ねぇ、聞こえてるの?13コメント

1 吉良 id:.nTX18k/

2011-06-11(土) 12:01:46 [削除依頼]
「ひぁ………ぁっ………」
ある1人の幼い少女は目を赤く腫らし、焼け野原を目の前にして泣いていた。足元には死体が転がり、黒々とした血液が水溜りのように溜まっている。あまりにも悲惨で残酷な光景に目を逸らす人も少なくないだろう。
だが、少女は向き合おうとしていた。この光景を目に、胸に焼きつけ、いつまでも忘れることがないようにと。
色んなものが、戦争によってなくなった。町や村、茂った森、優しく流れる緩やかな川。
そして、一緒に暮らし人生を共に歩んできた家族や仲間達。
戦争が起こり、手に残ったものは何1つなかった。人のぬくもりに触れたことも遠い昔のことのようだ。
まだあちこちで炎が上がり、人々の悲痛な叫びが耳に響く。「助けて、助けて」とただ必死に叫ぶ声が。
「………ねぇ、聞こえてるの?」
少女は静かに空を仰ぎ、消え入りそうな小さな声で呟いた。
届いていて欲しい。ただ、そんな願いを込めて。
  • 2 吉良 id:.nTX18k/

    2011-06-11(土) 12:08:05 [削除依頼]
    どうもこんにちは。吉良(きら)です(ω・★!
    挫折しまくりなのに懲りずに新しいスレを立ててしまいました。
    今回はかなり私の中のレベルをあげて「戦争」をテーマとした小説を書いていきたいと思います。
    全く表現力がないので伝わりにくい、伝わらない面があると思いますが、そこはアドバイスしてくれると非常に助かります(д`**
    残念なことに友達、というものがあまりいません(´д`:
    なので、仲良くしてくださるという心の広い優しい人、どうか一緒にお付き合い下さい。
    では、続くことを祈りつつ。

                          吉良
  • 3 コロン id:r/g1NqH/

    2011-06-11(土) 12:41:09 [削除依頼]
    わぁ! >1の更新で心奪われました(?)! すごく楽しみです! 戦争というテーマがまた良いですね♪ 頑張って下さい! 応援しています☆
  • 4 涼華 id:HCoBqIr0

    2011-06-11(土) 12:42:17 [削除依頼]
    すごいです!!
    頑張ってください^^
  • 5 吉良 id:.nTX18k/

    2011-06-11(土) 13:14:26 [削除依頼]
    戦争から10年という月日が流れた。
    10年前に両親をなくし、幾度となく嘆き苦しみ、涙を流しながら人生を送ってきた少女は15歳となっていた。
    「お母さん、洗濯終わったよ」
    洗濯籠を抱え、笑顔を見せる彼女の名はユリア・マリアンヌ。
    「ありがとう、ユリア。
     でも無理はしないでいいのよ」
    本当ならば奈落の底に落とされ、動けなくなるだろうにそうならなかったのは彼女を引き取った義母、セリエ・マリアンヌがいたからだ。本当の娘のように愛情を注ぎ、大切に育ててきたセリエはとても心優しい人だ。それをユリアは素直に継いだのかもしれない。
    「大丈夫よ、お母さん。
     私、全然平気だし元気だもの」
    明るく少しやんちゃに育ったユリア。いつでも笑顔の彼女の裏の感情はどんなものなのだろうか。幼かった彼女がおった傷はあまりにも大きすぎた。それを包み込んだのはセリエだった。
    戦争後につくられ、今ユリア達が住むシード村は緑あふれる豊かなところだ。
    先の戦争に敗北した母国、マテル国は昔の姿を取り戻しつつあった。国土面積の約9割が焼け野原となり、国がまた立ち直るのは不可能と思われたが、マテル国は急激な進化を遂げながらまた成り立つことに成功した。
    「ユリア!」
    小さな体を揺らし、駆けてくる女の子の手には綺麗な淡いピンク色の花が握られていた。
    「シルラ、どうしたの?その花」
    近所に住むシルラ・カトリーナの体を優しく抱きとめ、笑顔を向ける。ユリアが両親をなくした頃と同年齢の女の子だ。
    「庭に種を植えたら花が咲いたの。毎日水をあげたのよ」
    瞳をきらきらと輝かせるシルラの手にある花は握り締められすぎて少し元気がなさそうだった。
    「それは偉いね、じゃあご褒美に木苺クッキーを焼いてあげようか」
    「やったぁ。ありがとう、セリエおばあちゃん」
    セリエが私の横から顔を出し、そう言うとシルラは飛び跳ねて喜んだ。シルラはセリエの作る木苺クッキーが大好物なのだ。
  • 6 吉良 id:.nTX18k/

    2011-06-11(土) 13:18:02 [削除依頼]
     >コロンさん(^p^)★

    ありがとうございます!!
    戦争ってテーマ、すごい思い切ったんですけど、頑張っていきたいと思います。
    応援、ありがとうございます。

     >涼華さん(^p^)★

    すごいですか!?全然、そんなことないですよ(д`:
    でも嬉しいです!ありがとうございます。
  • 7 吉良 id:.nTX18k/

    2011-06-11(土) 13:19:33 [削除依頼]
    ちょっと今日はまた来れるか分かりません;
  • 8 藍羅 id:QI.1wj2.

    2011-06-11(土) 13:24:46 [削除依頼]
    吉良さんっ!

    コメしに着ましたよーー^^
  • 9 吉良 id:.nTX18k/

    2011-06-11(土) 13:28:30 [削除依頼]
    ありがとうww
    だから「吉良」でいいって(ω・★
    「さん」はつけんでおいてw

    藍羅って呼んでもいい?
  • 10 吉良 id:2g57j8C.

    2011-06-17(金) 21:42:32 [削除依頼]
    甘酸っぱい香りが鼻をくすぐる。
    庭に生る真っ赤な色の木苺をふんだんに使ったセリエ特製のクッキーを待ち遠しそうに笑みを浮かべるシルラ。
    外にレンガを積まれて出来た石窯で丁寧に焼かれる様子をじっと見つめるシルラにセリエは優しく笑いかけた。
    「嬉しいわ、私のクッキーを気に入ってくれて」
    「だってお母さんの作ったオノの実のジャムにエミサキャンディーも好きだけど、やっぱりセリエのクッキーが1番だもの」
    会話を交わしている間にも石窯からクッキーが取り出され、シルラの心は躍った。
    木で作られたテーブルに木苺クッキーの盛られた皿が置かれるとすかさず、ぱんと手を合わせシルラはにこやかに言った。
    「いただきます」
    クッキーを口いっぱいに頬張る幼い少女はとても可愛らしい。
    だが、彼女の背にも重い事実がのしかかっていた。

    ―――――シルラがやっと歩けるようになってきたある日、父親であるシンラ・カトリーナと散歩に出かけた。
    「ねぇ、パパ。お外は気持ち良いね」
    口が早かったシルラはすでに人と会話ができるようになっていた。
    「あぁ、そうだなぁ」
    心地よい風が吹き、草木をざわざわと揺らした。
    戦争から学んだことを生かし、国も建て直し、徐々に回復している最中であった。
    ほとんど昔と同じ風景が目の前には広がり、心から安らげる場所が戻ってきたと嬉しさと感動に包まれる。そんな毎日を送り始めたときのこと。
    地面を踏みしめた途端、足元が眩しいほどに光った。
    どんと地鳴りのような衝撃で幼く、小さな彼女の体は簡単に吹き飛び、シンラも地面に叩きつけられた。
    「痛い…………痛いよぉ、パパ………」
    体のいたるところから血が流れ、激痛が小さな体を貫く。見動きもとれず、ただもがくしかできなかった。
    愛する父親に必死で助けを求めたが、返事はなかった。
    重い頭を持ち上げ、父親の姿を探した。さっきまで隣にいて、温かい手を握り締めていた。何があったか、理解ができなかった。
    シルラの目に飛び込んできたのは、両足がもぎ取られ血で染まる残酷な父の姿であった。
  • 11 のむッち id:cp7apyi.

    2011-06-17(金) 21:44:39 [削除依頼]
    藍羅だよぉ^^

    お久あ^^
  • 12 吉良 id:2g57j8C.

    2011-06-17(金) 21:59:52 [削除依頼]
    地雷を踏み、シンラは即死。シルラは重傷であったが、命だけは無事であった。
    シルラの母親のマスクル・カトリーナは最愛の娘が命の炎をともし続けたことを今までにないくらいに褒め称えた。「頑張ったね」と声を掛け、笑顔をずっと見せていたが夫を亡くした悲しみに押しつぶされそうになっていたことをユリアは知っていた。
    今でもその事実をシルラは知る由もない。
    「本当、幸せそうに食べるねぇ、シルラは」
    無邪気に笑う少女はどんな悲しみを背負っているのだろうか。父親が目の前で消えた事実を受け入れることができたのだろうか。
    マスクルのように泣き崩れ、嗚咽をもらしたのか。静かに悲しみをこらえたのか。
    それを幼いシルラにはとても聞けなかった。
    「ご馳走様、じゃあ私ママの手伝いをしてくるから」
    「またおいでね、シルラ」
    ユリアが笑いかければ大きく頷き、返してきた。
    とてとてと走る後姿が消えるまでじっと見つめているユリアの肩にセリエは優しく手を乗せた。
    「マスクルさんはまだ受け入れられてないんだろうね」
    悲しみはいくら時間が経っても消えずに心に残り、刻まれる。
    あるときにフラッシュバックで蘇り、辛く悲しい思いを何度も経験する。
    支えていこうとユリアは胸に誓っていた。
    マスクルの泣き崩れる姿、シルラの包帯の巻かれた痛々しい姿に。
  • 13 吉良 id:TVfGSu51

    2011-06-18(土) 14:12:23 [削除依頼]
     >のむッち

    藍羅かぁー(^p^)
    久しぶりやねww

    また来てくれてさんきゅうww
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