はする。するけど、僕はお母さんのすべすべで温かい手と手を繋いだことはない。お母さんは僕を生んでたった数日で亡くなったから。

    「浩輔くん、お姉ちゃん来てくれたよー」

    先生の優しい声に僕は椅子から立ち上がる。カバンを肩にかけて、先生とお別れの挨拶。「また明日ね」そう言って貰えるのは凄く嬉しい。たまに先生がお母さんと重なる。
    お母さんの顔は思い出せないけれど。お母さんの感覚くらいは今でも鮮明に覚えているから。

    「眞子ちゃん、いつもお疲れさま。うわぁ、スーパー行ってきたの? 大量ねぇ」
    「いつもありがとうございます。買いだめですよ、あたしも学校で忙しいんで」
    「そうだよねぇ、浩輔くん。今日はバッタに吃驚したみたいでこけちゃったんです。見た感じ大丈夫だったんですけど、もし痛そうであれば病院に」

    先生はねーちゃん、羽多野眞子と話している。右肩に鞄をかけ、両手にエコバッグ。若いくせにやってることはおばさんと一緒。まぁ、忙しいのも知ってるからしょうがないんだけど。重そうなエコバッグを持ちたいというのもはやくおっきくなりたい理由の一つかもしれない。
    ねーちゃんは疲れたのか床にエコバッグを下ろした。ショートボブの茶髪の隙間から見えるおでこに、少し汗が光っていた。

    「あ、はい。もぉー、浩輔ってばバッタぐらいで……」
    「び、吃驚してない! 驚いただけだもん!」
    「それを吃驚したっていうの。ばぁか」

    ねーちゃんは困ったように失笑したので僕は反撃を試みる。しかし、意味合いは一緒だったようだ。ねーちゃんは僕のおでこにデコピンをした。痛い……
    むすぅとした顔でおでこを擦っていると、不意に僕の髪をなでる人がいた。
  • 48 夢羽*やーいやーいマッシュルーム id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 20:27:13 [削除依頼]

    くしゃくしゃと優しいこの感じ。僕は手を振り払って上を見る。僕の髪を撫でていたのは、やっぱりちぃちゃんだった。

    「浩輔は虫、嫌いなの?」
    「……嫌い、じゃない」
    「そうなの? すごいねぇ、私苦手なんだよねー」
    「……うん、」

    なんだか複雑な気分……ちぃちゃんに嘘吐いてしまった。そのおかげでちぃちゃんに褒められた。なんだろうこの罪悪感は。

    「……じゃ、そろそろ帰ろうか。先生またよろしくお願いします」
    「帰るよ、浩輔」
    「うん、先生ばいばい」
    「はい、ばいばい」

    小さく手を振る先生に大きく手を振る僕と、ちぃちゃん。ちぃちゃんは僕の隣で無邪気に先生に手を振っている。こういう子供っぽい所も好き。
    ちぃちゃんの笑顔が好き、ちぃちゃんの優しい声が好き。ちぃちゃんに撫でられるのが好き。ちぃちゃんと……

    「浩輔、手繋ごうか」
    「……う、うん」

    手を繋ぐのが大好き。ちぃちゃんの手は思ったよりも冷たかった。少し前でエコバッグを両手に持ったねーちゃんは鼻歌を歌っている。少し前にねーちゃん、その後ろに手を繋いだ僕とちぃちゃん。これがいつもの図だった。
    ふと、くすんだ茶色の髪をしたねーちゃんがショートボブの髪を揺らして振り向く。目は黒々と光っている。

    「ねぇ! カチューシャ見にいっていい?」
    「え、また買うの? つい最近チェックの買ったはずじゃ……」
    「今度はチェックじゃないの! 黒のレースのが欲しいのー」
    「そんなに買ってどうすんの……」

    僕もちぃちゃんと同じ意見だ。ねーちゃんは毎日のようにカチューシャの種類を変えている。ねーちゃんにとってカチューシャがトレードマークぐらい僕だって知ってるけれど。買いすぎじゃないかと思う。前、ねーちゃんの部屋に行ったらカチューシャばかりでぞっとしたことがある。

    「いいのー!」
    「はいはい、浩輔いいよね?」
    「うん」

    ねーちゃんがカチューシャを見ている間、僕がちぃちゃんと喋る時間が増えるならいいや。僕はちぃちゃんの手のぬくもりを感じながらそう思った。
  • 49 夢羽*やーいやーいマッシュルーム id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 21:09:25 [削除依頼]

    僕たちは帰る前に街の小さなファンシーショップに寄った。店の名前は『dramatic』読めないや。
    カラン、コロンと鐘が鳴って店内へと。店内はとても綺麗で可愛いものでいっぱいだった。テディベアやぬいぐるみ。シュシュに勿論カチューシャも。たくさんの女の子のものがたくさん。オレンジっぽい灯と静かな雰囲気が女の子好みの店だなと思った。

    「うわあ、可愛い〜」

    隣で女の子二人は目が輝いている。女の子は可愛いもの好きだから。ちぃちゃんは迷わず、まず最初にぬいぐるみのコーナーに行った。それに僕もついて行く。ねーちゃんはもうすでにどこか奥の方へと消えていた。

    「ちぃちゃん、ぬいぐるみ好き?」
    「ん〜……好きだよー」

    好き、それが僕に言われている風に一瞬思い、顔が赤くなる。そんなわけないのに、ちぃちゃんが好きと言ったのは僕じゃなくてぬいぐるみだ。
    ちぃちゃんはうさぎのぬいぐるみを手に取った。うすいピンク色をした可愛いうさぎ。もふもふしてちぃちゃんはそれを顔に押し付けている。

    「あ、肌触りきもちい〜。可愛い〜」

    僕はそれを黙って見てる。なんか、なんて言えばいいかわかんなくて。

    「浩輔もほら、きもちいーでしょー」

    ちぃちゃんはそう言って、それを僕の顔に押し付けた。もふもふして気持ちいいけど、これさっきちぃちゃんが顔に押し付けてた奴で! か、かかかか、間接キス……?!
    僕は急にそんなことを想像してしまって、パニックに陥ってしまって、顔が真っ赤だ。

    「どしたの浩輔、顔真っ赤だよ?」
    「…………」

    僕は心配そうに眉をひそめるちぃちゃんにただ横に首を振る。

    「そう?」

    ちぃちゃんは少し心配そうに僕を見ながらも、次はシュシュのコーナーへと移った。カラフルなシュシュを見て、ちぃちゃんはまたテンションが上がっていた。星柄、ドット柄、アニマル柄など、種類はさまざまで、目移りしていた。

    「うわあ、こんなにあるんだー。1個くらいいいかな……」
    「ちぃちゃん、シュシュ買うの?」
    「うん。せっかくだしね」

    ちぃちゃんの藍色の髪は僕も好きだ。くせっ毛だけどさらさらしてて。いい匂いがして落ちつく。
    今のちぃちゃんの髪は背中ぐらいまで長い。シュシュでまとめるのもきっと可愛いだろう。

    「ねぇ浩輔、どれが似合うと思う?」
    「え……!? 僕が選ぶの?」
    「うん、浩輔が選んだの買おうかなーって」
    「え……っと。これ」

    僕が選んだのはオレンジ色の星柄だ。オレンジ色っていうのが元気で明るいちぃちゃんに似合うと思ったから。ちぃちゃんは微笑んでそれをとった。そしてそれをレジへと持っていく。

    「これください」
    「ほんとにそれでいいの?」
    「うん、可愛いし。浩輔が選んでくれたものならきっと私に似合うだろうしねー」

    輝いた笑顔でそう言ったちぃちゃんの笑顔はとっても綺麗で、目に焼きつくほど眩しかった。
  • 50 夢羽* id:8JdCi4P1

    2011-11-02(水) 23:32:54 [削除依頼]

    …………長い。きっと僕とちぃちゃんは同じことを考えていただろう。ねーちゃんは一人で盛り上がっていて一人の世界に入ってしまっていた。ちぃちゃんは、僕の選んだシュシュを買おうとしてくれたのだが、今日は悪いことに財布を持ってくるのを忘れたそうだ。残念だが、買えなかった。
    「ごめんね」そう言って頭を撫でてくれたちぃちゃんの表情は曇っていた。それに不覚にも嬉しく思ってしまった僕は最低な人間なのだろうか。でも、僕が選んだシュシュを買えなくて悲しんでいる、ちぃちゃんの事実に僕は少しでも、心が満たされた。嫌な奴だと思う。だけど……それぐらい、ちぃちゃんが好きだ。
    藍色の髪も、くるんくるん跳ねるくせっ毛も。希望をまっすぐ見つめる漆黒の瞳も。 僕より55cm離れている身長も。
    いたずら好きで、無邪気で、女子男子関係なくへだてなく接して、誰とでも仲よくなれる。なんでもこなしちゃうけど、本当はすっごく頑張り屋で、意外とロマンチストで。
    僕の髪をいつも撫でてくれて、僕がねーちゃんに怒られて泣いてた時も、僕が一人でいるときも、僕が風邪をひいたときも、いつでもどこでもちぃちゃんは来てくれた。
    そんな優しくて元気で明るい、ねーちゃんの幼なじみで親友で、僕のお姉ちゃんみたいなちぃちゃんが、僕は大好きなんだ。

    「おっそいねぇ、眞子」
    「うん、遅すぎ。晩御飯の用意しなきゃいけないのに」
    「まったく、眞子ってば猪突猛進なんだから」

    そう言ってちぃちゃんは笑った。ちぃちゃんはねーちゃんを好いている。ずっと昔、小さいころからの友達だ。昔から今でも、大好きなんだろう。そんな感情が見て取れるほど、ちぃちゃんはねーちゃんを愛しく思っている。それがなんだか悔しくて、僕はねーちゃんへの不満を口にする。

    「ばかなんだよ。ねーちゃんは。きっつい性格してるんだから。あれで友達いるのかなぁ」
    「ふふ、いるんだよ。いっぱいだよ、眞子は人気なんだから。サバサバしてるけどね、それがいいの。かっこいいって評判だし」
    「えっそうなの? かっこいいかなぁ?」
    「私もたまにかっこいいと思うよ。白黒はっきりつけるからやっぱり頼りになるし、人と対等に話すからね、眞子は」

    それはちぃちゃんもだと思うけど、僕はそれを口には出さなかった。頼りにしてる。それはちぃちゃんの本当の気持ちだと思ったから。僕が黙ることで、沈黙が下りた。ちぃちゃんとの沈黙は緊張ばかりすると思っていたが、意外とそうではなくて、それでも僕は心地よかった。
    『dramatic』は右を曲がるとすぐある道の手前の店だ。そこは自転車がよく通る道で、今も自転車が通った。しかしその自転車はブレーキ音を響かせ急に止まったのだ。

    「……千秋ちゃん!」

    明るい声でちぃちゃんの声を呼んだ、男の子は――
    僕もよく知る人物、青梅響だった。
  • 51 夢羽* id:qEFmmsP1

    2011-11-03(木) 12:23:33 [削除依頼]

    「あ、青梅先輩っ!」

    ちぃちゃんはもたれていた電柱から体を離し、響くんに微笑んだ。響くんは僕と家と近い、近所の男の子だ。背が高くてにかっとよく笑う男の子。ねーちゃんとは同級生でちぃちゃんより2つ年上。中学3年生だ。
    おばあちゃんがイギリス人らしく、彼はクオーター。目は琥珀色をしていて時折近づきにくい、なにか僕たちとは違うオーラを放っている。だけど、彼はとても優しい。ねーちゃんと仲がいい響くんは僕とも面識がある。とてもかわいがってくれた記憶がある。

    「よぉ! 響でいいって言ったのに〜。こんなとこでなにしてんの?」
    「一応先輩なんですから礼儀ですよ〜。ここのお店で買い物してたんです。眞子がなかなか出てこなくって」
    「眞子が? 意外にもこういうもの好きだからなぁあいつ」
    「……そう、ですね。とっても嬉しそうにしてました」

    あれ、一瞬ちぃちゃんの表情が暗くなったような……気のせいなのかな。たった一瞬、ちぃちゃんは顔を伏せた。僕は身長が低いからわかったけど、悲しい顔をしていた。僕がちぃちゃん、と呼びかけようとした時、

    「買った買った〜っ! ごめんね遅くなってー」

    ってあれ、響じゃん!? とねーちゃんはみんなが期待するような面白いリアクションをした。なんでなんで? と不思議そうに僕たちを交互に見る。本当百面相ばかだな。

    「眞子ーっ、千秋ちゃんと浩輔待たせちゃダメだろ〜?」
    「なんでついさっき来たあんたに言われにゃにゃらんのだっ」

    チョップ! とねーちゃん得意技のチョップをされる響くん。なにすんだ、ちょっと気分的に、気分で俺を殴るな、めんごなさいめんごなさい。本当、ちっちゃいころから変わんない。しょうもないことで言い合いになるところ。でも響くんもねーちゃんも楽しそう。僕はそれをじっと見つめていたが、ふと横のちぃちゃんの顔が曇っていることに気づく。まさか、ちぃちゃん……

    「あ、そだそだ。ちぃ、これあげる」

    ねーちゃんが袋の中から出したものはオレンジ色の腕輪だった。ポップな蛍光色のオレンジ。厚めのバングルでとてもかわいい。

    「え、いいの? かわいー」
    「うん、今日のお礼。浩輔の面倒も見てくれたし。ほら、あたしは水色!」

    そう言って腕をまくるねーちゃん。細い腕に水色の腕輪。ちぃちゃんとは色違いのがついていた。

    「わ、色違いだー。嬉しい、ありがとね」

    そう言ってちぃちゃんは腕にそのオレンジ色のポップな腕輪を付けた。
  • 52 夢羽* id:qEFmmsP1

    2011-11-03(木) 13:13:06 [削除依頼]

    それを僕と響くんは黙ってみていた。悔しい……ちぃちゃんを笑顔にすることができる、ねーちゃんに僕は嫉妬した。そして彼にも……

    「見てください、青梅先輩っ! 可愛いでしょ?」
    「……あ、あぁうん。似合ってるよ」
    「あたしのセンスどうよ?」
    「いいんじゃない? 眞子にこんな可愛いところがあるとは思わなかったけど。千秋ちゃんはよく似合ってるよ」
    「んなーっ! 喧嘩売ってんのあんた」
    「べつにー」

    そう言って笑いあう三人に、僕はいつも置いていかれる。悔しい……

    「てゆうかさ、ちぃはなにも買わなかったの?」

    ねーちゃんの問いにちぃちゃんは「あぁ、財布今日忘れちゃってて」と言う。シュシュ意外にもほしいものはあったかもしれない。

    「なんだ、俺が買ってあげるよ。どれがほしいの? 店入ろう」
    「えっ!? いいですいいです、先輩のお金使うなんて」
    「いいの、俺が買ってあげたいと思うんだからさ。プレゼントだと思って、ね?」

    響くんはそう言ってちぃちゃんの手を引いた。ちぃちゃんは驚きつつもどこか嬉しそうで、僕は優しい、明るめの茶髪をした響くんとちょっと頬を染めて、藍色の髪をなびかせて歩くちぃちゃんの後ろ姿を黙って見つめた。
    お似合い……だと思う。二人は、どこか似ていて少し違う。波長が合う感じがした。

    「あの二人映えるわねー。やっぱり美男美女ってああいうのよね。似合ってるし、くっつかないかな」

    ねーちゃんの独り言が頭の中を駆け巡る。やっぱり僕とちぃちゃんじゃ……年の差もあるし、僕じゃ彼女を守れないんだろうか。僕じゃ彼女を幸せに出来ないんだろうか。
    きっといつか、ちぃちゃんにも恋人ができる。そのとき僕は、何歳なんだろう。ちぃちゃんとまた、手を繋いでいれるのかな。いっしょに帰れるのかな、一緒に笑いあえるのかな……

    「う……」

    やだ、嫌だ……ちぃちゃんと離れたくない。ちぃちゃんの恋人なんかみたくない。ちぃちゃんとまだ手を繋いでいたい、ぬくもりを感じていたい。一緒に話をしながら帰りたい。ちぃちゃんの笑顔を横で見たい。ちぃちゃんを僕が笑顔にしてあげたい……

    「よしよし、浩輔は男だね。泣くな、ちぃに嫌われるぞ?」

    大粒の涙を流す僕を抱きしめてくれたのは、涙を拭ってくれたのはねーちゃん。
    僕はねーちゃんに頭を撫でられながら、失恋を経験した。これは僕の苦い思い出でもあり、大切な思い出になる。そう確信できた。
    これからもちぃちゃんは僕にとって大切な人だ。これはずっと変わらない……
  • 53 夢羽* id:qEFmmsP1

    2011-11-03(木) 14:36:31 [削除依頼]



    .


    僕は小学1年生になった。身長も116.6cmになり、大きく成長した。あんなに必死に牛乳を毎日飲んでいた日々とはおさらばし、なんらほかのみんなと変わらない生活をしている。外でいっぱい遊んで、ご飯をいっぱい食べてぐっすり眠る。ねーちゃんに言われた通りに生活したら、ぐんぐん身長が伸びた。
    今では男の子の中で背の高いほうだ。嬉しい。小学生になったからもうねーちゃんは迎えに来ない。勿論ちぃちゃんも。でも僕は元気に生活している。新しい友達と、勉強をともにして毎日が楽しい。
    きっと中学校に通うちぃちゃんも、友達といろんなことを学んでいるんだろうか。ちぃちゃんが幸せならそれでいい。

    「浩輔、今日体操服いるんでしょ。ほら忘れないでよね」
    「わかってるー」

    ねーちゃんのぷりぷりした声が聞こえる。ねーちゃんはこの春、高校1年生になった。部活がなくなって毎日疲労は溜まらなさそうだが、高校に通うまでの通学が長いので朝が早いのだ。ねーちゃんも大変だし、僕もなるべく家事の手伝いをしている。僕はこういう生活が理想だったんだ。ねーちゃんと助け合って生きていく。僕はねーちゃんに恩返しがしたい。ちぃちゃんと出会えたこと、いつも助けてくれたこと、いつも守ってくれたこと。僕はねーちゃんに感謝してる、感謝しきれないほど。

    「浩輔、時間、大丈夫なの?」
    「あ、やばいっ! 友達と待ち合わせしてたのにっ!!」

    いってきます!! そう言って飛び出したとき、

    「あ、浩輔くん。おはよう」

    僕に微笑んでくれた、女の子がいた――

     
        03*もっとおっきく……
  • 54 夢羽* id:qEFmmsP1

    2011-11-03(木) 15:04:28 [削除依頼]
    03*もっとおっきく…… >45-53 【CAST】 ☆千秋 憐 Tiaki Ren ☆羽多野 眞子 Hatano Mako ☆羽多野 浩輔 Hatano Kousuke ☆青梅 響 Oume Hibiki  【あとがき*】 最後の一文、 「あ、浩輔くん。おはよう」 僕に微笑んでくれた、女の子がいた―― これねぇ、最初は憐にしようと思ったんですよ。ばったり会うっていう。 でもねえ、さすがにしつこいかと思って、浩輔の新たな恋ということで、あんな終わり方にしました。 第3章では、憐に恋する男の子、羽多野浩輔が語り部でした。ちなみに、眞子ちゃんは今後、キーパーソンとなってくるので今後ともよろしくお願いします。 まぁ、とくに浩輔の恋の気持ちは同じように小さな子が大人に恋をするというSSを某スレで書いたのですらすら書けました。 重要視したのは、眞子と憐と響が三人集合する初めての瞬間。この前にもうすでに面識はあるんですけどね、憐と響。眞子が間を取り持っていました。 一番表現したかったのは、眞子の性格、彼女の持つ雰囲気でしょうか。彼女は重要人物なので土台をしっかりしようと必死でした。書いてくたび、動かしやすくて大好きなキャラに。 彼女の原案はかなり前からありました。ただどんな魅力を持った女の子なのか、はっきりと決めてなかったです。ついに決まったのがこれ。 「サバサバしてて、かっこいい」 「白黒はっきりつけるから頼りになる、人と対等に話す」 この4つですね、まれに見ない良いキャラ!! 相変わらず、響は謎ですが、眞子は大きい包容力があるとっても魅力的な女の子です。それこそ響や憐に負けないくらい。 今後のストーリーにも出番は多々あるので楽しみにしててください。 作品中からぽつぽつみえる、恋する憐の姿がうまく表現できてるといいな。
  • 55 燈香 id:.tlOOw.1

    2011-11-04(金) 19:20:24 [削除依頼]

     夢羽さんの小説久しぶりに読みました/*

     やっぱり憐ちゃん可愛いです…(^ω^)
     そして眞子ちゃんかっこうぃー!!←

     いやもう、久しぶりに読んでテンション上がってます、

     更新楽しみにしてます、頑張ってください!
  • 56 夢羽 id:9lapRQY1

    2011-11-04(金) 19:33:32 [削除依頼]

    燈香ちゃん*

    わー! ありがとうっ!!
    憐はとびっきり可愛い子にするのがんばり中だから嬉しいな!
    眞子はずーっと前からキャラ設定つくってて、わたしも大好きなお気に入りキャラ!

    テンションあがったようなら嬉しいっす、
    更新がんばるね、ありがとう!!

    尊敬してくれてありがとうね、すごくうれしいです!!
  • 57 蒼 id:KkekDSW1

    2011-11-06(日) 15:51:00 [削除依頼]

    あばばばばばばば!((
    かかかか可愛すぐるナニコレ!

    …お-っと、お見苦しいところを…
    いったん落ち着きます…ふう。

    テストが終わってパソコン使えるようになって、すぐ飛んできました!
    あああやっと読めた! 嬉しい、嬉しすぎてテンションがおかしなことに。
    あぁやっぱし、心情描写、キャラクター共にトップレベル! 
    燐ちゃんかわい-し、かわいいし、可愛い!((
    夢羽の描く恋愛小説は可愛くて、明るくて、ふわふわゆるゆるしてて、でも描写とかしっかりしてて…大好だあ。
    夢羽は何度うちのココロ掴めば気が済むんだい←


    乱文、長文ごめんなさい
    更新楽しみにしてます!
  • 58 7秒0 id:6DtOhT0.

    2011-11-06(日) 17:07:34 [削除依頼]
    読者としてやってきました7秒0です。

    「夢羽先生……続きが……見たいです」
    ってなわけで頑張ってください!(笑)
  • 59 夢羽 id:cB5b/b5/

    2011-11-06(日) 20:16:36 [削除依頼]

    蒼*

    あばばばば((
    そ、そうかな?

    すぐ飛んできたって、嬉しいこと言ってくれるじゃないの。
    喜んでもらえたなら本望です^^
    トップレベルだなんて!? まだまだだよ。
    大好きだなんて、ありがとう(;Д;)
    ん? 何度でも掴むさっ((
    頑張るね! ありがとう´ω`*


    7秒0さん*

    わー! 読者としても来てくださったんですね? 
    ありがとうございますーっ(orz
    先生……頑張ります。なんつって←
    はい、こっちを主に更新し始めようかとかんがえてるくらいw
    頑張りますっ!!
  • 60 夢羽 id:buO5.uw0

    2011-12-10(土) 14:48:07 [削除依頼]

    あげ。
    小説更新できなさそうなんで、とりあえずあげときます。
  • 61 愚者 id:c07WmN3.

    2012-01-04(水) 14:02:53 [削除依頼]
     今回はご依頼有難うございました。アドバイスや感想といったことなので、注意点は軽く上げることにします。  ■  初めに、気になったところです。   はっきり言って情景描写が少ない。いや、無に等しいでしょう。その代わり、心理描写がたくさんです。いくら短編とはいえ、最低限、必要な部分は取り入れてみてはと思います。  ■  全てを読み終え、短編といっても全てがつながっているのがよく分かりました。視点が変わるだけであって大きな世界観は変わりません。似たような形の短編小説をもっているのですが、ジャンルが違うだけで同じ日常でも世界観が違いました。読者も飽きることなく読めると思います。このまま続けば。  ですが、アドバイスに近い感想を言いますと、自分の読解力不足かもしれませんが、『*よこがお』が誰目線の話なのか分かりませんでした。次に続くテツ目線なのかも、とも考えましたがそれは次を読まなければ分からないことであって少し文章が足りなかったかなと。  ■  そしてもう一つ。  『*勇気をだして』では千秋 憐の行動(>30)が少し無理矢理だったように思います。  あそこでメールの件(先輩)を出したかったとしても、強い子=滅多に泣かない=千秋 憐なのでしたら、強引だと思います。個人的には、「思い付きだったのかな?」と考えざる終えないので捻ってほしかったのです。  ■  最後に、エピソードのアイディア。話の軸である千秋目線で作ってみるのいかがですか?  または留学中の連絡をしなかった響の理由ともいえる話。季節的に今ならお正月や受験などもありますし。    ※  以上で感想(戯言)を終了させていただきます。  あくまでも個人的意見ですのでご自分で必要だと思ったところだけで。  技術がより向上することを願っております。
  • 62 夢羽 id:udRUgYV.

    2012-01-05(木) 14:27:06 [削除依頼]
    >>61 評価ありがとうございました。 お礼は評価スレで。
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